(2023・10)
前日の城戸南蔵院前駅スタートのコースに続き、この日もJR九州ウォーキング参戦となりました。
今回は、日豊本線下曽根駅をスタートして、新門司港をめざすコース。そう、昨年のこのときと同じようなコース取りなんですけどもね。昨年のときは、名門大洋フェリー、阪九フェリー、東京九州フェリーの3社のターミナルへ行き、それぞれの会社の最新フェリーを見学するというものでしたが、今回はそこにオーシャン東九フェリーが加わり、新門司港を発着するフェリー4社すべての船を見学できる、ということになりました。
今回も前回と同じく、中1娘と2人での参戦に。さてどんなことになったのか・・・。
なお、ウォーキング部分についてはこちらも参照ください。
10月9日朝。
箱崎6時57分発、普通2327M列車荒尾行きに乗車して、博多へ出てきました。811系4両+813系3両の7両での運転、前4両はリニューアル未施行のPM103編成でした。

新幹線ホームには、発車を待つ「こだま842号」新大阪行きが停まっています。おなじみ、「ハローキティ新幹線」500系V2編成ですね。
いったん改札を出て買い物をして、再びホームへ。

博多からは、写真左、2番ホームから7時31分発、787系BM4編成6連で運転の「にちりんシーガイア5号」宮崎空港行きに乗車します。同編成は佐賀からの「かささぎ202号」で到着後、ホームに横付けしたまま車内整備を行っていました。

右の3番ホームには、「リレーかもめ5号」の787系BM10編成8連が停車中。しばし787系が並びます。
車内で朝飯にしました。
今回は、「トランドール」のパンを購入。ワタシは、写真のフレッシュトマトのフォカッチャ(324円・税込)と、「ザ・カレーパン」(259円・同)にしました。久々に「トランドール」のパンを食べましたが、やっぱりおいしいですね。
「にちりんシーガイア5号」は定刻に博多を発車。

写真は箱崎~千早間、多々良川を渡るシーン。前日の雨天の影響を引きずって、まだ雲多めの空でありました。

ワタシ自身、子供の頃から幾度となくこの多々良川橋梁を列車で渡っていますが、宇美川との合流点で川幅がかなり広くなっているので、子供の頃などは「この多々良川ってどんだけでかい川なんだろう?」って思ったりしてましたね。同じ鹿児島線で渡る遠賀川よりも、川幅広く感じたもんでして。
こちら、BM4編成の2号車・モハ786-104の車内です。
そこそこお客さん乗ってますね。

列車は吉塚、香椎、福間、赤間とこまめに停車していきます。福間には、今年7月1日のダイヤ修正で新たに停車するようになりました。
折尾に停車し、次の黒崎に到着する直前。

筑豊電鉄黒崎工場の構内ですが、一部の線路が撤去されています。
工場に隣接する西黒崎電停が現在、国道3号黒崎バイパスの関連工事(国道200号と黒崎バイパスの接続工事)で営業休止になっていますが、それとの絡みもあるのかなとか。
黒崎を発車し、写真は八幡を過ぎたあたり。

皿倉山が雲の中に隠れていますね。
この日は天候回復傾向と聞いていたんですが、この状況を見るとちょっと気になりますね・・・大丈夫かいなぁ・・・。
8時31分、「にちりんシーガイア5号」は小倉に到着しました。
列車の次の停車駅は行橋。下曽根には停まりませんので、今回もここ小倉で下車となりました。

さて、次に乗る列車ですが・・・。
・・・こちらです。
小倉8時44分発、臨時の普通9521M列車「フェリーウォーキング号」行橋行き。813系RM3503+RM3404編成計6両での運転でした。
前回1年半前のウォーキングの際も、こうした臨時列車が走っていまして、そのときは415系4両だったんですが、今回は813系6両になっていました。
8時58分、9521Mは下曽根に到着しました。
同じ目的と思われるみなさんが続々と降りていきます。
ワタシたちももちろん、下車して改札へ向かいます。
改札を出ると、ウォーキングのスタート受付待ちの列が、駅の外まで延びていましたが、前回ほどは遠くへ行かされることはなく、駅のロータリーに近いあたりで並ぶことができました。
その後も、後続の列車で続々と参加者が集まり、列はどんどんと後ろへ延びていきました・・・。
スタート受付開始の9時をまわって、5分ほどでスタート受付にたどり着き、コースマップを受けとりました。
今回も協賛企業からのプレゼントがいくつか・・・。

