(2023・1)
先日、正月の旅のときに、「青春18きっぷ」を2組10回分買っていたんですが、家族4人で2日間使ったんで、2回分が余っていました。
その残った2回分を、1月10日の有効期限までに使い切る必要があったわけですが、小6娘と2人で、休みの日に日帰り旅をすることにしました。
九州内をまわっても良し、本州方面を目指すのも良し、ということで、娘にどっちがいいか聞いてみたら「本州へ行く!」と即答(笑)、ということで、それを基本線に計画を練ってみました。
1月8日朝。

箱崎6時46分発、普通2124M列車海老津行きに乗るところから、今回の旅はスタートです。南福岡車両区の813系RM105+108編成計6両でやってきました。

朝早い出発なんで、前日のうちに朝食は買ってきていました。
ワタシもよく買うスナックサンドなんですが、カレーもあったんですね。(^^;
次第に、東の空が茜色になってきました。
朝早い出発、それもこの時期ですんでね。
赤間まで来たところで、後続の「ソニック3号」大分行きを先に行かせます。883系Ao-2編成7連での運転でした。
正月の旅の時もそうでしたが、特急が走っている区間では、こういうのは避けられんですもんね。(^^;
7時37分、2124Mは終点の海老津に到着しました。

ここでちょっとお手洗いへ行くために、駅の外へ出てきました。海老津駅のトイレは改札外にありますんでね。
こうやって気軽に改札外へ出られるのも、「18きっぷ」の効能というところで、ありがたいですね。(^^;
ここ海老津からは、こちらの列車でさらに先へ進みます。
7時46分発、博多から福間までは区間快速で走ってきた普通3122M列車小倉行き、813系6両での運転、前3両はRM110編成でした。
ここまで乗ってきた2124Mに続き、座席一部撤去を施されていない100番台に乗車できました。(^^;
遠賀川を渡る頃。
川面を朝日が照らしていました。

いい天気なのは本当になにより。(^^;
北九州市内を各駅停車で進み、列車は紫川を渡ります。
ここを渡るのは6日ぶりってことになりますね。

さて、そろそろ乗り換え準備を・・・。
3122Mは8時22分に、小倉駅6番ホームに到着。
そこからダッシュで、2番ホームへ移動してきました。

ここからは8時25分発、普通5136M列車下関行きに乗車します。大分車両センターの415系Fo-1515編成4連での運転でした。
門司を8時34分に発車すると、関門トンネルへ。

交直セクション通過のため、車内灯がいったん落ちます。

トンネル入口の両脇には、疎開留置されている415系鋼製車の姿が・・・。
関門トンネルを抜け、8時41分、5136Mは下関駅8番ホームに到着しました。

ホームを移動し、今度は6番ホームから次の列車へ。
8時50分発、普通3322M列車岩国行き、下関総合車両所運用検修センターの115系3000番台N-20編成4連での運転でした。
3000番台ということで、片側2ドア、車内は転換クロスシートという、115系の中では「変わり種」ではあるんですが、もはや115系自体が全国的にもかなり数を減らしてきているので、もうあーだこーだ言ってる場合ではないのですよね。
9時58分、3322Mは新山口に到着。ここで4分の停車です。
乗務員交替がありますね。

ここまで普通列車で来たのは、昨年の正月以来ですかね。
こちら、防府から富海へ向かう車中から。
この富海の海景色、かつて、下りブルトレの車内からよく見ていた景色です。
夜行列車で迎える朝の気怠い空気のなか、この海の景色を眺めて、近づく九州に思いを馳せていたのが、つい昨日のことのように思い出されます。
10時44分、3322Mは徳山に到着。
ここで11時8分の発車まで、24分もの長い停車時間があります。
ここでも乗務員交替ですね。

