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Part2(2024・9)
9月18日の朝です。

早々に目が醒めて、パソコンでいろいろやっているうちに、窓の外では朝日が顔を出しました。
そういえば、今年の元日は、鶴見線の車内から初日の出を拝んだんでしたね。今年のうちに、また関東で日の出を見ることになろうとは。(^^;
とにかく、このあと東京駅まで行って新幹線に乗らなければならないので、早々にチェックアウトし、大井町駅へ向かいました。
「アワーズイン阪急」、1泊だけでしたがなかなか居心地よかったです。商業施設などとの複合施設になっているので、長期滞在でも便利なようですしね。機会があればまた利用したいです。
大井町からは5時59分発、京浜東北線北行き各停564C列車大宮行きに乗車します。E233系サイ163編成10連での運転でした。

大井町駅の京浜東北線ホームでは、まさにホームドアの設置工事最中でして、ホーム上には警戒のためか警備員さんの姿もみられました。
6時16分に東京駅に到着しました。

朝飯がもちろんまだでしたので、食事ができるところを探してみたんですが、なかなかこれというところがなく、やむなく新幹線の車内で食べようと、駅弁を物色しにこちらの場所へ。
「駅弁屋 祭」グランスタ東京。全国各地から駅弁が集まる、駅弁ファン垂涎の場所です。ほんと、目移りしてしまいますが、とりあえず1個しか選べませんのでね・・・。(^^;
駅弁を買い込んだあとは、さっそく新幹線ホームに上がって、いろいろ列車を眺めておりました。

7時ちょうど発の「なすの251号」としてやってきたのは、E2系J71編成10連。この間、数をどんどん減らしてきているE2系、ワタシ自身はもうそうそう出合うこともないんだろうなぁと思いますが。
7時7分、ワタシの乗車する列車が、上野方面から回送で入線してきました。

東京7時20分発、「かがやき503号」敦賀行き、W7系W17編成12連での運転です。
ワタシ、北陸新幹線にはこれまで何度か乗っていますが、何回乗ってもJR西日本が保有するW7系ばかりに当たります。JR東日本が保有するE7系のほうにはまだ乗れずじまい・・・もちろん、双方は同じ仕様の車両ではありますが。
到着した車内にさっそく乗り込み、朝飯をいただくことにします。

調達してきた駅弁は、大船駅の大船軒「鰺の押寿し」。(1150円・税込)
以前も食べたことがあるんですけど、酢締めされた中鰺の身を使ったこの押寿司が、シンプルながらとても美味いんですよね。

大船軒は現在、JR東日本グループ会社の傘下に入り、製造拠点も埼玉県内なんだそうですが、伝統の味は健在です。
「かがやき503号」は定刻に東京駅22番ホームを発車。

次の停車駅は大宮。つまり、上野は通過となります。
写真はその上野通過の様子。上野は今や、新幹線でも在来線でも中間駅になってしまっていますもんね。
大宮でお客さんが増え、車内はなかなかの混雑ぶりとなりました。やはり速達列車の「かがやき」なんで、お客さんも選んで乗るんでしょうし。

大宮を出ると、次は長野まで停まりません。
写真は、上越新幹線との分岐となる高崎ですが、ここも通過です。

ワタシが乗車していた4号車・W726-217ですが、タイヤフラットができてたようで、けっこう音がしていました・・・。
新幹線なのであっという間に群馬・長野県境の急勾配を登りきり、軽井沢を通過。そこからは下り坂に入っていきます。

気が付けば、左手車窓には千曲川が流れていました。
長野県にやってきたんだなぁ・・・。
8時37分、「かがやき503号」は長野に到着しました。
ワタシはここで下車しました。
けっこう、長野で降りて行く人もいましたね。

長野で新幹線を下車するのって、もしかしなくても初めてかも。(笑)
長野から新幹線に乗車したことはあるんですけどもね。
長野にやってくるときって、今までは悉く在来線で来てるんですよね。
駅の善光寺口へ出てきました。

北陸新幹線が金沢まで延伸となった2015年に、駅舎はリニューアルをされていました。えー長野駅ってこんなんだったっけ?と思ってしまいましたが、それくらい印象が大きく変わっていました。
先ほど新幹線車内で「鰺の押寿し」を食べてはいましたが、もうお腹が空いてきてしまいました。(笑)

