Part1(2010・10)
今回は、南九州方面で2日続けてJR九州ウオーキングに参加するため、泊まりがけで出かけることに。
夫婦と、7月に生まれた末娘の3人で行くんだが、なんといっても、生後3ヶ月の末娘は泊まりがけの旅行が生まれて初めて。 ウオーキングデビューはすでに生後2ヶ月で飾ってるけど、果たしてどうなるやら・・・。
多少の不安はあったが、下準備を整え、とりあえず出発!
10月16日、早朝の博多駅。
6時発、「リレーつばめ31号」に乗車する。

車両は787系BM8編成7連。
九州新幹線が博多まで開業すると、当然ながら博多と九州新幹線の部分開業区間を結ぶ「リレーつばめ」という列車は必要がなくなる。あと何回乗る機会があるだろうか、という感じ。
今回は赤ちゃんを連れているんで、この「リレーつばめ」では写真の席を利用することにした。
そう、1号車グリーン車にある「サロンコンパートメント」、グリーン個室である。

1992年の787系「つばめ」登場時から目玉の一つだったこの個室。オープンスペースが主体の列車内にあって、静粛性やプライベートが確保できるこの個室は非常に魅力的な空間である。
赤ちゃんというと、どうしてもぐずって泣いてしまうことが多いんで、オープンスペースにいると常に気を遣わなければならないんだが、この個室ならとりあえずその心配は無用。
で、今回はこのきっぷを使う。
「ゲキ☆ヤス土日乗り放題きっぷ」

JR九州全線、しかも特急や九州新幹線の自由席までが土日の2日間乗り放題になるというこのきっぷが10000円というのは、かなりお得。指定席やグリーン席にも、料金券の追加だけで乗車できるのだ。
3日間グリーン車乗り放題だったかつての「九州グリーン豪遊券」には及ばないが、かなり使いでのありそうなきっぷだ。
この12月までのシーズンが、このきっぷの最後の設定期間になる。九州新幹線全線開業後には設定されない予定。
定刻に博多を発車した列車は、明けゆく空のもとを疾走する。

鳥栖を過ぎ、肥前旭付近。来年には営業列車が走り始める新幹線の高架が寄りそう。
個室でのんびりしている間に、列車は鳥栖、久留米、羽犬塚、瀬高、大牟田、玉名、上熊本、熊本と停まり、あとは新八代をめざすのみ。

宇土付近。左手には九州新幹線の熊本総合車両基地。全線開業後はここが九州新幹線の車両管理を担う拠点になる。
800系が1編成、停まっているのが見えた。
やがて列車は、鹿児島本線から分かれ新八代駅新幹線ホームへ続く連絡線へ入っていく。

この連絡線も、全線開業後には必要なくなるわけだが・・・。
新八代到着後、向かい側ホームに停まっている新幹線「つばめ31号」鹿児島中央行きに乗り継ぐ。
この新幹線「つばめ」に乗るのも、実は4年半以上ぶりだったり。

車両は、800系「つばめ」の第一編成であるU1編成6連。
ここでは、普通車指定席の1号車に陣取るんだが・・・。

席は、車いすスペースがある1号車の後ろ寄り。末娘が寝たままだったんでベビーカーから降ろそうかどうするかためらったんだが、ベビーカーを置いても通路が確保できる場所で、本当にありがたかった。
末娘にとっては、これが初めての新幹線乗車。とりあえずここはぐずることもなく、おとなしくしててくれた。
トンネルの多い区間のわずかな合間に、明媚な風景を眺めながらの乗車も、ほんの30分余り。

