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Part2(2007・7)
9月21日の朝は、5時半に起床。
出発が早いので、とっととシャワーを浴びてホテルを出る。

札幌駅8番ホームから6時53分発、特急「スーパーカムイ1号」旭川行きが、きょうの一番手。

「スーパーカムイ」は、以前の特急「ライラック」及び「スーパーホワイトアロー」を置き換えて2007年10月のダイヤ改正から走り始めた札幌〜旭川間の特急列車(一部は札幌〜新千歳空港間を快速「エアポート」として運転)。車両は、「スーパーホワイトアロー」にも使用されてきた785系電車、そして、八戸〜函館間「スーパー白鳥」の車両をベースに新製された789系1000番台車両が共通運用で使用されるが、今回ワタシたちが乗車したのは後者のほうだった。
車内では朝飯として、札幌駅で買いこんできた駅弁「石狩鮭めし」を食べる。札幌駅の駅弁のなかでも定番中の定番。
イクラが程よい塩加減でうまいんだよねぇ〜。
まもなく下車駅となる滝川につくところで、デッキへ出ると、車掌さんと遭遇。
「今朝は車内も暖房入れてないと寒いくらいだから、外は多分もっと寒いよ。風邪ひかないようにね」と車掌さんから声をかけられながら、下車。

滝川からは、根室本線のローカル列車に乗り換える。
8時5分発、快速3425D列車富良野行きは、キハ40-1766の単行ワンマン運転。
朝が早かったので、少しウトウトしているうちに、列車は富良野へ。

富良野駅に着いたのが9時8分。
ここで、レンタカーを手配していたので、さっそく手続きして乗り込む。
1300ccクラスの車を手配していたが、車が足りないらしく1500クラスのカローラアクシオがやってきた。もちろんナビもついている。

で、駅を出て最初に向かったのは、ふらの果汁工場。
ここでは、ブドウ果汁のソフトクリームを食べる。
1つ300円、天然果汁100%ふらのぶどう果汁を20%使用とのこと。

これがねぇ、果汁のコクが効いててうまいのよ!
しょっぱなからいい感じ!
続いては、新富良野プリンスホテルへ車を走らせる。
そこには・・・。

こちら、喫茶「森の時計」がある。そう、倉本聰原作のドラマ「優しい時間」の舞台となった場所だ。ドラマのセットとして造られ、ロケが終わったあとはそのまま喫茶店となっている。

「優しい時間」を全編リアルタイムで観ていたワタシとしては、ぜひとも来たい場所の一つで、4年前の夏に北海道へ来た時も富良野まで来て最後まで迷ったんだが、やはり当時から非常にお客さんが多くて大変だという話だったので、行程上無理があるとあきらめた経緯もあった。・・・そのときは、「北の国から」の舞台にもなった喫茶「北時計」のほうに行ったんだけどさ。
・・・で、並んで待つはめになったんだけど、今度という今度は絶対にコーヒーを飲んで帰るぞ!と意気込んでいた。
そして、30分待ってようやく、憧れのカウンター席へ・・・。

コーヒーをオーダーして待っていると、やがて、目の前にミルが出された。
そう、ドラマのなかと同じ。お客さんが自分で豆を挽くのだ。

左下写真は嫁さんに撮ってもらったけど、こういう感じで自分で豆を挽く。
挽いた後の豆は、このように目の前に出されて「香りをお楽しみください」という趣向。
本当にいい香りだ!
そして、じっくりお湯をかけられて、ようやく一杯のコーヒーが目の前に出された。
ケーキも頼んでみる。三種類あるうちの「根雪」というケーキを頼んだが、これがトロフワでなんとも不思議な食感のケーキ。本当にうまかった。
じっくり待ったうえで飲むコーヒーの味は、何物にも代えがたい「優しい時間」の産物だった。
「森の時計」を出た後は、幅の広い北海道の道路を悠々と走って、美瑛へ向かう。

まずは「四季彩の丘」へ立ち寄り、カボチャのソフトを。

これがけっこうボリュームあってねぇ。お腹にたまってしまう感じだったよ。(笑)
その次に向かったのは、「拓真館」。

ここは、美瑛での風景撮影をライフワークとしていた写真家の故・前田真三氏のギャラリー。かつての学校の建物を転用したことでも話題になった。ワタシ自身は9年ぶりにやってきたがそのときは真冬の1月で、美瑛の駅からタクシーをとばしてやってきた覚えがある。
今回の展示は、息子の前田晃氏との親子展になっていた。親子でこういう活動ができるっていうのは本当にすごいことだと・・・。
左写真の「哲学の木」を見終わったところで、そろそろ昼飯を食べようかと。すでに13時半近くになっていたのでね。
で、ガイドブックを探りながらあちこちまわってみたけど、そういう本に載っているところはどこも人が多くて入れそうにない。なので、ガイドブックにない店を探して入ることに。
で、やってきたのが、美瑛の市街地にあった「J.コルトレーン」というお店。ログハウス風の建物に入ると、みなみらんぼうによく似たマスターが迎えてくれた。

カレーが食べたかったのでポークカレーを注文。じっくり煮込まれたカレーはちょうどいい辛さ。お腹が落ち着いてホッ・・・。
そのあと、「マイルドセブンの丘」に寄って美瑛の雄大な景色を楽しみ、そのまま富良野駅へ向かって、レンタカーを返却。
駅構内には、旭川へ向かう16時13分発「富良野・美瑛ノロッコ6号」が停車中。

「ノロッコ号」もいまだに乗ったことがないので、そちらに乗ることも考えたが、ワタシたちが乗ったのは結局・・・。
こちら。

16時28分発「フラノ紅葉エクスプレス」札幌行き。
車両は、キハ183系リゾート車両「ニセコエクスプレス」3両編成。「ニセコエクスプレス」は、プロ野球・日本ハムファイターズの札幌移転にあわせて2003年末に「ファイターズカラー」に模様替えしている。
これまたウトウトしているうちに、列車は滝川から函館本線へ。

途中の奈井江では、後続の「スーパーカムイ」に進路を譲る。特急とはいっても、より速い列車には道を譲らねばならない。
18時29分に札幌に到着。
・・・っと、なんだか向こうのホームに黒いのがいるぞ・・・。

そうだ、「SLニセコ号」の運転日じゃん。(笑)
しばらくして、列車は汽笛を一発鳴らして苗穂へと回送されていった。・・・SL列車もしばらく乗ってないし、そのうち乗ってみてもいいかな。
駅を出た後は、そのまま晩飯を物色。

駅近所の「札幌らーめん共和国」へ行ってみる。

旭川ラーメン「梅光軒」に入る。
北海道のラーメンを食べる機会がめったにないので、縮れ麺にからむみそスープ、というのをしっかりじっくり食べようということだったけど、これはこれでうまいよね。
根っこが博多とんこつなので、どうしてもデフォになりえないのは仕方ないけど。(笑)
そのあとは・・・。

JRタワーからの夜景を楽しみ・・・。

赤レンガ建築の旧道庁へ行ってライトアップを楽しんだ。
札幌っていうのは本当に大きな街だ。

もう明日は、北海道滞在最終日。あっという間だねほんとに・・・。
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