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Part3(2004・5)
成東の駅前に出てきました。
国鉄時代の雰囲気の残る、いい感じのたたずまいですが・・・。
・・・駅舎に向かって左手のところに、このような石碑がありました。
大きく「礎」の一字が彫られています。

この石碑の由来なんですが・・・。
第二次世界大戦の終戦直前の1945年8月13日、弾薬を積んでこの成東駅構内に停車していた貨物列車に米軍機の空襲があり、煙が上がったのを見た当時の成東駅長はじめ鉄道員と兵士たち合計42人が、爆発前に被害を防ごうと周囲の人々を避難させ、消火作業にあたったんですが、結局弾薬に引火してしまい、大爆発のために42人は全員が死亡。当時の成東駅舎も完全に倒壊した、ということです。
この「礎」の石碑は、横の案内板によれば、亡くなった人たちの13回忌にあたって建立されたものとのことです。

戦争のための軍需輸送の手段とされていた鉄道が攻撃の対象になり、終戦のわずか2日前にもこのような悲惨な出来事が起こっていたんですね。
安全な鉄道輸送の最大の前提は、やはり平和なんだ、ということを、改めて考えさせられました。
さて、のどが渇いたので、駅前にあった自動販売機でこちらのものを買ってみました。

こちら、「ジョージア マックスコーヒー」。全国銘柄の「ジョージア」の名前を冠してはいるものの、実は千葉、茨城、栃木の各県内でしか販売されていません。
以前にも飲んだことがありましたので、久しぶりに、と思って買ってみたんですが・・・。
やっぱり、「甘〜いっ!」(笑)

そうなんです、ものすごーく甘いのが、この「マックスコーヒー」の特徴なんです。
そろそろ、先へ向かいますか・・・。

再び駅構内に入ってきました。
ちょうど1番ホームには、折り返し千葉へ向かう113系電車が停まっていました。
そして、2番ホームには、東京からやってきた特急「しおさい3号」銚子行きが入線してきました。
車両は、幕張電車区の183系マリ9編成8連。ヘッドマークはLED電光表示になっていますが、車体は国鉄色・・・。
この編成も、中間の6両が元「あずさ」「かいじ」用のグレードアップ車両になっていました。
それほど混雑しているわけでもなく、途中駅からの乗車でもすぐに窓側の席に座ることができました。
列車は横芝、八日市場、旭と停車し、東へと足取りを進めます。

途中の八日市場では、上りの「しおさい8号」東京行きと行き違い。
総武本線も、佐倉から銚子までの間は単線ですので、こういう行き違いは避けて通れません。
旭の次は、飯岡。
えらくモダンな建物だなぁ、と思ったら、1997年に現在の駅舎に改築されているということだそうで・・・。
丘陵地帯を抜けて平地へ下り、列車は松岸へ。
佐倉から成田、佐原を経由してやってくる成田線と、ここで合流します。
さらに進むと、沿線には醤油工場が・・・。
いよいよ、終点が近づいてきたようです。
12時31分、「しおさい3号」は終点の銚子に到着しました。
銚子にやってくるのも4年ぶり、本当に久々です。

さて、ここからですが、ちょっと目的がありまして、乗り継ぐことにしました。
JR総武線はここ銚子が終点ですが、その先にまだレールが延びています。

2・3番ホームの先端のほうに、こちらのオランダ風車。
もう、お分かりですね・・・。
そうです、乗り継ぐのは銚子電鉄。
この銚子から外川まで、総延長6.4kmの路線です。

ホームで待っていたのはデハ801。製造年は1950年。1986年に四国の伊予鉄道からこの銚子電鉄にやってきた電車です。

車内もこのとおり、レトロな雰囲気いっぱいです。
後から乗ってきた中年のご一行が「あ、床が木になってる!」と言って驚いていましたが、昔の電車というのは、これが当たり前だったんですよね。
12時38分に銚子を発車した電車は、モーターのつりかけ音を響かせながら、のんびりとレールの上を進んでいきます。
写真の場所は仲ノ町。車庫には非番の電車たちが休んでいました。
駅舎も非常にいい感じのところが多いんですよね。
写真の駅舎は本銚子。乗っている電車の雰囲気とあわせ、なんだかタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。
こちらの駅は、笠上黒生。ここで、対向の電車と交換です。

上りホームの横には、4年前のときにも見かけたデハ101の姿。
少しずつ車体の劣化も進行しているようで、気になります。
ここ銚子電鉄の駅舎ですが、さきほどご紹介した本銚子以外にも、いろいろなものが・・・。

左上は、海鹿島駅。
典型的な地方の小駅、という感じもします。

左下は、その次の君ヶ浜駅。
ここは、犬吠崎に隣接する君ヶ浜海岸の最寄り駅ですが、凱旋門を模した白いゲートのようなものがあります。
終点・外川の一つ手前の駅・犬吠で、ワタシは下車することにしました。
もちろん、目的があってのこと。

駅の前では以前、廃車体を再利用したレストランの営業もしていましたが、どうやらいまは休業となってしまったようで、廃車体には錆が浮いてきていました。
そして、目的のところへ向かうわけですが・・・。

すでに時間は13時近くになっていましたが、ワタシはまだ昼食をとっていませんでした。それも、目的のためにわざわざ我慢していたわけで・・・。

目的の場所は、駅を出て少し歩いたところにありました。
「魚屋の回転寿司 魚料理」という看板が出ていますが、この「島武」さんというお店が、なんだかすごいらしいという噂を前から聞いていまして、一度行ってみようと思っていました。
で、回転寿司のほうのお店に入ったわけなんですが・・・。
休日ともなると、遠方からのお客さんも含めて大混雑になるようなんですが、さすがに平日とあって、お客さんはそれほど多くなく、少し待っただけですぐに座ることができました。

ここの回転寿司、何がすごいかというと、寿司ネタなんです。
もちろん、普通の大きさのネタも多いんですが、時折タイムサービス的にこのデカいネタのお寿司が登場します。
写真はカツオですが・・・シャリが全然見えましぇん・・・。(爆)
文字通り、ネタでシャリを巻いて食べるような感覚でした。

カツオだけじゃなくて、タコも、玉子も、とにかくネタが大きくてですねぇ。
普段は、回転寿司で12〜13皿くらいは楽に食べているワタシなんですが、さすがにこのネタの大きさ、7皿食べたところでノックアウト。
腹を空かせてきたというのに・・・ほんと、参りました。(^^;)

旅はまだまだ続きます。
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