(2021・2)
昨年10月、九州を楽しむ列車として新しく、「36ぷらす3」がデビューしました。
787系BM15編成6連を徹底改造し、黒い鏡面仕立て塗装、オールグリーン車のBM363編成として専用車両化し、3号車にはあのビュッフェを復活させたことで、おおいに話題となっている列車です。
5日間かけて九州各県をめぐる新しい形の観光列車。そのなかでも、ルートの初日にあたる博多→鹿児島中央の木曜日コース・赤の路は、かつての博多~西鹿児島間特急「つばめ」を想起させるルートで、第三セクター・肥薩おれんじ鉄道の路線となった八代~川内間も走破してしまうという・・・何としてもこのコースでまずは乗ってみたい、と思っていました。
今回、2月11日が木曜祝日になることを睨んで、昨年11月から予約を入れていました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、福岡県には緊急事態宣言も出ているなかでしたが、この「36ぷらす3」はコロナウイルス禍のもとでのデビューとあって、感染対策も施したうえで予定通り運転するということでした。こちらもしっかりと対応をとったうえで、予定通り乗車することにしました。
2月11日朝。
博多駅に出てきました。

5番ホームには、昨年夏の豪雨災害のために現在は豊後森までの運転となっている、キハ72系「ゆふいんの森1号」が発車を待っていました。
3月1日には久大本線が全線復旧を果たし、そのときには由布院までの運転が復活する予定ですが、コロナウイルス禍による乗客減を受けて運休となる日も出るなど、この間は厳しい状況が続いていますね。
「ゆふいんの森1号」が発車したあと、5番ホームに入ってくるのが、今回乗車する「36ぷらす3」となります。
博多駅の在来線ホームで「鹿児島中央」の行先表示を見るのも、九州新幹線全線開業から10年を経ようとしている今となっては、レアなものになりましたね。
9時29分、竹下方から787系BM363編成が入線してきました。

デビュー前の慣熟運転のときにも何度か撮影してましたが、「ななつ星 in 九州」といい、この「36ぷらす3」といい、鏡面仕立て塗装の車両ってのは、きれいに撮るというのがなかなか難しいですね。
先ほど、「36ぷらす3」は5日間かけて九州各県をまわると書きました。そのルートでは、初日木曜日に博多→鹿児島中央、2日目金曜日に鹿児島中央→宮崎、3日目土曜日に宮崎空港→別府、4日目日曜日に大分→門司港→博多、と走行するわけですが、九州を一周する間に配線の関係で、博多基準では編成が逆向きになって帰ってくる形になります。
そのため、「36ぷらす3」は、毎週編成の向きが変わってしまうということになります。今回は博多基準で下り鹿児島中央方が6号車、上り門司港方が1号車という、「逆向き編成」での運転となりました。

今回、ワタシが乗車するのは、5号車のモロ787-363(旧車号:モハ787-3)。編成中では最多の座席定員(30名)となる車両です。この5号車の座席は約半分がツアー予約(ランチプラン・ディナープラン)の座席となり、残りの約半分が、通常の指定席予約の座席となります。
BM363編成の行先表示は、この改造を機にLED表示へ換装されています。787系の一般車でも、このところは入場時にLEDへの換装が進んでいますね。
乗車してみると、デッキにはこちら。

やはりコロナウイルス禍のなかということで、アルコール消毒液が配置されています。
消毒液のボトルには「36ぷらす3」オリジナルのラベルが貼られていましたが、これもしかしてオリジナル品なのかしら・・・。
こちら、5号車・モロ787-363の車内になります。

