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Part5(2005・8)
8月5日の朝、八戸駅前です。

きょうは、朝から青空が広がっていますね。
日差しが強く、暑くなりそうです。
朝食は、八戸駅の在来線改札横にあるそば屋さんでとることにしました。

頼んだのは、こちらの「さんま竜田揚げうどん」(420円)。トッピングで、生卵を別注文しました。
いやぁ、ほんとサンマの竜田揚げ、大きいのが入ってますわ。
腹ごしらえを終えたワタシは、ホームへ降りてきました。

きょう最初は、八戸線への乗車となります。
7時12分発、久慈行き425D列車に乗ります。車両は、八戸運輸区に所属するキハ40形3両編成ですが、最後尾の車両は、タラコ色(首都圏色)に塗られたキハ40-551。

JR東日本盛岡支社管内では、キハ58、キハ52、キハ40・48など、国鉄色のリバイバルを施した気動車を合計11両走らせています。同支社のホームページには、その国鉄色リバイバル車両の運用を掲載してあり、撮り鉄や乗り鉄をするファン向けに便宜をはかってくれています。
列車は定刻に八戸を発車して東北線と分かれ、八戸貨物駅を見ながら右へ大きくカーブしていきます。

しばらくは、八戸臨海鉄道の線路と並走していきます。
写真には写っていませんが、この写真より先の区間でレール交換作業をしているところも見かけました。
本八戸の手前で、線路は高架へ上がってきました。

八戸の中心街は、八戸駅でなく、この本八戸駅の周辺になります。
途中の鮫までは、八戸からの区間運転の列車も多いんですが、その先は久慈まで達する列車のみになり、本数が一気に減ります。

鮫を出てしばらくすると、左手にはウミネコの繁殖地として有名な蕪島(かぶしま)が見えてきます。
写真はかなり解像度を下げているので分かりづらいですが、実際、ウミネコが鈴なりになっているところもありまして、「うわ〜すごいねぇ」と思ったものでした。
階上を過ぎ、列車は岩手県に入ってきました。

こちらは、種市駅停車中に撮ったもの。
構内のポイントを手動で切り替える転轍機がありますね。しかし、すでにレバーには黄色いテープで×印がつけられ、すでに使用されていないということが分かります。

この八戸線では、つい最近まで腕木式信号機が多用され、ほとんどの区間でタブレット閉塞が残されていました。
その八戸線も、すでに信号はすべて色灯化され腕木式は消滅。また、近く全線が自動閉塞、もしくは特殊自動閉塞区間となり、CTC(列車集中制御装置)での運行管理になる見通しでして、部分的に残るタブレット閉塞もまもなく終焉、ということになりそうです。
さらに進むと、列車の進行方向左手には、太平洋が見えてきます。

それにしても、ワタシの乗っている列車は冷房がついていないので窓を開け放っているわけですが、こうした海の景色、そしていい感じで窓から風が入ってきますんで、そりゃあもう、しばし夏の暑さを忘れてしまうほどです。
いい景色だぁ〜。
侍浜へ向かう線路は、このように山間を走ります。
最大25‰(パーミル)の勾配区間なんだそうで。

侍浜という駅名ですから、なんとなく海が近いのかなと思ったら、そうではないようです・・・。
一山越えて、下ってくると、こちら、陸中夏井駅。
車掌車の廃車体流用の待合室です。やはり、地方ローカル線ではこういうの、多いですねぇ。
8時58分、列車は終点の久慈に到着しました。

ここ久慈は、三陸鉄道北リアス線との接続駅。
もともと、北リアス線のうち久慈〜普代間は、国鉄久慈線として開業していた区間ですね。1984年に、国鉄宮古線の宮古〜田老間、さらに工事凍結路線となっていた普代〜田老間を含めた形で第三セクター路線となっています。

駅には、三陸鉄道の車両も多く停まっていまして、左下写真のようなレトロ風車両も見られました。
このレトロ風車両の2両編成が、久慈9時10分発で盛へ向かう列車となっていました。「シーライナーサポート」というヘッドマークもついています。
ワタシは、三陸鉄道へは今回は乗り継がず、駅前に出てきました。

ここ久慈は、陸中海岸観光の拠点となっているところです。
写真はJRの駅舎ですが、向かって左手には三陸鉄道の駅舎が別にありまして、駅ホームへの通路(跨線橋)も、JRの通路とは別に設けられています。
八戸でうどんを食べてきていますが、ここ久慈へ来て、なんとしても食べたいなぁと思っていたものがありましたので、迷わず三陸鉄道の駅舎のほうへ買いに行ってきました。

それは、こちら。
一年のうち夏場の半年しか販売されず、しかも一日20個しか出されないことから「幻の駅弁」というふうにも呼ばれる、「うに弁当」(1260円)。

左下写真でお分かりのように、ウニの身がビッシリ!
下に詰まっているご飯(ウニがつまっているのでご飯粒も見えません!が)も、ウニの身とエキスを混ぜて炊き込まれたもの。
うれしかったのは、ワタシの買ったお弁当が出来たてで、まだご飯が温かかったことでした。

こういう内容のお弁当、そりゃ、うまいに決まってるじゃないですか!
いやぁ〜久慈まで来たかいがありました。
さてワタシは、ここまで乗ってきた車両の折り返しとなる、久慈9時57分発、436D列車八戸行きに乗車します。

ちょうど、向かい側に、八戸方面から三陸鉄道の36形気動車使用の臨時快速「リアスシーライナー」仙台行きが入線してきました。
八戸から仙台まで、10時間もかけて三陸海岸に沿って南下するという列車です。全線乗りとおすというお客さんはほとんどいないと思いますが・・・。
436Dは久慈を出て、来た道を一路北上。

こちらは、臨時乗降場となっている、プレイピア白浜。
ただし、いまの時刻表を見ても、停車する列車はありません。
もちろん、436Dも、通過していきます。
さて、436Dで八戸に着いたワタシは、そのまま向かいホームに停車していた11時57分発、571M青森行きに乗り継いで、青森へ向かいました。
車両は、青森車両センターの701系電車2両編成。

13時36分、571Mは定刻に青森に到着。
そして青森からは、さらに乗り継ぎ。

ここから乗車するのは、13時50分発、臨時快速「リゾートしらかみ2号」五能線経由秋田行き。秋田車両センターのキハ48形改造の「リゾートしらかみ・青池編成」で運転されます。
ワタシとしては、「リゾートしらかみ」にはこのとき以来の乗車となります。そのときは、冬場だったこともあり通常の半分の2両編成でしたが、今回は4両フル編成です。

この「リゾートしらかみ」乗車も、実は未乗線の乗車がからんでのこと。
続きは、次ページにて。
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