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Part2(2004・5)
727Mは定刻に館山を発車しました。

沿線の水田地帯。すでに田植えは終わり、苗が風になびいていました。
千倉に着きました。夏場は海水浴客で賑わうところ。
ふだんは館山止まりの特急もシーズン中はここ千倉まで延長運転されます。
「包丁式」で有名な高家神社も、ここ千倉町にあるんでしたね。
千倉を出て、列車は少し内陸へ入り、太平洋側へ向けて走っていきます。

このあたり、さすがに太平洋が近いということもあって、沿線には防風林なんでしょうか、このようにうっそうと・・・。
そして列車は、太平洋側へ出てきました。
天候が悪く、しかも風も強いようでした。
ここは、江見。すでにここは鴨川市内。

安房鴨川から館山へ向かう上りの722M列車と行き違いです。
太海に到着しました。
このあたり、このようにいい感じに鄙びた雰囲気の駅舎がけっこう多いんですよねぇ・・・。
いよいよ、727Mは終点・安房鴨川へ。
向かいホームに、国鉄特急色の車両が待っていますね。
ということで、727Mを降りたワタシは、そのままその向かいホームの列車、特急「わかしお10号」外房線経由東京行きに乗り継ぐことにしました。
なんと接続時間はわずか1分! 大急ぎで1枚だけ写真を撮って、乗り込みます。

こちらの車両は幕張電車区所属の183系マリ1編成8連。先ほど乗車した「さざなみ1号」のマリ12編成同様、中間の6両がグレードアップ改造車で組成されていますが、違う点は、その中間6両のうち4両が、183系ではなく189系の車両である、ということ。

189系電車はかつて、信越本線の特急「あさま」などに使用された特急形電車。JR最急勾配区間として知られた横川〜軽井沢間(1997年9月30日をもって廃線)で、補機として連結されたEF63形電気機関車と動力協調運転を行うための機構を備えた車両ですが、もともとは183系をベースにしているため、183系との混結でも通常の走行にはまったく問題がないわけで。

189系のグレードアップ改造車は、183系のグレードアップ改造車より改造時期が後になっていることもあって、内装面ではいくつか違っている点もあります。
天井照明部の意匠もそうですし、ハイデッキ化された部分の嵩上げ高も異なっていますよね。内装の色も一部違っています。

この「わかしお10号」、途中の勝浦までは各駅停車の普通列車として運転されます。
安房鴨川を出た列車は、時折太平洋を見ながら進んでいきます。
どうやら、きょうは波も荒いようですね。
安房小湊に着きました。ここも夏は海水浴客で賑わうところ。
また、ここは日蓮宗の開祖・日蓮上人の生誕地、ということで、そのことを記念した誕生寺というお寺もあるそうで・・・。
安房小湊の次は、行川アイランドに停車。

フラミンゴのショーなどで有名だったテーマパーク「行川アイランド」への行楽客の便を図るために、1970年7月に開設されたのが、この駅。
しかし、肝心の同園が2001年8月31日をもって閉園となってしまい、場所柄、この駅を利用する人もかなり少ないと思われますが・・・。
列車は山間から再び海沿いへ出て、まもなく勝浦へ。
やはり波頭がたっていますねぇ。
10時6分、勝浦に到着。
勝浦は漁業の街として有名なところ。カツオの水揚げ高では全国でも一、二を争うといいます。
そういえば、初鰹のシーズン・・・ということで、この時期に「勝浦港カツオまつり」というのも開かれているのだとか。(今年2004年は6月5日開催だそうです)

普通列車で走ってきた「わかしお10号」、ここからは特急列車となります。
勝浦から2駅先の浪花駅。
単線区間のため、ここで下りの255系特急「ビューわかしお3号」と行き違い。
向こうを待たせて、こちらは先に上りホームを通過していきます。
列車は、大原に停車。

1988年3月にかつてのJR木原線から第三セクターに転換された、いすみ鉄道(大原〜上総中野間)の気動車・いすみ200形が停まっていました。
今回の乗り鉄計画を考える際に、いすみ鉄道と、上総中野で接続している小湊鉄道のほうに乗車するプランも並行して検討していましたが、どうもそちらのほうは日程的にうまくはまらない、ということであきらめた経緯がありました。
いずれは、こちらにも乗ってみたいと思いますが。
列車は上総一ノ宮、茂原と停車し、10時47分に大網に到着しました。
この後の行程がありますので、ワタシはここで下車しました。
いったん改札を出てきました。
この大網、という駅は、外房線と東金線の分岐点にあります。

ふつう、別の線区が分岐するような駅では、ホームから発車してしばらくしてから線路が分かれていくケースが多いんですが、この大網では逆に線路の分岐ポイントを過ぎたところにホームがあるため、外房線と東金線のホームとの間は少し離れています。
かつて、この大網駅は、現在の駅より東金線のほうへ入ったところにホームがありまして、外房線(当時の房総東線)はそこからスイッチバックして安房鴨川へ向かっていました。
1972年にその配線を変更し、外房線側を複線電化してスイッチバックを解消した際に、ホームの配置が現在のようになったとのこと。

乗り換えは、写真のような通路を通って移動・・・。
東金線ホームに上がってきましたが、天気はだいぶ持ち直したものの、風が強くて、ふきっさらしのホームにいるとなかなか大変でした・・・。(^^;)

折り返し、成東行き643M列車となる幕張電車区の113系電車4両編成がやってきました。
ここもスカ色・・・ほんと、国鉄色ばかり乗ってますな。(^^;)
東金線の沿線には、このように水田が広がっています。

千葉県は関東でも随一の農業県、でもあります。耕地面積は県土の約3割にあたる約13万5100ha(2003年度の統計資料による)にも及び、農業全体の粗生産額は、なんと北海道に次いで全国2位(!)だというんですが、意外でしたねぇ。
温暖な気候に恵まれていること、山岳地帯が少ない地理的条件など、さまざまな要因があるんだと思いますが。
福俵、東金と停車し、列車は求名へ。
読み方は「ぐみょう」。難読駅名ですね。

駅舎は木造の三角屋根。いいですねぇ・・・。
列車はまもなく、終点の成東に到着します。
ちょうど試験の時期なんでしょうか、下校する高校生たちがホームで電車を待っていました。

ここ成東でも、ちょっと途中下車することにしました。
その模様は、続編で・・・。
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