(2022・6)
今回は、以前一度歩いたコースの再履修となります。
1年半少し前の2020年10月、吉野ヶ里公園駅スタート・ゴールのJR九州ウォーキングに参加しました。ちょうどソバの花が見ごろを迎えていた吉野ヶ里歴史公園を訪ねるコースで、ワタシ単独で参加したこともあって、7km弱の道のりを1時間20分で歩ききっていました。
今回、前日にどこへ行こうかと思案していたところに、小6娘が「吉野ヶ里歴史公園に行きたい」と言い出したもんで、それならと、そのコースを再訪することにしました。
なお、ウォーキング部分はこちらも参照ください。
6月19日。まずは、朝、地元駅から。

7時50分発、普通2391M列車羽犬塚行き、813系RM2221+2216編成計6両でやってきました。
博多で乗り継ぎ。

8時12分発、博多始発の区間快速(博多→久留米間快速)1383M列車荒尾行き、813系RM2212+2217編成計6両での運転、竹下方から回送で入線してきました。

813系200番台も、すっかり座席一部撤去改造車ばかりになってしまいましたね・・・。
博多駅を出たところで・・・。

博多駅の下り方では、配線を変更する工事が行われていました。
引上げ線などの見直しの関係でしょうかね・・・。
1383Mは8時44分に、鳥栖に到着。
到着した6番ホームから、大急ぎで2番ホームへ移動。

8時48分発、鳥栖始発の普通2839M列車肥前山口行きに乗車。415系Fo-1511編成4連での運転でした。
列車は鳥栖を出て、長崎本線を西へ進みます。
写真は中原駅のあたりで車内から撮影したもの。やはりこのあたりも、麦の刈り入れが終わって、これから田植えの時期を迎えようとしていました。
9時4分、2839Mは吉野ヶ里公園に到着しました。
この駅で降り立つのも、その2020年10月のウォーキングのとき以来、ということになりました。

駅の南口へ出てきました。
スタート受付はありませんが、ここからウォーキングスタートです。
前回のウォーキングマップを保管していたわけではありませんが、前回歩いた記録が「YAMAP」アプリ上に残っていましたので、それを参照しながら歩いて行きます。
もちろん、ある程度は歩いたところを覚えていますので、アプリの記録はあくまでも補助、ということで。

こちらは駅から少し歩いた、田手のあたり。この道は、旧長崎街道の街道筋になりまして、ところどころに古い建物が残っています。
その街道筋を進んで、辿り着いたのは田手神社。
前回ウォーキングで参加したときも、ここへ寄っていました。
とりあえず、お詣りして、先へ進みます。
コースを進んで、吉野ヶ里歴史公園の東口へたどり着きました。
入場ゲートへ進み、入場券を買います。とはいっても、入場料がかかるのはワタシだけで、小6娘は中学生以下なので無料。ワタシの分だけ460円でチケットを買いました。
園内へ入って、まず立ち寄ったのが、こちらの吉野ヶ里遺跡展示室。
遺跡の発掘の経過や、出土した史料の展示(レプリカ含む)が行われています。

そういえば、ここ吉野ヶ里遺跡の大々的な発掘調査が始まったのが、1986(昭和61)年のこと。当時、このあたりに工業団地の造成計画があり、その造成の前段階として調査が行われたのでした。
ワタシ自身は高校生の頃だったんですが、発掘の様子がニュースになっていたのを何度かテレビで見た記憶があります。そんな歴史的な発見が隣の佐賀県であったっていうのは、なかなかのインパクトでした。
南内郭、と呼ばれるエリアに入ってきました。
当時身分の高かった人たちの住居があったとされるエリアで、そうした住居の一部や、物見櫓などが再現されています。

物見櫓に上って、内郭を見下ろしてみます。
当時、高い建物は周辺になかったと思われますが、この高いところから、当時の人たちはどんな気分で周囲を見下ろしていたんでしょうかね、ついつい考えてしまいます。

