(2024・5)
今回は、大村線千綿駅スタート・彼杵駅ゴールとなるJR九州ウォーキングへの参加の様子となります。
千綿駅というと、昨年このときにも訪ねていました。大村湾がホームの目の前に広がる絶景の駅として人気があります。そんな場所から絶景を見ながら歩くということで、どんな景色が見られるのかと、とても楽しみにしていました。
そして、そのぎ茶の産地でもあり、ちょうど「そのぎ茶市」も開催中ということで・・・緑茶大好きなワタシとしては、そちらも楽しみでありました。
なお、ウォーキング部分についてはこちらも参照ください。
5月19日朝。

まずは箱崎6時56分発、普通2325M列車荒尾行きに乗車して、博多まで出てきました。
車両は811系PM104編成+813系RM105編成計7両。後ろ寄りの813系3両は途中の鳥栖で切り離され、そのあとは鳥栖始発の331M列車荒尾行きとして運用されます。
いったん改札を出て、次の列車のきっぷの受け取りを済ませました。

こちら在来線中央改札の前には、「地下鉄」の文字に大きく×のマークがつけられた案内表示が貼りだされていました。インバウンドのお客さんで誤乗が多いのかなぁという感じがしましたが。
さて、ここからはこちらの列車に乗車します。

博多7時28分発「みどり7号」佐世保行き。783系CM24+CM35編成計8両での運転でした。車両は7時19分、下り方から回送で3番ホームへ入線です。
「ハウステンボス」「みどり」併結8連の編成ですが、この列車は8両全車が佐世保まで行きます。
乗車したのは「ハウステンボス」仕様CM24編成の2号車・モハ783-305。
どうせ乗るなら、リニューアルされている「ハウステンボス」編成のほうに乗りたいですもんねぇ。
幸いにもお客さんは少なめでしたので、余裕を持って指定席を確保していました。
定刻の7時28分に、「みどり7号」は博多を発車。

こちらは田代通過の場面。
隣接する鳥栖貨物ターミナルのほうでは、JR貨物門司機関区のEF81-404が下り向きで単機での発車待ち。単8057列車で熊本操へ向かうところのようでした。
そろそろ、EF510形300番台の本格的な運用が開始されるという噂もありますのでね。EF81でのこんなシーンも、もう見られなくなっていくのでしょう。
鳥栖を出て、列車は長崎本線へ。
新鳥栖、佐賀と停車し、ここは嘉瀬川を渡るところ。

もう半年もしないうちに、今年も佐賀インターナショナルバルーンフェスタが開かれますね。
牛津~江北間に広がる麦畑。
収穫を控え、見事な麦秋の光景を作り出していました。
ほんと、佐賀は穀倉地帯だなぁと思わされる光景でもあります。
江北に停車し、列車は佐世保線に入ってきました。

こちらは武雄温泉。
隣のホームには、先に「リレーつばめ5号」で到着していた787系BM10編成8連が停車していました。
向こうは新幹線ホームと対面乗り換えですが、こちら「みどり7号」は在来線乗り場のほうへ。新幹線への乗り継ぎは「いったん改札口を出て」と案内されていました。
有田に停車したあと、「みどり7号」は9時9分、早岐に到着しました。
列車はこのあとスイッチバックして佐世保へ向かいますが、ワタシはここで列車を降りました。
そして、いったん改札口を出て、千綿までのきっぷを買い込んで再び入場・・・。

今回も、特急の予約をするのに「JR九州列車予約サービス」を利用したわけですが、当日でも購入可能な「九州ネットきっぷ」を使おうとすると、博多~早岐間のみ購入した場合の割引率が高いので、前後区間を別乗車券で区切ったほうがトータルで安くなるんでですね。
入出場の手間を考えても、安く上がるのならそのほうが・・・。
さて、早岐からは大村線への乗車です。

早岐9時33分発、区間快速(新大村から快速)4223D列車長崎行き、YC1-217+1217の2連での運転でした。
列車は9時24分に佐世保方から入線してきましたが、すでに車内はかなり混雑していました。
そこで、ワタシは後ろ寄りのYC1-1217の最後部のあたりに陣取ったわけですが・・・。

乗務員室の窓越しに、佐世保車両センターから出区してくる「ふたつ星4047」の3両編成の姿が見えましたので、車内から撮ってみたのが左のカット。
車内からでもこんな感じに撮れたので御の字、というところですね。
さて、4223Dは定刻に早岐を発車し、南下していきます。

こちらは小串郷の駅を発車した直後。
山口県内の山陰本線に「小串」という駅がありますが、そちらは「こぐし」と読みます。こちら大村線の「小串郷」は「おぐしごう」と読むので、なかなかまぎらわしいところですけどもね。
それにしても、単線のいかにもローカル線という感じの佇まいの駅で、鄙びたいい雰囲気だと思いますね。
こちらは、川棚から彼杵へ向かうところ。
本当に海が近くて、いい眺めですよね。

