(2023・11)
今回は、荒尾駅スタート・ゴールのJR九州ウォーキングに参加した際の記録です。
大牟田や荒尾のウォーキングというと、やはり世界遺産にも登録されている三池炭鉱関連施設群が思い浮かびます。ワタシ自身もこの間のウォーキングで何度か、そうしたところへ足を運んでいます。今回は炭鉱専用鉄道の廃線敷を歩いて万田坑まで行き、そこから荒尾の街へ戻ってくるコースとなっていました。
で、折しもちょうど佐賀インターナショナルバルーンフェスタの開催時期でもありまして、ウォーキングを終えた後になんとかそちらへ足を延ばせないかと考えましてね・・・。
なお、ウォーキング部分についてはこちらも参照ください。
11月3日朝。

箱崎6時36分発、普通123M列車博多行きに乗車します。813系6両での運転、前3両はRM3001編成でした。
RM3001編成は、かつてのRM1001編成。3本しかいなかった1000番台のうち、南福岡に残る1本が、いわゆる一部座席撤去をされてしまったわけで・・・残りの2本は直方所属で座席撤去対象とはなりませんでしたが。
123Mは博多駅4番ホームに到着。

到着後、6番ホームのほうに足を向けると、そこには6時48分に発車する臨時快速「バルーンフェスタ号」江北行きが停まっていました。813系RM2217+RM1編成の計6両での運転のようでした。
朝からバルーンフェスタに行きたい気持ちもありましたが、今回はそちらではなく、まずは南下をすることに・・・。
朝飯を調達しに行きまして、再びホームへ。

5番ホームから6時56分発、博多始発の普通2325M列車大牟田行き、817系VT512+VN22編成計4両での運転でした。
そう、この朝の時間名物の、熊本車+佐世保車の併結で運転される列車。熊本車は815系が入る日もありますが、今回は817系でした。
で、調達してきた朝飯はこちら。今回もコンビニおにぎりとなりました。
手軽だし、それでいてお米なので腹持ちも良いし。朝からお米派のワタシとしては、やはりこちらのほうがお後がよろしい感じで。(笑)
2325Mは定刻に博多を発車。

博多駅の下り方では、5月の大規模な線路切替工事のあとも、「空中都市プロジェクト」の具体化に向けた工事が進んでいます。博多駅の下り方のこの部分には、上に新しいビルが被さる形になっていきますので、完成する頃には、博多駅の下り方へ発車する車内から見える景色も、一変することになるんでしょうね。
列車は鹿児島本線をどんどん下っていきます。

こちらは、筑後船小屋到着直前の様子。
ご存知、タマスタ筑後を含むホークスベースボールパーク筑後が見えてきます。ちょうど投手陣を中心としたホークスの秋季キャンプがここで行われていまして、筑後船小屋では若い女の子を中心にホークスファンがぞろぞろと降りていく光景が見られました。
こちらは、ワタシが乗車していたクモハ817-22の車内。

このVN22編成もそうですが、佐世保車両センターの817系2連7編成は現在、全車がロングシート化改造をされず、原型シート配置のままの車両となっています。
下り方に連結されているVT512編成はロングシート化されている車両。熊本車両センターにいる817系は現在2連4編成で、すべてロングシート化されています。815系もロングシート車ですので、この2325Mでは現在、シート配置が異なる編成同士の併結が当たり前の状況となっています。
8時24分、2325Mは定刻に終点の大牟田駅2番ホームに到着しました。
到着した編成は、大牟田から折り返し普通328M列車として鳥栖へ向かい、鳥栖で併結を解かれて、あとはそれぞれ、鹿児島本線と長崎本線へ分かれて運用されます。

・・・この車両がそのまま荒尾まで行ってくれたら、ありがたかったんですがね・・・。
次の列車を待つことにしたんですが、その次の列車・普通2327M列車が、途中の羽犬塚駅で体調不良の乗客の救護のためということで遅れているという情報が流れ・・・。

結局、11分遅れの9時ちょうどに、2327Mは大牟田駅1番ホームへ滑り込んできました。811系PM5編成4連でした。
12分遅れの9時5分、2327Mは終点の荒尾に到着しました。
PM5編成はこのあと、入れ換えられて駅舎側の留置線へ移るようです。