グリーン車ということで、座席配置は2+1の3列になっています。シートは、新幹線800系で採用されているものに改良が加えられたということで、形状的には800系のものとよく似ていますね。
窓には、大川組子を配した障子があり、その外側には簾のロールカーテンが設置されています。
座席上のハットラックも、木目調のシートが貼られていて、まるで別物のように感じます。
続いて、4号車マルチカー・サロ787-363(旧車号:サハ787-2)に行ってみましょう。
こちらは、乗客の共用スペースとして、お茶のブレンド体験など車内イベントが行われるほか、イベントのない時間帯には、ビュッフェで販売される飲食物を持ち込んで、ここでいただくことも可能です。
天井の照明は照度の調整が可能だとか。時間帯にあわせた調光で、屋外にいるかのような雰囲気を出すことができるんだそうです。
そしてこちらが、3号車・サロシ786-363(旧車号:サハ787-202)に設置されたビュッフェです。
製造時の車号はサハシ787-2。もともとビュッフェのあった車両に、雰囲気を変えて再びビュッフェが設置されました。天井のエッグ型のドームはそのままに、木材を多用しながら、より洗練された空間に生まれ変わっています。
5号車に戻ってきました。
座席の背面はこのようになっていまして、革製のポケットが配置され、いろいろな用途で使えるよう配慮されています。なかなかおしゃれですよね。
9時58分、「36ぷらす3」は博多駅を発車しました。

隣のホームでは、車内清掃などをされている係員の方が、旗を振って見送りをされていました。
このように、各駅で係員さんや沿線のみなさんが、旗を振って列車を見送りされる光景は、「ななつ星」以来定着してきた感がありますね。
博多を発車してさっそく、営業を開始したビュッフェの方に足を運びました。
アルコール類の販売は11時以降ということでしたので、まずはコーヒーを。
オリジナルのブレンドコーヒーが二種類ありまして、3種類の豆をブレンドした「まったりの3」と、6種類の豆をブレンドした「ほんのりの6」とがあるんですが、ワタシは「ほんのりの6」(1杯300円・税込)をチョイス。
カップを受け取り、車内に設置されているコーヒーベンダーで挽きたてをいただきます。
深みと香りがとてもいい感じでした。
10時28分、列車は博多発車から30分ほどで鳥栖へ。
ここではわずかな運転停車のあと、ドアを開けることなく再び走り始めました。
久留米を通過し、筑後船小屋あたりで、車内改札。
今回は、スマホから予約を入れていた関係で、博多駅での改札入場時には、メールで届いた行程表を表示したスマホ画面を見せて入場、という形になりました。車内改札でも同じように、メールで届いた行程表の画面をスマホで見せることに。
車内改札を終えると、係員さんからこちらを渡されました。「赤の路」乗車のしおり、車内で紹介される経由地にまつわるエピソードや、通過駅も含む各駅の一覧や海抜高度などが記載されていました。
まもなく、大牟田にさしかかろうとする頃。
右手に、西鉄大牟田線の線路が見えてきました。西鉄3000形電車の姿も見えていました。
大牟田駅でもわずかな時間の運転停車があります。

ここで再びビュッフェへ。
11時を過ぎましたので、今度はアルコールで。
宮崎県・都農ワイナリーのスパークリングワイン・キャンベルアーリーロゼ(750円)と、おつまみにさけるチーズ(610円)をいただくことにしました。
スパークリングワインって、かつての「つばめ」ビュッフェにはなかったですもんねぇ。都農ワイナリーには10年ほど前に一度行ったことがありましたが、そのワイナリーの品ということで、なんか感慨深い・・・。
そうこうしているうちに、列車は11時10分に玉名に到着しました。

玉名では「おもてなし」として約20分の停車時間があります。
その間、ホーム上では地元の特産品などの販売が行われていました。
いろいろありましたねぇ~柑橘類にお茶に、あとはゴマ油にジャムに・・・。
こういうのはいいですねぇ~。
玉名を出てから、再びビュッフェに赴き、こちらを調達。

この日からちょうど販売開始となった、「季節の日本酒飲みくらべセット」(1800円・税込)。博多の酒屋さん・住吉酒販とタイアップし、その時季ならではの日本酒をセレクトするという趣向。オリジナルの杉箱に入れられて出てきます。
今回は早春セレクトということで、若波FY2純米吟醸生酒、古伊万里前プロパルション、福田純米山田錦無濾過生原酒の3種類、それぞれ福岡、佐賀、長崎の酒蔵のお酒ですね。なかでも古伊万里前プロパルションは活性にごり酒で、舌の上を流れる独特のすっきり感が印象に残りました。

アテは、JR九州グループ会社が自社養鶏場から出荷している「うちのたまご」を使った出汁巻たまご(390円・同)。「うちのたまご」の濃厚な旨味が生きていて、これがうまいのですよ。(^^;