さすがに24分もあるんで、一度改札を出てみることに。
こちら、新幹線改札に近いあたり。
実際に新幹線の車体製造を担っている下松市の町工場が2018年に寄贈したという、0系のミニチュア前頭模型が置かれています。
厚さ4mmのステンレス鋼を、実物の車両同様の打ち出し板金で成型して造られたというこちらの模型、今年の干支・兎にちなんで、うさ耳がとりつけられていました。(^^;
で、停車時間の間に、新幹線改札前にある土産物屋さんに駆け込んできました。

やっぱり・・・このあたりの駅にはあると思ったんすよ、「獺祭」が!(笑)
それも、車内での呑みを意識してか、プラコップのついているやつですよ。(^^;

列車に戻って、長州揚とともにいただきました。呑み鉄最高!(笑)
列車は徳山を出て、瀬戸内の明媚な景色が見える区間を進みます。
写真は大畠駅。駅の向こうには、周防大島が見えています。

いつか、橋を渡って大島にも行ってみたいなぁと思ったりしますが。
12時15分、3322Mは終点の岩国駅7番ホームに到着しました。
下関から3時間25分、長駆ここまでやってきました。

ここからはさらに乗り継ぎ。
向かい側の6番ホームでは、12時25分発、普通1540M列車白市行きが発車を待っていました。車両は下関総合車両所広島支所の227系A55+A48編成計6両でした。
6両あるとけっこうゆとりを感じますね。
岩国を出て、次の和木を出ると、列車は小瀬川を渡ります。
ここが山口・広島の県境ですね。

広島県まで、来ちゃいましたね。
さらに進んでいくと、列車の右手には厳島(宮島)の島影が見えてきました。島影は次第に、こちらに近くなってきます。
そろそろ降りる頃ですかね。
12時47分、1540Mは宮島口に到着しました。

どうにか無事にここまで来れましたね。

駅の外へ出てきました。
ここで駅の外に出てくるのって、本当にいつ以来なんだろう、という感じでした。
まず、こういうふうになってるってのが、びっくりでしたね。

宮島口の船着き場の前に、広電の宮島口駅が。
延伸になっていたのは知ってたんですが、実際に見てみるとかなりでっかい造りになってるんですねぇ。
船着き場至近なんで、広島の街なかへ向かう人たちは、JRでなくてこちらへ吸い込まれていきそうな感じですよね・・・。
ということで、その船着き場・宮島口旅客ターミナルへやってきました。
こちらも、しばらく来ないうちにきれいになってましたねぇ。
なんかもう、昔を思い出せないような変貌ぶりですよね。
さて、ここまで来たからには、やっぱり船に乗りますわねぇ。

JR西日本の子会社・JR西日本宮島フェリーの宮島航路の船で、島へ渡ってみることにしました。こちらの宮島航路は、国鉄宮島連絡船の流れを汲んでいて、「青春18きっぷ」でも乗れてしまうんですよね。

船は、同航路で4代めとなる「みやじま丸」。同航路は3隻の船で運航されていますが、そのなかでも最も新しい船になります。
同航路の船は、リバーシブル構造の「両頭双胴船」になっていて、船首と船尾の双方に推進機が設置されているので、どちらかが前、という概念がないんですね。
こういう短い航路で頻回に往復するところには、もってこいの船ということになります。
この宮島航路では、宮島口発9時10分~16時10分の便で、厳島神社の大鳥居の前を通過する「大鳥居便」というのを運航しています。
宮島へ向かう船が、宮島口からまっすぐ向かうのではなく、大きく大鳥居の前を迂回する格好で運航されるんですね。
左写真のように、大鳥居の正面も通過します。これはなかなかいいですねぇ。
ということで、約10分の船旅を終えて、厳島(宮島)へ上陸です。
この宮島航路では、乗船券のチェックは宮島側で行われます。宮島へ上陸する場合は、船を降りたあと、ターミナルの改札でのチェックになります。
ワタシたちは「18きっぷ」を見せて通過です。
宮島フェリーターミナルから厳島神社へは、歩いてのアクセス。

