Part1(2007・7)
今回、このシルバーウイークに旅行しようと決めたのは、実は嫁さんとの「新婚旅行」がまだだったから、だった。
嫁さんとは2月に籍を入れたが、そのあとからワタシが急速に忙しくなり、管理職になったこともあって結婚休暇自体をとることができなかった。今回の連休も、本来なら休日出勤があるところ、同僚の管理職に無理を聞き入れてもらって、どうにか休みをとることができたくらい。

それでも、どうにか休めたので、ドタバタと計画をたてた。
列車や飛行機のチケット手配も、宿の予約も気をもんだがどうにかなってくれた。
9月20日朝。嫁さんと自宅を出て、タクシーで福岡空港国内線第2ターミナルへ。
逆に言うと、タクシーで行こうと思えるほど、空港は近い。
やはりというか、空港は各地へ出発する人達で大混雑していた。

今回は、NH289便で新千歳空港へ飛ぶ。機材はB777-200。
機内では、昼食。空港で買いこんできた、「阿蘇赤うし弁当」。
あの「鮎屋三代」でおなじみの、八代市の料亭「より藤」のお弁当である。本来は新八代で駅弁として売られているもの。

思いがけず、飛行機でこれを食べることになったんだが、さすがに定評のある業者の商品だなぁと。
9月20日は「空の日」ということで、記念の品が配られていた。

しばらくウトウトしたりしているうちに、飛行機は青森市上空を通過。右手には下北半島が見えていた。
噴火湾上空を飛び、苫小牧付近から新千歳空港方面へ進入していく。
NH289便は定刻の13時20分に新千歳空港へ到着。
そこからは、JR北海道の列車で移動開始。

空港連絡列車・快速「エアポート139号」14時4分発、小樽行きに乗車する。
車両は札幌都市圏の近郊形主力・721系電車6両。2003年に「エアポート」編成組成変更のために新製された5200番台の中間車を組成した編成がやってきた。
で、今回は大荷物もある関係で、4号車に連結された「uシート」の指定席をとった。

そして、クルマの運転がないので当然一杯・・・。(笑)
宿は札幌でとってあったが、まずは嫁さんの希望もあり小樽へ向かうため、札幌をいったん通過。

石狩湾はかなり波がしらが立っていた。
15時20分、列車は小樽に到着。

そのままコインロッカーに大きな荷物を預け、駅を出た。
都通りの商店街を歩き、かつての国鉄手宮線の廃線敷を歩く。

いろいろ歩き回ってたどり着いたのは・・・。
小樽バイン。
ワインカフェとワインショップが入っているこの建物は、かつての北海道銀行本店の建物。
この建物のあたりはかつて「北のウオール街」と呼ばれ、この小樽バインの向かい側には旧・日銀小樽支店の建物もあったり、かつての小樽の繁栄を偲ばせる歴史的建造物の多いエリア。
ワタシはいままで、ショップのほうで買い物をしたことはあったが、今回は「おしゃれなカフェで・・・」という嫁さんの希望をかなえるべく、ワインカフェのほうへ入ってみた。

店内の雰囲気もなかなかいいねぇ。
まずはおつまみを。

チーズの刺身。
次に、イカフライ。
そしてニシンのカルパッチョを。
ニシンなんて、まず九州じゃ食べれないもんなぁ・・・。
で、ワインのほうはせっかくだからと、3種類のテイスティングを楽しむことにした。
いずれも辛口ワインで、赤がツヴァイゲルトレーベ、ロゼがトロリンガー、白がミュラートゥルガウ。それぞれに独特の芳醇な香りが嗅覚を刺激してくる。
そのうち、妙にお腹が空いてきたもんで・・・。

鹿肉を使ったデミグラスソースのパスタをいただくことに。・・・うんうん、甘すぎないソースがワインによく合ってうれしい!
晩飯には早い時間だけど、ワインの香りも手伝っていろいろ食べてしまったんで、少し腹ごなしをしようと、店を出て再び歩き始める。

小樽に来たらここにはいかなきゃ、という小樽運河。
もう日が落ちてしまったので、こういう風景を写真に撮ってみた。
少々寒くなってきたので、急ぎ足で小樽駅へ戻ってきた。

18時34分発、快速「エアポート190号」新千歳空港行きで札幌へ。
先ほど乗ってきた「エアポート139号」と同じ車両のようだったが・・・。今回は、普通車に乗ってみる。2003年に新造された車両で、デッキ仕切りのないタイプだった。
札幌へ到着し、そのままいったんホテルへチェックイン。
札幌市内のホテルもかなりのところで満室状態だったが、どうにかこうにか手配がついて2人用の部屋をとれたのでホッ・・・。

チェックイン後は晩飯を求めて、地下鉄南北線ですすきのへ。・・・さっき小樽で食ったろ?っていう突っ込みはなしで。(笑)
やってきたのは、「海鮮道楽」というお店。

せっかくだから海のものを食べたいということでね。
毛ガニのお造りということで、カニみそにつかったほぐし身がたっぷりと出てきたり。
お酒は、増毛町の「国稀」北海鬼ころしを頼んでみたが、これがうまいのなんの!
もちろん、食べ物は控えめに頼んでみたが、それでも大満足な時間を過ごした。

食後は、テレビ塔のライトアップを眺めながら、宿まで歩いて帰った。

一日目からこんなに食べてて、早くも「グルメツアー」という今回の旅の隠れたテーマが表に出てきた感じがするけど、そのあたりは二日目以降も遺憾なく・・・。(笑)
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