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Part3(2015・9)
昼食を終えて石巻駅へ。

ここからは仙台へ戻りますが、今度は仙石線の列車に乗ります。
12時25分発、あおば通行き1222S列車は、205系M8編成4連。
なんと、「マンガッタンライナー」の車両が来ました。そう、地元出身の故・石ノ森章太郎氏の漫画キャラクターをラッピングした車両です。ロボコンやゴレンジャー、仮面ライダー、サイボーグ009といった、お馴染みのキャラクターたちが車体にずらり。
あら~これは当たりましたね~。(笑)
石巻へ向かう仙石東北ラインの列車からも、沿線の様子を見ていましたが、ここで、仙台へ戻る途中の様子を。

左写真は野蒜駅にて。
震災前の野蒜駅は、海に近い位置にありました。かつて宮城電気鉄道時代に「東北須磨駅」という駅名を名乗り、駅近くに海水浴場も整備されていたそうです。
しかし、震災の津波で大きな被害を受けたことから、仙石線の復旧にあたって陸前大塚~陸前小野間が内陸部へ移設されることが決まり、この野蒜駅は500mほど内陸へ移り、海抜22mの高台で営業を再開しました。
高台に移設された線路が、陸前大塚駅に向けて下っていくところから。
かつての仙石線は、写真中央に見える海岸線に沿って走っていたんですよね・・・。
そしてこちらは、本塩釜付近。
ここも津波が襲いました。本塩釜駅では170cmの高さまで海水に浸かったそうです。
こうしてみているだけでも、復興はまだ道半ばなのだということを思い知らされますね・・・。

この1222S乗車中、ちびっ子2人は、車内で仲良くなった地元の小学6年生の女の子に遊んでもらっていました。
笑顔でウチのちびっ子と接してくれた彼女も、もしかしたら震災でつらい目にあったのかもと考えると、とても切ない気持ちになりました。
1222Sで仙台に着いた後は、新幹線でさらに北上です。

14時19分発、こちらも臨時の「はやぶさ・こまち71号」新青森・秋田行き。E5系U8編成と、E6系Z1編成。そう、「こまち71号」はE6系の先行試作車でした。
ワタシたちは、「はやぶさ71号」のE5系U8編成に乗車します。
こちらは・・・車内Wi-Fiはついてませんでした。それでも、座席コンセントがあるだけでもありがたい。スマホはしっかり充電です。(^^;
仙台を出ると、沿線はまさに穀倉地帯。
まもなく収穫の時期を迎える稲穂たちが、延々と田園を埋めていました。

盛岡では、「こまち71号」と「はやぶさ71号」の切り離し。
「こまち71号」のZ1編成が先に発車していきました。
切り離しの様子を動画撮影しています。(新しいウインドウが開きます)
https://www.youtube.com/watch?v=PzLse57C4U8
16時5分、「はやぶさ71号」は終点・新青森駅13番ホームに到着しました。隣の12番ホームにもE5系が停車していたので、この並びを。
ここまで仙台から2時間かかっていないなんて・・・盛岡までしか新幹線がなかった頃を知っていると、本当にびっくりです。

ワタシ自身、東北新幹線は新青森延伸直後のこのときに全線乗り通していましたが、そのときはまだデビューしていなかったE5系「はやぶさ」に、今回は乗車することができました。さすがに、日本で最も速い新幹線営業車両。その速さを十分に堪能できました。
そして、こちら。
新青森から先、北海道をめざす軌道が、「その時」を待っていました。
あと半年ほどで、新幹線がここから先へ乗り入れ、北海道まで到達するのですよね・・・。
新青森駅では乗り継ぎに少し余裕を持たせていましたので、改札を出て駅構内をウロウロ。

やはり、というか、カウントダウンボードも出現していました。
駅ビル内「あおもり旬味館」にある、太宰らうめんと津軽のめしや「めぇ」 というお店で、こちらを出していたので食べてみました。
「つがるりんごソフトクリーム」(280円)。いやこれ、ソフトクリームというよりはリンゴのフローズンというかシャーベットというか。かなり濃厚なお味でしたよ。これが280円なんて・・・さすがは津軽リンゴの本場だ。(^^;
さてここからは、そのまま津軽海峡を越えて北海道まで行ってしまおうという算段。
16時53分発、「スーパー白鳥21号」函館行きに乗車します。(左下の車両写真は青森にて撮影)
車両はJR北海道の789系HE-106+203+302編成、計8両。
2002年の東北新幹線八戸開業時に登場したこの「スーパー白鳥」も、来年春には役割を終えることになるので、恐らく今回が最後の乗車になるでしょう。

