(2022・5)
今回は、日田彦山線香春駅スタート・採銅所駅ゴールのJR九州ウォーキング参加の様子です。
香春駅からのウォーキングは、3年ぶりの参加ということになりました。コースも若干、以前参加したものとは変わっている様子ですね。
で、ゴールしたあとには、行こうと思っていたところがありましてね・・・。
ということで、今回も小6娘と参加してきました。ウォーキングもしっかり歩いてきたんですが、なんかプチグルメツアーのような感じに・・・。(笑)

なお、ウォーキング部分についてはこちらも参照ください。
5月1日朝。
箱崎駅から6時39分発、普通123M列車南福岡行きに乗車。
817系3000番台3両+813系6両の計9両編成、先頭の817系はVM3010編成でした。

今回は一駅のみ乗車して・・・。
次の吉塚駅で乗り換えます。

6時59分発、普通2624H列車直方行きに乗車、車両は813系RG1003編成3連でした。

3編成しか製造されなかった813系1000番台ですが、南福岡車両区に所属するRM1001編成は最近、一部座席撤去を施されてRM3001編成に改番されてしまいました。
直方車両センターに移っていたRG1002・1003の2編成は、今のところそのままですが・・・。
発車した車内でこちらを。

今回も、前日のうちに朝飯を仕入れてきていました。
それにしても、ランチパックでこんなプロ野球コラボメニューがあるんですねぇ。同じ売り場には、同じコラボで牛タンカレーなるものもありましたよ。(どこの球団かは分かりますよね・笑)
車窓の景色を眺めながら列車に乗っているうちに、列車はまもなく桂川へ。

右手から、筑豊本線(原田線)が合流してきました。
そういえば、原田線もしばらく乗ってないなぁ・・・。
列車は、飯塚を出て、複線となった筑豊線を進みます。

遠賀川を渡ると、まもなく乗り換えの駅ですね・・・。
2624Hは7時58分に新飯塚駅1番ホームに到着。
そこから、跨線橋を渡って3番ホームへやってきました。

ここからは、後藤寺線へ進みます。
8時2分発、快速3531D列車田川後藤寺行き、直方車両センターのキハ147-1068+107の2連での運転です。
快速と言いつつ、この列車の場合は始発の新飯塚を出ると、次は終点の田川後藤寺。後藤寺線内ノンストップ、ということになります。
このスジはかつてキハ31形2両で運転されていましたね。その頃にも乗ったことがありますが・・・。

定刻に列車は新飯塚を発車。
まもなく、複線の筑豊本線から分かれていきます。
こちらは、後藤寺線内唯一の列車交換可能な駅である、下鴨生の駅。
かつて国鉄時代にはここから、漆生線(下鴨生~上山田間7.9km、1986年廃止)が分岐していました。
駅舎が2004年までは存在していたんですが取り壊され、今は素っ気ない感じの駅になってしまいました。

3531Dは、この下鴨生も通過となります。
トンネルを抜けて、列車は田川市に入ってきました。
こちらは、船尾駅近くにあるセメント工場の施設群。
船尾駅自体、もともとは貨物駅として開設され、セメントの積み出しで賑わった場所ですが、いまは広々とした構内にその面影を感じるのみとなっています。
3531Dは8時18分に、田川後藤寺駅1番ホームに到着。

ワタシたちは跨線橋を通って、4番ホームへ急ぎます。
左写真は3・4番ホームから撮影したもの。向こうには、ワタシたちが乗ってきた3531Dの車両が、わずか2分のインターバルで普通1538D列車となり、新飯塚へ折り返そうとしている場面が見えています。
そして、ワタシたちが次に乗るのはこちら。
田川後藤寺8時33分発、日田彦山線の普通938D列車小倉行き、車両は直方車両センターのキハ147-58+1069の2連です。

ワタシたちと同じように、3531Dから乗り継いできた人もけっこういたようでした。
938Dは定刻に田川後藤寺を発車。

次に停車するのは、田川伊田。
向こう側には、先日乗車した平成筑豊鉄道の伊田線・田川線の乗り場が見えていますね。

ここ田川伊田では、そのへいちくから乗り継いできた人もけっこういて、車内は立客が出る混雑となりました。
8時44分、938Dは香春に到着しました。
降りたお客さんの多くがウォーキング目的だったとみえて、改札口は瞬く間に混雑していました。

