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Part2(2022・12)
12月11日の朝になりました。
早朝に目覚ましをかけ、小6娘を起こして、朝食に前日仕入れてきたパンを食べ、まだ暗い中を出かけることにしました。

せっかく東山なんだから、やはり早朝の清水寺に行きたいじゃないですか。(笑)
娘もやはり、清水寺と言うと「行きたい!」と言い出しましたし。

宿を出て、歩道橋で国道1号を越えていきます。
そう、この五条通りは、東山五条から堀川五条までが国道1号に組み込まれています。
東山五条の交差点から、少し入り込んで、ここは茶わん坂の入口。
清水寺の参道ではなく、この茶わん坂を通ってみることにしました。
参道の方には、タクシーがばんばん上がっていっていました・・・やはり清水寺に早朝に行きたい人が来てるんでしょうね。
坂を徐々に上って、その先にあるのが清水寺。

清水寺は6時から開門していますんで、拝観料をお支払いしてさっそく中に入ってみました。
ワタシ自身、ここへきたのは、1996年以来26年ぶり、ということになりました。
で、やってきたのは、やはりここ。
写真右手には清水の舞台が見えています。

ちょっと雲が多かったのは残念でしたが、12月に入ったとはいえ、まだ紅葉が一部残っていまして、こうして晩秋・初冬の眺めを味わうことができました。
清水寺を後にして、参道を下ってきたんですが、途中から寄り道モードに移行。
写真は二年坂、いかにも京都らしい佇まいの建物が多く、道も石畳というエリア。まだ朝早いのでお店はほとんど開いていないんですが、それでもぼちぼちと歩いていきました。
歩いてたどり着いたのはこちら、高台寺の前。
高台寺といえば、豊臣秀吉の正室であった北政所ねねが晩年を過ごしたところ。ワタシ自身は以前、ここへ来たことがありました。
今回は、開門前ということで中へ入ることはできませんでした。いずれまた再訪かな・・・。
高台寺から、「ねねの道」へ降りていく途中、振り返ってみるとこんな感じ。
ここもまだ、紅葉した木が残っていまして、晩秋・初冬の風情を感じることができました。
歩いていったん宿へ戻り、少し休息をとったあと、チェックアウトです。
今回お世話になったのは、「京乃宿 清水五条 呉竹荘」。きれいな建物で、今回利用したプランはなかなかリーズナブルでした。清水寺へも歩いてアクセス可能でしたしね。
宿を出て、バスに乗るため歩いて移動。

こちらは五条大橋、あの、牛若丸と弁慶が決闘を行った場所です。
その話を聞いて、歴史好きの娘の目がまたきら~ん☆となっていました。(笑)
河原町五条のバス停から、系統番号205番のバスに乗車して、街の北のほうへ向かいます。
お客さんけっこう乗ってまして、しばらく立ったままになりました。
バスはしばらく、河原町通りを北へ進みます。
沿道には京都御所だったり、下鴨神社だったりと観光スポットもいろいろありまして、特に下鴨神社のあたりではけっこう降りていくお客さんもいました。
北大路バスターミナルに立ち寄ったバスは、さらに進んで金閣寺道へ。そこでバスを降りました。河原町五条でバスに乗って43分ほどの乗車、京都の街ってやっぱり広いですね。

バス停から歩いてやってきたのはこちら、鹿苑寺。
目的はもちろん・・・。
こちら、鹿苑寺の舎利殿である、金閣です。
足利義満の命で建築された金閣は1398年に完成しました。1950(昭和25)年に放火で焼失し、現在の建物はその5年後に再建されたものです。

ちょうど青い空が出てきて、金閣が池に映り込んでいました。微風があって水面が少し動いていましたが、遠目に見るととてもきれいでした。
いい感じですねぇ~。
境内をまわってきて、そろそろ出口というところに、なんだかお抹茶がいただけるところがあるということで、抹茶大好きな娘が「行こう!」と言い出したもんですから・・・。(笑)
金閣寺不動釜茶所、という、その抹茶をいただけるところへ寄ってみました。お菓子つきのお抹茶が500円(税込)ということで・・・。