・・・いやしかし、初詣シーズンとはいえ、なんだこの人の多さは・・・という感じでした。ものすごい人の数、厳島神社の参拝の列も、長く伸びてきていました。
さすがにそこまでは・・・ということで、今回は参拝の列には並びませんでした。
大鳥居を眺めて、撤収することに。
結局、宮島滞在は30分ということに。

再び「みやじま丸」に乗船し、宮島を後にしました。

それにしても、天気がいいので、海の景色が心地いい感じでした。
この明媚な景色を見られたのは、本当によかったです。
そういえば、昼飯がまだだった・・・。

時刻は14時。少し遅いですがお店に入りましょう。
宮島口といえば、駅弁「あなごめし」で有名な「うえの」ですが、そちらはやはり混みあっていたんで、その隣にあったこちら「もみじの木」に入りました。
幸い、すぐにカウンター席に案内されました。
まずはこちら。(笑)

昨年の正月旅のときに呑んで、うまいな~と感じた、「雁木」。「獺祭」と同じく、岩国市で造られているお酒です。
これをちびちびいただきながら・・・。
いただいたのは、シーズンのカキ、それも地元・大野産のカキを使ったカキフライ(5粒900円・税込)、そして瀬戸内海産天然あなご使用という、あなごのかば焼き。(1200円・同)
あなごはやはりオフシーズンということもあって、脂ののりがいま一つではあったんですけども、カキフライは逆に旬ということで、本当にミルキーな味わいでおいしくいただけました。(^^;
おいしくお昼をいただいて、そろそろ戻りの行程へ。

宮島口14時49分発、普通323M列車岩国行き、下関総合車両所広島支所の227系A52編成3連での運転。3分遅れての発車となりました。
広島帰りに加えて宮島帰りのお客さんが3連に詰め込まれたので、ワタシたちは席にはありつけず、終点まで立って過ごしました。
岩国時点では、323Mの遅れはほぼ定時まで回復。

そして、岩国では1分乗り継ぎ!
15時14分発、普通3333M列車下関行きに乗車、115系3000番台N-08編成4連での運転でした。
ダッシュで乗り移ると、あっという間に発車時間となりました。
3333Mの車内で、宮島口で買ってきたこちらを。
あなご竹輪をアテにいただくのは、「宮島ビール」のペールエール。いい感じの苦みがあります。
呑み鉄いいすね~。(^^;
気が付けば、3333Mは徳山に到着していました。
往路ほどの停車時間はなく、ここでは5分の停車。

ゆっくり進んでいるようですが、時間の流れは案外早いもんですね。
まもなく新山口、というところまできました。
右手に見える、下関総合車両所新山口支所の構内に、こちら、電気式気動車のDEC700-1が停まっているのが見えました。

2021年6月に甲種輸送されたこのDEC700-1、その後、JR西日本管内の各線区で試験走行を積み重ねてきています。この車両の試験の結果、今後どのような車両が生まれてくるのか、引き続き経過を見守りたいと思っています。
17時8分に到着した新山口では、6分の停車時間があります。

宇部線の列車が発着する8番ホームに、こちら。
「懐かしの105系カラー」、俗に「ゆうパック」色と呼ばれるカラーリングになって運用されている、105系K-02編成2連が停まっていました。
ちょっと前まで、このあたりではよく見かけていた塗色なんですが、やはり見ているとしっくりきますよね。

このあと、同編成は、宇部線回りの宇部行き普通1853M列車として、こちら3333Mより少し先行して発車となったわけですが・・・。
こちら、3333Mが、先に発車した1853Mを追い上げ、山陽本線と宇部線の線路が並走しているうちに追い抜いていきました。
まぁ線路の規格が違いますから、速度に差があるのは致し方ないところですけどもね。
こちら、嘉川~本由良間の車窓風景。
もう、日はとっぷりと暮れていきました。