とにかく、先を急ぎましょうかね。
下曽根駅を出て、九州労災病院の近くを通り、そこから県道25号の寺迫口北交差点へ向かっていきます。

途中の橋の上から見えた足立山、こちらも雲の中・・・。
このあたりの山に雲がかかっていると、あまり天候的にはよくないサインなんですよね・・・。
今回のウォーキングでは、途中の沼中学校下バス停から恒見営業所まで、西鉄バス北九州が運行する臨時バス(有料)でショートカットするという別ルートが設けられていました。
フルに歩くと立ち寄り処がなくて一番つらいエリアをショートカットできるということで、そちらを利用した人も多かったようなんですが、ウォーキングで歩きに来ているのにバスでショートカットなんてナンセンス!ということで、ワタシたちはそのまま歩き続けることにしました。
そのまま県道25号を歩き続けていると、こちらの標識が。

小倉南区から門司区へと入りました。
先述の臨時バスを使うと、ここはあっさり通過してしまうんですけども、やっぱり歩いてここを通ると、なんというか、達成感というか、がんばってるなという感じがしますね。
門司区内に入っても、しばらく目標物のないエリアを進みます。
おかげさまで、歩くスピードはかなり上がったと思います。(笑)

そうして歩き続けていると、やがて新門司港の名門大洋フェリーのターミナルにたどり着きました。
名門大洋フェリー(かつての名門カーフェリー=大洋フェリーと合併して現社名に)は、この新門司港を最も早くから発着港にしていた会社ですね。阪九フェリーが1991年に小倉・日明からこの新門司港にターミナルを移すまでは、唯一新門司港発着のフェリー会社でした。

今回、名門大洋フェリーが見学用に用意したのは「フェリーきょうと」。2021年12月に就航、「フェリーきょうと」の名では三代めの船で、同社では歴代最大となる全長195m、総トン数15025tのフェリーです。前回1年半前のウォーキングのときにも見学した船ですね。
左下写真は、同船で最上級の客室となる「スイート」、それも、畳のリビング部分とベッドとが折衷になっている和洋タイプの部屋です。
ほんと、ホテルの設備ですよねこれ。目的地の港に着いても降りたくなくなるような部屋ですね。(^^;
同行の娘が「お腹が空いた」と言い出しましたんで(笑)、ひとしきり客室見学を終えたあとに、展望レストランへ行ってみました。
前回もこの「フェリーきょうと」のレストランに立ち寄ったんですが、今回もお世話になることに。なかなか広々としたスペースです。
こちら、前回もお世話になった自動のビールサーバー。
500円を投入してジョッキをセットし、ボタン操作をすると、自動で冷たい生ビールが注がれます。

・・・ってあーた、まだウォーキング途中じゃないのかよ!って声が聞こえそうですが、まぁいいじゃないすか。(笑)
で、結局、焼きそば(500円・税込)と唐揚げ(300円・同)を買ってきまして、軽くいただいていくことにしました。
保温庫に入っていた作り置きですが、まぁそんなことは気にしない。(笑)

今回は見学のみなんで軽食でしたが、これが実際に乗船して船旅となると、もっといろいろなものをいただけるわけでね・・・あーほんと、船の旅したくなります。(^^;
さて、「フェリーきょうと」を後に、次のフェリーターミナルへ歩を進めます。

新門司大橋を渡ると、そこには2つの会社のフェリーターミナルがあります。
順番に訪ねることにしましょう。
まずは、こちら。

1年半前には訪ねることがなかったんですが、今回は新たにコースに加わった、オーシャン東九フェリーのターミナルです。この新門司港から、徳島港を経由して東京港までを結んでいます。
見学用に用意されたのは「フェリーどうご」。2016年就航、全長191m、総トン数12636tの船です。
乗船してみると、目を引いたのがこちら。

