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Part3(2007・7)
9月22日。
今朝は昨日とは違ってゆっくり起床。
まずは朝、朝飯を食べに外出。

札幌駅地下街にある「プロント」で、朝からパスタ。
で、食べ終わってホテルへ戻ろうとすると、その途中でこちらを見つけてしまった・・・。(笑)

「花畑牧場」の直営ショップが・・・これは目の毒だ。(爆)
思わずペロペロを開始・・・。

生キャラメルソフト。
うまいねやっぱり。(笑)
いったん宿へ戻って、チェックアウトして再び札幌駅へ。

荷物をコインロッカーに入れる。で、コインロッカーはICカード対応!
昨年10月25日からサービスを開始した、JR北海道のICカード乗車券「Kitaca」。その「Kitaca」が電子キーとなるコインロッカーが、札幌駅にもけっこうな数導入されている。

「Kitaca」は、JR東日本のICカード「Suica」と相互利用が始まっており、このロッカーも「Suica」が使用できる。ということで、ワタシの手持ちの「Suica」を使用してロッカーに荷物を収容。
さて、ロッカーに荷物を入れたワタシたちは、そのまま札幌駅南口へ。
やってきたのは、この場所。

やっぱり、札幌の甘味処として忘れてはならない「雪印パーラー」。

店先のサンプルのなかには、80000円!もするアイスクリームタワーもあるんだが、これ、年に何回オーダーされるんだろうか??
で、ワタシがオーダーしたのが・・・。

「生キャラメルいちごみるくパフェ」。さっきの生キャラメルソフトの残像をものともせずに3分で完食。(笑)
また甘いものをたいらげたあとは、こちらへ。

札幌名所・時計台。ここが、かつての札幌農学校(現・北海道大学)の演武場として建てられたものであることは、みなさん御存知だろう。創建当時は、いまのような時計台は建物になく、鐘楼だけがあったという話である。
続いては、大通公園へ足を進めて、こちら。

こちらも札幌名物のテレビ塔。いまや、札幌駅のJRタワーのほうが高いところに展望台があるので、テレビ塔は存在が薄れがちな印象もあるんだが・・・。

それでも、やはりこの展望は札幌の定番ビュー。テレビでもよく見る景色だ。
そろそろ昼前。

昼飯処を物色しに、狸小路へやってきた。
実はこのアーケードの中で、パソコン用のバッグを買ったんだが、ワタシのノートPCがしっかり入る大きさで1050円!で買えてしまった。
さて、飯を食べにやってきたのは、狸小路3丁目にある「花畑牧場ホエー豚亭」。

食すのは、ランチの「ホエー豚丼セット」。豚汁もついている。
ご飯が見えないくらい、でかい豚肉が載っかってる。丼自体は小さめだけど、この肉のボリュームはすごいよ。どう見てもご飯には不釣り合いなくらい、肉が・・・。(笑)
飯を食べ終わって、札幌駅へ歩いて戻る。

いよいよ、今回の旅のメーンイベントが始まる。それは・・・。
この列車。

そう、「トワイライトエクスプレス」。

3年前にワタシは一人で大阪〜札幌間の下り列車に乗っているが、今回は大阪行きの上り列車。実は、上り列車のほうが所要時間は長いのだ。

列車は、手稲の札幌運転所から13時49分、回送列車として札幌駅4番ホームに到着。
ホームの端まで行って、入線風景を撮影。
今回利用するのは、B寝台の2人用個室「ツイン」。

枕木方向に二段ベッドが配置されている。上段はスイッチ操作で降下してベッドとなり、下段はソファを動かし平らにすることでベッドになる。
列車は14時5分、定刻に札幌駅を発車。

市街地を出ると、もう北海道らしい車窓風景。
車掌さんが改札にやってきて、さらにその後、食堂車のスタッフが夕食の確認と明朝の朝食の予約をとりにやってきた。

それが終わると、ワタシたちはそのまま食堂車「ダイナープレヤデス」へ。
食堂車ではティータイムの営業が始まっていた。

ティータイムと入っても、コーヒーや紅茶ばかりでなく、ワインをいただくこともできるので、今回A寝台を取れなかったこともあったのでウエルカムドリンク代わりにワインをいただくことにした。(笑)
「ロワレ・ロゼ・ダンジュ」というフランス産ロゼワインのハーフボトルを注文。
ってことで、カンパ〜イ!