朝、列車内から上る太陽を拝んだのが、ついさっきのことのようにも思うわけですが、もう日暮れの時間ですか・・・なんか時間経つの早いよねぇと・・・。
18時20分、3333Mは終点・下関駅6番ホームに到着しました。

ここでは、1分接続で、向かい側の7番ホームの列車へ。
18時21分発、普通5195M列車門司行き、隣の門司まで、1駅間のみの列車です。
よく見ると、ヘッドマークついてますね・・・。
ということで、5195Mには、大分車両センターの415系Fo-1511編成4連が充当されていました。
おおそうか、まだ年末からの「交通安全運動」HMがついていたんですね。(^^;
5195Mは定刻で下関を発車し、関門トンネルを抜けて九州へ。

まもなく門司、というところで、交直セクションを通過。
夜だろうが、セクション通過時は車内灯が落ちています。
18時28分、5195Mは門司駅2番ホームに到着。

ここからはさらに乗り継ぎです。
向かい側の1番ホームから18時31分発、普通567M列車新田原行きに乗ります。813系RM3418+3408編成計6両での運転でした。

この列車には、小倉までの乗車。
18時37分に小倉駅1番ホームに到着。そして・・・。
・・・そのまま、同ホームにある立ち食いうどん屋さんへ駆け込みました。

北九州駅弁当「ぷらっとぴっと」5号売店。やはりここに来たら、かしわうどん、ですよね。(^^;
相変わらずダシの効いたやさしいお味のおつゆ、そしてやわもちのうどん麺、安定してますよね。ほんとおいしい・・・。
ワタシも娘も、あっという間に1杯平らげました。
ここからは、鹿児島本線を下ってマイホームタウンへ戻る行程。

小倉駅5番ホームから18時58分発、快速4231M列車荒木行き、南福岡車両区の813系9両での運転、前3両はRM2234編成でした。

・・・なんかこの構図、最近見たような気が・・・そうです、6日前のこのときと同じ列車に乗ることになったんですよね。(^^;

で、隣の4番ホームにいた普通2563M列車中津行きが、こちらの4231Mと同時発車、ということで、紫川を渡る西小倉までの区間は、並走しながら進んでいきます。
で、こちらはスペースワールド。

ここで「ソニック50号」を待避するのも、6日前と同じ。
885系が轟音を響かせながら、高速で通過していきました。
そして、海老津で乗り換え、これも6日前と同じ。

4231Mを降り、ここからは19時38分発、この海老津始発の普通2189M列車二日市行きに乗車します。813系RM2+107+111編成計9両での運転でした。
海老津始発なんで圧倒的に空いてますし、なによりも3編成全部、一部座席撤去が施行されていない編成でしたし。(^^;
で、この赤間での「きらめき5号」待避も、もちろん同じ。
この日の「きらめき5号」には、787系BM1編成8連が入っていました。

海老津でのカットもそうですが、十六夜の月が写り込んでいました。
この月の存在は、6日前のこの構図にはありませんでしたね。
千早では、「ソニック52号」の883系を待避します。
もうあと一歩のところまで来ていて、特急の通過で待たされるのは、お預け喰らってるようで何とも、ですがねぇ。(^^;
20時29分、2189Mは箱崎に到着。

出発から13時間半余、地元まで帰ってきました。
まぁでも、終わってみるとそこまで疲れは感じなかったですね。
日帰りでけっこうな長い時間列車に乗っていたはずなんですが、なんかあっという間に感じました。
下関~岩国間、普通列車に3時間以上乗りっぱなしなんで、さぞかし退屈するんだろうと思いきや、全くそういう感じはなかったですね。地酒や地ビールを呑み鉄で楽しめたのもそうだし、沿線の景色や、久々の115系乗車も楽しませてもらいました。

そういえば、今回同行した小6娘がまだ幼い頃に、「18きっぷ」を使って関西や四国へ遠征したこともありましたっけね。
そのうち、またそういう遠出を「18きっぷ」でできたらいいなぁと。
<おわり>