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Part2(2010・10)
「つばめ7号」は、川内から13分で鹿児島中央に到着。

そう、ここまでやってくるのも、4年半以上ぶりになる。
駅前のビルの隙間から、桜島が覗いていた。

時間はお昼。時間があれば天文館くらいまで行きたかったが、今回の行程にその余裕はなかったんで、昼食処は駅ビルのなかで探すことに。
最終的に、アミュプラザ内の「むじゃき」へ。もちろん、天文館にある、あの「むじゃき」の系列店。

まずは普通に、鉄板焼きメニューのなかから「スペシャル焼そば」(890円)を。
太めの麺、そして目玉焼き・・・具もあさりとかの海鮮ものが入ってたりして、なかなかいい内容だった。
そして、このお店に来たら、やっぱりコレは外せないだろうと・・・。
「白熊」(690円)。
天文館「むじゃき」といえば、氷白熊の発祥の店。

きめの細かい氷がたっぷり載ってるのはもちろんだが、独自の調合によるさっぱりミルクがたっぷりとかかっていて、そこにたくさんの具材。これが本場の味なんだなと。

このお店では、末娘がちょっとぐずって大変だったが、抱っこしながらお店の外へ出てあやしてたりしてるうちになんとかなったんで、とにかくホッ・・・。
食後は再び移動開始。

鹿児島中央14時13分発、「きりしま10号」宮崎行き。
半室指定席の1号車に陣取る。

鹿児島総合車両所の485系3両編成で運転されるが、狙ったわけではないけど、国鉄色のDk-9編成で運転。
・・・このDk-9編成、実は今年8月の全般検査時までは左写真のカラーリングだった。(2004年3月13日、鹿児島中央駅にて撮影)

このカラーリングは、特急「きりしま」が、1995年にそれまでの「にちりん」から系統分離されて宮崎〜西鹿児島(鹿児島中央)間で走り始めた当時に用いられていたもの。車両の廃車などで一時期消滅していたが、2004年にこのDk-9編成が「きりしま」増発用として新たに組成された際に復活した。
Dk-9編成自体、もともと保留車だった車両が復活する形で走り始めたものであって、緑の「きりしま」色を新たに塗られた時点で「大躍進」だったわけだけど、今回は、さらに国鉄色への「転進」を果たしたことになる。

「にちりん」「きりしま」系統で走る485系では、他に大分車両センター所属のDo-2編成3連が国鉄色をまとっているが、そちらは2000年ミレニアムの際に国鉄色になったもの。・・・まぁ、九州新幹線全線開業後は、九州に残る485系がいよいよ全廃か、と言われているからね。
定刻に鹿児島中央を出た「きりしま10号」は、錦江湾、その向こうにある桜島を右手に見ながら宮崎へ。

2時間少しかかるんでのんびり寝ようと思っていたが、結局それほど寝ないまま、列車は大淀川を渡っていた。
末娘は幸いにおとなしくしててくれて助かったけど。
「きりしま10号」は16時22分、終点・宮崎へ。

宮崎にやってくるのも、実際のところ5年ぶりくらいなんじゃなかろうか。
確か、前回宮崎に来たのは、JR東日本のジョイフルトレイン「浪漫」(2007年に廃車)が最後の九州入りをしたときに撮り鉄しにきたときだったと思う。
列車を降りて、改札を出て宿へ向かうが・・・。

びっくりしたのは、県都・宮崎の玄関口にもかかわらず、駅内のテナントに空きが目立ったこと。
まぁ、駅自体は繁華街から離れたところにあるし、無理もないのかなという気もするが。
今回の宿は、宮崎駅からほど近い「リッチモンドホテル宮崎駅前」。

いったん投宿したあと、夕食を食べに出かけることにしたが、せっかくだから宮崎の地のものを食べたい・・・。
今回は赤ちゃん連れでもあるし、小さい子連れでも行けそうなお店がないか、フロントで尋ねてみることにした。
そしたら、フロントの従業員さんがああでもない、こうでもないとプランをいろいろ出してくれ、さらにはお店に一軒ずつ電話で問い合わせまでしてくれて、どうにか小さい子連れで行けそうなお店を探し出してくれた。
「赤ちゃん連れ」というと、やはり断ってくるお店も多かった。そんななか、最後までしっかり探してくれて、いや〜ありがたかった。
今回使った宿泊プランには、繁華街まで行けるタクシーチケットが往復分ついていたんで、それを使ってタクシーを利用。
やってきたのは、中央通の一角にある「なぶら」というお店。
赤ちゃん連れなんで、個室を用意してもらってて本当に助かった。

まずは、新鮮な伊勢海老の活き造り。お頭が暴れて皿から落ちてしまうくらい活きがよくて、身もプリプリ!
こちらは、地鶏の朴葉焼き。宮崎といえばやっぱり地鶏。

後ろに哺乳瓶が写ってるのはご愛敬。
続いて、地元産の牛肉のたたき。
いいものが続くねぇ。(笑)
そしてこちらも宮崎名物、チキン南蛮。
タルタルソースがたまんねぇ! お肉も柔らかくて食べやすかった。
伊勢海老は、後づくりでダシがたっぷり出た味噌汁に。

やっぱり宮崎ってうまいものがたくさんあるんだよね。
食べ物がうまいのはもちろんだけど、ホテルのフロントの人たちがいろいろ知恵を出して探してくれたお店だし、なんか余計に沁みるものがあったというかね。

お腹も心もいっぱいになったんで、宿に戻ると程なく眠気が襲ってきた。
ほんと、盛りだくさんな一日だった。
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