同じ目的と思われるみなさんが、列車を降りて行きました。
ウォーキングのスタート受付は9時から開始されていました。

改札を出てそのままコースマップを受け取り、歩き始めました。
ほんと、いい天気ですね。
荒尾駅を出発して、最初の立ち寄り処が、こちら。

こちら、海に近いおもやい市民花壇のバラ園です。
荒尾市大島浄化センターの敷地内に、このようにバラの花が咲き誇っていました。バラの見ごろは5月と11月の年2回ありまして、ちょうどこの時期は秋バラの季節。
初めて立ち寄ったんですが、市民ボランティアの方が日々手入れをされているということで、とても整った感じのバラ園になっていました。
海側にあるおもやい市民花壇から、山側へ移動。

鹿児島線の万田踏切を渡ります。
この踏切も、過去のウォーキングで何度か渡っていますね。
さらにコースを進んでから、いよいよ三池炭鉱専用鉄道の廃線敷へ上ってきました。

こちらは、原万田駅跡。
ここから炭鉱専用鉄道の廃線敷に上がってくるのは4年ぶりのことになります。かつて、炭鉱労働者の通勤輸送をしていた、旅客輸送の名残を今に伝えるホームの跡が残されています。
原万田駅跡を後にして、そこから廃線敷を歩いて行きます。

PC枕木が残っていたりしまして、PC枕木・・・かなりしっかりした軌道をつくってたんだなぁ、それくらいの輸送をやっていたんだなぁ、ということを感じながら、どんどんと先へ向かいました。
コースを進んで、万田坑のところまでたどり着きました。

ここには、かつて炭鉱専用鉄道で活躍した電気機関車、「炭鉱電車」が保存されています。
12号機と18号機の2両が置かれています。ここで走行できる状態で保管されており、時折動いている姿を見られるとのことで・・・この日も動かしていたようです。ワタシは先を急ぐので動くところは見ませんでしたが。
万田坑を後に、荒尾の市街地へ戻っていく道のり。
熊本県道29号を歩いていきます。
ここももう、何度か歩いている道ではありますが・・・先ほど歩いてきた廃線敷や、荒尾の街並みを見下ろすような形で進みます。
鹿児島線の線路沿いのところまで降りてきて、こちら。

以前のウォーキングでも来たことがありましたが、荒尾駅からは南方に当たる位置に、こちら、宮崎兄弟資料館があります。
地元の郷士であった宮崎家、幕末から明治期にかけ、自由民権を旗印に活躍した宮崎兄弟(二男・八郎、六男・民蔵、七男・彌蔵、八男・滔天)の生家だったところです。亡命して日本へ渡ってきた孫文と交流があり、中国の辛亥革命にも関わりがあったことで知られます。詳しくは荒尾市のサイトをどうぞ。
宮崎兄弟資料館をあとにして、あとはゴールの荒尾駅を目指す道のり。
沼橋踏切を渡って、線路の西側へ移りました。

このあたりで時刻はまだ10時半。
9時過ぎにスタートして、もう終盤かよ・・・どんだけガチ歩きしちゃったんでしょうね。(笑)
結局、荒尾駅にたどり着いたのは10時38分のことでした。
そそくさとゴール手続きを済ませました。

早くゴール出来たし、佐賀へ行こう、ということにしたんですが・・・。
ちょうど、ワタシがゴールしたそのとき、上り列車がちょうど行ってしまったもんでですね・・・ガチで歩いてきましたが、そこまでは計算してなかったな・・・。(^^;
次の列車まで少し時間がありましたんで、荒尾駅の駅舎内でこの日販売されていた、おむすびをいただいて行くことにしました。

各地のイベント等で出店しているという「NOKISHITA kitchen」さんのおむすび、いくつか種類があったんですが、「ワインさば」(250円・税込)と「合鴨パストラミ」(260円・同)の2つをいただいてみることに。
「ワインさば」のほうは、初めての感覚というか、さばが甘く感じたんですよね~しかもしっかり旨みも効いてて。合鴨パストラミはこれまでおむすびでなくそのものだけは食べたことがありましたが、おむすびにしてもなかなかいいですねぇ。
おいしかったです。(^^;
おむすびも食べ終わって、ここから北上開始です。