さて、駅前でウォーキングの受付を済ませました。
スタートしますかね。
香春町役場の敷地を抜けて、国道201号を歩道橋で渡りました。

金辺川沿いには「山頭火遊歩道」というのがありましてね。
放浪の俳人といわれた種田山頭火、この旅行記でも、日奈久温泉に泊まったときのエピソードに触れていましたが、実はこの田川方面にも何度か来ているようでしてね。
この通りには山頭火の句碑がいくつか立っているんですよね。
コースを進み、こちらは河内王陵。
外輪崎古墳とも呼ばれ、要は古墳なんですけども、皇族の陵墓の可能性がある(河内王が天武天皇の孫であるという説がある)として、明治時代に宮内庁によって「勾金陵墓参考地」として指定されているようです。まだまだ分かっていないことが多いようですが。
河内王陵の近くには、こちら、鏡山大神社があります。
神功皇后が新羅出兵の際に立ち寄り、必勝を祈願したといわれるところです。
ここの二の鳥居から本殿へ向かう石段がですねぇ~、160段以上もありまして・・・ワタシも娘と2人して登ったんですが、これはけっこう大変でしたよ・・・太腿に乳酸が溜まりそうな感じで・・・。(笑)
鏡山大神社からしばし歩いて、道の駅香春へやってきました。
ここはこれまでも何度か来ているところではありますが・・・。

ちょいと小腹が空いてきましてねぇ。朝早かったしなぁ・・・ちょいと何か食べていくかねぇ、と娘と話して・・・。
立ち寄ったのは、道の駅香春のなかにある「筑豊ラーメン山小屋」創業店。
創業店(かつての本店)は以前、この道の駅から少し離れた国道201号沿いにあったんですが、国道201号の拡幅工事に伴って、この道の駅に移ってきていたんですね。

まだ朝メニューの時間ということで選べるものは限られていましたが、そのなかから、半ラーメン・卵かけご飯セット(600円・税込)を一セット注文して、娘と分けることにしました。
ラーメンは半ラーメンなのにけっこう具沢山、そして、卵かけご飯は、香春町内産のお米が使用され、いわゆるTKG専用醤油が用意されていました。ラーメンの麺と具材がなくなったあと、残ったスープをTKGに注ぐという禁断の領域に足を踏み入れました(笑)が、実にうまくてですねぇ。こりゃたまらん!って感じでした。
「山小屋」を出て、また歩き出そうというところなんですが、道の駅でこちらのものを売っていましてね。
いちご大福1個250円、けっこう大きないちごが挟んであり、お餅もいろいろな味があるようでして。
2個1パックを買い込んで、あとで娘と分けることにしました。
道の駅を出て、国道322号バイパスを少し小倉方面へ進みます。
小倉方面から来る車が渋滞しているようでした。道の駅の前にある鏡山東交差点は国道201号とのクロスになるため、信号で止められる時間がどうしても長くなりがちなんでですね。
国道322号バイパスから降りてきて、今度は322号の本線を渡り、旧秋月街道沿いを進んでいきます。

採銅所小学校のあたりで、エフコープ生協さんがテントを出していました。
何をやってるのかと思えば、PRを兼ねたお振る舞い。
パンやパックの飲み物、お菓子などの配布が行われていました。なんとまぁありがたや・・・。(^^;
コースもいよいよ終盤。
こちらは古宮八幡神社ですが、ここも本殿に行くには、130段余りの階段を登らなければなりません。
ここまで7km近く歩いてきて、この石段でしょ・・・けっこうつらいところですが、そうも言っていられませんので、途中で休みながら登っていきます。

無事に登り切って、本殿にお詣りしてきました。
神社の本殿から降りてくると、ゴールの採銅所駅はすぐそこです。

ゴール受付を済ませると、上下とも列車がまもなくやってくるとのこと。きっぷを買う暇もなく、車内精算することにしてとっととホームへ向かいます。

ゴール後は小倉方面に向かうことにしていましたので、上り列車に乗車します。
10時41分発、普通946D列車小倉行き、直方車両センターのキハ147-185+1032の2連でやってきました。
もちろん、ウォーキング参加者が大挙して乗り込みましたんで、車内はあっという間にいっぱいに・・・。
採銅所を発車した946Dは、金辺トンネルを抜けて北九州市内へ進みます。
こちらは呼野駅。かつてはスイッチバック式の駅だったので、現在の本線にあるホームの下に、スイッチバック時代のホームが残っています。
こちらは石原町駅手前の車窓から。
隣に草生した線路が寄り添っていますが、これはセメントの出荷のための専用線の跡。
石原町駅から分岐していた、三菱マテリアル東谷鉱山専用線の廃線敷ですね。1996年に廃線となっていますが、日田彦山線に寄り添うこのあたりはいまだにレールも残っています。
こちらは志井駅。

