(2022・4)
4月10日、門司港駅スタート・ゴールのJR九州ウォーキングが開催されました。
コースは、門司港から関門トンネル人道を通り、火の山へ登り、唐戸から連絡船で門司港へ戻る、というもの。
今回も小6娘と2人、晴天に恵まれていい感じで歩いてきたので、そのご報告です。
なお、ウォーキングについてはこちらも参照いただければ・・・。
朝。
いつものように箱崎駅から出発します。
今回は上り列車、7時4分発、普通1150M列車門司港行き、813系9両での運転、この日はRM3112+RM3420+RM2207の3編成併結での運転でした。

この列車でまずは千早まで。
RM3112編成のモハ813-3112に乗車。この車両も、一部座席撤去をされていまして、このような状況。
1150Mを千早で下車しました。
列車の真ん中に連結されていたのがRM3420編成、一部座席撤去で+2000番、さらにワンマン化改造で+200番となった編成です。
最近の出場車では、この2つの改造を同時にされるケースが多いようで。
千早からは7時18分発、快速3320M列車小倉行きに乗り継ぎ。
817系3000番台6両、先頭はVM3006編成3連でした。

ロングシート車が来てしまったので、しばらく乗車しているうちにお客さんが少なくなる頃を待って、朝食。
今回は、自宅のホームベーカリーで焼いたパンを持ってきました。普通の食パンにチョコチップを混ぜて焼くはずが、チョコチップが高温で溶けてしまい、生地に溶け込んでしまった状況がこちらになります。(^^;
もちろん、美味しいので問題はないんですけどね。
こちらは途中の海老津駅。
前週に通りかかったときは、まだまだ駅横の桜の木もたくさんの花をつけていましたが、さすがにかなりのところで葉桜になってしまっていました。まぁ、福岡市での満開の発表からすでに2週間経ってますからね・・・。
3320Mは8時17分に小倉に到着。
到着した7番ホームから、3番ホームへやってきました。

ここから8時21分発、普通2530M門司港行きに乗車。
列車は柳ヶ浦始発で、小倉まで7両できましたが、ここで後ろの813系3両を切り離し、前寄りの811系PM2010編成4連のみが門司港へ向かいます。
PM2010編成といえば、かつてPM10編成の時代に劇団四季「キャッツ」のラッピングトレインとなっていた車両ですね。その編成も、このようにリニューアルとなっています。
8時35分、2530Mは終点・門司港駅5番ホームに到着しました。

8時半からウォーキングのスタート受付が始まってますね、駅前へ急ぎましょう。
駅前に出てきました。
すでに駅前広場にはかなりの参加者が並んでいて、順次受付を行っていました。

で、このスタート受付で、帰りの唐戸からの連絡船のきっぷを販売していました。ここで買っておくとウォーキング割引が適用されて350円、こども150円(それぞれ通常運賃より50円引き)になるとのことだったので、ここで買わない手はないなと購入してきました。
コースは駅前から栄町銀天街を抜け、そこから老松公園の前を通ります。
この場所は、大阪から延びてくる国道2号の終点および、鹿児島へ続く国道3号の始点となっているところ。
大阪から537kmに及ぶ国道2号は、関門国道トンネルを抜けたここまで続いているんですよね。
旧岩田家住宅(岩田酒店)前を抜け、次にやってきたのはこちら。
門司電気通信レトロ館。ここは逓信省門司郵便局電話課庁舎→門司電報電話局→NTT西日本門司営業所として使用されたあと、現在は電話の歴史を知ることができる展示が行われるレトロ館となっています。
こちらに少し紹介していますが、本当に懐かしい電話機がたくさん・・・小6娘は「?」となっていましたが、まぁこれはやむを得ない・・・。(^^;
かつてのJR貨物外浜駅から、和布刈方面へ延びる田野浦公共臨港線跡、現在の門司港レトロ観光線の線路沿いに、歩いて和布刈方面へ向かいます。
途中の遊歩道沿いには、まだ桜の花が残っているところもありました。なんと、関門橋と桜の撮り合わせも・・・。
ノーフォーク広場から和布刈神社へ抜け、そのままこちらへ。