そうこうしているうちに、列車は田原坂にさしかかろうとしていました。
障子を開けて窓の景色をちらちらと見ながら、動く列車のなかでおいしいお酒を呑める・・・なんとも幸せですな。(^^;
11時50分、「36ぷらす3」は熊本駅に到着しました。
ここでは10分の停車になります。3月11日以降の運行では、この熊本から乗車するランチプランの販売も開始されるとのことでした。

そろそろお昼ということで、車内では・・・。
・・・そう、今回はランチプランの申し込みをしていましたので、お昼のお弁当の時間です。(^^;
そういえば、さっき玉名駅に停まったときに、積み込みやってたのを見かけたなぁ・・・。

ということで、今回のお弁当は、玉名市の「日本料理たがみ」さんによる「特製“山の幸”弁当」。
見てくださいよ、この彩りの良さ! 豊富な具材が見た目にも楽しませてくれています。
南関町のお米、阿蘇山や小岱山の山菜など熊本産の食材をふんだんに使用し、その具材のお味もとても優しく仕上がっています。若竹御飯の薄すぎず濃すぎず旨味がしっかり生きた味も印象的だったし、海苔の代わりにレタスで巻いた野菜寿司というのも面白い趣向だったし、どれをとっても素晴らしい出来だったと思います。本当に贅沢!(^o^)/
12時に熊本を発車し、列車はさらに南を目指します。

熊本車両センター横を通りかかると、車両センター内に821系UM7編成3連が停まっているのが見えました。
この3月ダイヤ改正から、821系が熊本への乗り入れを開始するようで、これまた415系の活躍の場を奪っていくことになりそうですね。
列車はまもなく新八代、というところ。
かつて「リレーつばめ」が使用していた、新在連絡線の跡。九州新幹線全線開業後、フリーゲージトレインの新在直通試験に使用されましたが、FGTの開発はその後中断したまま。
錆びたレールが状況を物語っていますよねぇ。
12時27分に八代に到着。ここでもわずかな運転停車。

ここからは、肥薩おれんじ鉄道の路線となった区間を走ります。
787系でここの区間を乗車するのは、それこそ特急「つばめ」の最終日となった2004年3月12日以来のこと。実に17年ぶりということになりました。

昨年7月の豪雨災害のために不通となっている肥薩線が右に分かれていきます。
トンネルを抜けると、列車は球磨川を渡ります。単線であるとはいえ、かつては九州の南北を結ぶ大動脈だったこの区間。再び787系で乗車することができて、本当に感慨深かったです。
おれんじ鉄道の区間に入って、またビュッフェを訪ねました。
もう乗車してから4回目のビュッフェ・・・。(笑)

今度も日本酒にしました。
福岡・糸島のお酒「田中六五」(390円・税込)。
ワタシも大好きで、よく居酒屋で呑んだり、それこそ博多駅のデイトスにある住吉酒販のお店で買ったりしているお酒です。

ただ、この車内でいただくというのは、やはり違いますね。このおいしいお酒を、動く列車のなかで呑めるのは本当にうれしい・・・。(^^;

そうしているうちに、列車は日奈久温泉駅を過ぎ、八代海を望む区間に入ってきました。
特急「つばめ」の時代には、何度もこの車窓を眺めながら、ビュッフェで美味しい食べ物や飲み物をいろいろいただいたものでした。

今回、仕様はずいぶんと変化しましたが、久しぶりに787系の車内で、おいしいお酒を呑みながら、この、海の上を滑るかのような眺めを味わえる・・・今回、「36ぷらす3」の初乗りにあたってこのコースを選んだ目的を十分に果たすことができたなと思いました。
肥薩おれんじ鉄道もまた、昨年7月の豪雨で大きな被害を受けていました。
写真の区間では、沿線の土砂が線路敷に流れ込んだようで、その復旧工事がまだまだ中途の段階でした。工事のため速度制限がかかっているなかを、列車はそろそろと走っていきました。
4号車マルチカーには、乗客向けのアンケート用紙が置いてありました。

