Part1(2022・12) | |
いよいよ2022年も師走、まもなく1年終わろうとしています。 コロナウイルス禍に入ってしばらく、遠出を控えていましたが、感染対策に十分に気をつけながら、ぼちぼち動いてみようかと。 きっかけになったのは、京都鉄道博物館に収蔵されている新幹線500系の先頭車・521-1に、エヴァンゲリオン2号機のイメージでラッピングを施した「500 TYPE EVA-02」が期間限定で展示されること。アニメ「シンカリオン」のスピンオフ企画として実現したこの特別展示に、「シンカリオン」に一時はまっていたウチの小6娘が興味を示したことで、娘を連れてちょいと見に行ってみるかと。 で、そちら方面に行くのならと、歴史・史跡大好きな娘のほうから「あれ見たい」「ここ行きたい」とリクエストが・・・じゃあ、ということでおおまかな予定を立てました。 |
|
12月10日朝。 まずは箱崎から6時57分発、普通2327M列車荒尾行きに乗車。811系+813系の7両編成、前4両は811系PM110編成でした。 土曜の早朝ということで、そこまでお客さんも多くはなかったようで。 |
|
博多に到着して、いったん改札を出て用事を済ませ、ここからは新幹線で東上します。 7時31分発「のぞみ126号」東京行き、一部土休日に運転される臨時列車です。車両は「N700A」N700系1000番台G13編成16連、JR東海東京交番検査車両所所属の編成がやってきました。 「のぞみ」にはこの間、短区間で乗ることはたまにあったものの、山陽新幹線の徳山から先へ新幹線で向かうというのも、コロナウイルス禍以降では初めてでしたのでね。 その先のほうで、行っていない間にどんな変化があるのかなぁと、いろいろ思いをめぐらせておりました。 |
|
こちら、今回乗車した11号車・786-1713の車内です。 博多発車時点ではさすがに、かなりのところが空席でしたね。 博多を定刻に発車し、「のぞみ126号」はスピードを上げていきます。 見慣れた博多の街並みを左に見ながら・・・ようやく日が差して明るくなってきました。西国の日の出は遅いのです。 |
|
小倉に停車し、新関門トンネルを抜けると、本州、新下関駅です。 列車は、ここは足早に通過していきます。 |
|
8時5分に「のぞみ126号」は新山口に到着。 少しの停車で発車すると、左手には下関総合車両所新山口支所の車両基地が見えます。 新山口には、今年の正月に家族旅行でやってきて、そのときは山口線に乗って津和野まで行きましたっけね。もうあれから1年が経とうとしてるんだなぁ・・・。 |
|
8時37分、「のぞみ126号」は広島に到着です。 広島には、およそ4年前に泊まりで来たことがありましたね。 その頃からさらに、新幹線口側の変貌は進んでいるようです。 広島では、発車直前にホーム上の非常停止ボタンが扱われた関係で安全確認が行われ、3分ほど遅れての発車となりました。 |
|
広島を出ると、次は岡山まで停まりません。 途中の新尾道では、博多を1時間ほど先に出発していた「こだま838号」新大阪行きを追い抜きます。 向こうはハローキティ新幹線」500系V2編成8連での運転。ピンクのベースカラーを纏った車両が、窓外を流れていきました。 |
|
列車は少し遅れを戻し、1分遅れで岡山へ。 瀬戸大橋線(宇野線)の線路を越えて、駅へ進入していきます。 そういえば、四国にもだいぶ行ってないなぁ・・・JR四国の車両もだいぶ顔ぶれが変わってきてるし、また行きたいんですけどね。 |
|
新神戸時点で、列車はほぼ定刻に戻っていました。 やがて、右手には網干総合車両所宮原支所が見えてきました。 もう到着しますか・・・。 |
|
10時4分、「のぞみ126号」は定刻に新大阪駅26番ホームに到着しました。 列車はこの先、東海道新幹線区間へ進みますが、ワタシたちはここで下車となります。 新大阪まで新幹線できたのも、このとき以来ということになるんですかね・・・もう3年半以上前の話でした。 |
|
新大阪到着後は、大阪の街のなかへ出るため、在来線へ乗り換えます。 まずは7番ホームから10時14分発、普通159C列車須磨行きに乗ります。207系7両での運転、前3両は網干総合車両所明石支所のS26編成でした。 先頭のクハ206-1045の運転室のすぐ後ろに陣取りました。次の大阪で降りるつもりだったんでですね。 いい天気のなか、淀川橋梁を渡って大阪へ向かいます。 |
|
159Cで大阪へたどり着き、到着した6番ホームから、大阪環状線外回りの電車が発着する2番ホームへ移動してきました。 ここからは、10時25分発、普通3347列車天王寺行きに乗車します。加茂からここまで大和路快速3347K列車として走ってきた、吹田総合車両所奈良支所の221系NB804編成8連での運転でした。 |
