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Part9(2006・2)
2月28日。旅の最終日になりました。

富山駅です。時刻は朝6時前。

JR富山港線にとっては最後の朝となります。
改札を通り、富山港線の列車が発着する7・8番ホームへ。

このホームも、きょうで役割を終えることになります。
ホームにはすでに、6時8分発、1123M列車岩瀬浜行きが停車中。
昨日乗車したA19編成と同様、国鉄色となっている475系A16編成3連が充当されていました。
とりあえず、この1123Mに乗車することにしました。

富山を出ると、北陸線と分かれていくカーブの途中に、富山口駅。
富山駅から約700mという距離です。
列車は富山から10分で、城川原に到着。

ここでは、岩瀬浜行きの列車と、富山行きの列車との交換があります。
このように、国鉄色の475系が並ぶ、ということで、私を含め10人くらいが撮影しておりました。

なお、きょう28日は運行最終日ということで、通常ダイヤでは昼間時間帯キハ120形気動車での運転となる富山港線の列車が、全列車475系電車での運転となっていました。

城川原で下車した際に、左下写真の乗車記念証が渡されました。
運行最終日限定の配布となっていたようです。
城川原駅構内では、路面電車化された後の富山港線を運行する富山ライトレールの本社と、車両基地の整備が進んでいました。
こちら、駅名標のすぐ後ろにあるのが、本社となる建物です。
7時過ぎ。

再び、この城川原で上下列車の交換があるということで、そちらも撮影。

この時間になると、だいぶ撮影する人の数が増えてきました。

私は、手前にいる475系A19編成の1125M列車に乗車し、岩瀬浜へ向かいます。
7時13分、岩瀬浜に到着。

駅舎の前に出てきました。いい感じに鄙びた駅舎です。

路面電車になると、「駅」ではなく「電停」になってしまいますから、この駅舎も、やはり役割を終えるということになるんでしょう。
岩瀬浜駅の外から、ホームに停まっている列車を。

路面電車化されると、風景もかなり変わって見えるんでしょうね。
岩瀬浜からは、折り返しの1126M列車に乗車し、7時45分、富山駅に戻ってきました。

JR富山港線はきょうで終焉ですが、機会があれば、路面電車化されたあとに、また乗りに来れればと思います。
いよいよ、この旅も帰路に入ります。

富山からは8時17分発、特急「サンダーバード14号」大阪行きで、まずは金沢を目指します。
車両は、金沢総合車両所の683系6両編成。
朝食がまだでしたので、駅でこちらを購入。

「ますのすし」と並ぶ富山の名物駅弁「ぶりのすし」(1300円)。
以前、「ぶりのすし」のミニ版ともいえる「ぶりのすし弁当」を食べていました。味は基本的に同じですが、やはりこちらは量が多くて、食べごたえがあります。
列車は倶利伽羅峠を越えて、金沢へ。

北陸新幹線の延伸工事が進んでいまして、金沢駅に近いところでも、高架橋が立ち上がり始めていました。

8時53分、「サンダーバード14号」は金沢駅2番ホームに到着。
列車はここで、和倉温泉から七尾線経由でやってきた3両編成を連結し、9両で大阪へ向かいます。

しかし、私はここで列車を降りました。
私が金沢で下車した理由は、こちらの列車に乗り継ぐため、でした。

金沢9時14分発、特急「雷鳥16号」大阪行き。
車両は、京都総合運転所に所属する485系A10編成9連です。

すでに新型への置き換えが視野に入っている「雷鳥」の485系、いまのうちに乗っておこうということでありました。
今回は、1号車グリーン車への乗車をチョイス。

残念ながら「スーパー雷鳥」由来のパノラマグリーン車ではありませんでしたが、今回乗車したクロ480-2301という車両、かつては金沢を拠点に新幹線〜北陸連絡特急「かがやき」「きらめき」に使用され、その後「加越」用として使用されたハイグレード車両です。車内は、3列配置で大型のシートが並びます。

もともとは、489系のグリーン車・サロ489-1005だった車両が、先頭車化改造されてクロ480-1002となり、さらにハイグレード改造を受けて現在の車番に・・・。このタイプの改造車両はこの1両しか存在しない、という珍車でもあります。
大きなシートに身をゆだねていると、やがて眠気が襲ってまいりました。
きょうも朝早かったですからねぇ・・・。

目をさますと、すでに福井に着こうというところ。
京福電鉄から路線を引き継いだ第三セクター・えちぜん鉄道の福井駅が見えていました。
敦賀を出て、近江塩津から湖西線に入ります。
近江塩津を過ぎたところで、交流20000V・60Hzと直流1500Vの電源境界(セクション)があります。
ここでいったん車内の灯りが落ちるのは、やはり国鉄型ならでは。

左手には、琵琶湖の一番北の端が見えていました。
湖西線を高速で走りぬけ、「雷鳥16号」は京都に到着。
近鉄京都線のホームが左手に見えます。

関西まで戻ってきましたね。
終点はもうすぐです。
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