(2022・10) | |
今回は、今年のJR九州ウォーキング秋編初参加となる、神埼駅スタート・ゴールのコースの参加顛末記になります。 秋編自体は9月17日から始まっていたんですが、土曜仕事の兼ね合いとか、あと前週はもともとこちらの旅の予定を入れていたりとかしましたんで、タイミングがなかなか合わずというところでありました。 神埼というと、吉野ヶ里歴史公園が近いもんで、ここのコースへ行くと言うと、同行の小6娘が「じゃあ吉野ヶ里公園にも寄ってよ!」と言い出しました。先日地元のテレビニュースで、吉野ヶ里での新たな発掘調査が始まったという報道が流れていたのを見ていましたんで、その様子を現地で見たいと思っていたようです。 それプラス、ちょいと鉄な方面でちょいと見てきたいものがあったもんですから、じゃあついでにそれも、と。 なお、ウォーキングの様子はこちらも参照ください。 |
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朝、箱崎駅。 ホームへ上がると、通過列車の自動アナウンス。 何かと思えば、西戸崎から博多へ直通する区間快速(香椎から快速)1727C列車が通過していくところでした。BEC819系4両編成、前2両はZG107編成でした。 この列車、以前は平日のみ博多直通で、土休日は香椎止まり(香椎到着後、竹下へ回送)だったんですが、土休日も直通運転するようになったんですね・・・。 |
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ワタシたちの乗る列車は、1727Cの続行でやってきたこちら。 箱崎8時25分発、普通133M列車南福岡行き、817・813系9両での運転、前3両は817系VM3006編成でした。 |
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博多駅6番ホームで133Mを降り、そのまま向かい側の5番ホームへ。 133Mの後を追ってきた、博多8時40分発、快速4223M列車久留米行き、811系8両での運転、前4両はPM2009編成でした。 8両で走ってきましたが、後ろ4両は南福岡で切り離すということで、アナウンスを聞いたお客さんが前4両に駆け込んでくる様子もありました。 |
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南福岡で後ろ4両を切り離し、PM2009編成のみになった4223Mは、順調に走り、1分遅れの9時19分、鳥栖駅6番ホームに到着しました。 ワタシたちはここで、地下道を通って乗り換え。 3番ホームから9時21分発、普通2839M列車肥前鹿島行きに乗車します。車両は817系VN30編成2連。 ワタシたちが乗り換えでやってきたときには、すでに座席は埋まっていましたので、立っていくことにしました。まぁそんなに長い乗車じゃないですしね。 |
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乗車したクモハ817-30の最後尾、乗務員室の様子が見えていました。 左手前にあるボックスは、ホーム検知装置の制御箱。そこに、テプラで書かれて貼られていたのが、「YC1系に伴う制御装置改修品」の文字。 営業運転ではまずないことではありますが、おそらく非常時などに、817系とYC1系が連結となるケースが想定されているんでしょうね。 |
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列車は田園地帯のなかを、西へ向かって進んでいきます。 写真の区間は直線で、スピードが乗るあたり。 817系は軽い足取りで、平野を駆け抜けます。 |
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9時39分、2839Mは定刻に神埼に到着しました。 たくさんのお客さんが降りていきます。やはり多くは、ワタシたちと同じ目的のようですね。 |
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神埼駅の北口に出てきました。 今回のウォーキングは9時30分から受付開始ということになっていましたので、それに少し遅れての到着となりました。 すでに受付を済ませた人たちが先へ歩き始めていました。ワタシたちも、マップをもらって歩き始めます。 マップに押された通し番号は「372」番、あぁもうそんなにたくさんスタートしてるんだ・・・。(^^; |
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そんなわけで、娘と2人、田園風景のなかを歩いていきます。 もう刈り入れ間近の稲の穂が、頭を垂れているのが見えていますね。 もう実りの秋、ですねぇ。 |
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田園風景の中を歩いて、吉野ヶ里歴史公園の西口の前にやってきました。 冒頭に書いたようなことがあるにはあるんですが、とりあえずはいったん通過します。 |
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歴史公園の外周を歩いて行きます。 歩道の脇にはコスモスが咲いているところもありますが・・・。 こちら、なんと、桜の花が咲いています! しばらく、9月に寒い時期があって、そして暖かい時期になったもんですから、花も春が来たと勘違いして咲いちゃったんでしょうかね。 |
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そういえば、先ほどから大きなバイクが、公園の外周道路をたくさん走っている様子が見えるんですが・・・。 この日、実はオートバイメーカーのカワサキが主催するイベントが、この歴史公園の一角で行われていまして、どうやらそれに向けて集まってきたバイクたちのようで。 それにしても、こんなに来ちゃうんですね・・・周辺道路は渋滞しているようでした。 |