|
列車は大阪を出ると、天満、桜ノ宮、京橋の順に、各駅に停車していきます。 大阪環状線の各駅では、「大阪環状線改造プロジェクト」の一環として2014年以降に導入された発車メロディが使用されています。 大阪では「やっぱ好きやねん」(やしきたかじん)、天満は「花火」(aiko)、桜ノ宮は「さくらんぼ」(大塚愛)、というように、大阪ゆかりのアーティストによる楽曲が発メロになっているのが、面白いですよねぇ。 |
|
10時35分、3347レは大阪城公園に到着しました。 ワタシたちは、ここで下車です。 ここで降りたということは、もちろんお分かりですよね、大阪城を訪ねるのが目的でした。 歴史・史跡大好きな小6娘が、やはりお城の天守閣にも興味があるようで、大阪へ寄ると言った瞬間に「大阪城行きたい!」と言い出したもんですから。(笑) ちなみに、この日は大阪城ホールで永ちゃんのライブが行われるということで、「E.YAZAWA」のロゴが入ったタオルをかけたそれっぽいファンの人たちを、この周辺のあちこちで見かけましたねぇ・・・。(^^; |
|
こちら、大阪城本丸への入り口となる、極楽橋です。 この橋を渡って、向こうに見える天守閣のほうへ進みます。 |
|
天守閣に近づいたところで、色づきのよい木を見つけたので、こんなふうに写真を撮ってみました。 12月になったとはいえ、まだ紅葉した木が残っていまして、逆光で葉の赤が透けて見えるのが、なんかいい感じでしたね。 |
|
いよいよ、天守閣の前までやってきました。 現在の大阪城天守閣は1931年に大阪市によって再建されたもので、1585年築の豊臣時代の天守閣(1615年大坂夏の陣で焼失)とも、1626年築の徳川時代の天守閣(1665年に落雷で焼失)とも、違う建物になります。よく、屏風絵に描かれた豊臣時代の天守閣を参照してデザインされたという話を聞きますが、やはり違うもののようです。 ただ、その復興天守にしても、既に再建されてから90年以上が経過して、今やこの復興天守自体にも歴史的価値がつき、国の登録有形文化財となっています。 ワタシ自身は、小5だった1981(昭和56)年の夏に家族旅行でここへ来ていまして、今回はそれ以来の再訪でした。実に41年来てなかったことになるんですよね・・・。(^^; |
|
天守閣の中では、博物館「大阪城天守閣」として、大阪城にまつわる歴史資料の展示などを行っています。 せっかくなので、娘と2人、中に入って徐々に上っていきながら、各種展示を見て回りました。 8階となる展望台部分にやってきました。 文字通り、大阪の街を四方見渡せる、なかなかにいい眺望の場所になっています。 この眺めも、ワタシにとっては41年ぶりということになりました。 |
|
大阪城天守閣の見学を終えて、時刻はそろそろお昼前。 昼飯探しを始めますかね・・・。 大阪城公園を出て向かったのは、第二寝屋川を渡った先にある、大阪ビジネスパーク。 オフィス街ではあるんですが、ここにいろいろ飲食店があるというのを、事前に調べていました。 |
|
「TWIN21」というツインタワーのビルにやってきました。 ここの低層階に、飲食店街があります。 あちこち歩き回って、こちらのお店に入りました。 「ぶるーばーど」。今年9月にオープンしたばかりのお店。炭火焼き鶏居酒屋を謳ってまして、夜は焼鳥をメインに鶏料理がいろいろ味わえるお店のようです。 お昼はランチをやっていまして、いろいろな定食が準備されていましたんで、そちらをいただこうと。 |
|
そのランチのラインナップのなかに、数量限定で「ミーチャンプル(バリ風まぜそば)」が出ていましたので、ワタシはそちらをいただくことにしました。お店の料理長がインドネシア駐在体験があり、現地の味を再現した、とのこと。 出てきたのがこちら。店員さんが「もうちょっと食べたくなるくらいの量です」と言われていたので、オプションでライスの小もセット。旅先でクルマの運転もないので、生ビールもつけてもらいました。 ミーチャンプルは野菜たっぷりの具材の上に温泉卵、というビジュアル。色見もいいですが、味の方も現地の調味料サンバル(チリソースの一種)が使用されていて、あとから程よい辛みがやってきます。 思いがけない南国の味、楽しませてもらいました。 このあたりで勤めてる人たちは、こんなおしゃれなものを仕事の昼休みに食べてるんですねぇ。(^^; |
|
