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Part3(2016・9)
9月20日の朝。

幾寅地区は冷え込んでいました。
外を見ると、霧が出ています。
この日、幾寅の最低気温はなんと3.9℃! まだ9月ですよ!
娘もかなり寒がっていました。そりゃそうだわ・・・。
朝7時。お宿の朝食をいただきます。
典型的な宿の和朝食、といった感じで、量は多すぎず少なすぎず。品数豊富でありがたかったです。
ご飯がおいしかったので、思わず3杯いただいてしまいました。(^^;
朝食が終わって、お宿をチェックアウト。
まずは、幾寅駅前に寄ってみました。

朝霧のなかに佇むキハ40-764の前頭部。
何かいい感じでしたね。
幾寅からはまず、前日の続きで根室本線の不通区間沿いに進みました。

こちらは落合駅。
ここから少し行くと、石勝線との合流地点となる上落合信号場がありますが、この旅の時点ではどちらの路線も、新得駅付近の橋梁流失の影響で運転見合わせに。

ここ落合駅構内でも、川から水が上がってきて、土砂が流れ込んだような跡が残っていました。
落合駅を出て、根室本線沿いから離れました。

道道1117号~道道136号経由で、トマム方面への山越えです。
ここの道路も、大雨での土砂崩落でしばらく通行止めになっていたところで、ワタシが通ったときでも、このように生々しい爪痕が残っていました。
続いて通ったのは、こちら。
石勝線の串内信号場です。

この日の時点で石勝線はトマム以東が不通となっていて、この信号場に列車がやってくることはありません。

この先、トマムインターチェンジから道東道へ入りました。
そのまま走り続けて向かったのは・・・。
・・・こちら。
札幌丘珠空港(札幌飛行場)です。
初めてやってきました。

もともとここは陸上自衛隊丘珠駐屯地の飛行場。
札幌市街地に近く、民間航路は道内(函館、釧路、利尻)や青森(三沢)へのHAC(北海道エアシステム)便が飛んでいるほか、夏期限定でFDAの静岡便が飛んでいます。
送迎デッキに上がってみると、ちょうど、函館からのHAC便が来る時間。
HC232便でやってきたのは、「Happy Air Connection」の特別塗装機として、丘珠~釧路間の路線PRをするデザインとなっているサーブ340・JA01HCでした。
これ、見たかったんですよね~。このタイミングで来てくれてよかった!(^o^)/
丘珠空港でしばらく時間を過ごしたあと、このあとは札幌駅へ向かってレンタカーを返します。
今回の相棒は、このトヨタ・ヴィッツでした。アイドリングストップはついてるわ、ナビも最新式だわ。いろいろと楽しませてもらいました。

・・・ってか、この新型のヴィッツって、センターメーターじゃなかったのね。(笑)
もちろん、ワタシはセンターメーターじゃなくてホッとしましたが。
レンタカーを返した後は、札幌駅近くで昼飯。
「札幌らーめん共和国」にやってきました。
ここも、ワタシは7年ぶりになるかな。

札幌ラーメンの店「みその」に入ってみました。
最北端味噌「炙り」豚盛りそば(880円)。コクのある味噌の深みがたまらない一品でした。
食後は札幌駅ホームへ。
7番ホームから13時32分発、「スーパー北斗14号」に乗車し、函館を目指します。
車両はキハ281系7両。いまやキハ261系も運用されていますのでね~そちらにも乗ってみたかったんですが。

というわけで、この旅2回目の札幌発車。
もっとゆっくりできれば、向こうに見えるさっぽろテレビ塔にも行ってきたかったですけどもね。
席について、目についたのはこちら。

車内販売メニューですが、このカラーリング。
北海道新幹線のH5系カラーになっていました。
メニューには当然ながら、H5系グッズもありましたけどね。
とりあえず、まずはこちらいきましょうか。(笑)
北海道ならまずはこれ。サッポロクラシック。
やっぱりおいしいんですよね~これ。
お次はこれ。
手造りバニラミルクアイス。