同行の娘は、再現された竪穴式住居に一つ一つ入って、当時の暮らしぶりを再現した人形などの展示に見入っていました。
こちらは、再現された高床式倉庫が並ぶエリア。
倉庫も一つ一つ、さまざまに役目があったようで、武器、宝物、食料など、用途別に中の様子が再現されていました。
娘はこちらも一つずつ丁寧に観察・・・。(^^;
公園内を休み休み進んで、こちら、北墳丘墓までやってきました。
外観が復元された中に入ると展示スペースになっていまして、実際に出土した甕棺や、出土品のレプリカが展示されています。
館内はエアコンも効いていて、この暑いなかなので涼をとれるスペースとしてありがたい存在でした。(^^;
北墳丘墓を出て、公園の北口から外へ出ます。
北口のあたりでは「吉野ヶ里マルシェ」のイベントが開催されていまして、キッチンカーの出店やフリマのテントブースが出されていました。
公園を出て少し歩いたところ、国道385号沿いにあるこちらへ寄ってみました。
「吉野麦米」。産直の農産品などを扱っているところです。
何か食べ飲みできるところはないかな~と思ったんですが、お昼近い時間でなかなかに混みあってましてね・・・。
ということで、こちら、「吉野麦米カフェ」に立ち寄って、ワタシはバナナスムージー(380円・税込)、娘はレモネードのコーラ(300円・同)を注文。とりあえずは、体を冷やそうということで。

このバナナスムージー、冷えすぎて固まることなく、最初からスムーズに飲むことができて、なおかつ、果肉もしっかり入っていました。素材の味が濃厚で、なかなかおいしかったです。

本当はこのお店、ロールアイスが人気のお店なんですが、そちらは12時からしか出していないとのこと。来るのが少し早すぎました・・・。(^^;
「吉野麦米」を出ると、あとはひたすら、ゴールへ向かってまっすぐな道を進みます。
このあたりは、すでに田植えが終わっているか、まもなく田植えか、というところが多かったようです。植えられるのを待つ早苗が置いてある光景にも出くわしました。
スタートしてから約3時間で、吉野ヶ里公園駅の西口へゴールしました。
前回ワタシ単独で歩いたときが所要1時間20分と書いてましたが、倍以上かかってしまったわけで・・・まぁ、娘の希望であれこれ、公園内を見て回っていたんでこうなったんですが。(^^;
で、ここからなんですが・・・。

お昼をどこかで食べようと娘に言うと、「あの、前に行けなかったコンテナ村は?」と言い出しました。
そう、先月に肥前山口駅スタート・ゴールのJR九州ウォーキングに参加した際、その日にオープンしたエキ・キタコンテナショップにゴール後に立ち寄ったものの、やはり初日で人が多かったので結局何も買わずじまい、ということがありましたのでね。娘はそこのことを覚えていたようで。(^^;

じゃあ、ということで、帰るのとは反対方向ですが、下り列車で肥前山口へ向かいます。
ちょうど、吉野ヶ里公園12時18分発、普通2851M列車長崎行きがやってきたので、乗車しました。車両は817系VN29編成2連でした。
こちらは、肥前山口の一つ手前の牛津駅。
駅舎に掲げられた看板に、「牛津・津でもち駅でもつ、町の栄えは店でもつ」の文字が書かれています。
ここ牛津は、長崎街道の宿場町として、また、有明海に面した米の積み出し港として賑わった街。「西の浪花」とまで呼ばれた往時の繁栄を謳ったのが、先の「津でもち駅でもつ・・・」なんですね。
12時51分、2851Mは肥前山口に到着しました。
列車はここで17分停車した後に長崎本線を進みますが、ワタシたちはここで下車です。
駅北口を出て、エキ・キタコンテナショップのほうへやってきました。

さすがに、オープン当日のような混雑はなく、お客さんもぱらぱら、といった感じでした。
ただ、どちらかというとデザート系のお店が多いので、どうしようかな、と思っていたところで・・・。
こちらのお店に立ち寄ることに。