屋内と屋外の席がありましたが、せっかくなんで屋外でいただきました。
席へ着いてしばらくすると、お抹茶とお菓子が出てきました。
お菓子は、千本玉壽軒という和菓子屋さんが作る「銘菓 金閣」、この金閣でしか売られていないというお菓子です。和三盆を使用した落雁、金粉が載っているんですよね!中には甘さ控えめな漉し餡、ほんのり塩気の効いた落雁とよく合っています。
お抹茶も濃厚でおいしい!いいひとときを過ごせました。
金閣を後にしたワタシたちは、次の目的に向けて移動を開始。
先ほどバスを降りた金閣寺道のバス停から再び、系統番号205番のバスに乗ります。今度は西大路を南へ。西大路七条で左へ曲がり、そこからは七条通りを進みます。
写真は、七条七本松の交差点。ここを過ぎてしばらく行くと、前日に訪ねた京都鉄道博物館・梅小路公園の近くを通ります。
バスは烏丸七条で右に曲がり、そのまま京都駅のほうへ入ってきました。

京都駅前に無事に到着。
ここからは、JRへの乗り継ぎとなります。

地下道を歩いて、地下東口の改札からJRの駅構内へ。
京都駅もホームの構成がなかなか複雑ですもんね。慣れてないと分かりづらいのは確かですね。
で、今回は・・・。
奈良線の8番ホームにやってきました。

ここからは11時33分発、みやこ路快速2611M列車奈良行きに乗車します。吹田総合車両所奈良支所の221系NC604編成6連での運転です。
ワタシ自身、奈良線に乗るのって、もしかしなくてもこのとき以来なのかな・・・11年も乗ってなかったんですね。そして、そのときは、今回同行の小6娘がまだ1歳のときで、ベビーカーに乗ってきてたんでした。(^^;
その娘が、もう12歳になってるわけで・・・どうりでワタシも歳をとるはずですわ。(笑)
2611Mは定刻に京都を発車し、東海道線(琵琶湖線)と分かれて賀茂川を渡ります。
日曜日のこの時間、もっとお客さん多いのかと思ってたら、案外そうでもなかったですね・・・。
こちらは途中の黄檗から宇治へ向かうあたり。
京阪宇治線との並走区間です。
京阪宇治線は、中書島で京阪本線と分かれて宇治へ向かう路線。黄檗と宇治の駅は、それぞれJRの駅とは別の場所にあります。
向こうに乗っても面白かったかもしれないですね。
11時51分、2611Mは定刻に宇治駅4番ホームに到着。
今回はここで下車です。
この宇治駅では普通列車との接続がとられていました。向かい側の3番ホームには、普通627M列車奈良行きが接続を待っていました。
宇治駅前に出てきました。

宇治までやってきた目的は2つありますが、そろそろお昼時なんでですねぇ。そのうちの1つを、まずはクリアすることにしました。
それが、こちら。

駅前にある、「伊藤久右衛門」JR宇治駅前店。お店の奥に茶房がありまして、そこでは食事と喫茶メニューを扱っています。
ここで、お昼と、食後のスイーツを一度にいただいてしまおう、ということにしたわけで。時間的にどうかなぁと思ったんですが、混雑もしてなくて、すんなりと席につくことができました。
まずは、お昼を。

ワタシが頼んだのは、こちらのにしんそばとかやくごはんのセット(1390円・税込)。にしんの甘露煮が載ったにしんそばといえば京都の名物の一つですが、ここはさすがに茶房なので、そばが抹茶そばになっています。
ゆばと佃煮がついていますが、佃煮はちゃんと抹茶の佃煮!こういう形で出てくるところが、やはり宇治茶の本場だなぁと。
娘のほうは、宇治抹茶カレーうどん(1090円・税込)を頼んでいました。つゆを少しいただきましたが、色見はしっかり抹茶、そして抹茶の香りがしつつも、味はしっかりダシの効いたカレー味のおつゆ、これは面白いなぁ。(^^;
食後に今度は、デザートが運ばれてきました。

ワタシは、写真の特選よくばり抹茶バフェ(1590円・税込)を注文。抹茶ロールケーキに茶団子、わらび餅、さらには黒豆まで入っているというなんとも具沢山なパフェ。さらには「追い抹茶」用のお茶の粉末までついているというもの。これは抹茶好きにはたまらんですわな。
娘は、いちご抹茶パフェにロールケーキ、さらには飲み物までセットになった「いちご茶会」(1990円・税込)という期間限定のセットメニューを注文。かなり欲張ってるように見えたんですが、きれいに平らげてました。(^^;
抹茶づくしを堪能したところで(笑)、次の目的を果たすため、歩いて移動です。

