![]() ![]() <Part5へ> |
|
![]() |
|
![]() |
1月13日の朝です。場所は再び、札幌駅です。 ワタシ、北海道は4度目になりますが、来るたびに思うのは、北海道の鉄道が、完璧なまでに札幌中心で機能している・・ということです。ま、札幌は文字通り北海道の中心都市ですし、無理もないことだとは思うんですが、ほんとに道内の鉄道乗り歩きも、札幌を拠点に行動すると非常に効率がいいんですよ、これがまた・・・。(笑) ってことで、きょうは函館本線を西に向かうことにします。でもって、これまたおあつらえ向きの列車があるんですよ。 その列車は、臨時特急「ニセコスキートレイン2号」ニセコ行き。キハ183系リゾート車両「ニセコエクスプレス」3連を使用する列車です。・・このニセコ方面へ向かう特急というのは通常設定がないので、そういう意味でも貴重な特急列車です。車内にも、なぜかスーツ姿の男性の姿が目立ってたりして・・。(笑) |
![]() |
「ニセコスキートレイン2号」は、約3分遅れで札幌を発車しました。というのは、この日青森からやってきた急行「はまなす」が、なんと1時間半近く遅れて札幌に到着し、その編成の札幌運転所(手稲)への回送を先に発車させたためでした。 札幌西部の市街地を通り過ぎ、銭函を過ぎると右手車窓には日本海が見えてきます。さぞかし荒れてるんだろう・・と思いきや、実際は全く正反対。これは意外でした。(^^;) |
![]() |
列車は小樽を過ぎ、単線非電化のいわゆる「山線区間」に入っていきます。 塩谷〜蘭島間、この景色は以前、雪のない時期にも見ているんですが、さすがに雪景色となると、まったく別物ですね。 ところでこの「ニセコエクスプレス」には、各座席に液晶モニターがついています。映画などの放映もしていましたが、途中からは前面展望を流し始めました。正面に見えるのは、まさしく白と黒、モノトーンの世界でした。 |
![]() |
倶知安で、スキー客をはじめ、前述のスーツ姿の男性の一団も含めてほとんどの客が降りてしまいました。ワタシの乗っている2号車も、私も含めて3人だけに・・・。ま、倶知安のほうがいろいろ便利なことは確かなようですが・・・。 本来なら左手に見えるはずの羊蹄山の山頂は、見事に雲の中。右手に見えるはずのニセコアンヌプリのほうも、山頂は見えません。 列車は10時3分、3分遅れで終点・ニセコに到着しました。・・・あ、いましたね。きょうのためにわざわざ仕事を休んで来てくれた地元ネット仲間さんの姿が、そこにありました。北海道上陸初日に続いて、2度目の合流となりました。 |
![]() |
で、ニセコ駅前から早速車で移動開始です。ネット仲間さんが「いいところ、あるんですよ〜」というので、案内してもらうと、車はどんどん山奥へむけて進んでいきます。 しばらく走ってたどり着いたその場所、それは、彼が「ここは穴場ですよ!」というこの写真の場所、ニセコ五色温泉旅館です。 ログハウス風の建物に、この雪の積もり方、なんかいいですよねぇ(笑)。光の加減でお湯の色が変わることから名前がついたというこの五色温泉に、つかってみることにします。ちなみに、日帰り入浴は一人400円也。 ・・・いやぁ、いいお湯ですねぇ(^^)。適度に熱い感じで、非常に心地いいですね。外の露天風呂にも入ってみましたが、すぐそばに雪が積もってるし、周囲に迫る山の感じが、秘湯っぽくてなかなかの雰囲気です。 |
![]() |
山から下りて、比羅夫駅などに寄り道しながら車は走ります。・・・と、そろそろお昼時ですね。 食事をしようと、倶知安の街の中を走っていると、なんか「豪雪うどん」と書かれたのぼりが・・。ここはとあるホテルの1階にあるレストランなんですが、そこで出されているこの「豪雪うどん」、なんでも地元特産の男爵イモを使って麺を作っているんだとか。では、早速入って食べてみることにします。 ワタシが食べたのは鍋焼きうどんなんですが、まず、出てきたうどんの麺、なんと、半透明! で、食べてみると・・・へぇ〜、なかなかのもんですねぇ。普通のうどんと変わらぬおいしさですよ。鍋焼きにしたのも大正解。ほんと、ぬくもりました。(^^) |