列車は青森駅で10分停車の後に進行方向を変え、津軽線へと進んでいきます。
津軽線に入った列車の進行方向左手には、青森車両センター(かつての青森運転所)の留置線が広がっています。
こちらも来年春で姿を消すことになる夜行急行「はまなす」の編成が休んでいるのも見えましたし、疎開留置されている651系や211系などの姿も見ることができました。

さらに進むと、左手には、新青森から北へ延びる新幹線の高架が。
あぁ、新幹線ができてるんだ、と実感する光景です。
蟹田に停車後、列車は新中小国信号場から、JR北海道が管轄する海峡線区間へ。

しばらくすると、北海道新幹線の高架の下をくぐり、高架を走ってきた標準軌の線路と合流します。ここから先は、新幹線と在来線とが線路を共有することになります。北海道新幹線が営業運転を始めると、この区間の架線電圧は25000V(50Hz)に昇圧されるため、在来線では複電圧対応のJR貨物EH800形電機が牽引する貨物列車以外、ここを走れなくなるわけですが・・・。
在来線の旅客用車両でここを通れるのも、まさに今のうちなわけで。
列車は青函トンネルに入りました。

新幹線開業準備にあたって、2014年3月に駅としては廃止になった竜飛海底、吉岡海底の両駅ですが、現在は「竜飛定点」「吉岡定点」という名称で呼ばれています。
写真は吉岡定点通過の際に撮影したもの。現在でも駅営業時と同じく、連続した蛍光灯の灯りが点っていますので、すぐに分かります。
北海道新幹線が走り始めると、緊急避難設備としての活用が予定されているそうで。

・・・写真でも、在来線規格と新幹線規格の「三線軌条」になっているのがお分かりいただけるかと。
53.9kmの青函トンネルを抜け、列車は北海道に入りました。すでにあたりは真っ暗ですね。
ワタシの北海道上陸は、このとき以来6年ぶりということになりました。

新幹線との共用区間から降りて、道内最初の停車駅は木古内。ここも新幹線の停車駅となりますが、ここから五稜郭までの在来線(江差線)は、第三セクター「道南いさりび鉄道」への移行が予定されています。

そういえば、木古内~江差間は廃線になってしまいましたね・・・。
江差線を進み、列車は五稜郭へ。
津軽線内での行き違い列車の遅れの影響で、五稜郭到着は3分遅れ。

暗闇の中に、来年春以降は津軽海峡線の貨物列車牽引を一手に担うEH800形電機(9号機)の姿が見えました。
「スーパー白鳥21号」はそのままの遅れで、終点・函館駅6番ホームに到着しました。
向かい側の5番ホームには、札幌行き最終となるキハ183系「北斗17号」が停車。「スーパー白鳥」からの乗り継ぎ客を待ち、慌ただしく発車していきました。

いや~さすがに北海道。9月でもひんやりしてますね~。
すっかり夜になったんで、いったんホテルにチェックインしたあと、晩飯を食べようと外へ出ました。
ところが、函館駅周辺はやはり観光客が多く、どこの店もお客さんがいっぱい。さすがに大型連休中ですからね。実のところ、函館でのホテルを確保するのも大変でしたから。

しばらく街を歩き、松風町の少し表通りから入り込んだところにある「寿楽」という居酒屋さんに入りました。
まずは生ビールで乾杯~!
さんざん歩いて入ったお店でしたが、このお店、大当たりでした!(^^)/

海のものも、山のものもいろいろいただいたんですが、なかでもちびっ子たちに好評だったのが、左上写真のコーンバター。甘いコーンと、濃厚なバターの香りがたまらない一品でした。
あまりにちびっ子たちが食べるので、お代わりでもう一皿頼んじゃいました。それくらいうまかった!

生ビールを1杯呑んだ後は、せっかくなんで北海道の地酒をいろいろいただいてみました。千歳鶴なまら、北海熊ころり、高砂純米吟醸大雪、と合計3合も呑んでしまいましたが、どれもすっきりした味わいでとてもうまかったです。そんなに呑んでも悪酔いしませんでしたし、やっぱりいいお酒なんですよね。(^^;

いや~大満足! いい気分でお店を出て、酔い覚ましに風にあたりながらホテルへ帰還しました。

あくる日は、もうちょっと足をのばしてみることにします。
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