かつて志井駅にはこのときに、いまの「DENCHA」につながる蓄電池電車の試験走行を見にやってきたんですよね。
あれからもう9年ですか・・・そのときにはあった駅舎は翌年に取り壊され、現在はこんな感じで待合室があるのみです。
列車は小倉行きですが、志井公園でワタシたちは下車することにしました。

現在、日祝日ダイヤの日は駅員がいないというこの志井公園駅ですので、採銅所駅できっぷを買う時間がなかったワタシたちは、下車時に車内精算で運賃を支払いました。
日田彦山線が「SUGOCA」のエリア外になっているというのもあるんですが・・・今後も対応はしないんでしょうかね?

もちろん、この駅で降りたのには理由がありまして・・・。
それが、こちら。
そう、北九州モノレールに乗り継ぐということで。

こちら、志井公園駅から歩いてすぐの、モノレール企救丘駅です。企救丘には北九州モノレールを運営する北九州高速鉄道の本社と、車両基地がありますね。

企救丘から11時16分発の小倉行きに乗車します。
車両はここでも書きましたが、北九州モノレール1000形のなかでも今や珍しいノーマルカラーの1104Fでした。本当に、北九州モノレールの車両はラッピング車や塗色変更車ばかりになってしまいましたからね。
モノレールというと、やはり高いところからの車窓風景が魅力ですよね。
街並みを広い範囲で見渡せるっていうのは、やはりいいもんです。

企救丘から守恒あたりまでは、住宅街のエリアを進んでいきますが、守恒を出ると、左手には小倉競馬場の風景が広がります。
そういえば前回3年前に北九州モノレールに乗ったときは、小倉駅からこの小倉競馬場までウォーキングで歩いてきたときのことだったですね。ゴール後の帰りにモノレール使ったんでした。
ワタシたちは旦過でモノレールを降りました。

もちろん、それも目的があってのことで・・・。
やってきたのはこちら。
旦過市場です。

旦過市場というと、4月19日未明に起こった火災で、市場の北側、「新旦過横丁」といわれるエリアを中心に40軒以上に延焼し、大きな被害が出たばかりです。
そんな市場を少しでも応援したいという思いで、ここで何かおいしいものを食べていこうと考えていました。
ただまぁ、日曜日ということで、営業を再開している南側のエリアでも、シャッターが開いているお店は少なかったですね。
そのせいもあって、やはりお客さんもまばらでした。
通路を進んでいくと、北側のほうにはこのように「立入禁止」の看板がありまして、被害の大きいエリアには入れなくなっていました。

と、その立入可能エリアのぎりぎりのところに・・・。
・・・このお店が営業していましたんで、ちょっと覗いてみることにしました。

「九州まぐろ」旦過店。
「九州まぐろ」は、ここ小倉北区に本社がある会社で、共同所有の遠洋延縄漁船5隻からの水揚げのほか、海外での買い付けなどで仕入れたまぐろを、ここ旦過市場で扱っています。
店内にはカウンター席もあって飲食も可能、店頭で販売されているものを店内で食べていくこともできます。

ということで、店頭で売られていたお寿司のセット(1000円・税込)をいただいていくことにしました。娘も同じものを注文。

赤身も、サシの入ったトロも、本当にいい舌触りで美味かったですよ。
そしてワタシは、昼間からビールも・・・うまかぁ~!(笑)
まぐろをしっかりいただいて、再び街を歩きます。
旦過市場の北側エリアを回り込んで、小文字通りのほうへやってきました。
こちら、今回の火災で一番被害の大きかった新旦過横丁の入り口なんですけども・・・テレビニュースなどでも見ていましたが、本当にどこから手をつけていいのか分からないくらいの状態になっていました。