荒尾11時3分発、普通5338M列車銀水行き、817系VT516編成2連での運転でした。

この5338Mに乗ると、次の大牟田始発の普通332M列車鳥栖行きに乗り継ぐことができます。
大牟田に着くと、向かい側の2番ホームに332Mが停まっていましたので、そそくさと乗り移りました。332Mは817系VT512編成2連での運転でした。

332Mは11時12分に大牟田を発車。
ガチ歩きしてきて軽く疲れがきてましたんで、少しウトウト・・・。
332Mは11時56分、終点の鳥栖駅2番ホームに到着しました。

ここからは長崎線へ乗り継ぐわけですが、せっかく昼時に鳥栖なんでですねぇ・・・。
そう、こちら。
鳥栖駅のホームで、かしわうどん(390円・税込)をいただくことにしました。

鳥栖駅ホームで中央軒さんのうどんをいただくのは、元日にやってきたこのとき以来ということになります。
このところ、ずっと休業となっていた1・2番ホームと3・4番ホームのうどん屋さんが、ようやく土休日の日中のみ営業できるようになったとのことで、今回は1・2番ホームでうどんをいただきました。
相変わらず、いいお味でございました。
さて、うどんも食べ終わって、長崎線の方へ進みます。

鳥栖駅6番ホームから12時46分発、普通2849M列車肥前浜行き、佐世保車両センターの817系4両で運転、上り方2両はVN31編成でした。
通常は817系2両での運転のはずで、佐賀バルーンフェスタ向けの増結運用となっていたようです。
ワタシはどうにか席にありつきましたが、やはり車内はバルーンフェスタに向かうお客さんでごった返していました。

13時27分、2849Mは2分ほどの遅れで臨時駅のバルーンさがに到着しました。
やはりというか、どっとお客さんが降りまして、ホーム上は人の海となっておりました。
で、バルーンフェスタの会場に着きまして、1時間半ほどのんびり場内放送を聴きながら、15時予定の午後の競技の案内を待っていたんですが・・・。

この日は暑くなりすぎて、それ故に上空の気流がバルーンの競技には適さない状況になっており、残念ながら午後の競技はキャンセル、という案内が・・・。
まぁ自然が相手の競技ですし、午後は特に、気象条件的にキャンセルのリスクが高いことも承知はしていますが、しかしまぁ、実際に来て競技がない、っていうのはなかなか堪えますねぇ・・・。今年はワタシにとってこの日が唯一のチャンスだったんですがね、仕方ないすね・・・。
まぁやむを得ないので、キャンセルの案内があったあと、即動き始めました。

歩いて嘉瀬川河川敷を離れました。
以前からやってみようと思ってたことで、ちょっと歩いてみようかと・・・。
会場を離れてしばらくしてから振り返ると、バルーンが数機、インフレーションをしているのが見えました。
飛行こそできないものの、地上でインフレしてバルーンを立ち上げることはOKという話で、有志がバルーンを立ち上げてくれていたようで。
ワタシは会場を離脱したあとでしたが、こういうのはありがたいですね。
当初は佐賀駅まで歩いてもいいかな、と思ったんですが、途中でとある列車が走っていくところを見かけて、方針変更。
鍋島駅にやってきました。

ここで佐賀までの乗車券を買い、ホームで少し列車を見ていくことに。
やってきたのは、こちら。

唐津線西唐津行きの普通5839D列車。下り方からキハ125-3+キハ47-9126+キハ147-54+キハ140-2040、という4両で運転されていました。
後ろのキハ147-54+キハ140-2040の2両は、この時期の唐津くんち・佐賀バルーンフェスタといったイベント向けの増結用として、直方車両センターから唐津車両センターへ貸し出されていた車両。
唐津車両センターの気動車はみな「ゾンビランド サ・ガ」のラッピングを施されていまして、貸出車にはそのラッピングがないのでかえって目立ちました。沿線から見ていて気が付いたので、佐賀から折り返してくるところを待ってみた、ということでした。
ということで、鍋島から一駅、佐賀まで乗車します。

