(2021・2)
前回、2月11日に木曜日コース・赤の路で博多→鹿児島中央間を乗ってからわずかに2週間半。
まさかの展開ではありましたが、またしても「36ぷらす3」に乗車することになりました。

空いてるとは思わずに検索かけてたら、なぜか取れてしまったもんで。
他の家族がみんな用事があるってことだったので、ワタシ一人で乗ることに。
今回は、大分→門司港→博多とめぐる日曜日コース・青の路。前回の赤の路のときと比べてどうなのか、というのも当然気になるところではありますが・・・。
2月28日朝。
博多駅へ出てきました。

大分へは写真の列車で向かうことにします。
博多8時2分発、885系SM5編成6連で運転の「ソニック5号」博多始発大分行き。
博多から大分まで「ソニック」に乗り通すってのも、久々な気がします。
お気楽一人旅、ってことで、さっそくビアタイム。

JR九州では、D&S列車を除いて車内販売がなくなってしまいましたので、駅構内のコンビニで買い込んできました。
車内で手軽に買える楽しみがなくなってしまったのは、やはり寂しいですね・・・。

お客さんはやはり少ないようですね。
定刻に博多を出た列車は、順調に走り続け、まもなく小倉、というところ。
紫川を渡ると、まもなく小倉駅に到着します。

小倉から日豊線に入るので進行方向が変わるため、この時間は「ソニック」恒例の座席回転タイム。
お客さん少ないので、自分の席だけでなく周辺の席もいっしょに回しておきました。(^^;
小倉で若干お客さんが増えましたが、それでも満席には程遠い状況でした。日曜日の午前中なのにですねぇ・・・まぁこのご時世ではやむを得ないでしょうね。

のんびり車窓を眺めているうちに、列車は別府湾が見える日出付近までやってきていました。
ここまでくると、もう少しですね。
定刻より少し遅れて10時26分、「ソニック5号」は終点・大分に到着しました。
大分駅に降り立つのは、このとき以来3ヶ月ぶり、ということになりますか。

いったん改札を出て、北口前の大友宗麟公の像の前までやってきました。
大分はあいにくの雨模様。天気が悪いとなんとなくテンションが下がってしまいがちではありますが・・・。
駅ビル内でお土産を買い込み、早くも戻りの列車・・・。
大分滞在はわずか1時間。(笑)

ということで、きょうのメインイベント。
「36ぷらす3」の入線を待ちます。
11時11分、4番ホームに787系Bo-107編成4連の「にちりん6号」が、宮崎から到着。
そのあとを追うように、大分車両センターから出庫してきたBM363編成「36ぷらす3」が、5番ホームに入線してきました。

あぁ、787系が並ぶことになるんだなぁ・・・ここへ来て初めて知りましたね。(^^;
前回の赤の路乗車の際は、某旅行会社経由でランチ付きのプランを予約していたんですが、今回は普通に席だけの予約を確保していました。

今回乗車するのは、6号車のクモロ786-363(旧車号:クモハ786-2)。
6号車はご覧のように床が畳敷き。デッキから客室へ入る前に靴を脱いで席番ごとの靴箱に入れ、それから座席へ、ということになります。
この6号車のなかで動かずにのんびり寛ぐ分には、これでかなりリラックスした感じになれそうですが、そうでないとたびたび靴の着脱が発生するので、これはこれでなかなか・・・。
11時30分、「36ぷらす3」は大分駅を定刻に発車しました。
例によって、大分駅のホームには駅員さんが並び、手振りでお見送りをされていました。
・・・ワタシですねぇ、実は乗車前から腹ペコでして・・・。

よほど、乗車前に何か食べてこようかとも思ったんですが、それだと車内での楽しみが減っちゃうかなぁと思って我慢してたわけで。

列車は別府に到着しましたが、そのときワタシは既に自席を立って。3号車ビュッフェにやってきていました。(^^;
目的は、これ。
前回の乗車の時にはいただきそびれた、「黒い鶏カレー」(750円・税込)。これは一度食べておこうと。

鹿児島県財部町にある「財の森」という会社が開発したこのカレー。鶏の旨味と煮込まれた玉ねぎの甘みが特徴のルー、そこに竹炭の粉末がブレンドされているとのこと。
量的には少し物足りないですが、車内でこれを温かい状態で食べられるのはやはりうれしいなぁ・・・。
飲み物は、前回の乗車でも呑んでいた、九州CRAFT日向夏(550円・税込)ビール。これさっぱりしててうまいす。(^^;

ただ、あんまりのんびり食べてる暇はないわけでして・・・。
11時59分、「36ぷらす3」は杵築に到着。この「青の路」最初のおもてなし駅です。ここで17分の停車。

ホームにはやはり、地元産品の立ち売りコーナーが出ていまして、いろいろなものを置いていました。
いろいろ考えましたが、とりあえずおつまみになるようなものをと、「ピリ辛味 鬼おんちっぷす」(432円・税込)を選択。
これ、地元の高校(国東高校双国校)に通う高校生たちが商品開発に携わった品。コンソメで煮込んだ玉ねぎにブラックペッパーをまぶして、プレス機で焼き上げたノンフライチップスとのこと。

