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Part2(2015・9)
9月20日の朝を迎えました。
宿泊したアーヴェストホテル蒲田の部屋は、JR蒲田駅に面していてまさしくトレインビュー。早朝から行き交うE233系の姿を見ることができました。
この日の旅は、この蒲田駅からスタートです。
この駅にやってくるのも、もう12年ぶりとか・・・そう、前回蒲田で宿をとったのが、12年前に出張で上京した時でした。

蒲田からは、E233系ウラ134編成の京浜東北線562A列車大宮行きで、東京駅をめざします。
562Aの蒲田発は6時45分。日曜の早朝なのに、既に席が埋まる程度のお客さんが乗っていました。
東京駅に到着しました。
ここからは新幹線乗車のため、乗り換え改札口へ。

新幹線乗り換え改札の案内看板にはすでに「北海道」の文字が入っているようで、塞いで隠された状態でした。北海道新幹線新青森~新函館北斗間は来年3月開業ですから、東京駅でも準備が着々と進んでいます。
ここからは、東北新幹線で北上です。

7時40分発、臨時列車の「はやぶさ・こまち65号」新青森・秋田行き。使用されるE5系U3編成+E6系Z11編成は、回送で東京駅21番ホームへ入線してきました。
入線の様子を動画撮影しました。(新しいウインドウが開きます)
https://www.youtube.com/watch?v=7NtOgiv6h9k

ワタシたちは「はやぶさ65号」のE5系U3編成に乗車しました。
「はやぶさ・こまち65号」は定刻に東京駅を発車。
ここまで朝飯を食べていないので、東京駅で買い込んできたこちらの駅弁をいただくことにします。
「黒毛和牛三昧」(1260円)。仙台黒毛和牛を使用し、牛タンや、甘辛く味付けされたそぼろなどがご飯の上に載っています。
お肉もご飯もおいしかったですよ~・・・3分の1くらいは2歳の末娘にとられましたが。(^^;
上野、大宮と停車し、次の停車駅は仙台。
ワタシ自身も今回がE5系初乗車となるもんで、現在日本では最速の新幹線営業車両であるE5系の「本気」を見ようと、スマホのGPSスピードメーターを起動してみました。しばらく計測してたら、最高317km/hは行ってましたねぇ。
体感的には、500系が300km/h出してた頃とそう変わらないくらいの揺れだったかなと。技術の進歩を感じましたね。

ところで、このE5系U3編成は、車内Wi-Fi搭載となっていました。まだ試行段階であるE5系の車内Wi-Fiは、まだ3編成のみの搭載。現在10連28編成が運用されているE5系にあって、そのWi-Fi搭載編成にあたったのは、かなりラッキーだったかなと。ワタシも、車内コンセントとともにしっかり活用させてもらいました。
9時14分、「はやぶさ・こまち65号」は定刻に仙台に到着。
ワタシたちはここで下車しました。
ワタシ自身、仙台で下車するのは9年ぶりとなりました。

このシルバーウイークの仙台といえば、アイドルグループ・嵐のコンサートイベントで、まさしく狂想曲状態。
駅構内は、その参加者らしき人たちで混雑していました。
在来線ホームへ降りて来ました。
ちょうど6番ホームには、東北本線を下り平泉へ向かう臨時快速「仙台・平泉世界遺産号」が停車中。
車両は、485系「ジパング」編成。これは期せずして初対面となりました。
さて、ここからは、新規開業区間を含む「仙石東北ライン」初乗車の行程です。

4番ホームから10時14分発、快速石巻行き5529D列車。小牛田運輸区に所属するハイブリッド気動車のHB-E210系4両(C-1+C-5編成)での運転です。

「仙石東北ライン」は、もともと線路が近接していた、東北本線の松島駅構内と、仙石線の高城町駅との間に造られた連絡線(正式には松島~高城町間の東北本線支線)を利用して、仙台と石巻を結んでいます。駅間が長い東北線へ列車を直通させ、仙台と石巻の間をより短い所要時間で結ぼうという狙いで、この5月から運転を開始しました。
東北線は交流電化、仙石線は直流電化で電源が異なるため、連絡線は非電化とされ、HB-E210系での直通運転が行われています。

JR東日本ではキハE200形、HB-E300系といったハイブリッド気動車の開発実績がありますし、被災地復興のシンボルともなるこの路線で、環境にやさしい車両としてのアピールというのも、当然あったのかなと。
このHB-E210系ですが、車体構造は電車のE721系を基本としているようですね。
列車は塩釜を出てしばらくトンネルの多い区間を走り、松島駅手前で、仙石線への連絡線へと進みます。
何度も一時停止しながらの慎重な転線・・・そして、仙石線合流手前では、高城町駅の第一場内信号で一旦停止し、無線を切り替えてから進んでいきます。
東北線と仙石線で運行システムが異なることもあって、このような動きになっているのだとか。いずれはよりスムーズな運転ができるようにしていくようですが。

転線の様子を車内から前面展望動画として撮影しています。(新しいウインドウが開きます)
https://www.youtube.com/watch?v=oC4MKUxWs_g
仙石線の様子は、また後程紹介するとして・・・。

11時18分、5529Dは定刻に終点・石巻に到着しました。
石巻へやってきたのも、ワタシとしては9年ぶりのことで・・・。
下車後、石巻駅前に出て来ました。

今回、4年前に発生した東日本大震災後、初めて被災地、それも津波による大きな被害を受けたエリアに足を踏み入れました。
この石巻駅舎の前にも、津波での浸水位置を示す表示がつけられていました。
テレビやインターネット上では、あれこれ石巻の被害の状況を見てきたワタシでしたが、現地へやってきて、実際に津波がここまできたのだという証拠を目の当たりにし、改めて地震と津波の被害の大きさに、胸が詰まる思いでした。

今回は時間の関係もあり、女川や陸前高田、気仙沼、あるいは釜石や宮古といったエリアに足を運ぶことはできませんでしたが、また改めて機会を作って行きたいと思います。
できれば、ちびっ子たちがもう少し大きくなって、より物事を理解できるようになってから、現地を訪ねてみたいなと。
ちょうどお昼前の時間帯。
折り返しまでのインターバルで、昼食をとるミッションを実行します。
せっかくなので、B級グルメとして人気の石巻焼きそばをいただくことに。事前にリサーチし、石巻焼きそば発祥の店ともいわれる駅近くの「藤や食堂」に行ってみることにしました。

昼前でしたが店内は満席近い混雑。どうにか席を確保することができました。
ちびっ子に分けて食べさせることも考えて、「特製焼きそば」を大盛りで注文。一杯900円也。
魚介のダシで蒸し焼きされたそば、その上には目玉焼きのトッピング。そこに後がけソースをかけながらいただくんですが、ベースに魚介のダシが効いているためかとても優しいお味で、ちびっ子たちにも食べさせやすかったのはよかったかなぁと。
量もけっこう多かったんですが、優しいお味のためか、がっつりといただくことができました。

いかにも観光客~という様子だったせいか、店員のお姉さんが「どちらからですか?」と話しかけて来ました。「福岡から来ました」と言うと、さすがにビックリされてましたが。子連れだしですねぇ。(^^;
子供用のお皿やフォークも準備されていて、小さい子供連れでも安心して利用できるお店でした。ごちそうさま~!(^^)/

昼食後は、また仙台へ戻る道のりです。
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