そういえば、山口県内の山陰本線に「川棚温泉」という駅がありますねぇ。こちら大村線は「川棚」で・・・これもまぎらわしい感じがしますね。間違える人とかいないんだろうか・・・。(^^;
10時4分、列車は千綿に到着しました。
ウォーキング参加の人たちがわらわらと降りて、列車は再び走り出していきます。

それにしてもほんと、千綿駅はいいロケーションのなかにありますねぇ。
ということで、駅舎を出て、ウォーキングマップを受け取り、ウォーキングスタートです。
受付の机が駅前に出されていましたが、そこに並ぶまでもなく、駅前へ出るとマップを渡されていました。(^^;
駅前へ出て、まずは歩道橋を渡り、国道34号に沿って北上。
目の前の丘の上には・・・何やら見えていますね。
コースはここから、あの丘の上を目指します。
先ほど見えていた丘の上にやってきました。
さすがに上から眺めると、心が洗われるような風景が広がっています。

で、ここは何かというと・・・。
・・・こちら。
そう、長崎自動車道の大村湾サービスエリアなんですね。
ここは一般道からもアクセス可能になっていて、山道を上がったところに、わずかではありますが一般道からアクセスする人向けの駐車場もあったりします。

せっかくサービスエリアに立ち寄ったんで、自宅への土産を少し買い込んで、再び歩き始めました。
サービスエリアから降りて行く途中で、こんな光景に出合いました。
うわーなんか、ドラマか何かで見たような風景ですよね。
こんな景色に出合えるんですね・・・。
もうちょっと行くと、今度はこちら。
海の向こう側には、千綿駅。
こんなロケーションなんですよね。良すぎでしょ。(^^;
坂を下りてきて、こちらの場所にたどり着きました。

かつて農協の米倉庫だったという「Sorrisoriso」。名前の由来は「Sorisso(ほほえみ)+Riso(米)」なんだとか。
1953(昭和28)年に建てられ、いったんは解体が決まっていたものを、地元有志がリノベーションを手掛け、そこを交流拠点として活用しているとか。
その「Sorrisoriso」の一室を使ったカフェ「Tsubame Coffee」を訪ねてみました。
ロフト席もあるなかなかいい感じの造り。天井の高い米倉庫の建物をうまく活用していますね。こういうのいいわぁ・・・。
普通にコーヒーやカフェラテなどのメニューもあるなか、ワタシが選んだのは、地元産のそのぎ茶を使った、そのぎ玉緑茶フラッペ。(700円・税込)
緑茶の粉末をミルクでとかしたラテの上に、ホイップクリーム。しっかり冷えていまして、ここまででかいていた汗がひいていくのが分かりました。
「Sorrisoriso」を出て、海側を通るかつての街道筋を歩きます。

その途中、大村線の千綿宿踏切を通りかかったところで、ちょうど遮断機が下りてきましたので、やってきた列車を撮影。
YC1-1104先頭の3連で走ってきたのは、佐世保行きの4228D列車ですね。
そのあと、街道筋は再び丘の上へと・・・。

再び降りてこようとすると、目の前にはこんな光景が。
ほんと、大村湾沿いのこの景色は癒されますねぇ~。(^^;
坂を登ってきた疲れも吹き飛ぶ感じです。
やがて、コースは東彼杵の街なかへ入ってきました。
街道筋には、このように一里塚の標柱も立っていました。

それにしても、天気が良すぎて、かなり暑くなってきましたね。
ここ東彼杵から近い大村(長崎空港)アメダスの観測では、この日12時の気温が27.0℃、最高気温は29.5℃にもなってたそうで・・・。(^^;
街のなかを歩いて行くと、こちらへ到達。
そのぎ茶市の会場ですね。
ステージイベントや各種出店・・・やはり、お茶にからんだ出店もけっこう出ていましたね。
ワタシもいくつかまわって、ティーバッグ等の買い出しを・・・。
そうそう、今回のウォーキングでは、そのぎ茶ティーバッグのプレゼントがあるっていうんで、地元観光協会のブースに寄ってみたら、まだありました。(^^;
数に限りがあるという案内だったんで、もう残ってないだろうな~と思っていたんですけどもね。
ということで、およそ6kmほどを歩ききり、ゴールの彼杵駅に到着しました。
時刻は12時ちょっと前、途中で休憩もしてましたが、なかなかいいペースでしたね。(^^;
このあと、12時14分発で佐世保行きが来るということだったので、それで早岐へ戻ることにしました。

区間快速(新大村から各駅停車)4230D列車、YC1-1218+218の2両でやってきました。
もちろん、車内は混みあっておりましたんで、この列車でも立ったままで・・・。
途中、ハウステンボスも通っていきます。
やっぱり見ていると、日本離れした感じの佇まいが印象的ですよね。

ワタシ自身はまだ、ハウステンボスの園内に入ったことはありません。
ちょっと行ってみたい気もするんですが、なかなか機会もありません。
12時39分、4230Dは早岐に到着しました。
列車はこの先、佐世保まで行きますが、ワタシはここで下車しました。