列車の車内販売で売られているアイスクリームというと、「シンカンセンスゴクカタイアイス」とよく言われるようにガチガチに凍ってて硬いっていうイメージがありますが、このアイスはさっくりスプーンが入ってすんなり食べることができました。それでいて美味い・・・。(^^;
そうしているうちに、列車は長万部に着いていました。(笑)

そういえば、向こう側には日高線カラーのキハ40がいますね。
日高本線は昨年2015年1月の高波被害で土砂流出が起きて以降、鵡川~様似間が運転見合わせとなったままですね。その影響からか、このカラーのキハ40はこうして出稼ぎに出ているようで・・・。
列車は噴火湾沿いをひた走っています。
最高120km/hなんでけっこうなスピードなんでしょうが、以前は130km/hだったわけですもんねぇ。速度抑制は安全のため、ではあるんですけども。
いかめしで有名な森を出たあと、列車は山登り。さすがにこの区間は速度が落ち、喘ぐように坂を上っていきます。

大沼公園に停車後、こちらの景色。
小沼の向こうに渡島駒ケ岳。定番の眺めです。

そして、車内では・・・。
・・・こちらの案内。
次の停車は、新函館北斗。車内放送では、日本語に加え英語、中国語で、かなり詳しい乗り継ぎ案内の自動放送が流れていました。

新幹線乗り継ぎ、北海道でもそれが現実になったんですね。

山を下ってくると、進行方向右手に防音壁で囲われた新幹線の線路敷が現れました。
まもなく、新函館北斗到着。新幹線ホームへ平面アクセス可能な2番ホームに入線しました。

まぁ、北海道新幹線はあくる日に乗りますので(笑)、詳しくはまたその時に、ということで。
新函館北斗の次の停車駅は、五稜郭。

駅に隣接する五稜郭車両所、その解体線には、写真のような光景が展開していました。
手前には50系客車。青函トンネル救援用となっていた車両たちですが、いずれも北海道新幹線の開業とともにお役御免となっていました。
さらに、客車に挟まれる形で、「スーパー白鳥」の増結用として活躍した785系300番台NE-303編成2連の姿も。

後日談ですが、旅を終えてしばらくした頃、これらの車両の解体に着手されたとの情報が入ってきました・・・。
17時8分、「スーパー北斗14号」は函館駅7番ホームに到着しました。

長大編成に対応した長いホーム。かつては、「北斗星」「カシオペア」といった寝台特急がこのホームを使用していましたが、新幹線開業で定期の寝台特急は来なくなってしまい、なんとも寂しくなったなと。
函館の鉄道も、1年来ない間にいろいろ変化しました。

こちらは、五稜郭~木古内間の江差線から転換された第三セクター鉄道・道南いさりび鉄道のキハ40-1793。イベント対応車両「ながまれ」となっており、内外装とも仕様変更となっています。
そしてこちら。
「スーパー白鳥」として活躍してきた789系電車。
札幌圏への転用ということで、すでに苗穂工場では改造工事が実施されていますが、一気にとはいかず、改造待ちの車両はここ函館で留置されたままとなっていました。
このあとは、ホテルにチェックインした後、洗濯物がたまったのでコインランドリーで洗濯をして過ごしていました。

そのあとの晩飯は、こちら。駅弁にしました。
「はこだて大沼黒牛めし」(1100円)。牛肉のお弁当ですが、これがなかなかうまくてですね。娘と分けて食べたんですが、おいしかったようでかなりの量を食べていました。
この日の宿は、ロワジールホテル函館、改め、フォーポイントバイシェラトン函館。昨年の旅でも利用した宿ですが、今年9月1日からブランド変更になっていました。

今回は函館山の見える部屋。
ゆとりがあれば函館山に上って夜景を眺めようかとも思ったんですが、ちょっと余裕がなかったんで、またの機会に譲りました。

さ、明くる日は北海道脱出です。
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