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Part2(2019・4) | |
滝川駅を出たワタシは、国道451号へ出て、歩いて石狩川を渡ります。 ここが、その石狩川を跨ぐ石狩川橋。1962年に完成した現在の橋は、640.3mもの長さがあります。いかに河川敷が広いか、ということですね。 橋の上から左右の眺めを楽しみながら歩を進めました。 橋を渡ると、滝川市から新十津川町に入ります。 |
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さらに進むと、今度は石狩川の支流にあたる徳富川を橋で渡ります。 進行方向右手に、何やら鉄橋のようなものが見えています。 これ、実は、1972年に廃止された札沼線の末端区間(新十津川~石狩沼田間)の廃線跡、新十津川~石狩橋本間にあった徳富川橋梁の跡です。 現在は、橋桁や橋脚の一部が再利用され、水道管が渡されています。 |
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新十津川町役場の前を通り過ぎ、滝川駅を出て約1時間弱で、新十津川駅にたどり着きました。 ここにやってくるのは、2004年11月のこのとき以来。 実に15年ぶり、だったんですね。 なぜここにやってきたか。お分かりですよね。 札沼線(学園都市線)の北海道医療大学~新十津川間は、来年2020年5月6日限りで廃止されることが決まっています。 廃止1年前という時期ではありますが、廃線フィーバーになる前に来ておきたいと思いまして。 新十津川駅には、左下写真のようにカレンダーが掲示されていまして、そこに、各日の列車で駅に降り立った人数が書き込まれています。 週末、あるいは「青春18きっぷ」のシーズンにはけっこうな人数が降り立っていたようですが、ワタシが訪ねた前日の4月19日はわずか8名、となっていました。 こういうカウントができてしまうのも、この新十津川駅にやってくる列車が、いまや1日1往復だけになってしまったからで・・・。 |
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その1往復だけの列車が、まもなくやってきました。 石狩当別からやってきた9時28分着の5425D列車、キハ40-401の単行ワンマン運転でした。あとからネットで調べてみたところ、この日はこの5425D列車から、23人が新十津川駅に降り立ったとのこと。 折り返しは10時ちょうど発の5426D列車石狩当別行き。 それまで、こうして静かな時間が流れます。 これが、廃線直前になるとものすごいことになるんだろうな・・・。 |
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そして発車時刻。 地元の観光協会やボランティアの方々のお見送りを受け、新十津川駅を後にしました。 再訪できたらしたいけど・・・難しいやろなぁ・・・。 |
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このあとは、15年前に通ってきた道のりを逆に辿ります。 こちらは豊ヶ岡の駅。 ここはいかにも秘境っぽい佇まいの駅。うっそうとした鉄道林にあたりを囲まれています。廃線になったら、このままうっそうとした林の中に、駅跡も消えていくんでしょうかね・・・。 |
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こちらは、豊ヶ岡の次の石狩月形。 新十津川からこの石狩月形までは、スタフ閉塞が採用されています。この区間には行き違い設備もなく、文字通り、列車は1本しか入線できないようになっています。 写真でも、駅のすぐ近くにアパートのような建物があり、駅近辺にはそこそこ街並みが広がっています。それでも、列車の利用者にはつながっていないということなんでしょうかね・・・。 |
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車掌車(緩急車)の廃車体を利用した駅舎が多いのも、このあたりの特徴。 こちらは石狩金沢。中小屋、本中小屋、そしてこの石狩金沢と、立て続けになっています。これらの廃車体駅舎も、廃線となれば解体処分ということになるんでしょうかね。 |
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石狩金沢を出ると、次は北海道医療大学。 来年5月7日からは、ここが札沼線の終点ということになります。ここから札幌寄りはベッドタウンになっていますし、札沼線も桑園からここまでは電化されましたしね。 列車は次の石狩当別まで行きますが、ワタシはここで下車して乗り継ぎます。 |
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そしてここからは、札沼線の電化後初の電車への乗車、ということになります。 2番ホームで発車を待っていたのは、北海道医療大学始発札幌行き2558M列車。車両は快速「エアポート」仕様の721系F-4104+4204編成6連でした。 札沼線電化区間の電車運用は、基本的に6連となっているようです。 「エアポート」仕様、ということは、そう、4号車のサハ721-4204は「uシート」車。もちろん、普通列車なので自由席。 ここに乗りますわなそりゃ。 |
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あいの里教育大から八軒までは、複線になっています。 15年前に乗ったときはまだ、50系客車から気動車化改造されたキハ141系が走ってましたっけね。電化されて、近郊路線としての色彩がいっそう強まったような感じがします。 6両編成ですが、お客さんけっこう乗ってました。4号車にもお客さんたくさん立っていました。 |
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定刻の12時15分に、2558Mは札幌駅9番ホームに到着しました。 ここからは、ふと思い立って苗穂へ向かいます。 7番ホームから12時42分発、ほしみ始発でやってきた千歳線千歳行き1762M列車。車両は731系G-102編成3連でした。 |