早岐駅周辺で何か食べようと思って、事前にリサーチをかけておりました。
改札を抜けて、駅の西口へ。
そこから向かったのは・・・。
・・・駅西口から5分ほど歩いたこちら。
住宅のような佇まいですが、「中華料理 佐世保 四海楼」というお店です。
「四海楼」という名前でピンときた方もいると思いますが、ここのお店の初代は、あの長崎の有名店「四海樓」でコック長を務めた方。暖簾分けを認められ、1954(昭和29)年に佐世保駅前にお店を開いたのが始まりですが、その佐世保駅前のお店は火災で焼失、その後、早岐へ移っていて、2019年に現在のお店になったとのこと。
住宅のような佇まいもそれもそのはず、この場所はかつて住宅展示場だったところだそうで・・・。
1階の席が満席だったので、2階の居間のようなスペースで待つことしばし、こちらの五目皿うどん(825円・税込)が運ばれてきました。
見ての通りとにかく具沢山!エビやベビーホタテまで入っていました。塩胡椒が控えめのやさしいお味のなかに、具材の旨みがしっかりとしみだしています。さすがは一流店の暖簾分け!
この五目皿うどんのほかに、半チャーハン(330円・税込)もいただきましたが、そちらもとてもおいしゅうございました。(^^;
食後に、駅の東側にあるスーパーで買い出しして、駅に入りました。

帰りの列車は、早岐13時59分発「みどり36号」博多行き。885系SM1編成、トップナンバーがやってきました。
デビューしたのが2000年3月ダイヤ改正時。すでに24年が経っています。このトップナンバーはデビューした年の10月に、JR東日本大宮工場(当時)の一般公開に出向いて展示された編成でもありますね。
乗車してさっそく、乗車前に早岐のスーパーで買ってきたものをテーブルに出しました。
ワタシの自宅の近所で見たことがなかったんですが、「琉球ハブボール」なるものが置いてありましてね。文字通りハブのエキスも入っているというものです。
アテは、安売りになっていたミックスナッツで。
「居酒屋みどり」開店!かんぱーい!(^o^)/
早岐を出て、列車は佐世保線を進みます。

こちらは、松浦鉄道西九州線(かつてのJR松浦線)が合流する有田手前の様子。
2年ほど前にそちらには乗りましたね。
武雄温泉では、駅先で折り返しを待つN700S「かもめ」の編成が見えていました。
西九州新幹線・・・しばらく乗ってないですねぇ。昨年のこのとき以来だからもう1年以上乗ってないですね。昨年8月に長崎まで行ったこのときも、結局往復とも大村線経由だったしなぁ・・・。
ちょっと疲れがきてウトウトして、気が付いたらもう南福岡を通過していました。(^^;
佐世保線内はかなり持て余し気味に走っていた885系ですが、さすがに複線区間へ入ると本来の走りになっていました。ただまぁ、車両自体はどうかというと、経年の疲れみたいなものが出てきてるのは感じましたね。加減速時に車体下から「ゴツゴツ」と衝撃がしてたりとか・・・。
15時33分、「みどり36号」は博多駅2番ホームに到着しました。

JR九州の特急形電車といえば、885系のあとは新形式の増備はありません。783系の廃車が徐々に進んでいるとはいえ、既にどれも20年以上のキャリアを刻んでいる車体、この先、どうするつもりなのか・・・。
一方、しばらくホームで待っていたら、こちらの列車が登場。

4月から久大本線を通る観光列車として運行を開始していた、2R形気動車3両の「かんぱち・いちろく」。
この日は、別府発の「いちろく」としての到着でした。

こちらでも書いてますが、2R形とは、かつて「いさぶろう・しんぺい」に使用されていたキハ47形2両と、ローカル運用についていたキハ125形1両を観光列車仕様へと改造したもの。左下写真は、1号車・2R-16の車内の様子です。
今回、水戸岡鋭治氏のドーンデザイン研究所ではなく、鹿児島の建築デザイン会社「IFOO」がデザインを手がけたことが話題になっていましたけどもね。一度、実際に乗ってみないとなぁとは思いますが。
さて、一回改札を出て、きっぷを買いなおして、再びホームへ。

博多16時2分発、普通2352M列車福間行きに乗車して、箱崎へ帰ります。813系RM2209+RM2236編成計6両での運転、いずれもまだロングシート化されていない、一部座席撤去状態の車両でした。
ということで、昨年8月以来の千綿駅と、そこから始まるウォーキング参戦ということだったんですが、やっぱりロケーションがあまりにも良いので、本当に惚れ惚れとしてしまいました。大村湾の景色がとにかく素晴らしいのでですねぇ・・・多くの人に訪ねてほしいエリアだなぁと。
ウォーキングのほうも、アップダウンがけっこうありましたが楽しんで歩くことができました。「Tsubame Coffee」のそのぎ茶のフラッペもおいしかったなぁ・・・。早岐での「佐世保 四海楼」でのランチも、内容が良くて大満足でした。
さて、次はどんなところへ行けるかな・・・。
<おわり>