ということで、次の列車に乗る前に腹ごしらえ。
在来線6・7番ホームにあるこちら、「蕎麦処しなの」へ立ち寄りました。
いただいたのは、とろろそば(390円・税込)。醤油の色がしっかりありながらも甘めのおつゆ、これがけっこうたまらんのですよね。シャキシャキのネギもとてもいい歯触り。長野駅でそばを食べるのも久々でしたが、これはほんと、いいですねぇ。おいしかったです。
ここ長野からは、ローカル列車の旅を選択しました。
2015年に北陸新幹線の「並行在来線」として経営分離された、長野~金沢間の信越本線・北陸本線の区間を、普通列車で移動してしまおう、ということで。(^^;
この区間は、各県域ごとに第三セクター会社が運営しており、長野~妙高高原間はしなの鉄道、妙高高原~直江津~市振間はえちごトキめき鉄道、市振~倶利伽羅間はあいの風とやま鉄道、倶利伽羅~金沢間はIRいしかわ鉄道が、それぞれ運行しています。

長野からは9時23分発、しなの鉄道の普通325M列車妙高高原行きに乗車。小諸始発でやってきた普通627M列車からそのまま運用される形になっていました。
115系S11編成3連での運行、同編成はアニメ「Turkey!」のラッピングが施されていました。
しなの鉄道では新型のSR1系の導入も進んでいますが、まだまだ115系にも乗れるんですね。
長野を発車してまもなく。
右手には、JR東日本の長野総合車両センターが見えてきます。

直近の同センターの廃車置き場には、横須賀・総武快速線から撤退が進むE217系が多くやってきていました。あとは、189系「あさま」色N102編成の両先頭車や、湘南色のクモハ115-1030などの姿も見られました。
こちらは、飯山線の分岐駅でもある豊野。
上り324M列車として、115系スカ色のS9編成3連がやってきました。

しなの鉄道でも115系が数を減らす中、こうして懐かしいカラーリングを登場させて、見た目にも楽しみを提供してくれていますね。
豊野を出ると、長野・新潟県境へ向けて高度を上げていきます。

115系のボックスシートに身を委ねていると、ほんと、タイムスリップしたような感じになりますね。30年位前、まだ国鉄型車両がたくさん走っていたあの頃に・・・。
10時8分、325Mは終点の妙高高原に到着。

向かい側ホームに、乗り継ぎ列車が待っていました。
10時13分発、えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン普通2349M列車直江津行き、JR東日本E127系から転じたET127系V4+V10編成計4両での運転でした。
かつて新潟地区で115系とともに、ローカル輸送の主役となっていた車両ですね。えちごトキめき鉄道移籍後に機器更新が施行され、VVVFインバータ制御装置はGTO→IGBT素子のものに取り替えられています。
前2両のV4編成は広告ラッピング車両になっていました。
列車は妙高高原を出ると、日本海へ向けて高度を下げて行く道のり。

こちらは途中の二本木。スイッチバック運転が現在でも残る駅として有名ですね。
向かい側には上りの普通2350M列車妙高高原行き、ET127系V2編成2連が行き違い待ちしていました。
まずはこちらの2349Mがバックで引上げ線に入り、向きを変えて本線へ。直後に今度は2350Mが発車して、本線を上っていきました。
こちらは、北陸新幹線との接続駅となる上越妙高。

・・・向かい側ホームに、なんかいますね。
リゾート列車「雪月花」のET122形1000番台2連。この日は、この上越妙高から二本木→直江津→市振→糸魚川までの運行、旅行会社のチャーター運行のようでした。
同社の路線を回遊しながら、ランチなどを楽しむという趣向の運行ですね。面白そうではあります。
続いてこちらは、高田にて。

ここでは、泊始発でやってきた普通2324D列車新井行きとの行き違い。一般形気動車のET122形2両での運転でした。
ET122形は主に、旧・北陸本線の日本海ひすいラインで運行されている車両ですが、妙高はねうまラインへの乗り入れもあるんですねぇ。
11時9分、2349Mは終点の直江津に到着しました。
かつては北陸本線・信越本線のジャンクションとして、あるいはJR東日本・西日本の境界駅として知られた駅ですが、現在はえちごトキめき鉄道の管理下にあります。

