Part1(2019・4)
2019年4月。突然、ワタシは北海道へ渡ることに。

実は理由がありまして、ショッピングなどでコツコツと貯めてきていたJALのマイルの一部が、この春のうちに失効することが分かりまして、それを流してしまう前に特典航空券に替えてしまおうと。
そうしたところ、ちょうど時期的に、ディスカウントマイルで福岡から新千歳まで飛べてしまうことが分かったもんで、ならば一番使い応えのある形で、ということで、週末に休みをつなげて北海道へ行ってしまうことにしたのでした。
3日間しか期間がないので、行けるエリアは限られますが、それでも、それ相応に楽しんでしまおうということで、ゆる~く計画を立てていたのでした。
4月19日午前、福岡空港へ。

福岡空港の国内線ターミナルでは、ここしばらく再整備事業に伴って変貌が続いています。最近、地下鉄福岡空港駅からターミナルへのアプローチが大きくリファインされ、まるで羽田空港のようにあか抜けた空間になっていました。
まだまだ変化は続くことになるんですが、どんなことになりますやら・・・。
飛行機に乗ってる時間がちょうどお昼にかかるもんで、乗る前に食べておくことにしました。

搭乗手続きと保安検査を済ませ、制限エリアの中にあるお店へ。
「しらすくじら」。「博多せんべろ」をうたっているように、1000円で軽く呑めるセットメニューを扱っているお店でもあるんですが、今回のワタシは、こちらの「生マグロの鉄火丼」(1380円・税込)をいただくことにしました。
お酒を呑みたい気分でもあるんですが、ここは敢えて、後に楽しみを残しておいて、お腹を満たすことに集中。もちろん、マグロおいしかったです。(^^;

で、このお店、とてもいいポジションにありましてね。
左上の写真のように、間近に駐機している飛行機を見られる、本当にいい場所にあります。
今回搭乗するのは、11時45分発、福岡発新千歳行き、JL3513便。
B737-800・JA344Jでの運航です。
搭乗機のJA344Jは、JL309便で羽田からやってきて、そこから新千歳へ向かうことになります。

この往路便の手配にあたっては、何度も変更をかけました。
最初は、もう1便あとの14時20分発・JL3515便を手配していました。JL3513便のほうに手配可能な空席がなかったので致し方なく手配していたんですが、その後、当日までの間に早い便、それも窓側席へと変更していきました。都合5回の変更をかけ、よりよい条件の席へと・・・粘ってみるもんですよね。
JL3513便は定刻にSpot5をブロックアウト。ランチェンしたためRWY34からの離陸となりました。
変貌進む国内線ターミナルを右手に見ながら、福岡を後にしました。
航路上は概ねいい天気。若干雲の多いエリアもありましたが、思う存分窓外の景色を楽しみました。

広島県上空を飛行中に、右側を二条の飛行機雲が。確認すると、成田→福岡のGK507便、A320・JA11JJと、成田→上海浦東のKZ225便、B748F・JA11KZの2機が並行して飛んでいるようでした。こうやって空中で抜きつ抜かれつやっているわけなんですよね。
そうこうしているうちに、飛行時間1時間56分で、JL3513便は新千歳空港のB滑走路・RWY01Rへ着陸。
およそ2年半ぶりに、北の大地へ戻ってまいりました。

新千歳空港の国内線ターミナル。ここへ来るのもその2年半前以来。
しばらく、展望デッキに上がり、飛行機の撮影をして、それから・・・。
・・・ワタシはおもむろに、ターミナルを出て歩き始めました。

歩いて向かったのは、新千歳空港に隣接する航空自衛隊千歳基地の外周。
しばらく歩いてたどりついた、政府専用機の格納庫付近。格納庫前には、この4月から就役した新しい政府専用機、B777-300ER・80-1111の姿がありました。
そして、政府専用機格納庫からさらに北のエリアへ。

そこには、3月末をもって退役した先代の政府専用機、B747-400の20-1101・1102の2機が、並んで佇んでいました。
本格的な退役整備が始まる前の時期に、この千歳に来れることになったもんで、日本籍最後のB747-400となったこの2機に、ぜひ会いたいと思っていました。
ネットでいろいろ情報を仕入れてみると、まだ千歳基地のオープンスポットにいるということで、迷わずここまで歩くことにしたわけで。

春の使者・ふきのとうとともに、2機をアングルに収めてみました。
ここに来れて本当によかったなぁ・・・。
千歳基地からさらに歩いていくと、そこには南千歳駅が。
ここが、かつては「千歳空港駅」だったわけですが、1992年の新千歳空港の開港とともに改名されています。