やってきたのは、平等院。1052年に、藤原道長の息子であるときの関白・藤原頼道が創建した寺院です。
平等院といえば・・・。
もちろん、こちらの鳳凰堂で有名ですよね。
国宝に指定されているこの鳳凰堂、均整のとれた美しい建築物ですが・・・やはり、写真のようなことをしてみたくなるもんでね。(笑)
ワタシだけでなく、何人もの人が同じように十円玉を取り出して、こうして写真を撮っていました。(^^;
ひととおり平等院の見学を終えて、参道に出てきました。

やはり宇治茶の本場だけに、お茶を扱うお店の多いこと。
なかには抹茶ラーメンや抹茶餃子(!)なんていうのを扱っているお店もあったりしまして、こりゃすごいなと。
そのうち、またゆっくり訪ねたいと思います。
宇治駅に戻ってきました。
ここからは京都駅へ戻る行程。

ホームで見ていると、なんだか九州で見慣れているポスターが、ここにも貼ってありますね。
「西九州開店」っていうのは、西九州新幹線部分開業をうけたキャンペーンポスターですが・・・そういえば、前日から乗っているJR西日本の列車内でも、これの広告見かけましたね。
ここからですが、宇治13時57分発、普通640M列車京都行きに乗車します。
車両は、吹田総合車両所奈良支所の205系NE402編成4連。かつては7連で東海道・山陽緩行線を走っていた車両で、以前山手線を走っていた車両と同じく、ドア窓の上下寸法が短いタイプになっています。
オリジナルの制御方式(界磁添加励磁制御)の205系に乗るというのもかなり久々なんですよね・・・もしかしなくても、仙石線で乗ったこのとき以来なのかな・・・7年も前だったんだ・・・。
こちらは、途中の六地蔵駅。
普通637M列車奈良行きとの行き違い。向こうの列車は205系1000番台のNE409編成4連でした。
JR西日本が新製した205系1000番台車といえば、阪和線向けに投入された車両で、先頭車前面の窓配置がそれまでの車両と異なることが特徴ですね。4連5本が製造されたのみにとどまり、いまは全車両が奈良線の運用についています。
なお、JR東日本にも南武線浜川崎支線用の205系1000番台(2連3本)が存在しますが、西日本の1000番台とは完全に別物で、車号の重複もありません。
奈良線では現在、複線化第二期事業が進捗中で、まさに工事真っ最中の区間の様子を見ることができました。

写真は桃山駅付近の様子です。
今回乗車した区間のなかでは、JR藤森~宇治間がその第二期事業の対象区間となっていて、そのうち六地蔵~黄檗間はすでに複線化が完成しています。
単線区間の多かった奈良線ですが、複線化の進行で、より所要時間の短縮が図られることを期待したいですね。
14時23分、640Mは定刻に終点・京都駅9番ホームに到着しました。

ここからは、自宅に持って帰るお土産の物色に、京都タワーサンドへ。
有名どころのお菓子を買い込んで、再び駅に戻ります。
京都駅前、かなり人出がありましたね。
帰りの新幹線まで少し時間があったもんですから、しばらく京都駅ビル内をウロウロ。

そういえば、この上のほうってまだ行ったことなかったなぁ・・・ということで、伊勢丹が入っているこの上のほうへ、行ってみることにしました。
最上階の大空広場までやってきました。

そっかぁ、こんな空間になってたんですね。
京都タワーも見えています。
西の端へ行ってみると、列車が走っているところも見えています。
ちょうど、新幹線がすれ違う場面が見られたりとか・・・。
こんな景色が見られるところだったんですね。

このあと、下へ降りまして、新幹線側の八条口方面へ。
夕食の調達などを済ませて、ホームへ上がりました。
帰りの列車は、京都16時7分発「のぞみ93号」広島行き。JR西日本博多総合車両所のN700系5000番台K8編成16連での運転でした。

事前に某予約サイトで検索したら、博多へ直通する列車が空席が少ないと出まして、さらに乗り継ぎも、新大阪でなく広島で、という結果が出ましたんで、じゃあそれでいこか、と。新大阪乗り換えだと、やはりホーム移動になっちゃうんでですねぇ。(^^;
無事に京都を出発して、まずは飲み物。(笑)

