(2023・4)
今回は、諫早駅スタート・西諌早駅ゴールのJR九州ウォーキング参加の様子です。
この日はウォーキングの開催がこの諫早だけということでしたので、とりあえず行ってみるかと。
前回、昨年の5月、西九州新幹線部分開業前のときに、諫早駅新幹線駅舎の見学も兼ねて行われたウォーキングに参加していました。今回はそのときとは全く違うコースで、市内にある杵の川酒造の蔵開きを訪ねるということでの開催。全く歩いたことのないエリアでもありましたんで、果たしてどんなところなんだろうと。

なお、ウォーキング部分についてはこちらも参照ください。
4月30日朝。
同行の中1娘と、箱崎から6時57分発、普通2327M列車荒尾行きに乗車して、博多まで出てきました。
新幹線の12番ホームには、新大阪行きの「こだま842号」が停車中。500系V2編成「ハローキティ新幹線」で運転される列車ですね。ピンク色が目を引きます。
博多からはこちらの列車へ。
7時16分発、「リレーかもめ5号」武雄温泉行き、787系BM3編成8連での運転でした。
「リレーかもめ5号」には先日、このときに乗車していまして、今回2週間ぶりの乗車となりました。

BM3編成はこのとき、博多から西鹿児島までの特急「つばめ」最終日の乗車でお世話になった編成でした。もうあれから19年も経っちゃったわけですが。
乗車したのは、指定席の4号車・サハ787-203、元・ビュッフェ車ですね。
天井のエッグラインは変わりません。

朝食がまだでしたので、コンビニで調達してきたおにぎりをいただくことにしました。
おにぎり3個・・・なんかおあげがかぶっちゃったんですが(笑)、とりあえずお腹は満たされました。最近、普段の朝食がご飯食なんで、朝はお米を食べると落ち着きます。(^^;
「リレーかもめ5号」は定刻に博多を発車。

竹下の南福岡車両区竹下車両派出、キロシ47形「或る列車」編成と並んで、「ゆふ1号」に充当されるキハ185系編成が待機しています。この日も5両でしたが、この編成には中間車のキハ186形の連結はなく、5両すべてが運転台付きのキハ185形で組成されていました。なかなか珍しい組成ですよね。
7時40分、鳥栖に着きました。

日曜日ですが、ホームには部活動に行くのか、制服姿の高校生も見られました。

ここでも書いてたように前日は雨が降り、少々荒れ模様の天気でした。
この日は晴れる予報ではありましたが、この時点ではまだ雲が多めでした。
新鳥栖、佐賀と停車し、列車は江北には停まらずに、高橋で行き違い待ちの運転停車。今回、高橋ですれ違った「リレーかもめ8号」は、787系BM7編成でした。

高橋を出てしばらく走ると、まもなく左手に新幹線の高架が見え始めました。
8時26分、「リレーかもめ5号」は武雄温泉駅10番ホームに到着。

2週間前は新幹線には乗り継がずに見送りましたが、今回は向かい側11番ホームに停車中の新幹線「かもめ5号」長崎行きに乗り継ぎます。
この日はN700SのY3編成6連での運転でした。

左下写真は、ワタシたちが乗車した2号車・727-8003の車内ですが、本当にゴールデンウィーク??っていうくらい、空いていました。
8時29分、「かもめ5号」は定刻に武雄温泉を発車。
あっという間に、次の嬉野温泉に到着しようとしています。何しろ、たった5分しかかかりません。

ワタシは参加できませんでしたが、4月8日には嬉野温泉駅スタート・ゴールのJR九州ウォーキングも行われたようで。
ここもいずれ、ゆっくり訪ねてみたいところです。
今回、部分開業直後のこのとき以来、しばらくぶりの西九州新幹線乗車になりました。
そのときにも眺めた、大村湾の景色が見えてきました。まだ雲の多い時間で、前回のようなきれいな景色とはいきませんでしたが。
新大村を出て、列車はまもなく諫早というあたりへ。

昨年5月、諫早駅の新幹線駅見学がコースに組み込まれたJR九州ウォーキングに参加したことがありました。そのときに歩いたのが、写真で見えている本明川のあたり。
そのときは、川のほうから新幹線高架を眺めて、なんか新しい景色が・・・とかって思っていたんですが、その高架の上から今度は下を見下ろしているという・・・なんか不思議な感じがしましたね。
8時50分、「かもめ5号」は諫早駅12番ホームに到着しました。

武雄温泉からこの諫早まで、わずかに21分。
ほんと、この「かもめ」のN700S、短時間の乗車しかしないのがもったいないなぁと思います。ただまぁ、この車両が博多まで乗り入れるためには、いろいろ越えなければならないハードルがありますよね。
さて、改札を出て、ウォーキングのスタート受付を済ませました。

