<Part1へ> |
|
Part2(2020・11) | |
11月22日朝。 早々に宿をチェックアウト。 今回使ったのは、肥後大津駅から徒歩5分ほどの「旅籠はしもと」というお宿。畳のお部屋で家族そろって過ごすことができました。設備的にもかなり良くて、とてもいいお宿でした。 肥後大津駅にやってきました。ここから「みんなの九州きっぷ」全九州版を利用しての行程となります。 この日のファーストランナーは、肥後大津5時44分発、431D~2421D列車豊後竹田行き。写真右の3番ホームに停車しているキハ125-122の単行ワンマン運転です。 お客さんはさすがに我々だけかなと思ったんですが、やはり乗り鉄さんぽい人も乗ってきて、貸し切りとはならず。(^^; この先、阿蘇までの区間は、4年前の熊本地震で被災し、長らく不通になってた区間ですね。今年8月8日に復旧が完了しました。 |
|
暗闇のなか、列車は阿蘇に向けて高度を上げていきます。 5時58分、立野に到着。 ここで、宮地からやってきた430D列車肥後大津行きと交換。 先に430Dが発車し、その後、こちらもスイッチバックのため走りだします。 スイッチバックの引き上げ線も、地震で被災し、今回、復旧にあたり整備しなおされています。 |
|
阿蘇のカルデラ内に入るころには、少しずつ空が明るくなってきました。 カルデラ内を走る列車からは、進行方向右手に阿蘇五岳が見えてくるようになりました。 一方、進行方向左手側にはそそり立つ外輪山が・・・やはりダイナミックな車窓風景が広がっていました。 |
|
6時35分、列車は阿蘇に到着。 隣には、「ななつ星 in 九州」が停まっていました。 1泊2日コースの途中、この阿蘇で朝を迎える行程になってますね。 ここ阿蘇駅で、この日最初のデジタルスタンプをゲット。 ここのスタンプは、甘露寺蜜璃でした。 |
|
6時42分、列車は宮地に到着しました。 ここ宮地で24分の長い停車。 向かい側の2番ホームには、434D列車肥後大津行きが発車を待っていました。 宮地といえば、かつて「SLあそBOY」が運転されていた際に使用されていた、SL用の転車台が残されていますね。 SLが阿蘇を去って、すでに15年ですか・・・。 |
|
宮地を出た列車は外輪山を登り、さらに先を目指します。 高度を上げてからの阿蘇カルデラ内の眺め。晴れていれば絶景だったんでしょうけどもね・・・。 |
|
列車は7時22分、豊肥線の最高地点にある波野駅に到着。 豊後竹田発肥後大津行きの2420D~436D列車と交換するんですが・・・ここでトラブル発生! 2420Dが途中の豊後荻~滝水間で車輪空転を起こし、大幅に遅れているという情報が・・・。滝水駅に交換設備がないので、こちらの列車はここ波野で足止め。これはえらいことになりました・・・。 待てど暮らせど、2420Dは現れません。 結局、1時間半近く遅れて2420Dが波野に到着。こちらも同じくらいの遅れで波野を発車・・・どうしよう、この先の接続が・・・。 |
|
実は当初、この先豊肥線を大分へ抜けたあと、そこから久大線へ進み、久留米から新幹線で鹿児島中央へ下って、指宿枕崎線に乗る計画をたてていました。 1時間くらいまでの遅れならなんとか大分での乗り継ぎ時間が短くなるだけで済むかな、と思っていたんですが、その希望さえも崩れ去り、全面的に行程を組み替える必要に迫られました。車内で時刻表を繰り、新たな行程の検討を始めました。 まぁこれができるのも、九州内全線乗車OKのフリーきっぷならでは、なんですけどね。 列車は、先ほど2420Dが空転を起こした滝水~豊後荻の区間へ。 かなり落ち葉が散っていますね。おそらくは落ち葉と朝露が、空転の原因だったんでしょう。 |
|
結局、2421Dの終点・豊後竹田には、1時間35分遅れの9時26分に到着。 キハ125-122はそのまま、4491Dに列車名を変え、この先の三重町へ向かいました。 我々は大分まで抜けられないと意味がないので、ここ豊後竹田で次の列車を待つことに。 我々はいったん改札を出て駅舎の前へ。 乗り継ぎが狂ったことで、駅舎の前に出てくるゆとり時間が生まれるとは、なんとも皮肉でした。 |
|
豊後竹田駅には、ねこ駅長がいますね。(^^; キジトラ猫のニャー。推定年齢は13~14歳とのことで、猫としてはすでに高齢。昼寝していることが多いようで、我々が訪ねたときもぐっすり寝入っていました。 |
|
次に乗車する列車は、豊後竹田9時49分発、4441D列車大分行き。キハ200系の2番ユニット(2+1002)でやってきました。 折り返しの4428D列車が16分遅れてやってきたので、4441Dも11分遅れの10時ちょうどに豊後竹田を出ました。 |
|
