(2024・3)
前日のこちらに続いて、この日もJR九州ウォーキング参加となりました。
佐賀市内で行われている「佐賀城下ひなまつり」をメインとしたウォーキング、毎年この時期に行われていますね。ワタシ自身も過去に参加したことがありました。
佐賀駅からのウォーキングというと、このとき以来ですかね。佐賀の街もいろいろ歩いてきて、なんとなくウォーキングで行くエリアについては馴染みも出てきましたんで、経験値も生かしながら、ということで。
なお、ウォーキング部分についてはこちらも参照ください。
3月10日朝。

箱崎8時7分発、普通131M列車鳥栖行きに乗車して、博多まで出てきました。817系3000番台9両(後ろ3両は南福岡止)での運転、前3両はVM3004編成でした。
ここ博多からは、こちらの列車に乗車します。

「ハウステンボス・みどり11号」ハウステンボス・佐世保行き、783系CM21+CM11編成計8両での運転。期せずして、ハウテンもみどりも、それぞれのトップナンバー編成での運転となりました。

今回は「ハウステンボス11号」CM21編成の2号車・モハ783-306に陣取りました。この「ハウステンボス」編成の暖色系の内装とシート、783系のなかでは一番いい感じだな~と思っているんですけどもね。
「ハウステンボス・みどり11号」は、定刻の8時37分に、博多駅4番ホームを発車しました。

南福岡車両区竹下車両派出の留置線が見えてきました。
「或る列車」が見えていますが、さらに左(写真の左端にちょろっと見えています・・・)には、キハ185系の4両編成、ちょうどキハ71系「ゆふいんの森Ⅰ世」が小倉総合車両センター入場中ということで、その代走運用に入っている編成でした。
二日市では、博多まで乗ってきた131Mを追い抜きます。
131Mは、南福岡で後ろ3両を切り離して6両での運転に。そしてここでは特急を先に行かせるということで、待ちの時間が長くなっています。
9時ちょうど、列車は鳥栖へ。

隣には、811系PM7609編成「RED EYE」4連の普通333M列車荒尾行きが、発車を待っているのが見えていました。
811系リニューアル車の中でも、このPM7609編成とPM8105編成の「RED EYE」は、やはり目立つ存在ですね。
続いて、列車は新鳥栖に停車。

写真の左手に見えている建物。最近、特急で新鳥栖に到着する直前に、車内自動アナウンスでも紹介されるようになった「九州国際重粒子線がん治療センター」の建物です。
癌に対する重粒子線治療とは、癌細胞に的を絞って行う放射線治療のことで、体への負担が少なく、効果的に癌細胞にダメージを与えることができるということで注目されている治療法。一部の部位に限ってですが公的医療保険の適応になったことも、追い風になっているようです。
9時17分、1分ほど遅れて「ハウステンボス・みどり11号」は佐賀駅2番ホームに到着しました。
向かい側の1番ホームには、唐津線西唐津行きの普通5829D列車が停車中。ゾンビランドサガのラッピングを纏ったキハ47-8121の姿が見えていました。
9時半からのスタート受付開始ということで、駅南口へ出てきましたが、なんとまぁ、待ちの列がもうすごいことに・・・。(^^;
で、その列に向かって、交通安全を説いている人がいると思ったら、あのマクドナルドのドナルドさんじゃないの!(笑)

実は、この佐賀エリアでマクドナルドの店舗をフランチャイズ展開している会社が、JR九州ウォーキングの協賛企業になっている関係で、この日はドナルドさんがこのスタート受付に現れた、ということのようで。
へぇ~こんなふうにドナルドさんが現れるっていうのは想定外だったな。(笑)
ということで、スタート受付開始から少し待ちましたが、どうにかスタート受付を済ませました。
毎回、こうしていろんなものをもらっちゃうんですよね・・・。かっぱえびさんは2日連続でゲットとなりました。持って帰っておつまみにでもするかな。(笑)
ということで、コースを歩き始めました。
まずは駅前の中央大通りを南へ。

こちらは、佐賀銀行本店の前なんですが、ここには日本近代建築の巨匠で佐賀県出身でもある辰野金吾、そして曾禰達蔵の像があります。
このあたりには、佐賀県出身の偉人の像があちこちに立っていますんでね。2018(平成30)年に開かれた「肥前さが幕末維新博覧会」にあわせて設置されたモニュメントなんですけどもね。
コースを進んで、こちら、旧古賀銀行の前までやってきました。

1906(明治39)年に新築、その後増築を経て現在の建物になっているこの旧古賀銀行。もともとは漆喰の外壁だったものを、後からレンガのタイル張りにしたとか。

この建物の中でも例年、雛人形の展示をしているんですが、今回もこのように、立派な階段雛が設えてありました。洋館の階段に並ぶ雛飾り、いい感じだと思います。
さらに歩いて行くと、こちら。

