<Part3へ>
Part4(2015・9)
9月21日の朝になりました。
宿泊したロワジールホテル函館は、函館駅のすぐ前にあります。部屋からは、函館駅に入線する列車や、隣接する函館運輸所に留置されている車両を眺めることも可能でしたが・・・。

左写真に、キハ261系が写っていますね。
このキハ261系1000番台の編成、来年からの「北斗」系統での運用開始に備え、函館に送り込まれて試運転を繰り返していたようです。従来からのキハ183系を置き換えることになるようで・・・。
この日も朝早い始動。
ホテルをチェックアウトし、函館6時22分発、「スーパー北斗1号」札幌行きに乗車です。車両はキハ281系の7両編成。

北海道内特急の高速化の嚆矢となったキハ281系も、すでに営業運転開始から21年が経過しています。以前は最高速度130km/hで爆走していましたが、2013年秋からは120km/hにセーブされています。
朝飯はまたしても駅弁です。

こちらの「紅鮭めし」(950円)、まさにサケの親子丼といったところで、程よい塩味がいい感じで食欲をそそっていました。
北海道に来ているとはいえ、朝からこんなにおいしいもの食べていいんだろうかと思ってしまいます。(^^;
五稜郭を出た列車は、七飯から先、通称「藤城線」と呼ばれる下り列車専用の線路へ進んでいきます。
本線と分岐してしばらく行くと、左手の本線の方向には、北海道新幹線の車両基地となる函館新幹線総合車両所が見えています。とりあえずの終点となる新函館北斗駅(現在は渡島大野駅)は、そのさらに少し先です。
さらに進むと、この景色。
小沼、そしてその向こうには、渡島駒ケ岳。
北海道の車窓風景のなかでも、特筆すべき絶景の一つですね。
そんな北海道の車窓風景を眺めながら、朝飯を終えたワタシは、車内販売でこちらの品を・・・。

朝から呑むのかよ!(笑)

まぁいいじゃないすか、こんなことめったにできないし。
それにしても、やっぱり本場で呑むクラシックはうまいすね。
キハ281系も最高速度がセーブされているので、以前のような爆走感は味わえなくなりました。往時を知っているワタシからすれば、少々物足りない感もあったりするんですが、まぁ安全のためですからね。

朝が早かったからか、朝飯が終わって、嫁さんとちびっ子たちは眠ってしまいました。ワタシも少しウトウトと・・・。

廃止が取りざたされている秘境駅・小幌の通過時、外を見ていると朝も早いのにホームに人の姿が・・・それも一人とかではなく数人はいました。(^^;
札幌へのコースも終盤、
苫小牧から南千歳へ向かう途中、左手には新千歳空港のターミナルが見えていました。
航空機ファンでもあるワタシとしては、この新千歳空港でのスポッティングもやってみたいですね。見られる機材もけっこう魅力的なものが多いですし。
「スーパー北斗1号」は、終点・札幌駅に到着しました。
かつては3時間前後の所要時間だったのが、現在は3時間半超に。繰り返しですが、安全のためならば仕方ないのでしょうねぇ。
いつの日か、問題がクリアになって、元の速度で運転できるようになればいいなぁと思いますが。
さて、今回の札幌での滞在時間は、1時間ちょっと、というところ。なぜこんな中途半端な行程になったのかはあとで書きますが。

近場にしか行けないだろうと踏んで、駅直上のこの場所へ。
JRタワー展望室T38。札幌の街なかでは最も眺望の良い場所です。
いま列車で走ってきた線路も、こういう感じで見えています。ちびっ子たちも「あ、電車!」と言いながら、上からの景色を楽しんでいました。
そして、慌ただしく再び札幌駅のホームへ。

隣のホームに、上野からやってきた寝台特急「カシオペア」が到着していました。
・・・そう、実は今回の旅で、ぜひとも札幌発の「カシオペア」に乗りたいと思ってまして、1ヶ月前の8月21日、数ヶ所の「みどりの窓口」でいわゆる「10時打ち」をやってもらったんですが、残念ながら寝台券は取れず。
そりゃまぁ大型連休ですから、厳しいのは最初から分かってましたが・・・既に「来春廃止」の四文字があちこち賑わしていたこともあって、余計に集中したのかなぁと思いますね。

そういうことでやむを得ず、この部分だけ別行程に組み替えたわけで。
それがこの日のこれからの行程、ということになるのです。
ここから代替行程で、東京へと戻ることにします。