鍋島15時45分発、普通2858M列車鳥栖行き、817系VN26編成2連での運転でした。混雑による遅れの影響で、この列車も14分遅れてやってきました。
隣のバルーンさがでたくさん乗ってきていますので、もちろん車内はすし詰め状態。ただ、乗らないわけにもいかないので、どうにか乗り込みました。
どうにか佐賀駅にたどり着いて下車。

列車を降りて、向かったのはこちら。
「SAGA BAR」です。

リニューアルオープンした直後の半年前に来て以来、久々にやってきました。
店内はやはり、満席に近い賑わいでしたが、どうにかこうにか、カウンター席にありつけました。
いくつかアテを頼んで、お酒はまず「古伊万里 前」の純米、そのあとに、松浦のお酒「松浦一」の純米へいってみました。
で、松浦のお酒にあわせるならこれかな、ということで、鯵フライを頼んでみたんですが、そこにはなんと、嬉野茶の茶葉を使用したタルタルソースがついていました。これがとても美味くてですねぇ・・・。

実は、カウンターの隣席に、兵庫から来られたというワタシより少し年上の女性が来られてまして、その方がこの鯵フライを頼んでいるのを見ていて、これよさそうだな~と思って頼んだんですが、フライのほうも揚げたてサクサクでしてね。これは当たりでした。

その兵庫の女性と、少し話をしていました。その方は朝にバルーンを観たあとに、唐津くんちへ行ってきたとのこと。ワタシが午後からバルーンを観に行ったもののキャンセルになったと話すと、「福岡からだったら、明日も来れるじゃないですか」って・・・「いやいや、明日は仕事なんで」って答えましたが、まぁ兵庫からって考えたら、そうも思うんだろうなぁと。(^^;
おかげさまで、楽しい時間を過ごせました。
「SAGA BAR」での楽しいひとときを終えて、帰りの道のり。

佐賀17時37分発、「リレーかもめ44号」博多行き、787系BM7編成8連での運転でした。

指定席をとっていましたので、4号車のサハ787-207に乗車。
そう、このサハ787-207は、元車号サハシ787-7。20年前の2003年2月7日、787系特急「つばめ」ビュッフェの最終営業を行った車両ですね。こちらで書いてるように、ワタシもその最終営業の列車に乗っていたんでした。

かつてのビュッフェスペースに設置された座席に着席するわけですが、妻面のマガジンボックスには、九州新幹線部分開業を前に貼り付けられていた、787系と新幹線800系がデザインされたステッカーが、まだ貼り付けられていました。
そういえば、このマガジンボックスに、車内誌が置かれなくなってしばらく経ちますねぇ・・・。
18時13分の定刻より少し遅れて、「リレーかもめ44号」は終点の博多駅3番ホームに到着しました。

どうにかこの時間に着いたんで、ちょっと改札出てみましょうかね。
やってきたのはこちら。
博多駅博多口前、博多駅前広場。
既に、冬のイルミネーション「光の街・博多」が始まっていて、駅前は光で彩られていました。
この場所では11月6日からクリスマスマーケットも始まります。街はもう冬へ向かっていますね。
イルミネーション見学は早々に切り上げ、博多18時23分発のこちらの列車で箱崎へ引き上げることにしました。
普通2180M列車海老津行き、813系9両での運転、後ろ3両はRM2216編成でした。

いや~ほんと、長い一日になりました。
朝、荒尾までウォーキングに出掛けて、そこから佐賀バルーンフェスタに転戦するという、一日がかりでのお出かけになりました。バルーンの競技飛行がキャンセルになってしまったのは返す返すも残念ですが・・・まぁこういうこともあるんですよね。来年に期待しましょう。
荒尾では、三池炭鉱専用鉄道の廃線敷を歩いて「炭鉱電車」とのご対面も果たせました。何度かこの炭鉱専用鉄道の廃線敷を歩いていますが、いつか、この廃線敷に特化したウォーキングなんかが企画されるといいなぁと思ったりしています。(もっと長い区間を歩くとか、ですねぇ)

秋のウォーキング、まだまだシーズンは続いて行きます。
<おわり>