関門トンネル人道の門司側入り口です。
ここからエレベーターで地下へ降り、人道トンネルを下関側へ向かいます。

トンネルをしばし歩いて行くと、やがて福岡・山口の県境に到達します。
そういえば、今回一緒に来ている小6娘がまだ赤ちゃんの頃に、やはりこのトンネルに親子で来たことがありました。この県境のところで、ベビーカーに乗った姿で記念撮影したんですよね。
今回、改めてここで記念撮影してみました。もう小6になった娘、成長はあっという間だなぁと。
下関側に到着し、そこからは火の山へ。

こちらが山への入り口。
コースはここから少し登って、火の山ロープウェイの壇ノ浦駅へ向かい、そこからロープウェイで山上へ上がるのがデフォとなっていました。
しかしながら、火の山自体、標高268mという低山でもありますので、ここは歩いて登ってしまおうということで・・・。
壇ノ浦駅の前からこちらへ。

ここは、トルコチューリップ園。
下関市が、姉妹都市となっているトルコ・イスタンブール市からチューリップの球根の寄贈を受けたことをきっかけに、2009年にオープンしたのがこのトルコチューリップ園。
この時期、見事にチューリップの花が咲き誇っていました。
そこからさらに山道を歩くことしばし。
火の山展望台へたどり着きました。

展望台からは、このように関門海峡を一望することができます。
かつてロープウェイで登ったり、クルマで登ったりしたことは何度かありましたが、ここまで歩いて登ってきたのは初めてでした。
もともと手軽に登れる存在だったのに、今まで見向きもしなかったですもんね・・・低山登山を少しずつやるようになった今となっては、なんともったいないことをしていたんだろうと。
山下り、同行の娘は「ロープウェイに乗りたい」と言い出しましたんで、とりあえず山上駅から一人でロープウェイに乗せました。
ワタシは、やはり下りも歩きで。(笑)

山登りの3分の2ほどの時間で、山麓の壇ノ浦駅までたどり着きました。
無事に娘と合流し、そのまま海峡そばのみもすそ川公園へ。
天気が良くて、海峡の景色もとても映える眺めでした。
みもすそ川公園からしばし歩いて、ユニオンジャックがはためくこちらの場所、旧下関英国領事館にたどり着きました。
1906年竣工、国内に残る領事館建築では最古のもので、国の重要文化財に指定されています。
館内には領事執務室が残されているほか、カフェやギャラリーとしても使用されています。
唐戸市場に到着しました。
やはりこのあたりに来たら、寄らない手はないですよね。(笑)

ふと、関門海峡のほうを見てみると、おぉ、「QUEEN BEETLE」がまさしく、門司港に入港しようとしていました。
そう、この日から、「QUEEN BEETLE」は博多~門司港航路に就航していました。同船はもともとパナマ船籍で登録されていましたが、この3月に日本船籍となり、国内の港と港との間での商業運航が可能になったのです。
こちらも一度ご覧になってください。

この関門エリアで「QUEEN BEETLE」を見ることになるというのは、この間のいろいろな経緯があるとはいえ、なんか複雑な感じがしましたね。
さて、唐戸市場に来たんで、せっかくだから海の幸を食べていきますかね。

お寿司を買ってきました。
同行の小6娘と2人、軽く、と思って買ったんですが、どれもものが良くてですねぇ。なかでも、ノドグロ炙りの握りは、炙られたことで程よく脂がしみだして、もう抜群の美味さでした。
ビールは・・・まぁクルマの運転もないんで、もうよかよか!(笑)
そろそろ、九州へ戻るとしますかね。