しばしワインを呑みながら車窓の景色を楽しむ。
列車は噴火湾沿いに走り、次第に日が西へ傾いてきた。

17時半前、食堂車からディナー開始の案内放送が。

そう、今回はフランス料理ディナーの予約をとってあったのだ。
「トワイライトエクスプレス」のディナーコースは1食12000円也。「北斗星」「カシオペア」のコース7800円を凌ぐ。ワタシが今まで食べた中では、間違いなく一番豪華な食事のはず。
「北斗星」では何度かディナーを食べたが、今回はどんな料理が出るのか、とても楽しみにしていた。
まずは、食前酒を・・・って、さっき呑んだのにまた呑むのか!(笑)

今回は白ワイン、北海道ケルナーで。
では、前菜からいただこうかね。

茶美豚のパテ・アン・クルート。豚の挽肉をパイ生地で包んで焼いたものということだが、バルサミコソースとの相性がばっちりでね。
ディナーでは3種類のパンがかわるがわる出される。
どれも温かい状態なのがうれしい。
さらに、フランス産マロンのクリームスープ。八角やカルダモン、生姜、中国山椒などのスパイスがよく効いている。いろいろな風味が複雑に混ざり合って、実に不思議な味がした。
そのころ、窓の外には・・・。

左写真の景色。進行方向右手に渡島駒ヶ岳を見ている。

列車は森を通過し、真っ直ぐ駒ヶ岳へ登るルートではなく、海に近い渡島砂原経由で大沼へ向かう。旅客優等列車でこの区間を通る列車は、上りの「トワイライトエクスプレス」と「はまなす」のみ。
そうこうしているうちに、続いて魚料理が登場。

平目のヴァプール。要は、ヒラメを蒸したもの。サフラン風味のトマトソースがかかっていて、赤ワインやバルサミコ酢、カレーの風味がついたパールオニオンもついている。これまたそれぞれの味が混じり合って、独特な味を醸し出していた。
魚が終わったら肉料理、なので、次のワインは・・・。

赤ワインに。「コレクション・プリベ・ボルドー」。ボルドーの名で分かるように、これまたフランスワイン。
さぁ、じゃお肉へ行こうか。

牛フィレ肉のステーキ。味付けはマデラワインソース。エビイモを詰めたシイタケ、赤万願寺唐辛子のローストと、小松菜ペーストが添えられている。ステーキも美味いが、付け合わせが非常に凝った作りで面白い!
おいしい料理を堪能して最後に・・・。

デザート。このアイスクリームがゴルゴンゾーラチーズを使ってあるもので、少し塩味が効いている。付け合わせは同じく塩味が効いたブルターニュ風ファールと、赤ワインで煮込まれたイチジク。
そろそろディナーも終わろうとするころ・・・。

列車は函館の一つ手前・五稜郭の駅に到着。八戸へ向かう特急「白鳥42号」の485系3000番台車が見える。
「トワイライトエクスプレス」は、この五稜郭で機関車をDD51重連からED79に交換し、進行方向を変えて津軽海峡区間へ進んでいく。「トワイライトエクスプレス」は上下列車とも函館駅には入線しない。
ディナーを終えていったんは個室へ戻ったが、青函トンネルへ入ろうとするころ、今度はサロンカー「サロンデュノール」へ。

青函トンネルに入った列車は、北海道側の吉岡海底、本州側の竜飛海底の二つの海底駅を通過。本州へと上陸していく。
左下写真は竜飛海底駅通過。
21時頃、食堂車のパブタイム営業開始。
ワタシたちは3度目の食堂車を堪能しに行く。(笑)

まだ呑むんか!っていう感じだが、きょう4本目のワインハーフボトル。「ピースポーター・ミヘルスベルグ」。今度はドイツの白ワイン。
シーザーサラダとスモークサーモンをつまみに、ワインをいただく。

まさしく至福の時。
列車はその間に、青森信号場へ到達。以前は青森駅まで乗り入れていたが、現在は駅に入らずこの青森信号場で機関車交換。ED79から、「トワイライトエクスプレス」専用塗装のEF81形へと牽引機がかわる。
その関係で、以前は青森駅でJR北海道 → JR西日本への車掌交代が行われていたが、現在は津軽線内の蟹田駅で交代が行われている。

さすがにこのパブタイムを楽しんだら一気に眠くなってきた。
奥羽本線に入ったことを確認して、個室へ戻り、ベッドに入る。

「トワイライトエクスプレス」っていう列車は、やっぱりすごいよ。
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