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Part3(2023・12~2024・1)
宇都宮駅東口の跨線橋から降りてきたところには・・・。

そう、こちら。
宇都宮ライトレールの宇都宮駅東口電停があるのでした。

昨年2023年8月に、宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地間14.6kmが開業した軌道交通、路面区間と専用線が混じるこの区間を、最新型のLRV車両であるHU300形(3車体連接)が走っています。当初の想定を大幅に上回る利用があり、開業からわずか2ヶ月で最初のダイヤ改正を行うなど、賑わいをみせています。

そんな宇都宮ライトレール、軌道交通の新しい形として注目しているワタシとしても、一度乗っておきたいなと思っていました。
乗車してみると、さっそくこちらが。

乗降扉の脇には、乗車時、降車時それぞれに使用するICカードリーダーが設置されています。乗車時は下の緑部のリーダー、降車時には上の黄色部のリーダーにタッチすることになります。
現金などの利用の場合は、運転士がいる最前部の乗降扉からのみ降車できますが、ICカード利用であれば、どこの扉からでも乗降可能。だったら、やはり事前にちゃんとチャージしてICカードで乗りたいですわねぇ。
ワタシ? 今回はICカードでの電車利用が多くなることを見込んで、手持ちの「SUGOCA」にしっかりチャージをしてありました。(笑)
ワタシの乗車したHU300形HU316号は、多くの立客も出るなか、11時24分に宇都宮駅東口を発車。
まずは、宇都宮の市街地を走っていきます。
途中、跨道橋なんかもあったりするんですが、坂道の勾配をまったく問題にしていません。かなり余力を感じる走りですね。
こちらは、宇都宮大学陽東キャンパス電停。
この近くには、ベルモールというショッピングセンターがありまして、元日から初売りをしていたらしく、乗車していたお客さんの多くがここで下車していきました。
こういう郊外型のショッピングセンターだと自動車で来たくなるところなんでしょうが、この日の乗降を見ていると、電車のアクセスができたことで、人の流れもけっこう変わっていそうな感じですね。
宇都宮大学陽東キャンパス電停を出ると、その先は路面区間を離れ、電車は専用線を進みます。

写真のカーブの先には、平石電停。
ここには、宇都宮ライトレールの車両基地があります。
やはり近代的な造りになってますねぇ。
平石中央小学校前を出てしばらくすると、専用線の左手にこんな景色。

ここ、釣り堀なんですよね。
こんなところに釣り堀あるんだ~って感じでしたけどもね。元日からけっこう賑わってるようでしたが。
清原地区市民センター前電停に着きました。
ここの停留所は、バスロータリーに隣接しています。
バスや自動車交通との結節点となっているようですね。聞けば、バスやタクシーだけでなく、パークランドライドにも対応して駐車場や駐輪場も整備されているんだとか。
その先は、ゆいの杜といわれる新興住宅街のほうへ進んでいきます。
ここのあたりは再び路面区間を進みます。

写真はゆいの杜西電停。
なんか整った街並みが印象的でした。

信号のほうも、電車用の黄色い矢印の信号機が用意されていまして、交差点右折車との兼ね合いもうまく整理されている様子でした。
終点に近づくと、またこんな風に上り坂の区間があります。

こんな坂でも、電車は余裕で登っていきます。
本当に、今どきの車両はパワーあります。
12時12分、電車は終点の芳賀・高根沢工業団地に到着しました。
宇都宮駅東口から48分かかっていました。いや~思っていたよりも、乗り応えがあったなぁ~。(^^;

折り返しまでの間に、少し電停の外へ。
工業団地のただ中にあるので、周辺はけっこう殺風景な状況ではありました。ただ、ライトレールが開業して、今後は開けてくるのかもしれないなと思ったり。
6分のインターバルで、芳賀・高根沢工業団地12時18分発の電車に乗車し、宇都宮の市街地へ戻ります。

始発時点ではかなり空いていましたが、徐々にお客さんが増え、先ほどの宇都宮大学陽東キャンパス電停では、件のベルモールでの初売りの帰りとみられるお客さんが多数乗り込んできて、あっという間に立客多数の混雑になりました・・・。
住民の足として定着しつつあるなぁというのを、肌で感じてきました。

