(2022・10)
今回は、武雄温泉駅スタート・ゴールで行われたJR九州ウォーキング参加の道中記です。
この駅からのウォーキングというと、4月にも一度ありましたね。そのときは、まだ整備途中だった新幹線駅舎とホームの見学がコースに組み込まれてました。
その西九州新幹線も、先月部分開業を迎え、実際に営業列車が走りだしましたが、今回は、新幹線乗換駅となった武雄温泉駅の様子や、あるいはその部分開業を記念して開催されていた「鉄道×文化フェス」の様子も少し見られるかなと思いましてね・・・あとは、思わぬ副産物にも恵まれました。
今回も、小6娘と2人でのお出かけになりました。

なお、ウォーキング部分の様子はこちらも参照ください。
10月9日。
まずは朝、箱崎駅にて。

列車を待っていると、通過列車が。
門司港始発で博多へ向かう、「きらめき1号」。787系BM1編成8連が足早に通過していきました。
ワタシたちは、そのあとにやってきた、箱崎6時57分発、普通2327M列車荒尾行きに乗車します。
福間始発のこの列車、以前は熊本まで415系で運転されていたかつての2325Mのスジを踏襲しているんですが、車両が変わってかつ、荒尾までの運転に。
車両は811系+813系の7両編成、前4両は811系PM5編成でした。
博多に到着して、いったん改札を出て、次の列車のきっぷの発券手続きをして再びホームへ。

在来線中央改札を入ったところには、西九州新幹線部分開業のカウントダウンボードがありましたが、カウントダウンの表示は「HAPPY BIRTHDAY!」の文字に置き換えられました。
博多から乗車するのは、7時16分発、「リレーかもめ1号」武雄温泉行き。
787系BM1編成8連での運転です・・・って、これさっき、箱崎で「きらめき1号」での通過を見送った、あの編成ですね。

BM1編成はもともと7連を組まれていましたが、9月23日ダイヤ改正での「リレーかもめ」運用への投入にあわせ、6号車としてサハ787-116を組み込まれて8連化されました。
サハ787-116は以前、BM13編成の3号車に組み込まれていた車両ですね。
ワタシたちは、4号車のサハ787-201に乗車。

乗り込んで、朝飯にしました。
ワタシが今回用意してきたのは、こちらのコッペパン。西九州新幹線「かもめ」とのコラボ商品、長崎ミルクセーキコッペです。
切れ込みの間に、ミルクセーキ味のペーストが挟んであるもので、あのミルクセーキ独特の甘みがしっかり再現してありました。
定刻に博多を発車した「リレーかもめ5号」は、二日市、鳥栖と停車し、7時44分、新鳥栖に到着。
鳥栖でもある程度の人数が乗ってきていたんですが、この新鳥栖からも、けっこう乗ってくる人の姿がありました。やはり、九州新幹線で熊本方面から上ってきた人たちなんでしょうねぇ。
佐賀に停車して、列車は嘉瀬川を渡るところまで来ました。

河川敷、まもなく「佐賀バルーンフェスタ」の会場となる予定のエリアでは、引き続き整備作業が進んでいました。さすがにまだ、バルーンが飛んでいる様子は見られませんでしたが。
「リレーかもめ5号」は8時10分、江北(肥前山口)を通過します。
けっこう、江北を通過する列車も多いんですね。

向かい側のホームには、江北を8時17分に発車する、肥前大浦行きの普通2137D列車が、発車を待っていました。
「リレーかもめ5号」がこの江北に停車して、この2137Dと接続をとればいいのに、とか、ワタシなどは思ってしまうんですが。それこそ、「並行在来線」区間の利便性を考えるなら、ですね。
江北を通過して、列車は佐世保線に入ってきました。

複線区間となった大町~高橋間を走り抜けました。高橋では、武雄温泉から博多へ向かう「リレーかもめ8号」の通過を待ちました。

高橋を出て、高架に駆けあがってきた列車。
まもなく、左手には新幹線の高架が姿を現しました。
8時26分、「リレーかもめ5号」は終点・武雄温泉駅10番ホームに到着しました。
向かい側の11番ホームには、N700SのY3編成6連「かもめ5号」が発車を待っていました。
ということで、先日、西九州新幹線の初乗りをしたときには撮影できなかった、新在同一ホーム乗り継ぎの並び写真をゲットしてきました。

乗り継ぎ時間わずか3分で、「かもめ5号」は足早に武雄温泉を発車していきました。
新幹線と同一平面の10番ホームに到着したので、出てきた改札は新幹線の改札口でした。
半年前にウォーキングで来た時、まだここには自動改札機も設置されていませんでしたが、すっかりきれいに出来上がっていました。
駅の外へ出ると、すでにウォーキングの受付は始まっていました。
ということで、ワタシたちも受付を済ませました。