故郷・北九州の「台所」と呼ばれる旦過市場、一日も早く、もとの賑わいが戻るように、できることから応援していきたいと思います。
さて、さらに街を歩いていきました。
もう少し、なんか呑みたいな~と思っているところに、こちら。

「門司港地ビール工房」ビアレストランです。
以前は門司港の東港町、跳ね橋「ブルーウイングもじ」のたもとにあったビアレストランですが、2020年12月にこの小倉北区米町に移ってきました。
実は、移転オープン直後にも一度、お店の前まで来たことがあったんですが、あまりにお客さんが多くて入るのを諦めたという経過がありまして、今回改めて、ということでした。今回はさすがに落ち着いていて、待たずに入店することができました。
コロナウイルス禍のなかでの移転ということで、このビアレストラン自体も、感染対策への対応はかなりしっかりしていました。

娘も「まだ食べれる!ピザ食べたい!」と言ってましたんで、ここはピッツァで。
(ミニ)マルゲリータ(990円・税込)をいただいて、2人で分けることにしました。飲み物は、ワタシは地ビールのヴァイツェンのジョッキ(770円・同)、娘はコカ・コーラ(440円・同)で。
こちらのピッツァは、ビール酵母を練り込んだ特製生地を石窯で焼いてあります。生地自体も独特の旨みを持っていまして、上に載った具材の旨みと重なり、いい風味を醸し出しています。
これがまた、フルーティーなヴァイツェンとよく合うんですわ・・・。

小倉に移ってから初めての訪問でしたが、短時間ながらしっかり堪能させてもらいました。(^^;
ビザと地ビールを堪能して、小倉駅まで歩いてきました。

まだ時間はかなり早いんですが、無理をせずさっさと引き上げることにしました。

小倉13時16分発、快速8237M列車久留米行き、813系RM1102編成+811系PM1504編成の計7両です。小倉始発ということで、車両は門司港から回送で到着しました。
列車番号でお分かりのように、この列車は季節運転扱いとなっていて、現在のところは6月30日まで毎日運転、そして土休日は、スペースワールド駅への臨時停車を行うことになっていました。その理由は後ほど触れますが・・・。
列車内では、こちら。
先ほど、「道の駅香春」で買ってきたいちご大福をいただきます。
ワタシはよもぎ餅の大福をいただきました。いちごも程よく甘くて、大福の粒餡の甘みに負けていませんでしたね。とてもおいしかったです。
まもなくスペースワールド駅というところ。
左手には、4月28日にオープンしたばかりの「ジ・アウトレット北九州」が見えてきました。
ワタシたちが乗車した8237Mを含め、一部の特急・快速列車について、この「ジ・アウトレット北九州」への送客対応のため、6月末までの土休日などに、スペースワールド駅に臨時停車する対応がとられていました。

駐車場はいっぱいになっていましたし、施設にはかなりのお客さんが来ていたようですね。
「ららぽーと福岡」もそうですが、ワタシが訪ねるのは混雑が一定落ち着いてからになるだろうな・・・。
8237Mは13時49分に赤間に到着しました。
このまま乗っていると、地元の箱崎駅は通過してしまうので、箱崎に停車する列車に乗り換えることに。
赤間13時52分発、区間快速(博多から快速)1333M列車荒木行き、813系6両での運転、前寄りはRM2232編成でした。
一部座席撤去が施されてはいましたが、海老津始発の列車でもあり、席に座ることができました。
のんびりと車内で過ごしているうちに、列車は多々良川を渡っていました。

なんか、帰り着くのはあっという間ですね・・・。
14時33分、1333Mは箱崎に到着。
ワタシたちはここで下車です。
晩ごはんの買い出しでもして帰りましょうかね・・・。
ウォーキングでカロリー消費してきたと思ったら、ラーメンだのまぐろだのピザだのビールだの、いろいろ摂ってしまって差し引きプラスなんじゃないの?(笑)って感じで、プチグルメツアーのようになってしまった今回の行程でした。
今回は天気も持ってくれましたし、短時間集中型でしっかり歩くことができたので、それはよかったかなと思っています。食べる方は・・・まぁ、同行の娘もワタシに似てしまったのか(笑)食いしん坊ですので、楽しんではくれているようですけどもね。

まだゴールデンウイーク続くので、さらにあちこち行って、また旅行記にできたらと思っています。
<おわり>