終点の一つ手前、東宿郷で下車して、あとは歩いて駅のほうへ戻ることにしました。東宿郷には、混雑の影響で2分ほど遅れて13時5分に到着。

実際に乗ってみて、ほんと、こういうモデルは、ぜひ全国に広がってほしいなぁという感じでしたね。
東宿郷の電停で降りたあと、歩いて宇都宮駅の西口のほうまで出てきました。

もうお昼過ぎですんで、昼飯を、ということに・・・。
宇都宮といえば餃子の街として有名ですが、さすがに元日とあって営業しているお店が少なく、その少ないお店の前にはどこも行列が・・・。

じゃあどうしようかな、と思っていたところ・・・。
駅西口の前に、こんなお店がありました。

「パーラー&喫茶BC」。もともとは1972年創業で、「ブラジルコーヒー商会」と名乗っていたお店だそう。ブラジル産豆の焙煎珈琲を扱っているんですが、店頭のメニューをみると食べ物系もけっこうありそう。
ということで、入ってみることに。かなり混雑していましたが、たまたま空いていたテーブル席につくことができました。
お店のメニューを見ていると、「ボリューム満点メニュー」の標記がついていたハンバーグカレー(1550円・税込)が目に留まりました。サラダがついたそのハンバーグカレーをいただくことにし、アイスの宇都宮焙煎珈琲(750円・税込→食事とセットで150円引)をセットしてもらいました。
ハンバーグカレーは、見るからによく煮込まれているカレールーの上に、なかなかの肉厚のハンバーグがカットされて載っていました。お肉がしっかり詰まって凝縮感のあるハンバーグと、カレールーの旨みが一体になって押し寄せてくる感じで、とてもおいしかったです。
食事が終わって、そろそろ都心方面へ戻ることにしましょうかね。

宇都宮駅構内を見ていると、交直両用のE531系電車や、烏山線で運用される蓄電池電車・EV-E301系の姿が見えていました。
E531系は、黒磯から先の交流20000V・50Hz区間への乗り入れ運用に充当されていて、新白河まで乗り入れているとか。
ここ宇都宮からは、14時55分発、湘南新宿ライン・横須賀線直通の逗子行き2545Y列車に乗車します。こちらも15両編成で、後寄りの付属編成はE231系U33編成5連でした。
まだ15時前というのに、宇都宮近辺はもう西日加減な状態でしたね。

この付属編成の14・15号車はセミクロスシートの車内構成で、ボックスシートの区画がありますんで、やはりワタシなどはそういうところに座りたくなるもんでですね・・・。(^^;
定刻に宇都宮を出た列車、強い西日が射すなかを走っていきます。

写真の場所は、小金井駅手前に広がる小山車両センター。写真ではE131系やEV-E301系などの姿が見えていますが、他のエリアにはE231・E233系がごっそり停まっていました。
ワタシが東京住みだった頃は、115系とか211系あたりがゴロゴロしていたんですけどね・・・本当に、車両の世代交代はものすごい勢いで進みましたからね。
こちらは久喜。

東武伊勢崎線との接続駅ですが、駅には、田園都市線から乗り入れてきたと思われる東急の新型・2020系が停まっています。あの、E235系をベースに開発された車両ですね。
電車が間もなく大宮に到着しようかという頃。
車内で一斉に、緊急地震速報のけたたましいブザー音が鳴り響きました。そう、能登半島地震が発生した時刻でした。
最初は震源地が分からず、まさか電車に乗ったまま地震が・・・と一瞬身構えたんですが。

16時11分、2545Yは定刻に大宮に到着しました。
大宮からは、こちら。

16時19分発、京浜東北線南行き1641B列車磯子行き、E233系サイ165編成10連での運転でした。
実は、この電車で南浦和まで行って、武蔵野線に乗り換えるつもりでいたんですけどもね・・・。
車内のサイネージでは、新幹線の運転見合わせ情報が続々と流れ始めていました。これは相当影響が大きそうだな・・・。

で、心配になったのが、この日、都内でウチの中1娘と会っているはずの同級生の子。その子は少し前に福岡から群馬へ転校になり、この元日はウチの娘と東京で会う約束をしていたのでした。
確か、新幹線で帰るって言ってたな・・・大丈夫か・・・?