さっそく4号車のマルチカーでいただきましたが、なかなかの辛さでしたよ。お酒進むやつや。(笑)
大分発車時点では雨が降っていたわけですが、気が付けば、車窓の外には青空が広がっていました。
写真は、西屋敷付近通過中の様子。本当に、大分での天候がうそのようですね。
12時46分、「36ぷらす3」は次のおもてなし駅・中津に到着しました。
ホームでは、地元のゆるキャラ「くろかんくん」が旗を振ってお出迎えしておりました。(^^;

ここでもまた、ホームには地元産品の立ち売りが。
名物の中津からあげもあるにはあったんですが、お値段がよすぎて手が出ず。(^^;
結局、中津市山国町にある梶原畜産さんの「吾一の黒豚 豚めしの素」を購入。後日、自宅でいただきましたが、うまかったな~。(^^;
車内では次のお酒へ。

クラフトジンをいただくことに。
OSUZU GIN(500円・税込)。宮崎県の尾鈴山蒸留所でつくられるジン、アルコール45度!ということで、客室乗務員さんが「かなり強いお酒なんでロックにしましょうか?」と言って、氷をコップに入れて出してくれました。
確かに強いには強いんですが、まぁ焼酎の原酒と同じくらいの度数ですんでねぇ、ワタシ自身もこれまで、焼酎の蔵元でそういうの試飲とかしてきてるんで、生のままでも平気っちゃ平気でした。(^^;
そうしているうちに、列車は小波瀬西工大前までやってきました。
ここで後続の「ソニック28号」の通過を待ちます。

こうして特急が特急の待避をするって光景、その昔、九州ブルトレが後続の島内特急に抜かれてた光景を思い出しますねぇ。
13時48分、「36ぷらす3」は小倉駅4番ホームに到着。
時刻表上は通過ですが、運転停車ですね。

ふとホームを見ると、3・4番ホームにあったうどん屋さんが閉店しているのが目に入りました。
ここには「小倉ホームうどん」のお店があったんですが、どうやら昨年のうちに閉店になっていたようです。小倉駅在来線ホームに3ヶ所あったホームうどん店のうち、唯一、北九州駅弁当さん以外の経営のうどん店でした。
コロナウイルス禍で追い打ちをかけられた感じなんでしょうかねぇ・・・。
9分停まった小倉を出て、左手車窓には関門海峡の海が見えてきました。

まもなく、このコース一番の見せ場である、門司港駅に入線します。
14時20分、「36ぷらす3」は門司港駅4番ホームに到着しました。
ここでは約30分もの停車時間があります。

この門司港駅のホームで佇む姿というのも、なかなかいいもんですよねぇ。

停車時間には、「36ぷらす3」の乗客は改札の出入りは、乗車のしおりを係員に見せることで何度でもOK。

ということで、駅舎の前に出てきました。
保存修理を終えて2年が経過した門司港駅舎、やはり風格がありますよねぇ。

改札口の横には、時期的に卒業シーズンということで、黒板にチョークで書かれたメッセージが。
さらには、「36ぷらす3」歓迎のメッセージも掲げられていました。
時々、全国のいろんな駅でこうしてチョークで絵やメッセージを書いて掲出するケースをネットでも見ますが、こういうの、駅員さんにこういうのが好きな人がいないと、なかなか難しいんでしょうね。

駅の改札付近では、駅舎内にある「みかど食堂 by NARISAWA」のカレールーの立ち売り販売が行われていまして、つい購入してしまいました。
これも後日自宅でいただいたんですが、やはりというかとても上品な仕上がりでしたね。お肉もゴロゴロ入ってました。(^^;
14時51分、「36ぷらす3」は門司港を発車。
ここからは、鹿児島本線を博多へ向かいます。

お酒は、佐賀県嬉野のお酒「東一」に移行。
とても呑みやすいお酒だったですね。

ちょっと疲れが出たのか、少しウトウト。
シートの座り心地もいいもんですから・・・。
小倉で乗降のドア扱いをしたあと、途中で後続の特急や、区間快速(!)に道を譲りながら、「36ぷらす3」はゆっくりと進んでいきます。

「36ぷらす3」の小倉発が15時11分、博多着16時32分、所要時間1時間21分。
後続の「ソニック38号」の小倉発が16時5分、博多着16時47分、所要時間42分。
「36ぷらす3」がいかにゆっくりと走っているかが分かりますね。

写真は、ワタシの地元駅である箱崎駅2番ホームに停車中の場面。
ここでは「ソニック36号」に道を譲ります。
定刻の16時32分、「36ぷらす3」は博多駅6番ホームに到着しました。

ホームのあちこちで、降車したお客さんたちが、列車と記念撮影している光景を見かけました。
そうした光景を横目に、ワタシはホームを離れました。
この日曜日コース・青の路、大分から博多まで5時間2分もかかっていますが、終わってみると、けっこうあっという間なんですよね。
車内や途中停車駅でいろいろ楽しみながらの旅、乗車そのものを楽しむ「36ぷらす3」の旅のスタイルというものを、十二分に感じることができました。

「36ぷらす3」の5つのコースのうち2つを、早々に乗ってしまったわけですが、また他のコースもぜひ、チャレンジしてみたいものですね。いつになるかはさっぱり分かりませんが。(^^;
<おわり>