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コースは歴史公園のエリアから離れ、こちら、王仁(わに)博士顕彰公園に辿り着きました。 今回のコースは、ここが折り返し点となっていました。 公園内では「王仁公園アジアンフェスタ」のイベントが行われているようでした。ちょっと寄ってみましょうかね。 ちなみに、王仁博士とは四世紀末に、朝鮮半島の百済から渡来し、漢字や儒教を日本に伝えた人物とされます。 |
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喉が渇いていたので何か飲み物を買おうと立ち寄ってみたのが、地元の商工会青年部のテントだったんですが、そこでは、絵の具を使った手形体験ということで、絵の具を掌に塗り、それを色紙に押し付けて手形をつけるというのをやっていました。 「やっていきませんか?」と声をかけられた小6娘は、考え込むこともなく「やる!」と。(笑) ということで、青の絵の具を掌に塗ってもらい、それを色紙に押し付けて、手形を完成させていました。 裏にはきょうの日付と名前を書いて・・・本人にとって、いい記念になるといいなぁ。 |
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イベント会場を後に、今度は駅の方向へ戻る道のり。 田園地帯には、まだヒガンバナが咲き誇っています。 赤、そして白まではある程度見かけますが・・・。 |
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こちら、黄色のヒガンバナが咲いているのを見かけました。 ヒガンバナ、と言ってますが、黄色のは同じヒガンバナ科ではあるものの、厳密には違う品種らしいですね。 |
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吉野ヶ里歴史公園の西口前まできたところで・・・。 やはり、歴史公園に入ってみることにしました。 前回、このウォーキングのときに来ていて、今年2回めの入場ということになりました。 |
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公園に入場して、北の方向へ。 北内郭から近いところに、その場所はありました。 この9月25日から、新しく発掘調査が始まっている場所です。 吉野ヶ里での発掘作業の再開はなんと10年ぶりとのこと。この場所では5月の試掘でも、甕棺の出土が確認されていたということです。 この日は真夏日になるという予報、日射しが容赦なく照り付けるなかで、発掘作業は進められていました。 外周に敷かれたグリーンのシートに沿って、現場をまわります。 現場におられた調査員の方が、案内をしてくださいました。すでに25日からの調査でも、甕棺が複数確認されているとのこと。土を1cm程度ずつ、慎重に剥がしながら、土の色の違いなどを見極めて調査を行っている状況を説明していただきました。 案内してくださった調査員の方は、このところ、考古学の研究に携わる人の数が減り、なかなか学術的な調査が進まない状況があると話しておられました。 今回のような発掘作業の一般公開というのも、おそらくはそうした考古学のすそ野を広げたい、という思いの表れなのだろうと思った次第です。 発掘作業をしばらく見ていた娘は、まさしく歴史探求の現場となっているこの発掘現場を見られて、感嘆している様子でありました。 |
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発掘現場をあとに、再び公園の西口へ向かいます。 その途中に、こちら。 この歴史公園内に、コキアが植えてあったんですね。 これから秋深まり、見頃のシーズンになっていきますね。 |
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公園の西口を出ると、もう遠方に、ゴールの神埼駅が見えていました。 周辺は田畑で、建物がないもんで駅が見えているんですが、これでもかなり距離があるんでですねぇ。歩いてもなかなかすぐには近づいてきません・・・道のり的には、公園西口から駅までは約1kmほどになったでしょうか。 |
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どうにかゴールにたどり着きました。 今回のウォーキングコースは7kmと案内されていましたが、ワタシたちは吉野ヶ里歴史公園内へ寄り道をしていましたので、「YAMAP」で計測したところ、スタートからゴールまで10km近くを歩いていました。 駅へ入ってみると、まもなく上り電車が来るということだったので、そそくさと改札を抜けました。 神埼12時35分発、普通2848M列車鳥栖行き、817系VN22編成2連でやってきました。 |
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2848Mは12時59分に、終点の鳥栖駅3番ホームに到着しました。 ここからは、ちょいと目的がありまして、鹿児島本線を下ることにしました。 鳥栖13時9分発、3225M列車久留米行き。福間から二日市まで快速運転できて、そこからは各駅に停まってやってきました。車両は811系8両、前4両はPM16編成でした。 列車は肥前旭に停まり、やがて筑後川を渡ります。 本当にいい天気でよかったよなぁ・・・暑いのが玉に瑕、でしたけどね。 |
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3225Mは13時17分に、終点・久留米に到着。 時間も時間なんで、ここでお昼をとることにしました。 既に10kmをウォーキングしているんで、娘は「もう外を歩きたくない」と・・・。(笑) じゃあ、ということで、駅ビルのなかで物色することに。 |
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で、辿り着いたのが、こちらのお店でした。 「想夫恋」JRフレスタ久留米店。言わずと知れた、焼きそば専門店です。 「想夫恋」は本店が日田ですので、そこから近いエリアにあるこの久留米市内にも、数店舗お店を構えています。 娘は、焼きそばの生玉子のせ(1130円・税込)、ワタシは大盛(1350円・税込)を注文しました。 しばらくして、出来立ての焼きそばが運ばれてきました。チェーン店ですので、味はやはりいつもの安定した「想夫恋」の味。麺もしっかりカリカリになっていたし、おいしくいただくことができました。 |
