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Part5(2015・9)
9月22日の朝。
前夜も遅くまで展望デッキにいたというのに、この朝も早々と起き出して、一人展望デッキへ。
なにしろ、羽田の国際線ターミナル展望デッキは24時間OPENなんですよね。

昇る朝日を眺めながら、早朝の国際線到着機などを撮影していました。
ターミナル内のコンビニで朝飯を調達して、ホテルの部屋へ戻ります。

今回宿泊していたロイヤルパークホテル・ザ・羽田の部屋は、実は東京モノレールがよく見える部屋。
なんとまぁ、3泊連続トレインビューの宿!
ちびっ子たちも、あまり見る機会のないモノレールの行き来を、興味深そうに眺めていました。
8時半に宿をチェックアウト。
東京モノレールでまずは浜松町へ。
羽田空港国際線ビル駅では、1000形車両の並び。なんとまぁ、リバイバル塗装の編成がやってきましたが、ワタシたちが乗るのは手前の編成です。
浜松町からは山手線に乗ってみます。
E231系500番台のトウ545編成11連が、956G列車としてやってきました。
山手線もE235系での置き換えが迫ってますからね・・・。
2日ぶりの東京駅にやってきました。
今回も、新幹線への乗り継ぎです。

ワタシ自身、東京駅にやってくるのは、今回の旅が3年ぶりということになります。
新幹線ホームから見下ろす東海道線ホームですが、上野駅との間の直通線が復活して「上野東京ライン」として運行されるようになり、ずいぶんと様変わりしました。
写真には、常磐線を走るE657系特急電車が写っています。「上野東京ライン」となって以降、常磐線の列車が品川まで乗り入れるようになりましたが、東京駅でこんな光景を目の当たりにするというのは、やはり初見には驚きですね。
さて、この日は、ワタシ自身の未乗線克服ということで、今年3月に長野~金沢間延伸開業を果たした北陸新幹線に乗ります。
東京発の北陸新幹線金沢方面へは、停車駅の多いタイプの「はくたか」も走っていますが、どうせ乗るなら速い列車、ということで、停車駅の少ない「かがやき」を選択。
臨時の「かがやき525号」金沢行きに乗車します。車両は、JR西日本のW7系W8編成12連。途中、上野、大宮、長野、富山にしか停車しません。

北陸新幹線は、JR東日本とJR西日本が、上越妙高を境にして相互に乗り入れるスタイルで運行され、両社の共同開発でE7系・W7系という新型車両を投入しましたが、東海道・山陽新幹線でJR東海・JR西日本が700系やN700系を共同開発した事例と同じく、両社の車両はほぼ同一のものとなっています。
乗車してみると、さすがに両社乗り入れで走っている新幹線だけに、車内誌も東日本・西日本両社のものが置かれていました。

ちびっ子たちは、今年走り始めたばかりの最新の新幹線に乗れるということで、大はしゃぎでした。

列車は10時8分の定刻に発車し、上野に停車。
大宮までの道のりは、2日前と同じ。
またしても、荒川を渡っていきます。
東京在住だった頃、東海道新幹線では多摩川、この東北・上越方面では荒川の都県境が、ワタシの日常と非日常の境になっていました。
もちろんクルマの運転がない旅なので、午前中ですがこちらを。
車内で売られている金沢の地ビール「GRAN AGRI」。休耕田を利用して栽培した麦を使用したというビールで、北陸新幹線金沢開業に合わせて発売され、北陸新幹線の車内などで販売されている品なんですが・・・呑み口が優しくて、すいすい呑めてしまうおいしいビールでした。
大宮を出た列車は高崎を通過して、上越新幹線と分かれ、一路山登りへ。
安中榛名を通過したと思ったら、あっという間に碓氷峠を越えるトンネルへと入っていきました。軽井沢ももちろん通過・・・。

こちらは長野駅。
1997年の長野までの部分開業当時、延伸予定の北陸方面各県に配慮して「長野行新幹線」という呼び名がつけられましたが定着せず、結局「長野新幹線」という呼び方が、今年3月まで続きました。