ちょっとここで、いったん改札を出まして・・・。
駅の前にあるこちらへ。

「直江津庵」。かつて「直江津駅前食堂」と呼ばれたお店が、「謙信そば」→「直江津庵」と変遷してきているそうで。以前は駅のホームでも立ち食いそばをいただけたんですが、現在は駅の外へ出てこないといけないですね・・・。

先ほど長野でそばを食べてきたばかりでしたが、ここでもそばを。(笑)
今回は、地元の名物でもあるもずくそばに、にしんトッピング、しめて680円(税込)也。
もずくが載った上にうずら卵の黄身。そして、トッピングのにしんの甘露煮。海の栄養をたっぷりといただけます。ここもネギがシャキシャキでいい歯触りでした。とてもおいしかったです。(^^;
次の列車に乗るために、再びホームへ。

そこで展開されたのが、こちらの並び。
まずは、新潟からの「しらゆき4号」で、上沼垂カラーに塗られて人気のE653系H202編成4連が到着。
そこへ、先ほど上越妙高で見かけたET122形1000番台「雪月花」がやってきて、こんな並びに。
新潟で注目の車両の並び、なかなかアツいですねぇ。(^^;
さてここからは、12時14分発、日本海ひすいライン普通1638D列車泊行きに乗車です。ET122-5の単行ワンマン運転でした。
ET122形は、JR西日本のキハ122形をベースに製造されていて、前面形状は同社の223系2000番台あたりとよく似たものになっています。

かつてはここ1番ホームから、419系や475系といった車両が3両編成で、富山方面への普通列車として運行されていたのを思い出しますが、いまや1両・・・。
それでも、この日は平日ということで、日中のこの列車は十分に1両で賄えている感じでした。
直江津を出た列車は、かつて多くの特急が走った旧・北陸本線を快走していきます。さすがに新世代気動車ということで、走りはとても軽快です。

こちらは直江津の次の谷浜。かつてはここを通ると駅名標がJR西日本仕様で、あぁ会社境界を越えたんだな、と思ったりしましたが、今はここもえちごトキめき鉄道ですもんね。

このあと、トンネル内にあることで有名な筒石の駅も通りました。
そういえばワタシ、ここを普通列車で通るってことが、これまではなかったような気がします・・・。
こちら、梶屋敷~糸魚川間に2021年に新設された、えちご押上ひすい海岸の駅です。
同区間には交直セクションがあり(えちご押上ひすい海岸駅の東方)、電車で運行されていた頃にはそれがネックとなって駅設置が見送られてきたところなんですが、現在は気動車での運行となって、そうした制約を受けることがなくなったのだそうで。
12時58分、1638Dは糸魚川に到着しました。

ここでは13時9分の発車まで時間があるので、少しホームを歩いてみました。
こちら、大糸線の列車が発着する、欠き取り式の4番ホーム。まもなく13時23分発の南小谷行きがやってくるということで、待っているお客さんもいました。1638Dからそちらへ乗り継ぐ人もいたようです。
そういえば、大糸線もしばらく乗ってないなぁ・・・。
列車は糸魚川を出て富山県境の方向へ進みますが、ここで雨が降ってきてしまいました。それもけっこう強い雨が・・・。

写真は親不知。山が海に迫り、独特の景観を持つところです。北陸道の高架も見えていますね。
こちらは、えちごトキめき鉄道と、あいの風とやま鉄道の境界駅となる、市振です。
直江津からの日本海ひすいラインの列車は、2駅先の泊まで乗り入れる列車が多数となっています。泊には中線があるので、乗り継ぎを設定するのに好都合、ということなんでしょう。
その泊の手前まできたところで、列車は機外停止。
中線への入換信号がなかなかとれなかったようで・・・。

結局、泊には5分遅れの13時47分に到着。
そのまま、縦列停車している乗り継ぎ先の列車へダッシュです。

定刻13時47分発、あいの風とやま鉄道普通558M列車富山行き、521系AK18編成2連での運転でした。同編成は2011年にJR西日本が増備し、2015年の「並行在来線」分離の際に、あいの風とやま鉄道へ移籍となりました。
558Mは、1638Dからの乗り継ぎを待って発車。

521系はベースが223系なもんですから、いったん走り始めると俊足を発揮。関西圏で新快速に乗っているかのような加速でしたね。

途中、黒部川を渡っていきます。
残念ながら山の方は雲が多くて、峰を拝むことはできませんでしたが。
こちらは魚津。

向こう側には、富山地方鉄道の新魚津駅が見えています。
富山地鉄の鉄道線にも、一度ゆっくり乗ってみたいんですけどもね。車両的にも面白いラインナップなんでですね。
定刻の14時36分、558Mは富山に到着しました。

