<Part1へ>
Part2(2019・1)
定刻の12時56分よりやや遅れて、金沢を発車した「はくたか564号」。
倶利伽羅峠を越え、富山県に入ってきました。写真は、現在はあいの風とやま鉄道線となっている石動駅付近の小矢部川を渡るところ。
こちらは晴れ間も見えていますね。
新高岡に停車したあと、列車は富山へ。ここでも2分ほど遅れを持ったままの到着です。
在来線も高架ホームとなり、富山駅もかなり様変わりしたようですね。
富山を出て、黒部宇奈月温泉に停車し、列車は新潟県に入ってきました。
写真はまもなく糸魚川というところ。約2年前に起きた糸魚川大火で大きな被害が出たのが記憶に新しいですね。
北陸新幹線では、この糸魚川の前後で架線交流電源の周波数が50Hzになっているのが特徴ですね。金沢から糸魚川手前までは60Hz、上越妙高付近から佐久平の先まではまた60Hzになります。
基本的には、糸魚川・静岡構造線を境に東西で周波数が分かれていますが、このあたりは境界線が入り組んでいるんですね。
金沢から1時間ちょっと、「はくたか564号」は約2分の遅れを引きずったまま、14時ちょうどに上越妙高に到着しました。
ここがJR西日本営業区間の東端になりますので、ワタシたちはここで下車となります。
上越妙高駅はJR東日本の管理下で、駅名標は東日本仕様です。北陸新幹線の乗務員交代は、全列車が停車する長野駅で行われるため、JR西日本の乗務員はそのまま長野まで行くことになります。

前回3年半前の乗車の時は、あっという間に通過してしまって、印象に残す暇もなかった境界駅ですが、今回はわずかな時間のあいだに、駅の外まで出てみました。

こちら、西口の駅前広場には、雪だるまが作られていました。
あぁ、雪国まで来たんだなぁ・・・。
こちらは在来線の線路です。
もともと、上越妙高駅の位置には、信越本線の脇野田駅がありました。新幹線工事の進捗に合わせ、2014年秋に在来線線路が現在の線路に付け替えられ、駅もその際に120m西寄りに移設となっています。
2015年春の新幹線開業時に、在来線の駅名も上越妙高となり、同時に第三セクターのえちごトキめき鉄道に移管されています。
駅舎内で少し買い物をしていると、もう戻りの列車の時間になりました。もともと19分しかインターバルない上に、2分遅れて着いてますから。

上越妙高14時17分発、「はくたか563号」東京発金沢行き。車両はW7系W4編成12連。・・・あぁ、今回もE7系は来ませんでした。もちろん、車両としては両者ほぼ同一なんですけどね。
乗車した車内では、上越妙高駅で買い込んできたお酒をば。
「風味爽快ニシテ」は新潟限定ビイルとしてサッポロビールが販売しているもの。こういう機会でもないとなかなか呑む機会ないんでですね。
そして、妙高市の酒蔵「君の井」の本醸造生原酒。アルコール19度の原酒、かなり濃いいい味わいです。
車内販売で、こちらの品を買ってみました。
「じゃがりこ」の贅沢カニだし味。日本海地区限定発売というこちらの品、薄めの味付けのじゃがりこを、付属のカニの身入りディップソースにつけながら食べるというものです。このディップソースがけっこう濃厚でですねぇ、めっちゃお酒に合うんですよ。やめられない止まらない~♪・・・ってそれ違いますね。(笑)
気が付くと、富山まで戻ってきていました。
改めて、新幹線ホームから在来線の方角を眺めてみます。以前の富山駅を知っているんで、変貌ぶりにはやはり驚くしかありません。