5番ホームから11時25分発、快速「エアポート112号」新千歳空港行きに乗車。
この列車は、旭川から走ってきた特急「スーパーカムイ16号」がそのまま快速となって走ります。車両は789系1000番台のHL-1006編成5連。
やはりというか、この札幌でのお客さんの入れ替わりもけっこう多いですね。
札幌から新千歳空港までは37分の道のり。
よく、遠いと言われていますが、JRのアクセス列車が空港直下まで乗り入れる効果はやはり大きいですね。それほど遠さを感じないというか。

というわけで、新千歳空港の出発カウンターへやってきました。
そそくさと搭乗手続きを済ませ、保安検査場へ進みます。
ここからは、JALの便で羽田へ向かいます。

13時発、JL510便。機体はB777-200・JA009D。かつてJASに所属していたレインボーセブンの機体ですね。
レインボーセブンといえば、JALとJASとの経営統合で便名がJALに統一された後も、しばらくそのままの姿、そしてコンフィグで飛んでいたんで、当時は東京へ出かける際にレインボーシートの利用ができるのを楽しみにしていたものでしたが。

今回、この便にしたのは、先に書いた「カシオペア」寝台券争奪戦に敗れることも予測して、早めに「先得」を使って予約をかけたためで、利用可能な日中の羽田便のなかで、この510便が最も価格が安かったからでした。
ウチのちびっ子たちは、福岡の自宅上空を飛ぶ飛行機のなかでも、JALの機体が来ると「JALだー!」と言って一番喜んでいますので、なんとかJALの飛行機に乗せてあげたいと思ったのも、この便を選んだ動機の一つでした。
JL510便は13時8分、滑走路19Rから離陸し、南へ向かいます。
上空は青空。関東に近づくと雲が増えましたが、概ね良好な空模様でした。

機内ではちびっ子たちに、子供向けグッズの配布。
こんなシールブックなんてあるんですね~。もらったちびっ子たちも喜んでいました。
で、このJA009Dという機体は、機内Wi-Fi搭載。
ですので、さっそくWi-Fiの利用手続きを済ませ、機内モードのスマホからインターネットに接続して、空の上からTwitterで呟いてみたりしていました。
この「JAL SKY Wi-Fi」は有料(今回ワタシが利用したプランは1搭乗あたり500円)ではありますが、思っていたよりも手続きも簡単で、快適に利用できたのでよかったです。JAL便に乗る機会があったら、また使ってみようと思います。
JL510便は14時27分、羽田空港C滑走路(34R)に着陸。国内線第1ターミナル16番ゲートにブロックインしました。

今回、昨年からJALが投入している「JAL SKY NEXT」仕様の機材に初めて搭乗したんですが、よく言われているようにこのシートは背もたれが薄くつくられているためにシートピッチにかなりゆとりを感じたし、かといって座り心地が悪いわけでもなく、なんというか、「ちょうどいい」感覚で座っていられました。
いや~、これはいいかもしんない。また乗りたいです。
羽田空港に到着後、ワタシたちはターミナル間の無料連絡バスを利用して国内線第1ターミナルから国際線ターミナルへ移動。予約したホテルが国際線ターミナル直結のロイヤルパークホテル・ザ・羽田だったので、さっそくチェックインを済ませました。

そういえば、昼飯まだだったよね~ということで、国際線ターミナル内の「はねだ日本橋」から江戸小路へ。すっかりここも羽田空港名物になってますね。
そこから何軒か物色したあとに入ったお店は、ラーメン屋の「せたが屋」羽田国際空港店。
なんとなく、麺を食べたい気分だったので、ここはつけ麺を。おいしくいただきました。(^^)/
その後は、いったん撤収を間に挟みながら、国際線ターミナルの展望デッキから飛行機の撮影。
地元の福岡空港ではなかなか見られない国際線の機材がたくさん見られるので、時間が経つのを忘れて撮影していました。
夜にやってくるエミレーツ航空やカタール航空の機材なんかも、どうにか夜撮できて、楽しかったです。
撮影した写真は、Flyteamのほうで公開しています。
夜、撮影を終えて、ホテルへ戻ります。
22時半過ぎだったんですが、さすがに24時間空港の羽田、長距離の国際線の夜の出発が多いので、チェックインカウンターも賑わっていました。

さて、明日は、もう一つの未乗線初乗車が控えています。
<Part5へ>