![]() ![]() <Part2へ> |
|
![]() |
|
![]() |
2月25日の朝を迎えました。 噴火湾に、朝日が昇ってきました。 列車はすでに長万部を通過し、順調に走行しています。 北海道に、やってきました。 沿線を見ると、やはりというか、雪が積もっているところが多いですね。 朝7時には、食堂車のスタッフがモーニングコーヒーのサービスを個室に持ってきてくれました。 コーヒーを飲み、シャワーを浴びて目が覚めたところで・・・。 |
![]() |
7時30分。 私は、食堂車の朝食の予約をしていました。 「トワイライトエクスプレス」の場合は、食堂車での朝食は予約制となっています。 前日のうちに食堂車のスタッフに予約をする旨を伝えると、食事の時間帯、および洋食・和食の希望を尋ねてくれます。 |
![]() |
それで、私が予約していたのは、こちらの洋朝食(1575円)。 これに、食後のコーヒーor紅茶がつきます。 食堂車のゆったりとした雰囲気の中で、この朝食。 満たされますねぇ。 |
![]() |
「トワイライトエクスプレス」は洞爺、東室蘭、登別と停車し、8時3分、苫小牧へ。 このときにもご紹介したキハ130-8は、まだその姿をとどめていました。 |
![]() |
苫小牧を出ると、南千歳に停まり、次は終点・札幌。 新札幌付近。 道路にダンプカーが縦列駐車をしているのが見えますが、これは除雪した雪を運搬するためのもの。 雪の多い土地の苦労がうかがえます。 私は、車内オーディオのBGMを聴きながら、この列車での最後のひとときを過ごしていました。 |
![]() |
9時7分。 21時間を超える旅を終え、「トワイライトエクスプレス」は札幌駅3番ホームに滑り込みました。 私にとって、今回が「トワイライトエクスプレス」初乗車だったわけですが、この列車が登場して17年、その魅力が少しも輝きを失っていないことを実感する乗車となりました。 日本が世界に誇れる豪華列車。できることなら、またこの列車の雰囲気をじっくり味わいたいものだと思いながら、ホームを後にしました。 |
![]() |
ここ札幌からですが、今回の旅の目的の一つ、4月20日の運行をもって廃線となる北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線(旧・JR池北線)への乗車を果たすべく、北見へと向かいます。 10番ホームから9時41分発、特急「オホーツク3号」網走行きに乗車します。 車両は、国鉄時代から北海道内の特急体系を支えてきたキハ183系気動車です。 昼行の「オホーツク」は、4両編成がデフォルトですが、この日現れた「オホーツク3号」の編成は7両編成。そのわけは・・・。 |
![]() |
|
![]() |
・・・増結、でありました。 「オホーツク」4両編成で通常、遠軽方から1号車、2号車の順で、札幌方(網走方)先頭が4号車となりますが、この日の「オホーツク3号」では、1号車と2号車の間に「増1号車」、2号車と3号車の間に「増21号車」「増22号車」が連結されていました。 増結の場合にこういう号車のつけ方をするのは、やはり北海道ならではです。 |
![]() |
「オホーツク3号」は定刻に札幌を発車し、函館本線を旭川へと向かいます。 写真は、江別を過ぎて夕張川を渡る場面。 きょうの北海道地方は平年よりも暖かかったんですが、この夕張川は川面が凍ったままでした。 北海道の冬は厳しいですね。 |
![]() |
岩見沢、砂川と停車し、列車は滝川へ。 根室本線の起点駅ですが、札幌から道東へ向かう列車の多くが石勝線経由となっている現在、国鉄時代の往時とは位置づけが大きく変わっています。 |
![]() |
11時14分、「オホーツク3号」は旭川に到着。 旭川駅では現在、高架駅になるための工事が進んでいます。 この工事に関連して、旭川駅に隣接していた旭川運転所がすでに新旭川駅の先、北旭川貨物駅に隣接する位置へ移転しています。 この旭川でお客さんが一定入れ替わり、指定席はかなり混みあってきました。 |
![]() |
旭川を出ると、新旭川までは宗谷本線の線路を走ります。 新旭川を出たところで、列車は石北本線へ。 右手遠方には、雪を頂いた大雪山系の山々が見えていました。 |
![]() |
お昼時になりましたので、札幌で乗車前に仕入れてきたこちらの駅弁をいただきます。 「あったかかきめし」(1000円)。 サロマ湖産の生食用のカキの身と、しめじやごぼうなどが具材として入っており、醤油だしでおいしく味付けされています。 しかもうれしいことに、発熱容器になっていまして、黄色い紐を引っ張って7〜8分待てばあったかいかきめしをいただくことができます。 |
![]() |
|
![]() |
列車は次の停車駅・上川を過ぎて、上川支庁から網走支庁へと抜ける北見峠越えに入っていきます。 写真の場所は、中越信号場。 かつて2001年までは、「中越駅」だったところです。人口減少のため、駅業務が廃止され信号場に格下げされています。 ちなみに、上川駅とこの中越信号場の間には、かつて天幕という駅がありましたが、その天幕駅は信号場として残ることもなく、中越駅の信号場格下げと時を同じくして歴史の中へ消え去りました。 この2005年3月18日のダイヤ改正では、この石北本線の新栄野駅や、函館本線の張碓駅、室蘭本線の旭浜駅など、JR北海道管内でさらに7つの駅が廃止となります。 |
![]() |
上川から山を越えて1時間。 列車は、丸瀬布に到着しました。 このときに、ここまではやってきました。 そのときと同じく、今回も雪景色です。 |
![]() |
丸瀬布を出ると、次は遠軽。13時18分に到着です。 スキー板をかついだお客さんなど、けっこうな数のお客さんがここで下車していきました。 石北本線は、この先スイッチバック。列車の進行方向が変わります。 |
![]() |
遠軽で進行方向を変えた列車は、生田原、留辺蘂と停車。 14時19分、北見に到着しました。 私は、ここで列車を降りました。 北見駅は何度か通っていますが、駅の外へ出てきたのは今回が初めて。 ただ、あまり時間はありません。 |
![]() |
|
![]() |
私が乗車を予定していた、ふるさと銀河線の池田行き714D列車は、14時28分には発車となります。 本当は、駅の券売機で乗車券を買おうとしたんですが、ふるさと銀河線の券売機では2004年から発行の新千円札が使えない(!)ということで券売機での購入ができず、仕方なく改札の駅員さんに話をして、車内で料金を支払うということで改札を通してもらったのでした。 いやいや、焦りました。(^^;) おそらくこれが最初で最後の乗車になるであろう、ふるさと銀河線の旅が始まります。 |
<Part4へ>![]() ![]() |