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Part2(2016・5)
定刻に嘉例川を発車した「はやとの風1号」。
隼人に停車後、日豊本線を鹿児島方面へ。

やがて、左手には錦江湾、そして、桜島の姿が見えて来ました。
さきほど、飛行機の機内からも桜島の姿を確認していますが、やはり地上からの姿というのは違いますね。
鹿児島に停車した後、「はやとの風1号」は定刻の12時51分、鹿児島中央駅3番ホームに到着しました。

先にも書きましたが、ゴールデンウイークのかき入れ時に、この乗車率っていうのはなかなかですね。それほど、地震の風評というのは影響が大きいということなんでしょう。
鹿児島中央到着後・・・。
ちびっ子たちが「かき氷食べたい~!」と言い出しました。

鹿児島まできてかき氷、となれば、やはりこの店ですかね。
ということで、「天文館むじゃき」アミュプラザ店に入りました。

先ほど、嘉例川駅でお弁当食べてますので、さぞかしみんなお腹は満たされているのか・・・と思いきや、そうではありませんでした。
ちびっ子含めて4人で弁当2個、では、やはり足りなかったようです。(笑)

ということで、ここは軽食と、かき氷の名物「白熊」のセットにすることを選択。
焼きそばとお好み焼き、という選択で、あとは「白熊」をつけてもらう、という注文をしたつもりだったんですが、やってきたのは焼きそばと・・・なぜか黒豚丼・・・。

実は、店員さんの間での伝達がうまくいかずに、お好み焼きが丼に間違われて出されていたのでした。

しばらく経ったところで、店員さんが「すみません、間違って丼が出てしまったんで、お好み焼きを持ってきました」ということで・・・。
丼のほうも「いや、そのまま食べてもらっていいです」とのことでしたので、そのままいただくことに。
おかげさまで、「白熊」が出てくるまでにすっかりお腹いっぱいに・・・。(^^;
そして食事が終わった後に、「白熊」登場。
今回はノーマルのと、5歳娘のリクエストで「いちご白熊」を頼んでみました。(セットメニューなのでSサイズです)

これもちびっ子含めた4人で分けて食べましたが、やっぱり「白熊」発祥の店の系列店だけに、他で食べるのとは一味違いますね。具材の乗せ方も、味のつき方も贅沢な感じがします。
おいしかったです! 鹿児島に来たらまた食べたい!(^o^)/
「むじゃき」を出た後に、こちらへ来てみました。

駅ビル「アミュプラザ鹿児島」の屋上には、こちらの観覧車があります。
この駅ビルがオープンした当初からあるんですが、今回初めて、乗ってみることにしました。

直前まで強風のために休止されていた観覧車ですが、風が少し弱まったためにちょうど営業再開となるところに出くわしまして、そのままチケットを買ってちびっ子たちと乗りこみました。

高度が上がると、近隣の市街地を見下ろしながら、桜島を眺められるという、なんとも贅沢な眺望。
これはいいですねぇ~。ちびっ子たちもこの景色には満足したようでした。

ところで、左下写真の中央あたり、ナポリ通りのあたりに、なにやら白いものが見えますね・・・。
観覧車を降りた後。
先ほど見えていた、ナポリ通りのあたりの「白いもの」が気になったんで、歩いて行ってみました。

5月3・4日の両日、このナポリ通りの一帯では、「日伊国交150周年記念 かごしまの風と光とナポリ祭」というのが開催されていました。
観覧車から見えていた白いものは、出店のテントだった、というわけで。

実は、鹿児島市と、イタリア・ナポリ市は、火山と海、という眺望が良く似ているところから、姉妹都市の提携をしています。(ナポリ、といえば、あのベスビオ火山が近いですよね)
その縁で、昨年からこの「ナポリ祭」が開催されているのだとか。

いや~、これは、まさに鹿児島に来てみて初めて知ったイベント。こんなのやってたんだ、なんてね・・・。
まさに、事前にはまったく把握していなかったことでした。

すでにお腹はいっぱいになってましたが、せめて雰囲気だけでもな~ということで、スパークリングワインを呑んでいくことにしました。

デラウェアのスパークリングワインをいただきました。(1杯400円)
いや~冷えてて、とてもフルーティーで・・・言うことありませんね。(^^;
祭りの雰囲気と一緒に、じっくり味わわせてもらいました。