このアンケートに答えて、3号車ビュッフェに持っていくと、ポストカードをいただけるということだったので、書いてビュッフェに持っていきました。

左下写真がそのポストカード。
車内改札時にいただいた「赤の路」乗車のしおりと同じデザインのようですね。
列車はさらに進んで、13時28分、水俣へ。
ここでも若干の運転停車があります。

駅ホームでは、近隣のみなさんでしょうか、列車を撮影をしている光景もみられました。
この区間の旅客列車は気動車ばかりになってしまいましたから、こうして787系が週1回ながら再び走るようになったことで、物珍しさもあるんだと思います。
列車は鹿児島県に入ってきました。

ツルの渡来で知られる出水平野が見えてきました。
特急「つばめ」の頃には、やはり車窓から、クロツルやナベツルの様子を眺めたりしたもんですがね。
新幹線からはそんな眺めを一顧だにすることもありません。
出水で運転停車のあと、列車が次に停車するのは、14時25分着のこちら、牛ノ浜駅。
ここでも、「おもてなし」の停車です。

駅前では、阿久根市の「イワシビル」の鯛焼きの販売や、地元産の焼酎の試飲などが行われていました。
試飲させていただいたのは「呑紅」という芋焼酎。自家栽培したサツマイモを使用しているのだそうで、味と香りの深みが印象的でした。
確かにこのあたりは、焼酎の蔵元が多く、文字通り「本場」ですもんね。

停車中に、跨線橋に上がって、上からの撮影もしてみました。
いいロケーションですよね。
牛ノ浜駅を発車後、先ほど買ってきた「イワシビル」の鯛焼きをいただいてみました。
そして、5回目のビュッフェへ赴き(笑)、九州CRAFT日向夏(550円・税込)ビールをいただくことにしました。

「39」の焼き印が押された鯛焼き。自家製のまったり餡と、日向夏ビールのさわやかな口当たりが好対照で、これは面白いとりあわせだったすね。(^^;
このあたりでは、東シナ海を進行方向右手にみながら進んでいきます。
写真は、列車撮影地としても有名な薩摩大川~西方間のお立ち台付近。進行方向左手には何人か、カメラを構えた人影が見えていました。
川内の一駅手前・上川内まできました。

肥薩おれんじ鉄道線は基本単線区間で、定期列車の運行を優先するため、「36ぷらす3」は頻繁に行き違いのための運転停車をします。この上川内では、上りの定期普通列車を行かせたあと、さらにもう1本・・・あれ、紺色の車体だ・・・どうやら「おれんじ食堂」の回送のようですね。ここで行違いがあるんだ・・・。
「36ぷらす3」は肥薩おれんじ鉄道線を走破し、15時34分に川内に到着、ここでも短い運転停車がありました。

この「36ぷらす3」赤の路は、博多から鹿児島中央まで6時間半近い乗車時間があります。
かつての特急「つばめ」は、最速で博多~西鹿児島間を3時間50分程度で結んでいましたので、いろいろな理由で途中停車があるとはいえ、けっこう長いかなぁ・・・と思ったんですが、実際に乗って終点が近づいてみると、「え?!もう着いちゃうの?」という感覚になってしまうから、不思議なもんですよね。
そうこうしているうちに、まもなく鹿児島中央、というところまできました。
写真の場所は第一乾燥場踏切。鹿児島本線と指宿枕崎線の分岐点付近にある踏切です。
何人か撮り鉄さんがいますね。ワタシもかつて一度だけ、ここで列車を撮ったことがありました。
16時24分、「36ぷらす3」は鹿児島中央に到着しました。

博多から在来線経由でここまで一本の列車でやってくるというのも、それこそ特急「つばめ」の最終日となった2004年3月12日以来のこと。
あのときは、特急「つばめ」のラストランと、翌日の九州新幹線全線開業との狭間で、「西鹿児島」→「鹿児島中央」への駅名標架け替えを目撃するなど、まさしく喧噪の真っただ中でした。
今回はのんびり、ここまで乗車した列車とのしばしの別れを惜しむ暇がありましたね。
さて、列車を降りた後、ワタシは駅ビル「アミュプラザ鹿児島」の最上階にやってきました。
ご存知、観覧車「アミュラン」に乗って、鹿児島の景色を堪能させていただくことにします。