在来線が高架になったあとは、2019年度に、駅の南側から高架下に乗り入れている富山地鉄市内線と、駅の北側に発着している富山ライトレール線(かつてのJR富山港線を引き継ぎ開業)との接続・相互直通運転が実現する予定で、現在工事が進んでいます。
富山はさらに変貌しそうですね。
車内では、さらに次のお酒が登場。(笑)
北陸新幹線開業を記念して登場したビール「グランアグリ」、E7系・W7系とデザインを揃えた缶に、ヴァイツェンが仕込んであります。
北陸新幹線初乗車のときにも呑んだんですが、原材料に大麦だけでなく小麦の麦芽を使用しており、独特の香りと軽い吞み口が特徴のビールです。何度呑んでもこりゃ美味い!
終点・金沢が近づいた車内。
だいぶお客さんが下車して減ってきました。

E7系・W7系の普通車シートは、ヘッドレストに上下可動の枕がついていて、なかなかいい座り心地ですよね。
15時20分、「はくたか563号」は終点・金沢駅12番ホームに到着。
約2時間半ぶりに、金沢へ戻ってまいりました。

ここでまた少し時間があったんで、駅の兼六園口のほうへ出てきました。
鼓門をバックに記念撮影する人も多いですね。日本人ばかりでなく、海外からのお客さんもたくさんいました。
では、次の列車へ。

金沢駅2番ホームから16時ちょうど発、「サンダーバード34号」大阪行き。683系9両編成(付属3両+基本6両)での運転、ワタシたちは前寄り付属3両のV36編成のほうに乗車しました。後ろの基本編成はW33編成だったようです。
金沢駅構内のセブンイレブンで、またビールを仕込んできました。
JR西日本管内では、キヨスクのセブンイレブン化が進んで、あちこちでセブンの看板を見かけます。

こちらのビールは、金沢駅でしか手に入らないハト麦エール。
北陸産ハト麦を使用したビール、先ほど呑んだ「グランアグリ」と同じ、ファーム川北が手掛けている製品です。これも美味い!
「サンダーバード34号」は速達タイプの列車ということで、途中、福井、京都、新大阪にしか停車しません。

写真は福井を過ぎたところ。時刻は17時前ですが、すでにかなり暗くなっていますね。
ちびさんたちはそろそろ疲れが出たのか、ぐっすりと寝ておりました。ワタシも少しウトウト・・・。
さらに暗くなるなか、湖西線を高速で走り抜け・・・。
・・・京都に停車した後、18時33分、「サンダーバード34号」は定刻に新大阪駅9番ホームに到着しました。
北陸線の乗車では、金沢以西の北陸新幹線の工事状況を見ることができました。数年以内にまた大きな変化が起こることになるので、機会があればまたゆっくり訪ねてみたいエリアではあります。
新大阪駅では、次の乗り継ぎまでの時間がそれほどないんで、ゆっくり晩飯を食べるゆとりはなかろうと、こちらの品を買いこみました。

乗り換え改札を通ったあとの新幹線コンコースに、道頓堀に本店がある「たこ家 道頓堀くくる」の店舗が出ているということで、たこ焼きと多幸ずしを購入。大きなタコの入ったふわっとろなたこ焼きと、山椒のよく効いた多幸ずし、どちらもおいしゅうございました。
そして、新大阪からは、22番ホームから19時5分発「のぞみ49号」東京発博多行きに乗車します。
車両は、博多総合車両所所属のN700系5000番台K9編成16連。ということで、結局、また西日本車への乗車になりました。
今回の旅では、これで新幹線列車に4本乗車。山陽新幹線はJR東海と、北陸新幹線はJR東日本と、それぞれ相互直通運転を行っているわけで、乗り入れ他社の車両に乗る機会があるのかと思いきや、すべて西日本車に当たってしまいました。(^^;
もちろん、既に夜の帳が降りたあとですので、車窓の景色を楽しむというのは難しいですよね。

「のぞみ49号」は、新神戸、岡山と停車し、20時25分、広島に到着。
もちろん、そのまま乗り続けて博多まで戻ることも出来るんですが、目的がある今回は、ここ広島で下車して1泊することに。下車したあとは、歩いて宿に向かいました。

宿に着くと、長旅の疲れからか、みなぐっすりと寝入りました。
あくる日はまた、朝から行動です。
<Part3へ>