「天下鳥ます」江北駅北店。
東京・高田馬場で2005年に1号店をオープンしたからあげ専門店。その「天下鳥ます」のお店が、ここ肥前山口駅のコンテナショップに進出してきました。
この「天下鳥ます」は、からあげにソースやタレなどいろいろな味付けをできることで有名ですが、まずはお試しということで、プレーンのからあげ15個(570円・税込)をいただくことに。一口サイズのからあげが、容器いっぱいに入っています。
ムネ肉を揚げているということでしたが、硬くなくほどよい歯ごたえでいただくことができました。外側の衣がサクサクな揚がり具合で、なかなかおいしかったです。

からあげ、となるとビールを呑みたくなるんですが、あいにくこの時間はお酒を扱っているお店がこのコンテナショップにはないようで、仕方なく近所のコンビニまで歩いて缶ビールを調達。もう1パック調達していたからあげを、そのビールとともにいただきました。
うん、やっぱり合う合う!(笑)
肥前山口駅、といえば、これがありますね。

2004年に、NHK-BSの番組の企画で、北海道・稚内駅からこの肥前山口駅まで、俳優の関口知宏氏がJRの最長片道きっぷで旅をするというのをやってましたが、そのゴールの記念碑が、駅の北口に立っています。
あれからもう18年ですか・・・。
さて、そろそろ帰りましょうか。

ここからは特急で帰ることに。
事前にネット予約で「九州ネットきっぷ」を調達して、こちらに乗ります。

肥前山口14時25分発、「かもめ22号」博多行き。885系SM8編成6連での運転です。

指定席が混みあっているようでしたので、自由席できっぷをとったもんで、先頭の6号車に乗り込みました。
この先頭車の客室からみる、ガラス張りの乗務員室の眺め、見るの本当に久々でしたね。娘はこの光景は初めてだったもんで、運転士さんが駅停車時、ブレーキを非常位置に入れた際にガラスが白く曇るのをみて「なんでこんなふうになるの?」と言ってました。もちろん、理由は説明しましたが。(^^;
途中、少しウトウトしているうちに、列車は鳥栖へ。
この日も、鳥栖駅の引上げ線に停まっている「SL人吉」の編成を眺めることになりました。
昨年の7月にちびさんたちも連れて、「SL人吉」には熊本→鳥栖間乗車したんでしたが、また娘がそのうち「乗りたい!」と言い出しそうな・・・。(^^;
列車はまもなく博多、というところへ。
ちょうど、「つばめ325号」鹿児島中央行きが発車していくのとすれ違いになりました。

15時14分、「かもめ22号」は博多に到着しました。

改札まで降りてみると、そこには、西九州新幹線の部分開業までのカウントダウン表示が。
この日の時点で96日、ということに。
博多からは15時30分発、普通(久留米→博多間快速)1336M海老津行きに乗車。813系RM2217+RM2212編成計6両での運転・・・あれ、この組成、朝にも乗ったような・・・。(笑)

無事に地元最寄りへ帰ってきました。
帰宅すると、小6娘は、この日見学してきた吉野ヶ里歴史公園のまとめをノートに作り始めました。自分の選んだテーマを学習してまとめる「自学」の一環なんだそうで。ワタシが撮った竪穴式住居や高床式倉庫の写真をプリントアウトして貼り付けながら、まとめを完成させていました。
なるほど、テーマ探しの一環で吉野ヶ里へ行きたいと言い出したんだな・・・とりあえず、いい心がけなんで良しとしますか。(笑)

以前歩いたコースをまた歩く、というのも、なかなかいいもんですね。
ちょっと暑すぎたのが難点でしたが、どうにか熱中症にもならず・・・ほんとこれからの季節は、これが一番厄介ですね。歩くにしても、十分気をつけなきゃと思いました。
天気や体調との相談にはなるでしょうが、夏場もできるだけ、こうしてお出かけを楽しめたらなぁと。
<おわり>