それにしても、この景色はやっぱりいいもんだねぇ。
「つばめ31号」は8時19分に川内に到着。

ここで我々は途中下車。
目的はJR九州ウオーキング。
ここ川内駅スタート・ゴールの9kmのコースを歩くことにしていた。

受付を済ませて、さっそくベビーカーを押してスタート。
コースは、川内駅を出てから国道3号へ出て、しばらく鹿児島方面へ。

我が故郷・門司から、はるばるここ鹿児島県まで、この国道は続いているんだよね。
コースは次第に住宅街へ入っていく。

その一角にある、「隈之城温泉」の建物に立ち寄る。
ここでお茶のサービスが出されたので、ちょい休憩。
そこからまたさらにしばらく歩いて・・・。

川内新幹線車両センターに到着。
ちょうど「川内新幹線基地フェスタ」が開催中で、ウオーキング参加者だけじゃなく、フェスタ見学の人もたくさんやってきていて、9時半開門前の行列ができていた。
・・・それにしても閉口したのは、周辺道路の路駐の車のあまりの多さ・・・このフェスタ開催にあたって「駐車場はない」という案内がされていて、川内駅からはわざわざシャトルバスが出ているにもかかわらず、こうやって車で来るっていうのはねぇ・・・いくら車社会であっても、だ。
しばらく並んで会場に入る。

検修庫内には、800系が2編成並べられていた。
運転台見学に供されていたのは、U7とU8の2編成。いずれも、800系のうち「新800系」と呼ばれる後期仕様の編成。
そして外には・・・。

山陽新幹線との直通運転に使用されるN700系。
JR九州が増備を進めている8000番台車、そのうちのR2編成8連が据え付けられていた。
同編成は、16日の未明に鹿児島中央駅への乗り入れ試験を済ませ、そのままここでの車両公開に供された。
同編成の車内が公開されていたので、見学してみることにした。

まずは、指定席の4号車へ。
普通車指定席のシートは2列+2列配置で、新幹線の普通車席としてはかなり大柄なもの。
これは、山陽新幹線の700系7000番台「ひかりRail Star」指定席の流れを汲んでいるもので、「Rail Star」よりもさらにゴージャスな仕様となっている。

実際に座ってみたけど、「体が埋まる」っていう表現ができるようなホールド感。
「グリーン車のシー ト」と言っても十分通用しそうなレベルの高さだった。
続いて自由席の3号車へ。

こちら普通車自由席のシートは、東海道・山陽新幹線でも一般的に見られる3列+2列配置のシート。
現在「のぞみ」で使用されているN700系の普通車シートが基本になっているようだ。ただし、シートモケットのデザインは一新されている。
JR九州所属車を示す「赤いJRマーク」がついたN700系R編成は、全線開業までに10編成が揃う予定になっている。
このR編成と、JR西日本が同じく山陽・九州直通向けに増備するN700系7000番台S編成とは仕様が統一されている。いざという時の共通運用も可能にしているんだろう。
基地フェスタ会場をあとに、ウオーキングを再開。

主には住宅街を歩きながら、川内の街に残る史跡をめぐっていったんだけど、山道のようなところや墓場の真っただ中、あるいは小学校の敷地内がコースになっていたりして、なかなか面白いコース設定だった。
ただまぁ、左上写真のようなところはベビーカーが入れないので、抱えて歩くなどけっこう苦労はしたが。
左下写真のように、小学校の校庭にウオーキングの順路を示す矢印の表示が置かれているってのも、他ではあまり見かけない。
8時半にスタートして、およそ3時間半で川内駅に戻ってきた。

ベビーカー押してて、なおかつ車両基地見学をしてるわりには、なかなかいいペースかなと。

ゴールでは記念品が配布されていたけど、なかにはこのミニボトルの焼酎まで・・・。
川内からは、明くる日のウオーキングに備えて、さらに先をめざしていく。

川内12時17分発、「つばめ7号」に乗車して、鹿児島中央へ。
さきほど「31号」で乗ったのと同じ、U1編成がやってきた。

川内駅発車直後には、さきほど見学してきた川内新幹線車両センターを右手に眺める。

今回の旅、まだまだ先は長いのだ。
末っ子ちゃんがぐずらないか、ってのが心配は心配だけど。
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