こちら、新幹線の開業にあわせて新たに整備された諫早駅の西口です。新たにロータリーも整備されました。
今回のコースは、こちら側から出発です。
コースマップには、諫早駅に近い新幹線高架沿いのビューポイントが記されていました。
この写真の場所もその一つ。ここは在来線の長崎本線上り線と、新幹線の高架が並んでいるエリアです。なるほど、ここは新幹線を撮るにも、在来線の上り列車を撮るにもよさげな場所ですね。
ちなみに、このあたりの長崎本線下り線は、別のところをトンネルで抜けるルートになっていますね。
さらに進むと、新幹線高架の下から、サッカーJ2リーグのV・ファーレン長崎が本拠地にしているトランスコスモススタジアム長崎が見えていました。

このあたりのお店には、このV・ファーレン長崎の幟旗を掲げているところがけっこうありました。まぁ、ワタシの地元・福岡だと、J1・アビスパ福岡の幟旗を掲げているお店が多いですし、サッカーのクラブチームはやはりどこでも、地域に依拠しているんですよね。
コースを進んで、コースマップで紹介されているベーカリー・石窯人(かまんど)に到着しました。

2005年にオープンしたというこちらのベーカリーですが、地元ではとても人気のあるお店なんだそう。この日は、ウォーキング参加者も多く立ち寄り、店内入場が制限されるほどの盛況ぶりでした。
そんななかで、せっかくだからパンを買って行こうと娘と話し、こちらのパン4個をお買い上げ。
ワタシはカレーパンとピザパン、残りの2個は娘が食べることに。本来なら店外のテラスで食べていくこともできるんですが、この日は混雑していたので、パンは他のところへ持って行って食べることにしました。
とりあえず、買ったパンを持ってコースへ復帰。

東大川沿いのエリアへ出てきました。
新幹線の高架とトンネルが見えていますね。

川沿いを、どんどんと上流へ向けて進んでいきます。
前日が雨だったんで、一部ぬかるんでいるところなんかもあり、足元は良好とは言えませんでした。

今回のコースのお題目にもなっているところが、この先にありますんでね。
それがこちら。
杵の川酒造です。

この日は、4年ぶりの蔵開きイベント開催ということで、敷地内にはすでに多くの方が来られていました。

樽酒を升に入れて売っているとのことだったので、買ってみました。
升が200円、お酒が1杯300円で出されていました。
升の白木の香りがすごくてですねぇ。お酒はすっきりとした呑み口で、とてもやわらかいお味でした。これはすいすい呑めてしまうやつやな・・・。(^^;

先ほど、石窯人で買ってきたパン各種も、ここで食べていくことにしました。
いやほんとどれもおいしい・・・人気のパン屋さん、というのがよく分かる仕上がりでしたね。
杵の川酒造を出て、今度は東大川沿いに下っていきます。

この時間になると次第に雲がとれてきて、次第にいい天気に。
この時期の川沿いを歩くのって、本当に気持ちいいですね。
コースも終盤になってきましたが、時間的にそろそろお昼も食べとくか、ということで、コースを少し離脱してこちらへ。

「豚骨ラーメン森内」。某人気ラーメン店で修業したという店主さんが2020年7月に開いたお店。
11時開店の直後に入店したんですが、続々とお客さんがやってきていました。地元でも人気のお店のようです。
いただいたのは、こちらの味玉ラーメン。(800円・税込)
スープは、12時間以上炊いて煮出した豚骨スープ。きめが細かく、一方でくどさや臭みはなく、やや元ダレの醤油の塩味が強いかなと感じる程度で、とてもおいしいスープでした。
麺は博多の細麺、麺の硬さの調整もしてもらえます。スープとの相性もよし。味玉も程よい半熟でした。
全体として、とても整っているな~という印象でした。女性や家族連れにも人気があるというのがよく分かる感じでした。
ラーメンを食べ終わってコースに復帰し、ゴールの西諌早駅にたどり着きました。
ゴール手続きを済ませて・・・ただ、このあとの列車の時間がなかなかうまくないな、ということで、さらに歩いてみることにしました。
ということで、西諌早駅から、ほぼ長崎線の線路に沿う形で歩くことしばし。

諫早駅の手前、島原鉄道の線路が合流するところまでやってきました。
こんなビューポイントがあったんだなぁ・・・。
ということで、諫早駅まで戻ってきました。
こちら東口の駅舎ですが、新幹線の開業にあわせて近代的な建物になりました。以前の木造の駅舎も懐かしいんですが。
ここからですが、帰り道は新幹線を使わず、普通乗車券だけで帰ることにしました。

諫早12時52分発、普通2146D列車肥前浜行き。キハ47-4510+8129の2両でやってきました。
そういえば、昨年9月のこのときにもこの列車に乗ってましたっけね。
その昨年9月からの変化を、列車のなかから見てみることにしました。