駅前広場もきれいに整備されていました。
駅をスタートして、少し歩くと、武雄市役所。

ここは、今回のウォーキングの眼目である「鉄道×文化フェス」の会場の一つになっていました。1階の市民ホールでは、水戸岡鋭治氏の企画展が開催されている、ということでしたが、到達した時間が早すぎて、まだ会場が開いていない・・・。(笑)
あれだったらゴールしたあとにまた寄るか、ということで、その場は先へ進むことにしました。
先へ歩いて行くと、こちら。
茶色いファミリーマートがありますね。
ここ、武雄温泉駅前通り店は、武雄市の景観条例に基づき、10年前の2012年にこのスタイルでオープンしたのだとか。

ありますよね、こういう茶色いファミマ。
以前は、門司港駅前の門司郵船ビルの1階にも、こういった茶色いファミマがありましたが、残念ながら今年閉店してしまいましたね・・・。
コースは武雄温泉の旅館街を通り、こちらへ。

武雄温泉楼門です。
武雄温泉街のシンボルともなっているこの楼門は、東京駅丸の内口のレンガ駅舎などでおなじみ、佐賀県出身の辰野金吾の設計によるもので、1915(大正4)年に落成しています。釘を1本も使わずに組み上げているという珍しい建築物で、国の重要文化財にも指定されています。

実は、以前に一度ここへは来ていまして、そのときに楼門の内部も見学させてもらっていました。今回は見学開始時間の前に到達してしまったもんで、とりあえずくぐるだけくぐってきました。
温泉街を歩いていると、こちらの前を通りかかりました。

こちらは、「大正浪漫の宿」と銘打っている旅館・京都屋さん。1910(明治43)年にオープンしているこの宿は、その内外に往時の雰囲気を色濃く残しているとのこと。

この京都屋さんのみならず、このあたりにはいい雰囲気の温泉旅館がいろいろありますので、いつか泊まってみたいな、と思っているところではあります。
温泉旅館街からしばし歩いて、こちら。
武雄神社にたどり着きました。
ここは、半年前のウォーキングの際にも立ち寄ったところですね。

とりあえず、娘と2人、お詣りをしてきました。
武雄市図書館の横を通過し、こちらは武雄市文化会館。
建物の前には、キッチンカーが何台か並んでいるのが見えました。

ここも「鉄道×文化フェス」の会場の一つになっていましたが、まだイベントが始まる前の時間帯ということで、今回は立ち寄らずスルー・・・。
そこからコースは、武雄川沿いに進んでいきます。
白岩運動公園の近くを通りながら・・・あ、このあたりも、半年前の春のウォーキングのときに、近いところを歩いてましたね。
そうしてたどり着いたのが、こちら。
武雄温泉物産館です。
とにかく、武雄や周辺地域の土産物を買うならここ、というくらいの品揃えがあります。

今回は、嬉野茶の水出しパックと、あとは自宅への土産として、生丸ぼうろを買い込みました。
コースはその後、武雄市消防署のあたりから、武雄温泉駅へ戻る行程に入ります。

その、戻りのコースの途中に、こちら。
餃子会館です。
武雄名物となっているホワイト餃子を出しているお店ですね。

ただ、たどり着いた時間が早すぎて、まだ店内飲食はスタートしていない・・・やっぱり、もっと遅い時間に来るべきでしたかね・・・。(^^;

餃子会館の敷地からは、新幹線と在来線の高架が見えます。新幹線の方の高架は、ここで途切れています。
ちょうど、博多行きの「みどり14号」が885系で走っていくところが見えていました。
丘陵にある住宅街のなかを歩き、武雄温泉駅前に戻ってきました。
スタートから1時間半くらい、あっという間に歩ききってしまいました。

あまりに早かったんで、やっぱりもう一回行ってみますか・・・。
ということで、再び武雄市役所へやってきました。
今回はさすがに、1階の市民ホールもオープンしていました。

水戸岡鋭治氏の企画展を覗いてきました。
こちらは、N700S「かもめ」の2号車指定席の座席モックアップ。ワタシは先日、この2号車座席の実物に座ったんですけどもね。

その他、デザイン画のパネルがいろいろありまして、同行の娘もじっくり見ていました。
企画展をひととおり見終わって、再び武雄温泉駅へ。
お昼を食べてから引き上げることにして、こちらのお店へ。