先ほど、門司港駅前で購入したチケットを使って、関門汽船の関門連絡船航路へ。
唐戸桟橋から、写真の「がんりう」に乗船して、門司港へ向かいます。
同じように、ウォーキングの割引チケットを使って乗船している人が多かったようで。(^^;

娘は階下の船室へ、ワタシは船上のデッキへ。
デッキから、海の景色を眺めていましたが、さすがに波しぶきが・・・やっぱりけっこうかかるもんですね。(^^;
門司港に入港した「QUEEN BEETLE」を眺めることもできました。
門司港に船で到着して、そのまま門司港駅前に行き、ウォーキングのゴール手続き。
この日のウォーキングでは、ゴール先着500名までに、記念品としてこちらの「QUEEN BEETLE」クリアファイルが配布されていました。

で、記念品を受け取ったワタシたちは・・・。
・・・こちらへやってきました。

こちらは、門司港の一角、門司埠頭門司11号岸壁。
「QUEEN BEETLE」が接岸したこの岸壁で、これから就航初日限定の船内見学会が開催されようとしていました。
とりあえず、列に並んで待っていました。
もともと13時からの予定でしたが、入港が定刻より少し遅れたとのことで、もともとの予定時刻を若干過ぎてから船内への案内が開始されました。

ワタシ自身は昨年のこのとき、商業運航開始前に行われた内覧会ツアーに参加していまして、そのときには客室のみならず操舵室まで入って見学をしていました。
今回の見学会はあらかじめ設定された順路に沿って客室内をめぐるものでして、その意味では物足りなさはあったんですが、まぁでも、実際の客室や客席を目の当たりにすると、乗りたくなりますよねぇ。
下船後、少し船尾をチェック。

船籍が変わったことで、母港「FUKUOKA」の文字が標記されました。

今後、7月からは博多~長崎航路への投入も発表されていますので、今までと違った旅の形を見せてくれることを期待したいと思います。
さて、「QUEEN BEETLE」の見学会も終わって、今度は本格的に昼飯、ということになるわけですが、行こうと思っていたお店が満席だったり、すでにランチ営業が終了していたりで、なかなか決まらず・・・。

街をぐるぐるまわって門司港駅前に戻ってきたところで、「ミルクホール門司港」というお店に入ることにしました。
ここは、同じ門司港駅前にある「ベアーフルーツ」・・・そう、前回の門司港乗り鉄のときに訪ねた、焼きカレー有名店の姉妹店。
同行の娘が、門司港へ来ると「焼きカレー食べたい!」というもんで、それにつられたのもあるんですが。(笑)

ということで、娘はやはり焼きカレー、ワタシはもう一つの門司港名物であるハヤシライスを、それもチーズオムハヤシでいただきました。
チーズが入るとやはり味わい変わりますね、おいしくいただきました。
ビールはやはり門司港地ビールのヴァイツェン、これがフルーティーなテイストでうまいのですよ。(^^;
ブログの記事もどうぞ。
食事を終えて、再び駅前へ。

門司港駅正面にあるこちらのファミリーマート、駅前の景観を損なわないように、通常なら黄緑や青の部分が茶色になっているレトロバージョンです。
実はこのファミリーマートレトロ門司港駅前店、この4月22日での閉店が決まっています。門司港駅前の名物になっていただけに少し寂しい気もしますが・・・まぁ、駅の中にもファミマありますのでねぇ・・・。
さて、ここからの帰路ですが・・・。

JR九州のネット予約を検索したところ、この列車がまだ空いてそうということで、乗ることを決断。
そう、15時19分発「かわせみやませみ91号」「いさぶろう91号」博多行きです。
先月は「いさぶろう91号」に乗車しましたが、今回は「かわせみやませみ91号」のほうがとれました。