富山駅も、新幹線開業、そして高架駅化ということで、以前とはすっかり様変わりしましたね。

ここではそのまま金沢方面へは乗り継がず、いったん改札を出ました。
コインロッカーに大きな荷物を入れ、向かったのがこちら。

富山地鉄の路面電車乗り場です。
富山駅が高架化したことで、駅北側の富山港線と、南側の市内線との直通運転が可能になりました。
で、ここからは・・・。
15時ちょうど発、富山港線岩瀬浜行きの電車に乗ることにしました。
「PORTRUM」0600形0607Fが、市内線からの直通でやってきました。

富山港線というと、2006年2月まではJR西日本の路線で、475系やキハ120形といった車両で運転されていました。2006年4月に富山ライトレールの路線としてLRT化、さらに2020年には富山地鉄が富山ライトレールを吸収合併、そして市内線との直通運転を開始するに至りました。

2006年2月のJR富山港線最終運行のときには、ワタシも乗りに来たんですが、今回はそれ以来の訪問となりました。
LRTになった富山港線は、富山駅から奥田中学校前までは路面区間を進みます。
そして、ここ奥田中学校前の手前で、JRから引き継いだ専用線区間へ進んでいきます。やはり専用線に入ると、スピードも上がっていきますね。
富山港線は基本的に単線なんですが、こちらは行き違い可能となっている城川原。JRの頃からここは行き違い可能駅でした。
向こうに見えるのは「CENTRUM」9000形9003F。「PORTRUM」0600形とほぼ同一設計で、当初から富山駅を介した富山港線直通を睨んで登場した車両です。
15時22分着の競馬場前で、ワタシは電車を降りました。
富山港線を含む富山地鉄の路面電車では、交通系ICカードが使えます。どこまで乗っても、おとな210円の均一料金なのがうれしいですね。

実は、ここから歩いて行ってみたいところがありまして、敢えてここで降りることにしたわけなんですけどもね・・・。
・・・ところが、その行ってみたいと思っていたお店が、実はお休みでして・・・。>_<

おいしい地酒の利き酒ができるという、こちらの「桝田酒造店 沙石」というお店に、ぜひ行ってみようと思ってやってきたんですが、なんとこの日は臨時のお休みだったようで・・・残念無念。
ここは、ついてませんでしたねぇ・・・。
失意のなか、歩いてきたのは、「沙石」から近いところにあるこちら、富山港展望台でした。
ドラマ「居酒屋新幹線2」富山編のなかでも登場する場所ですね。ワタシ、「居酒屋新幹線2」は、見逃し配信されたやつをずっと視てましたんでね。

ここからは、富山港の海の眺めを一望できます。エレベーターも何もなく、とにかく階段を上がってこないといけないので、階段上りが苦手な人にはちょっと辛いかもしれませんが、眺めが良いことだけは間違いないです。
この眺めで、ちょっとは失意も紛れたかな・・・。(笑)
富山湾展望台から少し歩いて、富山港線の終点・岩瀬浜駅までやってきました。
ここへやってくるのも18年ぶり。LRTになって、いい感じの鄙びた駅舎はなくなりましたが、線路終端の風情はそう変わらないように見えました。もちろん、車両が違うんでそのあたりは・・・ですが。

岩瀬浜16時4分発の市内環状線直通電車(0600形0605Fで運転)に乗って、富山駅まで戻ることにしました。
富山駅まで戻ってきて、少し早いですが夕食にしましょう。

やってきたのはこちら、新幹線ホーム直下のきときと市場「とやマルシェ」内にある、「白えび亭」富山駅店。
実はこのお店、地上駅だった頃の富山駅ビルに入っていた18年前にも訪ねていまして、そのときは白えび天丼をテイクアウトして宿でいただいたんでした。そのときの白えび天の食感が忘れられませんで、今回、「再訪」ということに。
まずは、こちらで乾杯と行きましょう。先ほど、利き酒のお店に振られてしまったので(笑)、御慰めということで。

「富山湾の宝石」とも呼ばれる、白えびの刺身(小皿、790円・税込)。そこに合わせるのは、地酒「立山」特別本醸造。
白えびの甘みをじっくりかみしめながらいただきました。
そしてこちら。