この長野で、乗務員はJR東日本からJR西日本へと交代。
会社境界は上越妙高駅ですが、同駅を通過する列車もあることから、この長野駅での交代で統一されています。

長野駅発車直後の車窓風景を動画にしています。(新しいウインドウが開きます)
https://www.youtube.com/watch?v=AIqAHjnhMTU
列車はあっという間に、上越妙高駅を通過。
飯山駅の通過をまったく認識できないほどのスピード感でした。

糸魚川もあっという間に通過。
ほどなく、立山連峰を望むエリアへ。雲かかってましたけどね。
12時19分、「かがやき525号」は富山に着きました。
ここで降りるお客さんが多い一方、いかにも登山帰りというような大荷物の方々が乗ってこられたり。金沢で乗り継いで関西方面へ帰るんでしょうかねぇ。

車内は、長野から先はけっこう空席もありましたし、余裕は感じましたね。臨時列車ということもあるんでしょうが。
富山からわずかに19分。
12時39分、「かがやき525号」は終点・金沢に到着しました。

この到着とともに、ワタシはJR旅客営業路線全線完乗のタイトルを回復しました。

というか、東京から金沢まで、2時間半でこれちゃうんですね!
速すぎでしょうこれ。
上越新幹線~在来線「はくたか」で4時間近くかかってたんですもんねぇ。
新幹線の効果というのを改めて思い知らされました。
駅のホームから降りて、改札口へ。

予想はしていましたが、やはり変貌してましたね。
高架駅の構造自体は、新幹線の延伸を見越して以前から出来上がってたものではありますけどね。
新幹線来ちゃったら、そりゃ変わりますわな。
お昼時なんで、昼飯を食べようと駅の中をウロウロしましたが、どこも人大杉状態。
なので、ちょっと外へ出て、駅前のホテルの中へ・・・おお、ここなら余裕で入れそうだ!(^^;

和食・割烹「彩旬」。駅西口のアパホテル金沢駅前の中にあります。
海鮮こぼれ寿司(1800円)を頼んでみました。カニのほぐし身、ウニ、イクラ、そしてマグロ! 軍艦巻きのお寿司の上に、これでもかと乗っかってて、まさしくこぼれてきています。(笑)
いや~おいしかった!
食後、今度はバスでこの場所へ。
そう、兼六園です。ワタシ自身は9年ぶり5回目の訪問となりました。

それにしても・・・ここも人大杉!
団体ツアー、それも日本人だけじゃなく、中国からの旅行客もいて、園内は大変な混雑でした。兼六園にこんなに人がいるのは、初めて見ましたよ。
新幹線開業効果、そして大型連休中というのを差し引いても、ちょっとすごくないかい?と・・・。

あ、この灯籠の前で、ちびっ子を立たせて記念撮影してきました。
5歳の娘は、園内のあちこちにキノコが生えてるのを探し回ってましたが。(笑)
兼六園と金沢城公園を散策して、また金沢駅までバスで戻ってきました。

この日の宿は、先ほど昼飯を食べたアパホテル金沢駅前。
そして、ここでもこの眺望。なんと4泊連続でトレインビューの宿ということになりました。
まったく狙っていなかったんですが、ちびっ子たちは窓にかじりついて、行き交う電車を眺めて喜んでいました。
そして晩飯時刻。
泊まったホテルのすぐ近くにある「さかなや道場」金沢駅店に入りました。
チェーン店の居酒屋さんですが、おそらく地元メニューもあるだろうと見越しての入店。ちびっ子連れでも安心して入れそうだったし。

で、ビールなんですが、スーパードライの氷点ビール・エクストラコールドが置いてありましたので、さっそく注文。
チューハイを呑む嫁さん、ジュースを飲むちびっ子たちと乾杯です。(^^)/
見越したとおりで、富山湾で上がる白エビの唐揚げがメニューにありました。サクサクパリパリ、おいしいんですよね。
左はクジラ肉! なかなか食べられるものじゃないんで、これもうれしかったです。
ちびっ子たちもいろいろ食べて、満足そうでした。

いよいよ明くる日は最終日です。
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