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食後、さらに南下するために、改札を抜けました。 ちょうど、上りの普通340M列車鳥栖行きでやってきたのが、817系のトップナンバーであるVT1編成2連。こちらは、ロングシート化改造をまだされずにいるようですね。 |
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で、ワタシたちが乗る下り列車も、817系。 久留米13時52分発、普通347M列車荒尾行き。817系VT12編成2連でやってきました。 こちらもまだロングシート化はされていませんでしたが、車体側面の車外カメラ設置は既に行われていました。 先ほどのVT1編成も、車外カメラはすでについていました。 |
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ワタシの目的地は、久留米の次の荒木駅。 まもなく到着、というところで、車窓からはこちらが見えてきました。 そう、荒木駅の留置線に、この9月23日ダイヤ改正をもって運用を離脱した415系鋼製車が、疎開留置で来ていたんです。 347Mが発車していったあと、しばらくホームから、留置線に佇む415系を撮影してみました。 この荒木に来ていたのは、下り方から、大分車両センター所属のFo-105編成4連と、鹿児島車両センター所属のFk-514編成4連の2本。2本の編成は連結された状態で置かれていて、先頭車間のジャンパ栓もつながれた状態になっていました。どうやら、南福岡から荒木までは、この2本が連結されてやってきたようです。 Fk-514編成は、ダイヤ改正前日の9月22日に、鹿児島から日豊本線を北上し、その後鹿児島本線を下って、ここ荒木まで到達していました。まさか鹿児島所属の編成が、九州を半周以上走ってここまで来るとは想像もしてなかったですけどもね・・・。 415系鋼製車は他にも、あちこちに疎開留置されているようです。 この荒木で佇む2本の編成の姿を見て、現実を思い知らされた、そんな感じがしました。 |
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一通り撮影を終えて、いったん改札を出て上りの時刻を確認すると、まもなくやってくるということで、さっさと再入場。 荒木14時15分発、普通342M列車鳥栖行き。821系UT4編成3連でやってきました。 UT・・・あれ、821系は南福岡所属で「UM」では?となるところですが、821系では9月23日のダイヤ改正で熊本へ移籍した編成が出ていまして、この編成も側面の所属標記が「熊クマ」に書き換えられていました。 そういえば、この9月のダイヤ改正から、鹿児島本線鳥栖以南の普通列車運用もかなり様変わりしました。日中時間帯、鳥栖から大牟田・荒尾までの区間の列車に、熊本車両センターの編成が主に充てられるようになり、博多方面との直通が激減しているんですよね。 |
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このところ、821系では、車内ドア上の鴨居部にあるLCD表示器がこのように、上の部分を残して隠されてしまっているのが気になっています。 プログラムの更新が間に合っていないからなんでしょうけどもねぇ・・・宝の持ち腐れ、というかですねぇ。 |
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342Mは14時27分、終点・鳥栖駅2番ホームに到着。 ワタシたちはそのまま、向かい側の1番ホームにやってきた、区間快速(二日市→福間間快速)3230M列車門司港行きに乗り換えます。811系8両での運転、前4両はPM1512編成でした。 |
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二日市まで3230Mに乗車し、そこからは普通列車に乗り換えです。 14時55分発、普通2166M列車福間行き、811系PM110編成4連が、向かい側の4番ホームで待っていました。 |
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途中の南福岡で、2166Mは前に4両増結となります。 この日は、営業列車検測装置を搭載している「RED EYE」811系PM8105編成4連が連結されました。 |
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8両となった2166Mは、15時29分、箱崎に到着。 ワタシたちはここで下車です。 帰り着きましたね。 |
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こうしたウォーキングでのお出かけも、このとき以来なんで3ヶ月ちょっとぶりになりました。 神埼、あるいは吉野ヶ里歴史公園のあたりは、これまでも何度か行っているエリアではありますが、今回は途中寄り道して、最新の発掘現場を目の当たりにできたことが、大きなトピックになりました。娘のリクエストがあったので寄ってみたんですが、寄ってみてよかったと思いました。 そして、415系鋼製車の疎開留置の現場を見てきました。ワタシが子供の頃から慣れ親しんできた車両でもあり、それが全車運用離脱ということになって、その現実を改めて思い知らされる場になりました。 ということで、秋編のウォーキングも始まりましたんで、今後はしばらく、こうしたウォーキングの参加道中記が主体になってくると思います。 鉄な話題やおいしいものなども織り交ぜながら、新しい「近場の旅」の魅力をお伝えできればと思います。 |
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<おわり> |