お昼を食べ終わり、OBPを後にして、そのまま京橋駅まで歩いてきました。 ここからは次の目的地に向かうため、まずは環状線内回りで大阪駅まで移動します。 京橋12時40分発、環状線内回り1431列車、323系LS15編成8連での運転でした。 LS15編成は現在、USJ「SUPER NINTENDO WORLD」ラッピング車となっていて、水色をベースにしたラッピングを施されています。フルラッピングの派手派手な出で立ち、こういうのいいなぁ。(^^; |
|
先ほど乗ってきた道のりを、今度は大阪に向けて移動。 けっこう車内が混んでいましたので、列車の最後尾で後方展望を眺めていました。 先ほども書いた各駅の発メロ、何度聞いても面白いなぁと思いますね。 東海道線と合流すると、まもなく大阪です。 |
|
大阪駅1番ホームに到着し、そこから今度は、東海道線(JR京都線)の列車が発着する7・8番ホームへ移動してきました。 8番ホームに、遅れていた12時45分発、新快速3458M列車野洲行きが停まっていましたので、乗ることにしました。 列車は12両編成、前4両の223系V34編成に乗り込みました。 3458Mは、立花~尼崎間での踏切安全確認の影響で遅れていたようです。5分ほど遅れて大阪を発車しました。 |
|
新大阪、高槻にのみ停まり、3458Mは大阪から29分で京都に到着しました。 5分の遅れは、結局縮まることはありませんでした。 京都到着後は、乗り換えのためホーム移動・・・。 |
|
移動の途中で見かけたのがこちら。 31番ホームで、「はるか31号」関西空港行きとして発車を待つのは、281系HA602編成6連。 関空特急「はるか」では2019年から、ハローキティとのコラボで「ハローキティはるか」としてラッピングを施された編成が登場。2020年に登場した271系でもラッピングが施され、現在「はるか」で運用中の全車両がハローキティのラッピングを施されています。 新幹線では、先ほど見かけた500系V2編成の「ハローキティ新幹線」が活躍中ですが、やはりハローキティは人気がありますからねぇ。 |
|
さて、ワタシたちは、33番ホームから13時33分発、嵯峨野線(山陰線)の普通1251M列車亀岡行きに乗車します。亀岡から1244M列車として到着した、吹田総合車両所京都支所の221系K21編成4連での運転です。 ワタシたちがホームにやってきた頃には、ホーム上にかなりのお客さんが待っていました。 |
|
1251Mは京都を出ると、わずか2分で次の停車駅・梅小路京都西に到着しました。 ワタシたちはここで下車します。案外、ここでの下車は多くはありませんでしたね。 ここへ列車でやってくるのも、このとき以来ということになりますね。 この駅で降りた、ということは・・・。 |
|
・・・そうです、やってきたのは、京都鉄道博物館です。 ワタシも小6娘も、ここへは2回めの訪問です。 今回は、いくつか見たいものがありまして、それをめざしてやってきたんですが・・・。 |
|
その一つがこちら。 10月28日から「500 TYPE EVA-02」仕様となって展示されている、500系新幹線の先頭車・521-1です。 こちらでも書いていますが、アニメ「シンカリオン」からのスピンオフ企画として実現したもの。この赤をベースにしたカラーリング、うまく500系の車体にはまるデザインに仕上げたなぁ、という感想でしたね。 一度見て記録しておく価値はあるなと思いました・・・が、やはり本線営業してる車両でもやってほしいなぁ・・・。(^^; |
|
お次はこちら。 特別展示で四国からやってきた、国鉄色のキハ185-17・18の2両。 こちらでも書きましたが、JR四国による「『しおかぜ』『南風』運行開始50周年記念キャンペーン」の一環として今回、この京都鉄博での展示が実現しました。 12月9日から20日までの期間限定ということで、この期間にすっぽりはまって、今回はラッキーでした。(^^; |
|
扇形機関庫へ移動すると、そこにはこちらの車両が。 日本の鉄道開業150周年の鉄道の日・今年10月14日から収蔵車両として仲間入りした、かつての一等展望車・マイテ49-2が、静態保存のSLに混じってこの扇形機関庫に置かれていました。 かつて、「SLやまぐち号」での増結が行われた際に、この車両に乗ったことがありましたんで、こうしてこの貴重な車両が保存されることになったのは、うれしいことですね。本線上でもう見られない寂しさもあるにはあるんですが。 |
|
この日の構内運転「スチーム号」の牽引は、8620形8630号機が担当していました。 時折汽笛を鳴らしながら、構内を行き来していました。 生きたSLがいる、というのは、かつての梅小路蒸気機関車館の頃からのここ・京都鉄博の特徴ですが、これはかなりの強みですよね。 |