薮内写真館の建物です。
1911(明治44)年築、現在も写真館の建物として使用されている洋風建築、佐賀県では最も古い写真館といわれます。
こんな魅力的な明治期の洋風建築が、民間の建築で残っているっていうのは、なんかすごいですよね。
コースを進み、徴古館のあたりまで来たところで、前方に湯気が立ち上っているお店が見えてきました。
ここは鶴乃堂本舗という饅頭屋さん。戦後すぐの頃からここでお饅頭を作っています。
名物はなんといっても、手作りの肉まんじゅう。お饅頭屋さんだけに、「肉まん」とは呼ばず「肉まんじゅう」。ワタシも過去に何度かいただいたことがあり、久しぶりにいただきたいなぁと思っていました。
実は昨年のこの旅のときにも寄ろうとしたんですが、正月だけに、隣の佐嘉神社の初詣客などで列がかなり長くなっていて、こりゃあ待てないと諦めた経緯が・・・。(^^;
ということで、列に並んで肉まんじゅう(200円・税込)をゲット。徴古館前のベンチでいただいてみました。
牛豚合挽き肉と刻み玉ねぎで作られた中の餡が、なんともいえないいいお味に仕上がっていましてね。これだと何個でも食べられそうな気になってしまいそうです。
昨今の原材料費等の高騰で、ワタシが前回いただいた5年前のときからは50円の値上がりとなっていましたが、やっぱりこのおいしさはねぇ~ほんとクセになりそうです。(^^;
コースを進んで、佐賀城跡の付近までやってきました。

写真の場所は、佐賀県立博物館の屋外スペース。ここで、「SAGAN COFFEE FESTA」というイベントが開催されていました。こだわりのコーヒー屋さんと、コーヒーにまつわるものを扱うお店が出店しているとかで、ステージイベントも開催され、多くのお客さんで賑わっていました。
ワタシは今回、眺めるだけにして、先へ向かいました。
コースを進んで、街の西側へ。

こちらは、鶴屋菓子舗。
このお店の二代めが江戸時代、長崎の出島で丸房露の製法を学んで持ち帰り、お店で作るようになったとかで、お店の看板商品になっています。ワタシ自身も以前のウォーキングでこちらへ立ち寄り、お菓子をいただいたことがあります。
街の西側をぐるりと回り込みながらコースを進み、佐賀駅南口へ戻ってきました。
駅前広場が整備されてきれいになりましたが、周辺街路も整備が進みつつあり、歩道の拡幅などが進められています。

とりあえず、ゴール手続きを。
さて、お昼の時間になりますね・・・。
駅のまわりをあちこち歩いて、結局は駅高架下の「サガハツ」へ。
ここへ来ると、「SAGA BAR」へ行って佐賀のおいしい地酒を一杯やりたくなるんですが、ワタシ、この翌日に健康診断を控えていまして(笑)、さすがにその前日にお酒を呑むのはな~と思ったので、ランチだけをいただけるお店を探していたところ、こちらのお店がヒット!

「NO STAND」。本来はバル形式のお店で、焼鳥やお酒のアテを扱っているんですが、ランチメニューが店頭に掲示してありまして、野菜多めで映えそうなのがありましたのでね・・・。
・・・ということで、こちらのとんかつプレート(1100円・税込)をチョイスしました。
レタスやミニトマトなどがあしらわれたプレートの真ん中に、ライスととんかつが。とんかつにはマスタードがかかっています。お店のランチメニューには、佐賀のご当地グルメでもあるシシリアンライス(1210円・税込)もあるんですが、それと同様に野菜が多くて、まさしく映える感じのメニューです。
メインのとんかつは、サクサクに仕上がっていて、スプーンでも切れる柔らかさを備えていました。いい食べ応えでしたよ。
お昼もいただいたので、帰路に就くことにしましょう。

佐賀12時36分発、「リレーかもめ24号」博多行き、787系BM3編成8連での運転でした。
今回、往復とも特急にしたんですが、ネット予約専用の「九州ネットきっぷ」を使うと、博多~佐賀間の特急利用(乗車券+特急券)が片道1150円。同区間の通常の片道運賃が1130円なんで、ほぼ同じ値段で特急に乗れてしまうという・・・。(^^;
自由席の7号車に陣取り、のんびり過ごしているうちに、列車は間もなく博多、というところまで来ました。
博多を発車して下っていく、885系の「かささぎ105号」肥前鹿島行きとすれ違いました。

「リレーかもめ」「ハウステンボス・みどり」に「かささぎ」も含めると、博多~佐賀間ではかなりの本数の特急列車が走っています。所要時間も40分前後なので、不便さも感じないというのが実情。新幹線なくても別に、と思ってしまう状況ではあると思います。
西九州新幹線の未開業区間整備を考えるにあたっては、佐賀の在来線の利便性をいかに損なわずに済むか、という点を抜きにしては、先に進まないのかなと思っています。
13時14分、「リレーかもめ24号」は終点・博多駅2番ホームに到着しました。
この列車の佐賀→博多間は所要38分。けっこうあっという間な感じですよね実際・・・。

到着したBM3編成は、このあといったん駅上り方の留置線に引き上げ、折り返しの運用を待ちます。
博多からは13時23分発、普通2158M列車福間行きに乗車し、箱崎へ帰ります。811系のトップナンバー・PM1編成4連での運転でした。

佐賀駅出てから1時間かかっていません。かなり近く感じますよね。
ということで、この日のウォーキングも無事に終了となりました。
まだまだ春編始まったばかりのJR九州ウォーキング、できるだけ参戦を考えたいと思いますけどもね。もちろん、仕事やその他のスケジュールで、思うようにいかないだろうことも想像できるわけですが。(^^;

これから先のウォーキング参加で、どんな景色を見て、どんなものに出合えるだろうか、というのは、本当に楽しみでしかありません。
<おわり>