門司港駅発の気動車列車というと、かつては筑豊本線系統だったり、あるいは日田彦山線の列車が門司港駅始終着で運転されてたもんで、子供の頃からけっこう見てたもんですが、筑豊線系統は電車になってしまったし、日田彦山線の方は門司港まで来なくなってしまったしで・・・。

この「かわせみやませみ」「いさぶろう・しんぺい」の「出稼ぎ運用」も、この夏でまる2年になろうとしているわけですが・・・豪雨災害が理由でのこうした運転になっているとはいえ、せっかくの機会でもあるので、幹線での気動車の走りを、この際満喫しておこうと。
「かわせみやませみ」の1号車・キハ47-8087に入ってきました。

座席は885系以降に採用されている形のモケット違い、というところで、背もたれも高く、座り心地も安定しています。
やはり木目の素材が多い空間は、なんとなく安らぎを覚えます。
乗車後すぐ、2号車・キハ47-9051にあるビュッフェへ。

こちらはトレイングッズを置いている一角。
併結している「いさぶろう・しんぺい」のものも一緒に置かれています。
前回のときも呑んだんですが、今回も3種類のプレミアム焼酎の利き酒セットをいただくことにしました。
中央にある牛乳焼酎「牧場の夢」のすっきりした呑み口が相変わらず印象的だなぁ~というのと、右側の「一勝地」のブランデーのような深い口当たり、あと口にふっとバニラのような甘みが押し寄せる感覚がたまんないですね。(^^;
列車は15時19分に門司港を発車し、門司に停車したあと、15時33分、小倉に到着。
5番ホームに着きましたが、ホームのラーメン屋さん「ぷらっとラーメン」は、ここでも書いたようにすでに撤退済み。
駅の立ち食い麺業界もかなり厳しい状況が続いています。
黒崎、折尾と停車したあと。
こちらは水巻駅手前のあたりですが、何やら線路付け替え工事が・・・。

こちら、福岡県が進めている都市計画道路芦屋水巻中間線(県道202・203号)の拡幅工事に伴う橋梁の架け替えのため、現在は仮線での運用となっており、いずれは写真で見えている向こう側(北側)の線路を使用することになるようです。まぁ、向こうがもともとの線路敷ではあるんですが。
列車は強馬力エンジンの音を響かせながら驀進を続けていました。

しばらく車内でのんびり過ごしているうちに、列車は香椎に停車し、多々良川を渡っていました。
ほんと、列車の旅はこうしてのんびり過ごせるのがいいですね。
川面のさざ波が、西日でギラギラ輝いていました。
17時ちょうど、「かわせみやませみ91号」「いさぶろう91号」は終点の博多駅5番ホームに到着しました。
車両はこのあといったん竹下入区し、その後は熊本車両センターへ回送となります。週末の「出稼ぎ」終えたらいったん基地には帰っています。

「出稼ぎ運用」もまだしばらく続くようなんで、また機会があれば乗りたいですね。で、現地のお酒を呑んでささやかながら被災地の支援につながれば・・・。
博多では長居をせずに、そのまま帰投します。
博多17時12分発、普通2166M列車海老津行きに乗車。車両は821系UM10編成+817系3000番台VM3001編成の6両でした。
後者のほうに乗ったんですが・・・しもたなぁ、前の方に並んでおけば、821系の最新落成車に乗れたのに。(笑)

ということで、10時間ぶりに地元・箱崎へ戻ってきました。
そんなわけで、今回も小6娘と2人でのウォーキング乗り鉄でした。
とにかく季節がいいので、週末はリフレッシュも兼ねて積極的にお出かけしています。近場ばかりなのはこのご時世なんでやむを得ないと思っていますが、それでも感染対策に気をつけつつ、楽しめるところはしっかり楽しみたいと。
娘にとっても、自宅でだらだら過ごすよりは、このほうが良いのだろうと思って、連れ出しています。まぁまだ、父ちゃんについて来てくれるので。(^^;

さて、次はどこへ行こうかな・・・。
<おわり>