やはり心配なので、娘と連絡をとり、ワタシも娘たちと合流することにしました。
娘たちは池袋にいるというので、ワタシも池袋に向かうことに。

1641Bで、そのまま赤羽までやってきました。
赤羽駅手前、ふと並走する東北新幹線の高架を見上げると、そこにはE5系のグリーンの車体が停まっているのが見えました。
やっぱり、見合わせになってるんですね・・・。
赤羽で1641Bを降り、埼京線へ乗り換えることにしました。

16時46分発、新宿行き1644K列車、E233系ハエ105編成10連での運転でした。
埼京線のこの区間(=赤羽線)に乗るのも、ひょっとしてこのとき以来ですかねぇ・・・。

十条、板橋と停車し、8分で池袋にたどり着きました。
池袋駅を出て、娘たちと無事に合流。

とりあえず、晩飯にすることにしました。
駅東口から明治通りを少し歩いたところにある、「デニーズ」池袋明治通り店に入ることに。
関東では「デニーズ」といえば知らない人はいないでしょうが、西は大阪までしか店がなく、中四国・九州には1店舗もないんでですねぇ。ワタシも、今回20数年ぶりに「デニーズ」を利用しました。

娘たちはハンバーグのメニューを注文していましたが、ワタシはお昼が少し遅めだったんで、写真のチキンジャンバラヤで軽く済ませることに。
3人で食べていると、そこに、朝からTDRに行っていた嫁さんと小4末娘も合流してきて、それぞれ食べ物を注文。結局、1時間半以上お店にいたのかな・・・。
「デニーズ」を出て、池袋駅東口に戻ってきました。

群馬へ帰る娘の友人ですが、この時点で上越新幹線の運転が東京~越後湯沢間で再開されてはいたものの、運行状況や混雑が読めないということもあり、在来線で引き上げることに。
いっしょに駅の「みどりの窓口」へ行き、既に買ってあった新幹線の特急券を払い戻してもらいました。こういう災害関連でのキャンセルなので、無手数料で払い戻してもらえました。

家族みんなで、ホームまで見送りに。
中1娘は親友との別れで名残惜しそうでしたけどもね・・・まぁ昔と違って、いまはコミュニケーションツールも充実してますから、また連絡を取り合うんだろうなと。
そして、ワタシたちも、宿へ戻ることに。

池袋20時1分発、山手線外回り1923G列車、E235系トウ12編成11連でやってきました。

山手線に乗るのも、4年ぶりということになるんですよね。
紙の広告が減り、デジタルサイネージ主体となった車内、ワタシなんかはいまだに慣れないですね。(^^;
気が付いたら、列車は新橋へ。

隣の東海道線ホームには、紺色帯のE531系編成が。常磐線系統の車両がここにいる、というのも、いまだに慣れません。
20時32分、1923Gは浜松町に到着しました。

3・4番ホームの下り方に、こちら。
浜松町駅名物の小便小僧ですね。やはり正月ということで、しっかり飾りつけされていました。この時間はもう小便はしてなかったですが。(^^;
2年前に古希のお祝いもしてもらったそうで、まだまだこの場所で行き交う列車を見守り続けていくんでしょう。
浜松町からは、東京モノレールに乗車します。

20時47分発羽田空港行きとしてやってきたのは、東京モノレールの最新車両である10000形、10081Fの6連でした。
さすがにこの時間の下りなので、車内はけっこう空いていました。
東京モノレールといえば、この景色。

浜松町~天王洲アイル間、遠くにレインボーブリッジを望む区間。
ビルの合間のわずかな時間、東京だなぁ~と思う景色が広がりました。
21時3分、天空橋に着きました。

駅の外へ出てくると、こんな景色が。
この場所は、羽田イノベーションシティに近いあたりで、すぐそばには羽田空港の駐機スペースがあります。
写真はJALのボーイング787の機体ですが、道路のすぐ横にこうして飛行機が駐機してるもんですから、飛行機のスポッターにも人気の場所となっていましてね。
噂には聞いてたけど、実際に目の当たりにするとなかなかすごいなぁ・・・。

ということで、宿へ帰り着きました。
旅はあと1日。帰りまで少し時間があるので、宿で家族とどうしようかいろいろ相談・・・その結果は次頁にて。
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