ちなみに、嫁さんとちびっ子たちは、グレープフルーツやアップルのジュースを飲んでいました。
まわりがみな、ワインやビールで乾杯してるんで、ちびっ子たちもジュースのグラスを持ってきて、ワタシと乾杯~♪とかってやってました。(笑)
「ナポリ祭」の会場から、再び歩いて駅まで戻ってきました。

駅構内、「みやげ横丁」には、このようなポスターが貼られていました。
やはり熊本地震のあと、ということで、被災地を応援するという意味で、こういうのを出してきたんでしょうね。
鹿児島に限らず、九州は一つ。被災地の熊本や大分だけじゃなく、九州一体となって地震被害を克服していきたいという思いは、ワタシも同じです。
帰りは新幹線を利用することにしていました。
列車の時間にはまだ早いんですが、改札を入ってきました。
もちろん、目的があるからの話で・・・。

それが、こちら。
ワタシにとってはもはやお馴染みですが、新幹線コンコースにあるこちらのお店に立ち寄ろうということで・・・。
この「PATIO鹿児島」というお店、うどん屋さんやコーヒースタンド、駅弁販売といった機能に加えて、こちらの「SATSUMA 焼酎 BAR」を兼ね備えています。
過去に幾度も、ここで焼酎をいただいてきたワタシですが、今回も例に漏れず、ここで一杯やろうということで・・・。

それにしても、この一升瓶やお品書きのラインナップを見ていると、目移りしちゃって困りますね。(笑)

結局、店員さんのお薦めで「三岳」、そして「鉄幹」の二種類をいただきました。
「三岳」は屋久島の焼酎。「鉄幹」は薩摩川内市に蔵元があります。「鉄幹」の蔵元は10年以上前に訪ねたことがありますが、原酒をいただいて濃厚さに圧倒された記憶があります。
さて、そろそろ帰りの列車の時刻が近づいてきました。

4月14日の地震で回送列車の脱線事故が起こり、一時は全線で運転を見合わせていた九州新幹線。
4月27日から全線で運転できるようにはなりましたが、まだ被害箇所がすべて元通りになったわけではなく、徐行しなければならない区間もかなり残っている状況となっています。
そのため、九州新幹線は臨時ダイヤという形をとり、列車本数が通常より少なかったり、あるいは徐行をダイヤに織り込んで通常より所要時間を長くとったりと、いろいろ工夫して運行しておりました。

ワタシたちが乗車する、鹿児島中央発新大阪行き「みずほ608号」は、通常であれば鹿児島中央18時ちょうど発ですが、この徐行を見込んで、鹿児島中央発が17時34分に繰り上げられていました。
車両は、N700系8000番台R4編成8連。通常なら、下り到着列車の折り返し運用となるところでしょうが、この日は川内方面から回送で到着しての折り返しとなっていました。
「みずほ608号」は定刻に鹿児島中央を発車。
しばらくは、通常通り。しっかりとスピードを出しながらの運行です。
出水~新水俣間では、わずかながら東シナ海を見ながらの走行・・・。
新八代が近づくあたりから列車は減速を開始。
その先は、70km/h信号なんでしょうね、60km/h台での走行が続いて行きます。
沿線には、やはりというか、屋根にブルーシートをかぶせられた家屋が目立ってきました・・・。
18時40分、「みずほ608号」は熊本駅12番ホームに到着しました。
車掌さんの放送では、新幹線ホームでは地震の影響でエスカレーターの使用ができないため、階段を使うようアナウンスされていました。
お客さんの入れ替わりもけっこうありました。
熊本発車後もしばらく徐行。
熊本市街地を過ぎたところで、徐行が解除になり、徐々にスピードが上がっていきました。新玉名を過ぎたあたりからは通常運行。

筑後船小屋駅付近、日没を迎えようとする頃。
赤くなった太陽が、しっかりと瞼に焼き付きました。
19時17分、「みずほ608号」は博多駅14番ホームに到着。
我々はここで下車し、在来線へ乗り継いで帰宅です。

そういえば、ワタシが九州新幹線を全線乗り通したのって、まさかの全線開業日以来なんですね…。(^^;
熊本地震の影響が残る中で企画した今回の旅でしたが、九州各地が風評によるツアーキャンセルなどで厳しい状況にあるなか、我々家族がこうして九州内の旅をできたことで、少しでも九州へ来る人が増えてくれればという気持ちでした。
ワタシにできることは限られてはいますが、この旅行記を見て、九州へ行ってみようと思う人が一人でも出てくれれば、それこそ無上の喜びです。
被災地となった熊本や大分へも、また機会を改めて旅をしたいと思います。
<おわり>