![]() |
・・そろそろ、ニセコを後にする時間がやってきたようです。私はここ倶知安駅でネット仲間さんと別れ、普通列車で小樽へ向かいます。13時38分発2937D(キハ150とキハ40の2連・写真左)に乗り込みます。 ってことで、キハ40のボックスシートに落ち着いたワタシ、かなりの眠気に襲われました。席に着くなり、すでに居眠りの態勢です。・・・まあ、この列車の終点まで行くから、寝過ごす心配はないし・・・。(爆) |
![]() |
心地よい揺れに眠ることしばし、目がさめると、蘭島〜塩谷間のビューポイントにさしかかるところでした。おぉ、なんとか終点に着く前に目がさめたぞぉ〜。(笑) ということで、2937Dは定刻の15時1分、終点・小樽に到着しました。 小樽に来たのは、もちろん理由があってのこと。しかし、その目的の時間にはまだ早いので、ちょっと時間つぶしをば・・・。 |
![]() |
駅を出たワタシは、みやこ通り商店街に足を進めます。この小樽駅周辺の繁華街も、小樽築港駅前に出来た巨大な某商業施設の影響で、客足が遠のいていると聞いていましたが、確かに以前と比べるとお客さん、少ないですかねぇ・・・。 で、この商店街の中にある純喫茶「光」でコーヒーを飲んで一服します。コーヒーのあったかさが、ほんとにいい感じです。 喫茶店を出て商店街をさらに歩きます。アーケードの途中何ヶ所かに、こうしてストーブが置いてあり、ベンチに座って暖がとれるようになっています。商店街って、こういう人の温かみが感じられるから好きなんですよね。 |
![]() |
「小樽バイン」で土産のワインを買い込んだりしながら時間をつぶし、16時過ぎ、ワタシは小樽運河まで下りてきました。観光案内所の入口に表示されているこの日の積雪は70cm。昨年来たときは積雪が1mを超えていて、写真手前に見えるベンチが完全に雪に埋もれていましたが、今回はさすがに雪の上に出てきていました。(^^;) まだ、空が明るいですね。しばらく待ちましょうか・・・。と思っていると、次から次にやってくる観光客の皆さんが、三脚を立ててスタンバっているワタシに「あのぅ〜、写真とっていただけませんか?」と声をかけてきます。何組くらい撮ってあげたことか・・・。(^^;) |
![]() |
16時半を過ぎると、さすがに暗くなってきましたね。今回、小樽へやってきた最大の目的は、そう、この光景を写真に撮ることでした。 昨年来たときは、三脚がないためにこの光景を撮ることが出来なかったので、まさしくリベンジ成功です。 ・・・それにしても、きれいですよね。来たかいがありました。(^^) |
![]() |
無事に目的を果たしたワタシは、札幌の宿に戻ることにします。 小樽駅から、17時14分発、3269M快速「マリンライナー」江別行きに乗ります。車両は写真の711系S104編成3連です。北海道の鉄道の電化当初から走りつづけているこの711系も、よる年波には勝てず、最近は廃車も続出しています。あと何回この電車に乗れるか分かりませんが、とりあえず今回はホームに上がったら711系だったので、喜んで乗ることにします。 小樽発車時点ではまだ空席もあったんですが、さすがに小樽築港からは観光客が押し寄せ、席は瞬く間にいっぱいになりました。 札幌着は17時50分。私はまだボックスシートに座っていたい気持ちを抑えつつ、列車を降りました。 |
さて、明日はこの旅2度目の「物語の舞台」が登場しますよ! | |
<Part7へ>![]() ![]() |