観覧車のてっぺん近くまでくると、桜島の姿をきれいに拝むことができました。きょうも噴煙がたなびいていますね。

一方、駅のほうを見ると、先ほどまで乗車していた「36ぷらす3」が、鹿児島車両センターへ引き上げていく場面が見えていました。
あくる日は、鹿児島中央から宮崎までの黒の路、ですね。
さて、このあとは新幹線で博多へ戻る行程なんですが、その前に少しお腹を満たしておかなければ・・・しかし、「36ぷらす3」の車内でいろいろ食べているのでそれほどお腹が空いていない・・・。

じゃあこれだ!ということでやってきたのが、「アミュプラザ鹿児島」地下にある、「天文館むじゃき」アミュプラザ店。
ご飯無理だったら、白熊いっちゃお!ということで。

「むじゃき」の白熊レギュラー。(750円・税込)
やっぱり、これですよね。
ブログにも書きましたが、相変わらず氷のさらふわ感がたまらんし、自家製のミルクと蜜のコラボもいつもながら絶妙でしたね~。
やっぱり、かき氷はこのくらい量がないとあきまへん。(笑)
さてそろそろ、新幹線の改札入っちゃいましょうか。

それにしても、やはりお客さんは少ないようですね。
こんな光景を撮れてしまうなんて、普段だと早朝か深夜以外だとなかなか難しいんでしょうけど、休日の夕方、これから鹿児島から帰るお客さんで賑わうはずの時間でこれですからね・・・。
まぁでも、鹿児島中央駅の新幹線コンコースというと、こちらを外すわけにはいきませんね。
PATIO鹿児島の焼酎BAR、ここで今回は「島乙女」のロック(700円・税込)をいただくことにしました。

出水郡長島町にある酒蔵で生まれるこの「島乙女」。女性にも人気があるのだそうで、旨味やコクがありながらすっきり感も兼ね備えています。
ホームに上がってきました。

帰路の列車は、JR西日本所属のN700系7000番台S13編成8連で運転の、18時28分発「さくら572号」新大阪行き。

ネット予約で8号車の指定席をとっていたんですが、鹿児島中央発車時点では他にお客さんいませんでした。まさかの貸し切り状態。(^^;
途中、熊本からは他のお客さんが乗ってきましたが、それでもかなりの空席状態。ここまでお客さんがいないのも、普段ではなかなかないですよね。おかげでのんびりと過ごすことができましたが。

20時4分、「さくら572号」は博多に到着。
鹿児島中央から1時間36分。熊本まで各駅停車ということもありましたが、それでも往路の6時間半近い所要時間を考えると、新幹線速いなぁ~と思わずにはいられませんでした。
デビューから4ヶ月というところで、「36ぷらす3」という列車の魅力を直に体験する機会を得ることができました。

今回復活を果たしたビュッフェは、万人対象の営業列車での存在から打って変わって、より大人向けの内容に生まれ変わっていました。住吉酒販さんとのタイアップもあって、地酒のラインナップがいろいろあるというのは、お酒を嗜む人間としてはとてもありがたいことですね。今回はランチコースでの申し込みでもあり、ビュッフェの食べ物という点ではそれほどいろいろ、というわけにはいかなかったんで、今後の機会にそれをフォローしていければと。

車内のアコモデーション・設備という点では、申し分ありません。787系を現時点での内容でブラッシュアップしてあり、グリーン車であっても乗りたい、と思える内容をしっかり備えていると思いました。
途中駅での「おもてなし」タイムで、それぞれの土地の特産品をいろいろ買ったり味わったり。これも、本当にいい時間だったと思います。地元のみなさんとふれあい、その土地の魅力をいろいろ教えてもらって、「へぇ~」と思わされることがいくつもありました。

そしてワタシとしては、特急「つばめ」でかつて楽しんだ、八代海や東シナ海の車窓風景を、再び787系の車内から楽しむことができたというのが、かなり大きなトピックになりました。
ひとときではありますが、あの頃を思い出すことができて、本当にありがたかった・・・。

これは、ぜひ全コース乗ってみたいなぁ・・・。
新たな目標ができましたね。(^^;
<おわり>