イートインスペースにある、自販機の数々。
自販機飯の充実ぶりは、以前テレビでも特集されたほど。本当にこれでもか、というくらい、いろいろなものが備えられていました。
もちろん、これを買って食べることも可能だったわけですが、今回はさっき食べてますんでね・・・。
客室は豪華な設備はありませんが、個室をはじめプライベートが保たれる仕様になっていて、なかなかに過ごしやすそうな空間です。
こちらは4名部屋個室、ベッドを4つ備えてはいますが、定員に満たない場合でも他のお客さんとの相部屋は想定されておらず、プライベートな空間が保たれるという・・・いいですねぇ。
続いては、こちらへ。

オーシャン東九フェリーのターミナルと同じエリアに、阪九フェリーのターミナルがあります。2つあるターミナルのうちの、第1ターミナルのほうへ今回も向かいます。
見学に供されたのは「フェリーせっつ」。2020年3月就航、全長195m、総トン数16292t、前回1年半前に見学した「フェリーやまと」の兄弟船、ということになります。
ターミナルの入口では、今回も阪九フェリーのマスコットキャラクターである「ふねこ」のお出迎えがありました。
いわゆるゆるキャラのなかでも、例のCMも相まって特にゆるいんじゃないかと思うこの「ふねこ」。相変わらずの人気ぶりですね。
こちら、「フェリーせっつ」のなかでも最もグレードの高い「ロイヤル」のベッドルーム。
この「ロイヤル」では、このベッドルームと別にリビングルームがありまして、かなり贅沢な空間の使い方をしています。こういうことができるのも、フェリーならでは。鉄道や飛行機では絶対にまねのできない領域です。
阪九フェリーのターミナルを出て、いよいよ今回のウォーキングのゴールとなるポイントへ向かいます。

すでにゴールした人たちが、門司駅行きの臨時バスで引き上げていくところにも出くわしました。
実は、阪九フェリーのターミナルから、今回のゴールとなる東京九州フェリーのターミナルまでが、かなり遠いんですよね・・・。
ということで、頑張って歩いて、ゴールの東京九州フェリーのターミナルに到着です。
ここまでスタートから15km余り、時間にして3時間50分ほどかかっていました。

東京九州フェリーが見学に供したのは「フェリーそれいゆ」、総トン数15515t、全長222.5m、同社が2021年7月に横須賀~新門司港に就航した当初から運行されている船です。
こちら、「フェリーそれいゆ」で最もグレードの高い「デラックス」の室内。
バス、トイレ、冷蔵庫を完備したオーシャンビューの個室、これまた贅沢な空間ですね。
新門司港から横須賀港まではほぼまる1日かかりますので、本当にのんびりと楽しめそうですね。
船内のレストランでは、前回のウォーキング同様、軽食の提供が行われていました。
前回は「横須賀海軍カレー」をいただいたんですが、今回はその横須賀海軍カレーを使用した「よこすか海軍カリーパン」(1個300円・税込)を、娘と2人でいただきました。アツアツ、サクサクの状態で提供されていて、とてもいい感じでしたよ。
4隻のフェリー見学を無事に終えて、ここからは、西鉄バス北九州が運行する門司駅行きの臨時バスで引き上げます。
ワタシたちが乗車したバスは、弥生が丘営業所所属の9955号車、日産ディーゼルのエンジンを搭載した西工96MC車体のバスです。
今回もこの臨時バス向けに、弥生が丘のほか門司、恒見、中谷など北九州市内の各営業所から、路線バスが集められていました。
今回もバス車内の運賃表示器では、門司駅からのJR列車の発車案内が流されていました。
JR九州と西鉄は以前から「犬猿の仲」と評されていて、以前だとこうして協力するシーンっていうのはなかなか見られなかったもんでしたが、最近はやはり雲行きが変わっていますのでね。
バスはおよそ25分ほどで、門司駅前に到着しました。
通常の路線バスのバス停から外れた、写真の場所での降車となりました。

