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Part3(2011・9)
9月25日。
この日は、この3日連続ウオーキングのなかでも一番早い時間に出かけてきました。もともと、ウオーキング参加のときはなるべく早い時間に出かけるよう心がけてるわけなんですが。

吉塚から、7時2分発、博多発直方行き2622H列車に乗車します。車両は直方運輸センターの813系RG228編成3連。
直方運輸センターには「福北ゆたか線」用に、813系3連が7編成配置されていますが、このうち6編成は当初2連で製造され、「福北ゆたか線」電化開業時に中間にサハ813形500番台を組み込まれて3連化された100番台車の編成。このRG228編成のみが、製造当初から3連となっている200番台の編成です。
こちらは、途中の筑前山手。
ここでは、直方から博多へ向かう「かいおう3号」との行き違いとなります。

「かいおう3号」の通過を動画撮影してみました。(新しいウインドウが開きます)
http://www.youtube.com/watch?v=QVKQF_RFGGU
2622Hを新飯塚で下車し、こちらに乗り換えます。

8時ちょうど発、新飯塚始発田川後藤寺行き快速3531D列車。車両は直方運輸センターのキハ31形2両。後藤寺線では唯一の定期快速列車で、新飯塚を出ると次は終点、となります。
同じ目的らしい人たちがたくさん乗っていました。博多方面からだと、時間的にも一番いい感じでしたし。

新飯塚を出ると、次の上三緒手前までしばらく直線区間。
単線の線路がまっすぐ伸びていく光景、っていうのは、なんかそそられますよね。^^
8時16分に田川後藤寺に到着。
さらに次の列車への乗り継ぎです。

8時19分発、小倉発日田行き929D列車、車両は直方運輸センターのキハ147形2両。
この列車は、小倉方面からのウオーキング参加者を乗せてきており、ここで博多方面からのお客さんが合流したことで、車内は大混雑になりました。
列車は英彦山の方角へ進み、徐々に高度を上げていきます。

写真は、彦山の駅。
ここの駅舎は1942年の駅開業時に建てられたもの。英彦山神宮の入り口にあたるということで、赤い柱など神宮を意識した建築になっています。
彦山を出ると、列車は釈迦岳トンネルに入り、豊前・筑前の旧国境を越えていきます。
4380mというこのトンネルの建設は難工事だったようで、多くの犠牲者を出しているそうです。

このトンネルを抜けると・・・。
・・・2分遅れの8時56分、列車は筑前岩屋に到着。
今回のウオーキングは、ここからスタートになります。

筑前岩屋、といえば・・・。
・・・これ。
前述の釈迦岳トンネルから湧き出る湧水が、「平成の名水百選」に選ばれていることをご存知の方もいると思います。筑前岩屋の駅前に、その水汲み場があります。
かつては、無料で水が汲めるようになっていましたが、悪質な人もいたようで、2年前に有料の水汲み場に移行しています。
とりあえず、駅前をスタートして歩き始めます。

福岡・大分県道107号を歩きます。この道路は、筑前岩屋駅付近から金剛野峠を越えて大分県側へ下っていく道。

かなり急な坂で高度を上げていきます。
ふと下を見ると、そこには日田彦山線の築堤が。
この築堤、春にはツツジがきれいに咲くようです。

さらに急坂を登り・・・って、本当にこれ、心臓破りかと思いました。ベビーカー連れにはかなりきつかった!

それでもどうにか峠越え。
日田市に入りました。
そこからは、基本的に山を下るコース。

途中では、稲刈りの風景。
こういうのを見ると、なんだかほっとするのは、日本人の文化に稲作がしっかり息づいているからでしょうね。

さらに歩いていると、途中、一軒の農家の前で、その農家の人に呼び止められました。
「これ、今朝ウチで採れたんだけど、ウチで食べるには多すぎるから分けてあげるよ。好きなだけ持って帰って!」っていうことで、ナスやピーマン、さらにはゴーヤを分けていただきました。
人情が本当にありがたかった・・・。
だいぶあたりが開けてきました。

左上写真は、伊藤家「鶴亀の池」。
左下写真は、沿道の水田とヒガンバナ、コスモス。

沿道の名所や美しい風景を眺めながら、徐々に高度を下げていきます。
続いてたどり着いたのが、こちら。
井上家滴翠園。同じ日田市内にある酒造所・井上酒造の分家にあたる邸宅です。写真の住宅は登録有形文化財になっており、さらに奥にある穀物倉庫では近年、その音響のよさを生かして音楽演奏会などが行われているそうです。

昨年の同じ時期にあった夜明駅スタートのウオーキングのときにも、ここへはやってきました。

ちなみに、井上酒造の本家は、大正から昭和初期にかけて日銀総裁や大蔵大臣を歴任し、右翼によって暗殺された井上準之助(1869-1932)を輩出しています。
そのままコースを進み、大鶴駅前に無事ゴール。

コースは約12kmってことでしたが、最初に急なアップダウンがあったせいか、それよりも長く感じてしまいました。

ゴールした後は、早々に戻りの列車に乗車。
12時25分発、日田発田川後藤寺行き950D列車。車両はこちらもキハ147形2両。ウオーキングのお客さんもけっこういましたが、どうにか座ることができました。
あとは、田川後藤寺〜新飯塚〜吉塚と乗り継いで帰宅。

あくる26日は平日ですが、ワタシ単独で美祢線に向かいます。
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