<Part1へ> |
|
Part2(2006・2) | |
12時ちょうど、「トワイライトエクスプレス」は大阪駅を発車しました。 発車直後、「いい日旅立ち」のBGMとともに、「皆様の夢を乗せまして、トワイライトエクスプレス、大阪駅を発車いたしました」という女性の声でのアナウンスが流れます。 「いい日旅立ち」という曲は本当に、旅の雰囲気の盛り上げにはうってつけですね。 写真は吹田付近通過中。 JR貨物では稀少となりつつある国鉄色のEF66形電機が待機しています。 |
|
しばらくすると、食堂車のスタッフがウェルカムドリンクを持ってきてくれました。 ソフトドリンクも選べるんですが、私が選んだのはやはりワイン。 「おたる」で知られる北海道ワインの赤ワインを持ってきてもらいました。 軽いおつまみもついているのがうれしいところです。 |
|
新大阪に停車後、12時37分、列車は京都駅1番ホームに到着。 それにしても、やはり「トワイライトエクスプレス」は注目の列車なんですね。ホームからの視線を痛いほど感じます。 で、車内ではツアー客と思われるおばちゃんたちが「車内見物」で、私の乗っているA寝台個室車の通路を行ったりきたりしています。 私のいる「ロイヤル」には通路側にもガラス窓がありますから、通路からおばちゃんたちが覗いていってもアレなんで、カーテンを閉めて防備しておきませう。(笑) |
|
京都を出て、列車は山科から湖西線に入ってきました。 ここで、列車の4号車に連結されているサロンカー「サロンデュノール」へ赴きます。 ここもツアーのおばちゃんたちが大挙して陣取っていましたが・・・。 それにしても、窓が大きいですねぇ。 |
|
13時になりました。 13時からは、3号車に連結された食堂車「ダイナーブレヤデス」にて、ランチタイムの営業が行われますので、私も昼食をとりにやってきました。 寝台列車の食堂車でランチタイム、という営業が行われること自体、この「トワイライトエクスプレス」の走行時間の長さを象徴していますね。 |
|
今回、私が注文したのは、こちらのオムライスセット(1050円)。 このオムライスの卵が本当にしっかりと焼かれていまして、適度な弾力がありました。そして、かかっているのもケチャップ、というよりは完全にトマトソースで、酸味が非常に心地良い感じでありました。 タルタルソースをつけていただくエビフライもおいしゅうございました。 |
|
昼食をとっている間に、列車は近江塩津から北陸本線へ。 敦賀に停車し、北陸トンネルを抜けるとこの景色。 今庄付近はこの冬、かなりの降雪があり、鉄道が不通になったこともありました。 この時期は暖かい日が続いていたんですが、それでもこれだけ雪が残っていますから、いかにたくさん降ったか、ということでしょう。 列車は武生で運転停車し、後続の「サンダーバード21号」を先に行かせたあと、福井に停車。 15時35分、金沢に到着しました。ここで5分停車です。 |
|
金沢を出てから、再びサロンカーへ足を運びました。 やはり、「トワイライトエクスプレス」の持っている独特の雰囲気なんでしょうか、時間がゆったりと過ぎていくような、そういう心のゆとりを感じます。 サロンカーにいると、車掌さんが左下写真のものを販売しにやってきました。 こちら、台紙が乗車記念証を兼ねている1000円のオレンジカードです。 |
|
倶利伽羅峠を越えて高岡に停車したあと、16時30分、富山に到着。 2月28日の運行をもって廃止となる富山港線で運用されている、475系国鉄色編成が待機しているのが見えますね。 |
|
富山を出てしばらくしたところで、私は自分の個室へ戻りました。 右手車窓には、雪を頂いた立山連峰の姿が見えています。 |
|
列車は、富山県から新潟県へと進んでいきます。 だいぶ太陽が西へ傾いてきました。 そろそろ、列車の名前の由来となったトワイライトタイムが近づいてきているようですね。 |
|
そろそろ夕食時間なんですが・・・。 今回、私は食堂車での夕食の手配ができませんでしたので、食堂車のスタッフにお願いして、こちらの幕の内弁当を用意してもらっていました。 食堂車での豪華フランス料理ディナーも食べられていればよかったんですが、それはまた、再びこの列車に乗るときの楽しみにしておきましょう。 1500円で出されるお弁当、中身は申し分ありません。通常の駅弁のランクを一つ超えたレベルでありました。 |
|
そうこうしているうちに、列車は直江津からJR東日本のエリアに入ってきました。 すでに暗くなってしまったのでよくは見えませんが、結構雪の残っているところもあるようでした。 直江津、長岡と停車した列車は・・・。 |
|
・・・19時38分、新津に到着。 札幌行き「トワイライトエクスプレス」が、本州内最後の客扱い停車を行うのが、この新津。 次の客扱いは、北海道に上陸したあと、6時43分停車の洞爺ということになります。 向かい側には、地元・新潟の近郊を走るE127系電車。ラッピング車両になっているみたいですね。 |
|
さて、21時を過ぎた食堂車では、パブタイムの営業が始まります。 今回は夕食を食堂車でとることができませんでしたので、このパブタイムの利用を最初から楽しみにしていました。 |
|
グラスワインを飲みながら、まずはこちらのメニュー。 甘海老の唐揚げ(735円)。 甘海老といえば刺身や寿司など生で食べることが多いんですが、こういうカリッと唐揚げ、というのもなかなかいいもんですね。 |
|
さらにこちら。 リゾットコロッケ(525円)。 名前の通り、クリームリゾットが中に入っていました。 揚げたて、アツアツでありました。 窓の外を時折、街の灯りが流れていきます。 流れる景色を眺めながら、温かい食事をいただけるというのは、やはり列車旅ならではの贅沢であります。 |
|
パブタイムでのひとときが過ぎて個室へ戻り、明日もあるのでそろそろ眠りにつくことにしました。 列車は22時6分、酒田に運転停車。 欠き取り式の0番ホームに、キハ110系気動車が停まっているのが見えます。 明日の朝、目が覚めれば、北の大地・北海道です。 |
|
<Part3へ> |