京都がタイトルに入ったものを選んできました。
娘はレモネード、ワタシはビール。(^^;
京都は楽しかったなぁ~また来るでぇ~!
久々に東海道新幹線区間に乗車したということで、とりあえずは京都~新大阪間の車窓を楽しみました。

こちらは鳥飼車両基地の様子。やはりというか、止まってる車両がN700系列ばかりですねぇ。0系・100系・300系といった車両がいろいろ並んでいた時期が懐かしいところでもあるわけですが。
新大阪でお客さんが入れ替わり、さらに西へ向かう列車。
神崎川を渡ります。

大阪は今回、大阪城周辺のみになりましたが、本当はもっとグルメなどもしっかり堪能したいんですよね。いつかまた、そういう機会をつくれればと思います。
姫路、岡山と停車し、次は終点の広島。

左手には、灯りの落ちたマツダスタジアムが見えてきました。
まもなくですね・・・。
17時48分、「のぞみ93号」は終点の広島駅12番ホームに到着しました。

向かい側の11番ホームには、17時51分発の「こだま857号」博多行きが接続を待っていました。500系V7編成8連が運用されていました。
「こだま857号」が発車したあと、11番ホームには17時55分発「さくら565号」鹿児島中央行きが入ってきました。JR九州熊本総合車両所のN700系8000番台R11編成8連での運転でした。
ここからは、この「さくら565号」に乗車します。

期せずして、今回の往復ではJR東海・西日本・九州3社それぞれのN700系車両に乗ることになりました。東海道・山陽・九州新幹線は、文字通りN700系列が席巻している状態ですのでね。
広島を発車したところで、晩飯にします。

京都駅で「のぞみ93号」に乗る前に、買ってきていました。
大阪・新大阪で駅弁を販売している「水了軒」の炙り蒸し穴子重(1350円・税込)。関西らしい蒸し穴子の身を炙ったものがご飯の上に載っており、そこに添付のタレをかけていただきます。蒸し穴子ならではのふっくら感が感じられ、とてもおいしくいただけました。

なお、ペットボトルの静岡茶は、ジェイアール東海パッセンジャーズが販売している「旅茶房静岡茶」、これも京都駅で新幹線に乗る前に買ってきました。
さすがに東海さんだけに静岡茶なわけですが、以前から東海道新幹線に乗ると、このお茶を飲むことが多かったもんですから、なんだか懐かしかったです。
気が付くと、列車は新関門トンネルを抜けて、九州に入っていました。

18時45分、「さくら565号」は小倉に到着です。
九州へ帰ってきたと思ったら、なんか現実に引き戻されちゃいますね・・・。
小倉を出たと思ったら、あっという間に「次は 博多」の表示が出ました。

あ、そうだわ、この列車は鹿児島中央行きだから、さっさと降りとかないと・・・。(^^;
19時2分、「さくら565号」は博多駅15番ホームに到着しました。
列車はこの先、九州新幹線区間へ進みますが、ワタシたちはここまでの乗車になります。

で、ここからは乗り換え改札を抜けて在来線の1番ホームへ・・・。
博多19時10分発、普通2184M列車福間行きに乗り、箱崎まで戻ってきました。813系9両での運転、後ろ3両はRM2222編成でした。

・・・ってか、ホーム見たら濡れてる・・・まさかの雨降ってるし!(^^;
最後の最後で雨に降られるというオチはありましたが、どうにか無事に帰り着きました。

コロナウイルス禍以降では初めての関西遠征となりましたが、「観る」と「食べる」を、いろいろ楽しめた旅だったと思います。
海外との行き来も再開されつつあり、人の流動が戻りつつあるなかではありますが、まだまだコロナウイルス禍が落ち着いたわけではありませんので、十分に気をつけながらの遠征でした。
感染状況が完全に落ち着くにはまだ年単位での時間がかかると思われますが、引き続き感染対策に留意しながら、少しずつ楽しめたらいいのかなと思います。無理をしないということが大事なのかなぁとか。

小6娘も、今回は好きな史跡や抹茶を満喫できて(笑)、十分に楽しんだ様子でした。
いつまで親との旅行に付き合ってくれるか分かりませんが、ワタシなりに、娘に旅の楽しさを伝えられるように、これからも考えていきたいなと思いました。
<おわり>