ここからは16時18分発、733系B-3111+B-3211編成6連で運転の快速「エアポート163号」札幌行きで、投宿先の最寄り駅へ移動となるんですが・・・。
・・・ワタシは、1駅先の千歳で下車しました。

今回の宿は、飛行機の撮影の利便も考慮して、ここ千歳で確保していました。
千歳駅の外へ出るのも、実は初めてでした。

ここから歩いて宿へチェックイン。
既に腹ペコでしたんで、さっそく晩飯の物色に入ります。
ネットでなかなかいい情報を得られなかったんで、歩いて探そうと、呑み屋さんの多そうなエリアへ足を運んでみたら・・・ありましたよ、いいお店が。

清水町2丁目にある「海鮮亭 ととや」。
ブログの記事でも紹介したんですが、かつて釧路で居酒屋を営んでいた店主さんが、16年ほど前に千歳に移転オープンしたお店なんだそうで、道東の美味い海の幸が豊富に味わえると評判のところでした。

時季物のにぎり鮨や、牡蠣の松前焼など、おいしい海の幸を、サッポロクラシックとともに味わいました。

そんなこんなで、旅の初日は暮れていきました。
翌、4月20日朝。
早くに目覚ましをかけていたんですが、それよりも早く目覚めてしまいました。時刻は4時半。窓の外には沈みゆく満月。

ぼちぼちと出かける準備をして、5時半には宿を出ました。

千歳駅前。気温計は「1℃」!
ワタシが来る少し前まではかなり暖かい日が続いたようですが、ワタシが来たとたんに冷え込み、朝方は九州でいえば真冬のような気温でした。
千歳から、6時3分発、千歳始発の札幌行き1723M列車に乗車します。
車両は快速「エアポート」仕様の733系B-3110+B-3210編成6連。回送列車として札幌方面からやってきました。

「エアポート」仕様ということは、あれ、がありますよね・・・。
・・・そう、こちら。
「エアポート」として走るときには有料指定席となる「uシート」。4号車に連結されているサハ733形3200番台車が当該ですが、普通列車として運用されるときは、この「uシート」は自由席に。つまり、乗車券だけで指定席タイプのリクライニングシートに座れてしまうという、お得な座席になるわけです。

だったらここに座りますがな。(笑)
ということで、札幌までのひととき、ゆったり過ごすことにしました。
6時47分、1723Mは定刻に札幌駅6番ホームに到着しました。

そういえば、朝飯をまだ食べていませんでした。(笑)
ということで、さっそく駅ホームの立ち食いそば屋さんへ。

きつねそば(400円・税込)をいただきます。醤油ベースのおつゆですが、ワタシ自身は東京に住んでいる間にこういう味付けにもけっこう慣れちゃってまして、違和感なくおいしくいただきました。むしろ、しばらくぶりだったんで懐かしささえ覚えるという・・・。
ちょっと冷え込んでいただけに、朝から温かい食べ物は、本当に沁みますなぁ。
ここ札幌からは、さらに北上します。

8番ホームから7時30分発、特急「宗谷」稚内行き。車両はキハ261系4連です。
このキハ261系も、既に「スーパー宗谷」としてのデビューから20年近くになろうとしているわけですが、実はワタシ自身、これまで乗車したことがありませんでした。キハ281やキハ283にはけっこう乗ってるんですが、このキハ261だけはなぜか縁がなく・・・。

なので、今回、意識してこのキハ261の列車に乗車することにしたのでした。本当なら終点の稚内まで行ってしまいたい気持ちなんですが、ここはそれをぐっとこらえて・・・。
さっき駅のおそばを食べたばかりなんですが、ワタシの手元にはなぜか駅弁が・・・。(笑)

「石狩鮭めし」(1150円・税込)。サケのほぐし身とイクラがご飯の上に載った、定番の駅弁です。
やはり早朝から動き出して、しかも寒い中なんで、おそばだけでは胃が満足しませんでした。(^^;
「宗谷」は7時30分定時に札幌を発車。

窓の外には青空と、北海道らしい景色が広がっています。
ここは、平原の向こうの石狩川を挟んで、遠く暑寒別岳を望める区間。写真は小さくしていますが、山の上には雪が載っていました。
札幌から53分で、「宗谷」は滝川に到着しました。

ワタシは今回、訳あってここで下車。
駅舎を出て、歩き始めました。
少々寒いんですが、歩くには絶好のコンディション。

さて、歩いてどこへ向かうのか? 続きは次のページで。
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