列車は大分に向けてお客さんを増やしながら、大野川に沿って高度を下げて行きます。 大分車両センター横、下郡信号場のあたりから日豊本線と並走。大分川を渡ります。 4441Dは遅れを縮めて4分遅れの11時10分に、大分駅6番ホームに到着しました。 ここからですが、新しく組みなおした行程に沿って、日豊本線を南下することにしていました。 いったん改札を出て昼飯などを調達し、ホームへ上がると、ちょうどこの秋デビューしたばかりの787系「36ぷらす3」が、博多へ向けて発車しようとしていました。 ここで、12時6分発の「にちりん11号」宮崎空港行きを待つことにしたんですが・・・。 ここで第二のトラブル発生! 「にちりん11号」の入線がそろそろかと待っているところに、突然自動放送のアナウンスで「にちりん11号 宮崎空港行きは 運休となります」・・・。 えええええええええええ~っ!! 「にちりん11号」は車両不具合による運休、とのこと。まぁ、1時間後に「にちりん13号」が出るので、それを待とうか、と話していたところ、そこに今度は「一度運休とご案内しました『にちりん11号』ですが、復活運転いたします!」というアナウンスが。 代わりの車両の手当てがついたか、不具合が治ったのかは不明ですが、とりあえず運転されるんだなと、胸をなでおろしたところに、再度「運休となります」のアナウンス・・・。 旅にトラブルはつきものではあるんですけどもね、朝の車輪空転トラブルに続いて、運休→復活アナウンスで上げられての→再度運休決定、というこの流れは、かなりがっくりきますよね・・・。_| ̄|○ まぁでも、結局は「にちりん13号」まで待つしかないので、その間に買い込んだお弁当で昼飯にしました。 「豊後湯布院牛うまい庵」で買ってきたすきやき弁当。これ、めっちゃ美味かった!(^o^)/ がっくりきた心が少し癒されたような・・・。 |
|
二転三転しましたが結局、大分13時6分発「にちりん13号」宮崎空港行きに乗車することになりました。 車両は787系BM8編成6連です。 隣の1番ホームに、博多からの「ソニック17号」が到着しましたが、そちらがなんと、「鬼滅の刃」ラッピングの885系SM10編成でやってきました。ちびさんたち歓喜!(笑) |
|
「にちりん13号」の指定席が満席のため、自由席号車に陣取りましたが、そこまで混みあってはいませんでした。 列車は大分・宮崎県境の宗太郎越えへ。 この前後、さすがに朝が早かったのと、重なったトラブルの疲れから少しウトウトしていました。 |
|
延岡を過ぎると、時々海の見える区間を通っていきます。 ここは、高鍋駅手前の小丸川橋梁を渡るところ。前回ここを通ったときは生憎の空模様でしたが、今回は青空が見えていました。 |
|
16時16分、「にちりん13号」は定刻に宮崎駅4番ホームに到着。 ここからは次の列車に乗り継ぎです。すでに向かい側の3番ホームに停まっていますね。 次の列車は、宮崎16時21分発「きりしま15号」鹿児島中央行き。787系Bo-110編成4連での運転です。 この列車も指定席が取れませんでしたので、自由席に乗車しましたが、こちらもそこまで混雑はしていませんでした。 |
|
この南九州エリアに入ってくる頃には、かなり空模様が悪くなってきました。 このあたりの日豊線の車窓の見どころでもある霧島連山が、全然見えませんでしたからね・・・。 車内では、大分で調達していたビールやチューハイを呑んで、完全に呑み鉄状態になっていました。(^^; |
|
途中の都城(胡蝶しのぶ)、霧島神宮(冨岡義勇)とデジタルスタンプをゲットして、「きりしま15号」は18時31分、定刻に鹿児島中央駅3番ホームに到着しました。 駅前に出てくると、アミュプラザ鹿児島の前ではイルミネーションが点灯していました。 博多駅前広場のものと、なんとなく似てる気がしましたが。 いやいや、いろいろあったもんでかなり疲れました。 とりあえずこの日の宿である「B&B パークホテル鹿児島」にチェックインしたあと、晩飯を物色しに出かけたんですが、連休中だからか、これいいなと思ったお店は予約で満席だったりして、お店探しは難航・・・。 |
|
そんななかで、泊まるホテルとは別のホテルの1階に、なんとなく面白そうなお店があったんで、入ってみました。 ホテルシルクイン鹿児島1Fの「Hanan Cafe」。カフェというだけにスイーツ類がいろいろあったり、夜なんでバー営業だったりしたなか、ワタシが選んだのは写真の鶏飯(けいはん)。 奄美の郷土料理、いろいろ具材が載った丼に鶏だしのスープをかけていただくんですが、実にやさしいお味でですね・・・なんか一日の旅の疲れをふっと拭い去ってくれるような心地よさでした。 詳しくは↓ブログ記事で。 https://ameblo.jp/tohmori/entry-12640669976.html あくる日はいよいよ旅の最終日。さてどんな結末になりますやら・・・。 |
|
<Part3へ> |