Part1(2019・1)
元日に限りJR西日本全線(+JR宮島フェリー、智頭急行線)が乗り放題となる、「元日・JR西日本乗り放題きっぷ」が、この冬も発売されました。
これまで利用したことのなかったワタシでしたが、ちびっ子2人が小2と5歳となり、ある程度の強行軍にも対応できるようになったこともあって、今回は家族連れで使ってみることに。
そこに、いくつか別の要素を絡めた1泊2日旅として企画しました。
こちらが、今回使用の「元日・JR西日本乗り放題きっぷ」。普通車用でおとな16000円、同行のこども用が3000円で販売されました。
1日限定とはいえ、これで西は福岡県から、東は新潟県にまたがるJR西日本の全線に乗れてしまうのです。それも、8回に限られますが新幹線・特急の指定席にも乗れてしまうのです。すごいよなぁ・・・。

ということで、さっそく出かけましょうか。
1月1日早朝、地元・箱崎駅。
まずは、JR西日本の最寄り駅となる博多まで、JR九州の電車で移動します。下りの初発列車である5時43分発、福間発博多行き2121M列車。813系9両編成、ワタシたちは中央に連結されたRM205編成に乗車しました。
博多駅に到着し、ここからは件の「乗り放題きっぷ」の出番。

上り「のぞみ」の初発列車、6時10分発「のぞみ2号」東京行きに乗ります。車両は、N700系4000番台F9編成16連。JR西日本が増備した「N700A」の編成ですね。
初発ということもあって、通常は下り列車が使用する16番ホームからの出発です。

Twitterをチェックしていると、同じ「のぞみ2号」に、どうやら同じきっぷを持ったフォロワーさんが乗車していたようで・・・博多はJR西日本エリアの端っこなんで(もちろん、厳密には博多南のほうが先ですが)、ここから使うのが一番使いでがありそうですもんね。
朝が早く、食べ物が買えない可能性も考えて、前日のうちに朝食を仕込んでおきました。
いつも行ってる近所のスーパーで、小さいクリームパンを買ってきました。カスタードとチョコの2つの味、ちびっ子たちも大好きで、普段から食べているやつです。サイズ的にも手ごろなんでですね。
発車したときは真っ暗だった空も、本州へ上陸してしばらく走る間に、だんだんと明るくなってきました。
写真は、徳山発車直後。工場群が見えるのがいかにも徳山ですね。
明るくなってきたものの、山のあいだを走っていく新幹線なんで、なかなか日差しを拝めなかったんですが・・・。
東広島を通過してしばらく行くと、山の間から日が差してきました。
初日の出、今年は新幹線の車内から拝むことになりました。まぁでも、こういうのなんかいいなぁ・・・。
朝日を浴びながら快走を続けた「のぞみ2号」は、定刻の8時38分、新大阪駅26番ホームに到着しました。博多から2時間28分、あっという間ですよね。
この新大阪駅から先の東海道新幹線は、JR東海の管轄。もちろん、今回の「乗り放題きっぷ」は使えませんので、ここ新大阪で下車となります。車掌さんの車内放送でも、「乗り放題きっぷ」が新大阪から先では使えないことを繰り返し注意喚起していました。
ここ新大阪からは、いったん普通列車で1駅だけの乗車。
在来線7番ホームから8時44分発、普通127B列車京都発西明石行きに乗車です。車両は、網干総合車両所明石支所に所属する321系D6編成7連。この321系も、もう登場から14年目になるんですね。
新大阪から淀川を渡り、4分で大阪に到着。