|
扇形機関庫の、動態保存機がいるエリアを覗いてみると、こんな光景が。 「スワローエンゼル」C62-2がいて、その隣には本線でも活躍しているD51-200が炭水車をこちらに向けていました。 D51-200は、5月に発生した炭水車のトラブルのため、山口線での運行はそれ以降見合わせとなり、「やまぐち号」はDLによる牽引となっていました。 一方、2020年に起こったシリンダーのトラブルのために「やまぐち号」を長期離脱中のC57-1も、このエリアの扇形庫に入っていました。 |
|
京都鉄博内には、隣接する線路を駆け抜ける列車を眺められるスポット・スカイテラスがあります。 東海道線(JR京都線)、あるいは東海道新幹線を走る列車たちの行き交う様子を、しばらく眺めていました。背景には東寺の五重塔が見えていて、いかにも京都だなぁという光景が見られました。 |
|
ひとしきり見学を終え、京都鉄博を後にすることにしました。 だいぶ日も傾いてきつつありましたんで、そろそろ宿方面に向かおうかなと。 で、ちょうど鉄博前にある、梅小路公園・京都鉄道博物館前のバス停に、ここを始発で運転される系統番号88番の京都市バスが停まっていましたんで、乗ることにしました。ちょうど、ワタシたちがこの日泊まる予定だった東山方面に向かうバスだったということで、ちょうどいいやと。 |
|
バスはまず七条通りを進み、いったん京都駅前のバス乗り場へ乗り入れたあと、再び七条通りへ出て東へ進みます。 こちらは賀茂川にかかる七条大橋を渡るところ。 |
|
で、下車したのは、博物館三十三間堂前のバス停。 京都国立博物館の前にバス停があります。 せっかくここまで来たんで、三十三間堂が観られればいいなぁと思ったんですが、タッチの差でこの日の入場は終了となっていて残念でした・・・。 |
|
そこから、とりあえずお宿の方向へ少し歩くことにしました。 こちらは豊国神社の前。ここは豊臣秀吉を祀っている神社。出世開運・良縁成就の神様として知られます。大坂夏の陣で豊臣家が滅亡したことで一度は廃祀となったんですが、明治に入って復活を果たしたとのこと。 先ほど見てきた大阪城の歴史と、この神社がつながっているということで、小6娘も神妙な顔つきでお詣りしていました。 |
|
そうしたことで少し歩いて、この日の宿にたどり着きました。 チェックイン後しばらく休憩していると、もう夕暮れ時。 京都駅の方向を見やると、茜空にライトアップで浮かび上がる京都タワーが見えていました。 |
|
そろそろ晩飯の時間になりました。 事前に少し調べてありまして、宿から近いエリアによさそうなお店をリストアップしていました。 で、やってきたのは、京阪の清水五条駅から近い「京居酒屋Sherry」。 土曜の夕刻でしたが、幸いにカウンター席に空きがあり、すぐに案内してもらえました。 |
|
まずは、ワタシは生ビール、娘はレモンスカッシュで乾杯! 生ビール、ジョッキがキンキンに凍らせてあって、ビールもキンキンに冷えていました。 娘のレモンスカッシュを注文するときに、ワタシが「レスカ!」と言っているのを聞いて、娘がびっくりしていました。関西ではこの「レスカ」という略称がけっこう通じるんですけど、他の地域だとほとんど使わない言葉なんでですね。(^^; |
|
この「Sherry」というお店、おばんざいなど京料理を扱っている居酒屋さんでして、せっかくなのでと、左写真の左側にあるおばんざいの盛り合わせ、あるいは湯葉の天ぷらといった、いかにも京都、というメニューを頼んでいただいてみました。 とにかく、京料理はやさしい味付けのものが多く、このおばんざいの盛り合わせも、素材の味を大事にした味付けが特徴の品々でした。湯葉なんて食べたことがなかった娘にも湯葉煮を食べさせてみましたが、「おいしい」と言って食べていましたんで、やはり万人に受ける味なんだなぁと。 |
|
で、おばんざいに合わせるなら日本酒でしょ、ということで、ビールがなくなるとお酒に移行。 伏見で造られる京都の地酒「まつもと」の純米酒が置いてありましたんで、それをいただくことに。こんな洒落た徳利で出していただきました。 口当たりはとてもなめらかだけど、舌の奥のほうでキリっとした旨みを感じる、そんなお酒でした。おいしくて、思わず2本めも注文しちゃいました。(笑) そんなことで、おいしい京料理に舌鼓を打ちながらの宴の時間は、楽しく過ぎていきました。 あくる日は、ちょいと朝から動いてみることに。せっかく東山にいるんでねぇ・・・。 |
|
<Part2へ> |