(2022・6)
JR九州ウォーキングの今年の春編は、6月5日の開催で終了となったんですが・・・なんとなくですが、消化不良感が残りましてね。
せっかくなので、行けなかったコースを歩いてみることにしました。普段のいろいろもろもろでストレスもたまってるし、歩くことでリフレッシュにもなるんでですねぇ。
まずは今回、5月14日に開催された西小倉駅スタートのコースに行ってみることに。

なお、ウォーキング部分についてはこちらも参照ください。
6月11日朝。雨が降るあいにくの天気。結局この日、九州北部は梅雨入りになったんですけどもね。

地元・箱崎から8時ちょうど発、普通1158M列車門司港行きで出発です。
車両は813系RM111+302+2215編成、計9両。9両中の6両が、座席一部撤去をされていない車両でやってきました。
そのまま普通で行く手もあったんですが、途中の古賀で1158Mを降り、後続の快速を待つことにしました。福間で快速を先行させるんですが、別ホームへ移動しないといけなくなるので、手前の古賀で乗り継ぎます。

古賀8時27分発、快速4220M列車門司港行き、車両は817系VM3008+VM3001編成+813系RM3106編成、計9両でした。

先月まで「麦秋~」っていう感じだった沿線も、そろそろ麦の刈り入れが終わり、次に稲作を行う準備が進みつつありました。
9時10分、4220Mは西小倉に到着しました。

今回のウォーキングはここがスタート。
雨のなかですが傘を差しながら、小倉の街へ歩き出します。
リバーウォークの前を歩いて、勝山橋へ向かう途中で、こちら。

この場所に、明治期に「小倉県」の県庁が置かれていたとのこと。
かつての豊前国を管轄していた小倉県ですが、1871(明治4)年の設置から5年ほどで福岡県へ統合されています。
勝山橋を渡り、小倉井筒屋の前を通過して魚町交差点へ。
小倉の繁華街ですが、交差点の角地に空き店舗があるなど、ちょっと心配な状況ですけどもね・・・。
モノレールの平和通駅の下をくぐり、こちらへ。
鴎外通りと命名されています。
この先、鍛冶町に、かつて明治・大正期の作家・森鴎外が住んでいた旧居があるとのことで・・・。
こちら、その鍛冶町にある森鴎外の旧居です。
このときにちらっと触れていましたが、鴎外は1899(明治32)年から1902(同35)年まで軍医として小倉へ赴任した際、前半はこの鍛冶町の住宅に住み、後半は現在の小倉駅前広場にあたる京町5丁目に住んでいました。

この鍛冶町の旧居、一般公開の開館は10時から。少し早かったようで今回は中には入れませんでした。またそのうち、ね。
そこから紺屋町方面へ進み、こちら。

ここは古船場町にある、無法松の碑。
無法松こと富島松五郎の生涯を描いた「無法松の一生」(原作は岩下俊作著「富島松五郎伝」)、その松五郎の人柄を愛する地元の人たちによって建てられたとのこと。
モノレールの線路沿いに出て、三萩野方面へ進みます。

途中、こちらへ。
「揚子江の豚まん」本社工場に併設された直売所。
ここの豚まんがおいしいので、以前から時々買いにきています。
同行の小6娘も食べたそうにしていたんで、1個230円(税込)の豚まんを2個買い込んできました。
少し歩いたところで、マンションの軒先で雨宿りしながら、豚まんをいただきました。
相変わらず、一口食べると中から肉汁がジュワーッとあふれ出てきます。それを懸命に落ちないようにしながら、がっつきます。
お肉と刻み玉ねぎ、そして肉汁・・・満喫させてもらいました。(^^;
三萩野交差点から国道3号を進んで、こちらへたどり着きました。

TOTOミュージアム。
TOTOの本社・小倉第一工場に併設された博物館。同社が手掛けるトイレ・バスやキッチンなど、さまざまな製品の歴史を紹介しています。
展示のなかにあったこちら。
バイクのシート部分がトイレ(!)になっていますが、「トイレバイク ネオ」といいます。家畜の排せつ物や生活排水から生成されたバイオガスを燃料としています。
2011年10月には、このバイクが北九州から東京まで1400kmを実際に走ったのだそうで・・・。(^^;
何といっても、圧巻なのは各種トイレの展示。
家庭用・パブリック用といった用途別に、同社の歴代製品をはじめとした各種トイレ機器がズラリ。トイレの歴史・進化がとてもよく分かります。
懐かしい初代ウォシュレットのCMも、展示の一角で流れてましたね・・・あぁ、あの頃はウォシュレット自体がすごく画期的なものだったんだと。同行の娘にとっては、もうウォシュレットなんて当たり前、という感じでしたが。(^^;
TOTOミュージアムを出て紫川沿いを進み、ここ紫川橋で川を渡り、勝山公園のほうへ進んでいきます。

公園内には、長崎の鐘と原爆記念碑があります。
1945(昭和20)年8月9日、長崎に投下された原爆の第一投下目標は、この場所にあった陸軍小倉造兵廠でした。良く知られた話ですが、前日に八幡を襲った空襲の煙で小倉上空が視界不良となり、投下目標を現認できなかったため、第二目標である長崎に投下されたのです。
毎年8月9日にはこの場所で、長崎への原爆投下時刻の11時2分にあわせて平和祈念式典が開催されています。
そんな記念碑の近くに、今年4月にオープンしたのがこちら。
北九州市平和のまちミュージアムです。
原爆投下目標になった小倉造兵廠のこと、そして、北九州各地を襲った空襲についてなど、戦争と平和についてのさまざまな展示が行われています。
館内にある360度シアターでは、上で記した1945年8月8日の八幡空襲、翌9日の原爆投下機の小倉飛来などの様子を、聞き取りなどをもとに構成した360度アニメ映像が流されていました。子供たちだけじゃなくおとなでも、戦争の悲惨さを十分に感じられる内容になっていたと思います。
さて、コースに戻りましょう。