到着した6番ホーム、ホームドアが設置されていました。
ここ関西にも、ホームドア設置の波が押し寄せてきていますね。
少しだけ時間があったんで、駅上の「時空の広場」へ。
ここへ来るのも久しぶり。7年半ぶりになるんですねぇ。
元日の朝ということもあって、人の姿はまばらでした。
さ、ここから乗り継いで移動開始です。
11番ホームから9時12分発、「サンダーバード11号」大阪始発金沢行き。この日は683系12両編成での運転で、ワタシたちは前寄りの金沢総合車両所所属4000番台T47編成9連のほうに乗車しました。
この間、「サンダーバード」用の681・683系ではリニューアルが施行され、前面や側面に新たに、従来のものより太い青帯が入れられていますが、ワタシ自身もリニューアル後の編成に乗るのは、これが初めてとなりました。
朝が早かったんで、すでにお腹が空いてきました。
大阪駅のホームで、こちらを購入。いわゆる駅弁ではありませんが、奈良県五條市に本社がある柿の葉ずしヤマトの柿の葉ずし。写真のものはサバの押し寿司4個入りで480円(税込)のもの。
柿の葉のいい香りとともにいただきました。おいしかったわ~。
列車は新大阪に停車し、京都へ向かいます。
右手に、吹田総合車両所京都支所、かつての向日町運転所の留置線が見えてきました。写真に写っているのは「くろしお」用の287系ですね。
京都を出た列車は、山科から湖西線へ進んでいきます。

琵琶湖西岸に沿ってしばらく走っていくと、天気はいいんですが、北側の山々が雪をかぶっているのが見えてきました。
それが、さらにしばらく進むと・・・。
・・・こんな感じに。
琵琶湖の北部にくると、沿線にもかなり積雪が目立つようになりました。
一緒に乗っているちびっ子たちも、この雪景色に目を丸くしていました。福岡じゃ、こんなに雪が積もっているところはめったに見ませんのでね。
列車は近江塩津で北陸本線に合流。福井県へ進みます。

まもなく敦賀というところ。右手に、敦賀運転センター車両管理室、かつての敦賀機関区が見えてきました。
「トワイライトエクスプレス」塗色のEF81-113が停まっているのが見えました。「トワイライト~」が廃止になってまもなく4年になろうとしていますが、6両いた「トワイライト~」塗色のEF81のうち、残存しているのはこの113号機を含め3両だそうで・・・。

敦賀駅の横では、新幹線の高架工事が進んでいました。
ここ敦賀まで北陸新幹線が延びてくるのは、2022年度末の予定とのこと。そして、ここ敦賀から先は、小浜を経由して京都へ南下するルートに決まったとのことですが、具体的な計画はこれからのようです。
11時32分、列車は加賀温泉へ。
ここも、駅のすぐ横で新幹線工事が行われていました。この加賀温泉駅にも新幹線の駅ができるんですが、このあたりの北陸本線も、やはりJRから経営分離されて第三セクターに移行するとのことで・・・。
11時58分、「サンダーバード11号」は定刻に終点・金沢駅の6番ホームに到着しました。
金沢へ来るのも、やはり3年半ぶり、ということになるんですよね。

次の列車までは少し時間があるんで、どこかお店で昼食でも、と思ったんですが、金沢駅ビルの食堂街は元日はお休み。駅周辺の飲食店にも人がたくさん、ということで、お店での食事はあきらめました。

その代わりに・・・。
・・・駅弁を買いこんで、待合室でいただくことにしたのでした。

ちびさんたちも含めて、1人1個のお弁当を買いこんできました。
ワタシが選んだのは、冬季限定ものの「ぶりかまめし 吹雪」(1200円・税込)。「ますのすし」で有名な富山の源さんのお弁当。富山米すし飯の上に、骨も食べられるくらい柔らかくトロトロに煮込まれたぶりかま、かぶら、そして紅ズワイガニのほぐし身が載っています。
もうとにかく、ぶりかまのトロトロ具合にやられっぱなし! 美味しいお弁当でした。
嫁さんとちびさんたちも、それぞれにお弁当を楽しんでいました。
そんなこんなで、お昼を食べると、乗り継ぎ時間に。
新幹線12番ホームから12時56分発の、「はくたか564号」東京行き。車両はJR西日本白山総合車両所所属のW7系W6編成12連です。
きょう2度目の「東京行き」乗車ですね。(笑)

北陸新幹線に乗車するのは、3年半前に初めて乗った時以来、ということになるんですが、そのときもW7系のほうに乗っているんですよね。

さて、まもなく出発です。
<Part2へ>