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苗穂には3分ほどの乗車で到着。 苗穂へやってきたのは、駅に隣接するJR北海道苗穂工場をちょっと覗いてみるため、でした。 職場を追われたキハ183系の車両がずらりと繋がれて置かれているのも目に入りました。 駅からも良く見えるところに、既に引退したキハ183系5000番台「ニセコエクスプレス」の先頭車・キハ183-5001の姿が見えていました。 実は同車をめぐり、ゆかりのあるニセコ町での保存をめざしてクラウドファンディングが行われている(期限は今年5月27日)とのことで、解体されずにここで留置されているのはその結果待ち、というところのようです。 |
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そしてこちら。 写真右奥には、C62-3の後姿が見えています。 1995年の「C62ニセコ号」運転終了後、この苗穂工場構内で保管されている同機。間近で拝めるのは工場一般公開のときだけとなっています。現役復帰というのはやはり厳しいかな・・・。 左側にある解体線上には、キロ182-9の姿が見えます。 キハ183系のグリーン車といえば、ハイデッカーやダブルデッカーもいたり多彩な顔ぶれでしたが、オリジナルの平屋タイプ、それも半室普通席化改造(キロハ182形)されていないものとしては、このキロ182-9が最後の残存車となっていました。 後日、このキロ182-9は解体されてしまったとのことです。 |
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苗穂を出たワタシは、そのまま列車で新千歳空港を目指しました。 目的はやはり、飛行機の撮影。(笑) 苗穂から、ここ北広島まで、721系F-9編成の小樽始発千歳行き1766M列車でやってきました。 乗り継ぎは、札幌発新千歳空港行き、721系F-3103+3203編成の快速「エアポート132号」に乗車です。 期せずして、721系の並び、ということになりました。F-9編成は721系登場当時のサイリスタ位相制御車。右の「エアポート」車は更新改造されてIGBT素子のVVVFインバータ制御車。同じ顔をしていても中身が違うんですよね。 |
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新千歳空港に到着後、こちらに寄ってみました。 国内線ターミナル3階にある「FIGHTERS DINING ROSTER」。 ここは、プロ野球・北海道日本ハムファイターズ直営のスポーツバー。昨年10月にオープンしていたのを知っていたんで、寄ってみました。 ワタシはホークスファンですが、まぁここは地元に敬意を表して、と。 サッポロクラシックを手軽にいただけるお店ということで、さっそくいただいてみました。 やっぱり、北海道に来ると呑みたくなるんすよね。だってうまいもん!(笑) おかわりしてタンブラー2杯があっという間に空に。その間にスマホの充電もできて、とてもありがたかったです。(^^; |
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呑んだ後(笑)、飛行機の撮影を展望デッキでひとしきり。 いったん宿へ戻るため、新千歳空港17時ちょうど発の快速「エアポート171号」小樽行きで千歳へ。車両は733系B-3106+3206編成でした。 |
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そして、1時間後。 再び千歳駅へ。 実は、ワタシの北海道入りを察知した、北海道在住の古くからのネット仲間氏が、用務先の札幌で時間を工面してくれ、札幌で待ち合わせることになったわけで。 千歳18時7分発、快速「エアポート181号」小樽行きに乗車。 車両は733系B-3109+3209編成6連でした。 ここも4号車のサハ733-3209「uシート」に乗車。今回は「エアポート」運用で指定席、今回の旅で初めて課金して「uシート」乗車となりました。 |
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札幌に到着し、無事にネット仲間氏と合流。 まずは、駅構内「パセオWEST」内にあるビアホール「銀座ライオン」札幌パセオ店へ。 やはり呑みたいのはサッポロクラシック、ということでいただくことに。「銀座ライオン」は福岡にもあるんですが、さすがにクラシックを置いてるのは北海道ですよね。 「銀座ライオン」名物のブーツグラスでいただきます、かんぱーい!(^o^)/ |
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積もる話に花が咲き、お店を変えることに。 続いては、駅北口を出たビジネス街の一角にある「晩酌処かんろ」本店に入りました。 出張のビジネスマンの来店も多いというこのお店で、串ものやお刺身をいただきながら、日本酒を。せっかくなので、増毛の「国稀」鬼ころしをいただきました。「国稀」は前日に続いてになりますが、やっぱり美味いんですよね~。(^^; 串物の豚トロ串、酢醤油のかかった大根おろしでいただいたんですが、これが絶妙なお味で、お酒が進んでしょうがない・・・。 |
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そんなこんなでへべれけになりつつも、そろそろお開き、ということで、ワタシも宿へ戻ることにしました。 札幌駅6番ホームから21時37分発、840M列車新千歳空港行きに乗車します。車両は733系B-3102+3202編成6連。 札幌から新千歳空港へ向かう快速「エアポート」は、20時45分発の「202号」が最終で、そのあと新千歳空港へ向かうのは普通列車のみとなります。 |
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乗車前に、ネット仲間氏からこちらをお土産として渡されました。 こちらのカップ酒は「金滴」という地酒。今回訪ねた新十津川町の酒蔵で造られたお酒です。失礼ながらワタシは、新十津川に造り酒屋があるというのを知りませんで、こちらをもらって「へぇ~」と驚いたわけなんですが。 あとで呑んでみたんですが、これがまたとても美味いお酒でした。いや~ほんと、北海道の地酒は侮れませんばい。 無事に千歳の宿へ帰投。 あくる日はいよいよ、旅の最終日です。 |
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