で、門司駅から列車で引き上げようかとしていたんですが・・・。
門司駅の「みどりの窓口」で表示されていた運行案内では、踏切事故により折尾~博多間運転見合わせ、という情報が・・・。
実は、千早~箱崎間の名島踏切で人身事故が起こったとのことで・・・ワタシもよく知っている場所、実際に今朝列車で通ってきた場所ですのでねぇ・・・。

それにしても、今から帰ろうというのにこの状況。
さてどうするか・・・。
とりあえずは、列車で小倉までは行きましょう。

門司15時ちょうど発、普通5175M列車小倉行き。415系Fo-1513編成4連での運転でした。

これでとりあえず小倉へ出て・・・。
小倉からは新幹線へ迂回することにしました。

で、新幹線乗り換え改札を通過したあとに、こちらへ。
あまおういちごを使ったスイーツで人気の「伊都きんぐ」が新業態として3月にオープンした「Strawberry Tiger」。あまおうで綿あめを作って売ってしまおうという発想自体がかなり斬新だなぁと思っていましたが、今回初めてお店に立ち寄る機会を得ました。

おみやげ用の綿あめを買い込んで、自宅で食べてみましたが、あまおうの程よい酸味と甘みが交錯する綿あめが、口に入れると一瞬で消えてしまう・・・ほんとびっくり! ぜひみなさんも一度味わってもらいたいなと思います。
ということで、小倉からは15時34分発、「こだま849号」博多行きに乗車して博多へ向かうことにしました。
この列車は、「ハローキティ新幹線」での運転、ということで、500系V2編成8連が11番ホームに入線してきました。
これで、人身事故の区間をワープしてしまおうということなんですが・・・まさかここで、「ハローキティ新幹線」に乗ることになろうとは、全く予想外でした。
やはり鹿児島本線が停まっていた影響で、博多をめざす多くのお客さんが在来線から新幹線へ押し寄せていましたんで、「こだま849号」も自由席満席、デッキや客室内に立つ人が出るほどの混雑になりました。
「ハローキティ新幹線」なもんで、展示スペースになっている1号車に座席ありませんからねぇ・・・それでも1号車に陣取ったお客さんもいたようでした。

写真は遠賀川を渡るところ。
このあたりではかなりスピードが乗っていまして、かつての0系や100系の「こだま」を知っていると、「この列車本当にこだま?」って思ってしまうくらいのスピード感ですね。
ワタシたちは2号車に乗車したんですが、2号車は車内がハローキティの装飾で彩られています。
こちら、東海道・山陽・九州新幹線ではおなじみの「Shinkansen Free Wi-Fi」の車内ステッカーですが、これもしっかりハローキティ仕様になっています。
こんなところにも、こだわりがあるんですね。
15時51分、「こだま849号」は終点の博多駅16番ホームに到着しました。
列車はここから、特急博多南行きとなってさらに走りますが、ワタシたちはここで下車です。
博多から乗るお客さんもけっこういますのでね・・・博多南線は本当に、地域の足として定着しています。
博多に着いた頃には、鹿児島本線の事故区間も運転再開になっていましたので、そのまま上り列車で帰路に就きます。
ほぼ定時でやってきた博多16時2分発、普通2342M列車福間行き。813系6両での運転、前3両はRM2223編成でした。

一時は気を揉みましたが、なんとか帰ってこれました。(^^;
1年半ぶりに開催された新門司港フェリー見学のウォーキング。新門司港は、西日本では最大級のフェリーターミナル集積地なんだそうですが、4社ものフェリーを一度に見学できるっていうのは、かなり稀少な機会だと思います。
下曽根駅からそこを目指す道のりっていうのが、かなり大変ではあるんですけど、バスでのショートカットも使わずに歩ききって、いい運動になったかな。同行の娘もよく歩いたと思います。

さて、次のウォーキングはどうなりますやら・・・。
<おわり>