写真は小長井駅。
雲仙普賢岳を望める絶景の駅として人気がありますが、架線がなくなっているのが分かりますね。
続いて、こちらは里信号場。

かつては特急「かもめ」の行き違いが頻繁にみられた場所ですが、ここでも、架線がなくなっています。
そして、肥前七浦駅。
ここでも、架線がなくなっていました。

徐々にではありますが、非電化となった肥前浜以西では、架線の撤去が進んできているようです。
諫早から約1時間。
13時52分、2146Dは終点の肥前浜に到着しました。

多くのお客さんは、ここから先への乗り継ぎのためにホームに残っていますが、ワタシたちは跨線橋を渡って駅舎のほうへ移動です。
やってきたのは、こちら。
肥前浜の駅舎に隣接している、「HAMA BAR」です。
やっぱりここへ来ると、自然と足が向いてしまいます。(笑)

今回も、鹿島の5つの蔵の純米吟醸呑み比べをいただいてみました。
本当に、鹿島のお酒はどれもおいしいんですよねぇ。
しばらく、お酒を満喫しておりました。
「HAMA BAR」を出て、そのあとは少し街を散策。

浜川まで来ると、こいのぼりの吹き流しが川の上で・・・。

浜宿のあたりも歩きましたが、やはりイベントのない日は人が少なめで、じっくりと街を見ることができますね。
イベントは訪問するきっかけにはなりますが、やはりイベントのないときの姿が、本来の姿なんだなぁと感じます。
再び、肥前浜駅に戻ってきました。

駅の諫早方。
この間、何度も見ていますが、架線の整理が落ち着いて、すっきりとした状態になっていました。
完全に、この先は非電化なんだなぁと・・・。
肥前浜16時17分発、普通2864M列車鳥栖行きに乗車します。
817系VN28編成2連での運転でした。

このまま鳥栖まで行ってもよかったんですが・・・。
江北で、こちらのほうが先に発車するということで、乗り換えることにしました。
16時47分発、臨時快速9938M「有田陶器市号」南福岡行き、813系RM3435編成3連、早岐始発でやってきました。

ここでも書いたんですが、事前にリサーチしてなかったもんで、813系の顔が見えたときに「6両かな?」と思ったら、たった3両・・・しかも、一部座席撤去がされてる車両を持ってくるとは、どういうセンスなんだろう?と思ってしまいました。車内はもちろん、席が埋まって立客も出ている状態・・・。
かつては415系8両で運転される列車もあったこの「有田陶器市号」ですが、随分と軽い扱いにされてしまってるなぁと。
そんなことで座席にはありつけませんでしたので、仕方なく立ったままということになりました。

外には、西日に輝く麦の穂が・・・もうしっかり麦秋を迎えておりました。
結局、席にありつけないまま、17時21分、鳥栖に到着。
立ったままなのもつらいので、鳥栖始発の普通列車に乗り換えることにしました。

鳥栖17時29分発、普通2180M列車海老津行き。813系RM106+RM105+RM301編成計9両での運転でした。
さすがに始発駅からの乗車なんで、楽に席にありつけました。
途中の南福岡では、特急列車を2本も待避。

写真は、キハ71系「ゆふいんの森4号」が通過するところ。
このあとさらに、787系「リレーかもめ44号」も通過していきました。
列車はまもなく博多に到着するところ。

下りの「のぞみ」で博多に到着した、N700Sの16両編成が、博多総合車両所へ向かうところに出くわしました。
朝方乗車した、西九州新幹線の車両もN700Sですが、そちらは6両。
やはり、東海道・山陽の16連は長いなぁと。
18時28分、2180Mは箱崎に到着。
ワタシたちはここで下車です。
鳥栖から1時間かかっていました。

11時間半ぶりに、地元へ戻ってきました。
西九州新幹線を使っての長崎方面へのお出かけは、これが7ヶ月ぶり。なかなかこういう機会でもないと、という感じですけどね。
約1年前、このときに利用した在来線特急「かもめ3号」(885系)は、博多から諫早まで1時間41分という所要時間でした。今回の「リレーかもめ5号」→新幹線「かもめ5号」では、1時間34分・・・あれ?!そんなに変わんないのかと。思ったほどの速達効果は、この部分開業では生まれてないんだなぁということが、はっきりと分かります。残りの区間のフル規格での開業をめざすには、やはり佐賀県内の「並行在来線」問題をどう解決するかが鍵になります。

お出かけ自体は、楽しく過ごすことができたと思います。諫早でのウォーキングも、「HAMA BAR」での時間も、とてもいいものでした。「HAMA BAR」はこの間、何度もリピートしていますが、のんびりお酒を味わえるいい場所ですよね。

ウォーキングはもうしばらく続きます。季節も良くなってきましたんでね、また歩いて汗を流したいと思います。
<おわり>