18年ぶりにいただく、白えび天丼(1690円・税込)。白えびだけでなく、ブリ、タラの芽、赤カブの天ぷらも載っていました。
サクサクに揚がった白えび天、天つゆの味とともに、上品な白えびの旨みがやってきます。ほんと、いくらでも食べられそうな気がします。(^^;

堪能しました~! やっぱりおいしかったです。
さてそろそろ、宿をとっている金沢へ移動することにしましょう。

富山17時16分発、普通442M列車金沢行き、IRいしかわ鉄道の521系4両での運転、前2両はIR02編成でした。車両は富山貨物駅方面から回送で入線してきました。
521系は、「並行在来線」分離にあたってJR西日本から第三セクター各社への譲渡が行われたほか、あいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道ではそれぞれ新造車の導入も行っています。

時間的には高校生の下校時間ということで、車内は制服姿で混みあっておりました。
こちらは、JR氷見線・城端線との接続のある高岡。

氷見線・城端線については現在、概ね5年後を目途にあいの風とやま鉄道への経営移管を行うという「鉄道事業再構築実施計画」が策定され、今年2月に国土交通大臣の認定を受けました。新型車両として、電気式気動車や蓄電池電車などの検討が行われているやに聞いています。
どういった形になるんでしょうね、ワタシも注目しています。
こちら、あいの風とやま鉄道でも、JR時代にはなかった新駅が登場しています。
ここは、高岡の次の高岡やぶなみ。2018年に開設されています。ここと、あとは2022年開設の新富山口が、あい鉄では経営移管後の新駅ということになりますね。
こちらは、あいの風とやま鉄道と、IRいしかわ鉄道の境界駅となる、倶利伽羅。
この近辺は、かつて北陸特急の撮影地として賑わったところですが、いまやローカル列車と貨物列車のみのエリアに。

ちなみに、向かい側の下り列車は、金沢始発で、えちごトキめき鉄道糸魚川まで直通する461M列車。あいの風とやま鉄道の521系で運転されていました。そんな運用もあるんですね。
18時15分、442Mは終点の金沢に到着です。
各駅停車だと富山から1時間、なんですね。

かつてはあちこちに特急車両の姿が見られた金沢駅の在来線ホームも、すっかり持て余し気味な感じでした。
で、実は、金沢駅近辺で日本酒の利き酒できるところないかな~と思って調べていたんですが、あるじゃないですか!(笑)

高架駅の下、「金沢百番街あんと」の中にある、「金沢地酒蔵」、そのものずばり、このあたりの地酒をいろいろ置いているお店です。
主には販売をやってるんですが、お店の一角に利き酒のできるカウンターバーがありまして、そちらへ寄らせてもらいました。
ということで、しっかり吞み比べをさせてもらうことに。

いくつかあるセットのなかから、「雅 金沢セット」(1700円・税込)をチョイス。「前田利家公」大吟醸、「加賀雪梅」純米大吟醸、「加賀鳶」純米大吟醸の取り合わせでした。
「前田利家公」は、「加賀鶴」を手掛けるやちや酒造のお酒。やちや酒造は、初代が尾張から前田利家に呼び寄せられ、前田家専用の酒蔵として開いたのが始まりといわれ、文字通り加賀百万石とともに歩んできた蔵です。そんな蔵が、前田利家を慕って名付けたお酒。香りと旨みのバランスがとてもよく、やわらかい呑み口でした。

で、この飲み比べセットにはおつまみがついてくるんですが、写真のかまぼこ、そしてもう一つは、鯖をぬか漬けにした「こんかこんか」。金沢産の醤油で味付けされたこの「こんかこんか」がとても美味くてですねぇ、思わずプラス200円で追加を頼んだほどでした。日本酒のアテにはまさしく好適な一品です。

美味しい地酒とおつまみで、先ほど富山で「沙石」に振られた失意も完全に癒えていました。(笑)
宿に入る前に、今や金沢駅のシンボルとなっている鼓門を見に行きました。
インバウンドの皆さんが、ライトアップされた鼓門をバックに記念撮影する姿を多く見かけました。

随分と長い移動になりましたが、どうにか無事に行程を全うできて、ワタシはホッとしていました。

あくる日はもう旅の最終日。
今回の旅の最大の目的を果たす行程です。
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