今回のコースは、旦過市場を通ることが一つのメインになっていました。
ウォーキング開催前の4月19日未明に旦過市場で火災が起こり、開催当日の5月14日にようやく、市場のメインストリートが南北通り抜けできるようになっていました。
ワタシ自身が前回旦過市場を訪ねたこのときは、まだ北側の通り抜けが出来ませんでしたのでね・・・。

まだこのように、被害の大きかったエリアは金属のフェンスで囲まれていますが、このあたりも含めて、早期に復興が成ることを祈りたいと思います。
今月、その旦過市場の火災のときに最も被害の大きかった「新旦過横丁」のお店を中心に、少し離れた魚町の一角で「旦過復興屋台村」として営業を再開する動きがありました。
少し覗いてきましたが、営業は15時からということで、この午前中の時間にはまだ開いていませんでしたが・・・8月末までの期間限定で、この場所で屋台村の営業を行うとのことです。
で、そろそろお昼ということで・・・。

こちらへ立ち寄ってみました。
前回、小倉焼うどん発祥の「だるま堂」で天まどをいただいたんですが、今回はそのとき、「だるま堂」がお客さん多かったらここに入ろうか、と娘と話していたお店に、入ってみることにしました。

「焼うどん専門店 きつね」。日田焼そばを源流とする「バソキ屋」と、小倉焼うどんとのコラボ、ということで2020年12月にオープンしたお店。ワタシはそのオープン直後に一度、食べに来ていました

今回は、さまざまなトッピングをあわせていただける「スタミナ焼うどん」(写真は麺1.5倍の大盛、1180円・税込)をいただきました。
トッピングで載っている辛ごまがなかなかいい味を出してまして、ソースの甘辛さにスパイシーな感じが加わり、おいしくいただくことができました。
そして、今回のゴールは、小倉駅北口側にある「あるあるCity」。かつて「ラフォーレ原宿」が入っていたビルですね。現在はアニメイトやゲーム関係のお店などが入っていますね。
娘は、「ちょっとアニメイト覗いていい?」といいながら、少し店内を覗いていました。(^^;
で、ここからなんですが、しばらく実家に行っていなかったので、列車とバスを乗り継いで、門司の実家をめざすことにしました。

が、この日、竹下~笹原間で架線に飛来物があった影響で、鹿児島線の列車に遅れが出ていたのと、下関で車両故障があった関係で関門間の列車で一部運休が出たのとで、かなり振り回されましてね。

結局、12分遅れの写真の列車へ。415系Fo-119編成4連で運転の普通2238M列車門司港行きで、門司へ向かうことに。
で、門司駅では、列車の遅れでバスの接続がうまくいかず、さらに30分近く待つことに。
門司駅前15時発、行先番号47番の恒見営業所行きバスに乗車しました。恒見営業所の2840号車、いすゞの2014年式の車両、少し小ぶりなタイプのバスですね。
このバスで、実家の最寄りまで行き、歩いて実家へ・・・。
そして、実家滞在後は恒見~小倉線の急行バスに乗って、小倉駅バスセンターまで出てきました。乗車したのは恒見営業所の1054号車、いすゞの2016年式のエルガでした。

ここ小倉からは、普通列車乗り継ぎで帰るつもりにしていたんですが・・・。
娘が一言「新幹線乗りたい!」と言い出したもんで、変更ケテーイ!(笑)

小倉17時51分発、「のぞみ35号」博多行き、JR西日本所属車の「N700A」N700系4000番台F23編成での運転でした。
このところ、やはり新幹線乗る機会が限られてますのでね・・・ワタシ自身も、どこかで乗りたいと思っていたので。
乗り込むと、列車は瞬く間に加速して、北九州から一気に福岡へ向かっていきます。

あっという間に、福岡市内へ。
雨が降っていたはずなんですが、いつの間にか雨は止み、雲間から日の光が差し込んでいました。
小倉からわずか15分で、「のぞみ35号」は18時6分に、博多駅13番ホームに到着しました。車両は、30分のインターバルで折り返し「のぞみ62号」東京行きとして走るとのこと。

ここから在来線へ、乗り継ぎはわずかに6分。
大急ぎで乗換改札を抜けました。
博多から18時12分発、普通2170M列車海老津行きに乗車し、地元・箱崎へ戻ってきました。車両は821系UM3+UM10編成計6両でした。

この日は、実家でおふくろが作ったおかずをいくつかもらってきまして、帰宅してから家族でそのおかずをいただきました。もともと料理が得意で、本職として勤めていた時期もあったので、やっぱりおいしかったなぁ。(^^;
そんなことで、JR九州ウォーキングの春編が終っても、歩きたい欲が収まらないので、事後補習という形で出掛けてきました。開催当日と違っていろいろな特典はないし、コースの案内をしてくれる人もいない、っていうのはありますが、十分に楽しむことができたと思います。
春編のマップはまだ公開されているので、この先も行けるところには行こうかなと思っています。
<おわり>