駅の1階にある、「カイロ堂」。12年前にオープンし、佐賀牛を使った駅弁が評判になっているというお店です。
イートインコーナーがあり、そこで食べることも可能、ということで、ちょっと食べていこうかなと。
娘は、2014年の九州駅弁グランプリで優勝した「佐賀牛極上カルビ焼肉弁当」(1944円・税込)を、ワタシは写真の佐賀牛カレー(1380円・税込)を注文しました。
佐賀牛カレー、ゴロゴロとお肉が入っており、よく煮込まれてホロホロに解けていました。独自配合されたというスパイスが効いているなかに、その牛肉の旨みがしっかりと溶けだしていました。
食事が終わって、しばらく駅の待合スペースへ。
木材が多用され、木のぬくもりが感じられるスペースになっていますね。壁際には畳表のベンチが設えてありまして、しばらくそこに座っていたんですが、なかなかいいなと思いました。
さてそろそろ、帰路に就くとしますか。

「リレーかもめ」に乗車する場合は、先ほども登場した新幹線改札からの入場になるんですが、今回は在来線改札からの入場です。

ホームへ上がると、博多からの「リレーかもめ21号」が10番ホームに到着するところでした。車両は787系BM1編成、そう、先ほど乗車した編成が、戻ってきていたのでした。

10番ホームの列車が使用している線路は、かつて在来線側の3番ホーム側で乗降が可能でしたが、いま在来線側では柵が立っていて、乗降ができないようになっています。
2番ホームには、12時7分発、早岐行きの普通6935D列車が入ってきました。
車両はキハ47-8135+4510の2両。主には長崎線江北以西で運用されていますが、所属の佐世保車両センターへの入庫をするための運用、なんでしょうね。
6935Dが発車したあと、しばらくして回送列車入線のアナウンス。
遠くから、白っぽい気動車が走ってくるのが見えたので「!」と。(笑)

やってきたのは、キハ47-9041+8076の2両。
この2両は、長崎県出身のEXILE・TAKAHIROデザインによる「ChooChoo西九州TRAIN」として、特別塗装車となっていました。
この日は、江北駅での運行開始イベントに向けて回送されるところだったようで。
武雄温泉でしばらく停車時間があったので、少し側面の写真も撮ってみました。ブログでも書いているので、詳しくはそちらを。
「ChooChoo西九州TRAIN」の回送が発車したあと、ワタシたちが乗る列車がやってきました。

武雄温泉駅2番ホームから12時27分発、「ハウステンボス・みどり26号」博多行き。783系CM12+CM25編成計8両での運転。
ワタシたちは、「ハウステンボス」側のCM25編成のほうに乗車しました。

「ハウステンボス」編成の783系に乗るのも、しばらくぶりですね。「みどり」編成には、先日このときに乗車したばかりでした。
こちら、ワタシたちが乗車したCM25編成の2号車・モハ783-307のB室車内の様子です。
リニューアルを施行された車内、暖色系の内装で、なんとなく温かみを感じます。
「ハウステンボス・みどり26号」は、定刻1分遅れの12時40分に、江北駅に到着しました。
写真には写っていませんが、このとき、5番ホームには先述の「ChooChoo西九州TRAIN」が停車していまして、デザインしたEXILE・TAKAHIRO本人も参加しての運行開始イベントが行われていました。
しばらく車内でのんびりしているうちに、列車は鳥栖から鹿児島本線に入っていました。

写真は、1分遅れの13時23分に到着した二日市駅。
下り側の1番ホームには、肥前鹿島行きの「かささぎ105号」が885系で停まっているのが見えていました。
「ハウステンボス・みどり26号」は、やはり定刻1分遅れの13時35分、終点・博多駅3番ホームに到着しました。

少し前に武雄温泉を発車した「リレーかもめ24号」は、指定席がほぼ埋まっていましたが、こちら「ハウステンボス・みどり26号」のほうは、わりと直前まで指定席に余裕がありましたね。
佐世保線方面へ出かける際に、ちょっと踏まえておいたほうがいいポイントなのかなと、思った次第です。
博多で少し本屋めぐりをして、箱崎へ帰ります。

博多14時24分発、普通2162M列車福間行き、811系8両での運転、PM1512+8105編成でした。

1分遅れの14時30分に箱崎到着。
7時間半ぶりに戻ってきました。
武雄温泉には半年前にもウォーキングで行っていましたが、今回は西九州新幹線部分開業後ということで、いろいろと変化を見てくることができました。
そして、思わぬ形で「ChooChoo西九州TRAIN」の初見もできました。やはり、特別塗装はあれくらい大胆にやってくれたほうが、見栄えもするし、人目をひきますからね。描かれたイラストも独特なタッチで、面白い仕上がりだと思いました。

今回、武雄の街を歩いてみて、いずれ泊まりで、ゆっくり温泉旅館に行ってみたいなと思いました。
リレー特急と新幹線の乗り継ぎ駅になっていますが、乗り継いで通過するだけだともったいないんじゃない?ということで、これはいつか実行に移したいと思います。

さて、JR九州ウォーキング秋編はまだまだ先があります。参加機会は限られますが、頑張って参加しようと思います。
<おわり>