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Part3(2008・3)
「トルゴレ」の豆腐チゲ鍋を食べ終わって、光復路へ。

ここはプサン随一のファッションストリート。おしゃれなお店が多いところ。
そんな一角に・・・。

ん?! エスカレーター?
・・・これ、実はプサンのビュースポットである龍頭山公園に続いている。上りはエスカレーター、下りは階段になっている。

ここをずっと上っていくと・・・。
龍頭山公園にたどり着いた。ここにはプサンタワーが建っている。
せっかくなのでタワーに上ってみる。
この眺望、なかなかいいんでないかい?
天気がよく空気が澄んでいるときには対馬が見えるらしいけど、残念ながら遠くは霞んでいた。
龍頭山公園から降りてきて、次はジャガルチ市場へ。

市場の活気は日本と同じだね。
通りを歩いていると、出店で料理を出しているおばちゃんたちが寄ってきて、「うちで食べて行かんね?」とばかりに腕を引っ張って連れて行こうとする。(^^;
一度目をあわせたら最後、なかなか離してくれないのだ。
ただ、安いのは確かで、このあとの食事の予定がなかったらよっぽど寄って行こうかと思ったくらい。
そして、次の食事の場所へ。

今度のお店は、光復路沿いにある「In Dish」というお店。さきほどの「トルゴレ」とは違い、垢抜けたいまどきの店、という感じ。
ここで食べたのが石焼きビビンパ、サラダバイキングがついて5000ウォン! 日本で食べたら800円はくだらないと思うので、やはり安い。お味ももちろんグー!
調子こいてハイトビールも呑んでみた。中瓶1本で3000ウォン。ビールを注文してグラスビールのつもりだったので、中瓶が出てきてちょっとびっくり。(^^;
「In Dish」を出た後、近所のこちらへ。

「クリスピークリーム・ドーナツ」のお店。
アメリカ発祥のチェーン店だけど、韓国にも進出していてソウル市内にもいくつか店がある。日本ではまだ新宿、有楽町、川口にしか店がなく、新宿あたりではいつも行列ができているらしい。

そんなお店のドーナツを食べてみようと、テイクアウトで注文。
4個買ったら、2個おまけをつけてくれた。(^^;
ドーナツの箱を手に、地下鉄でプサン駅に戻り、ソウルへの戻りの列車に乗る。

プサン13時45分発、ソウル行きKTX258号。今回ももちろん「特室」に乗る。
プサンを出てしばらくは在来線の線路を走る。

見えている景色は、日本とそう変わらない。日本国内にいるような錯覚を覚える。
少し眠気がしてきたので、車内販売のワゴンサービスでコーヒーを注文。先ほどのドーナツを食べながらコーヒーをすする。

こちらのコーヒーが3000ウォン。日本で言えば300円前後なんで値段的には日本の新幹線車内とそう変わらないが、コーヒーの量は明らかに多く、お茶請けのお菓子までついてきた。やっぱり物価を反映しているんだなぁと・・・。
やがて列車は高速専用線へ。

車内のモニタ画面には速度表示が。やはり揺れは少なく、乗り心地はなかなかいい感じだと思った。
コーヒーを飲んだにもかかわらず、かなり満腹なせいか(笑)眠気と戦いながら時間は経過。

ソウル市内へ戻ってきた。在来線の列車が各所で並走する。
16時35分の定刻より5分ほど遅れて、KTX258号はソウル駅に着いた。

ワタシとしては今回の旅で、鉄道好きという視点からKTXの状況を興味深く見ることができた。
TGVタイプの車両にはもちろん今回初めて乗った。TGVは日本の新幹線の最大のライバルなわけだが、乗り心地には不満な点はなし。
車内の居住性という点では、やはりKTXより日本の新幹線のほうが上だろうと思う。なんといっても日本の新幹線は車体が大きく、車内に空間的な余裕がある。車内インテリアの充実度も新幹線が上だと思う。
KTXの場合は全線が高速専用線ではない現状があり、ダイヤ的にも、車体構造的にも一定の制約があるだろうと思う。また、ソウル~プサン間には本数こそ少ないが在来線の特急も並行して走っている。日本の新幹線とはかなり置かれている環境が異なっている。
そういった違いなども、面白く見ることができたと思う。
ソウルに戻ってきたあと、いったん宿に戻り、そこから夕食を食べに再び街へ繰り出す。

宿のあるミョンドンの街中を歩く。
やはり人が多いね。週末というのもあるんだろうけど。
そんななかで夕食の場所に選んだのがこちら。

その名も「明洞焼肉専門店」。
そうだよ、本場の焼肉を食べに来たんだよ。(笑)
お店に入ると、まず店員さんが「アンニョンハセヨ!」と挨拶、こちらの様子をしばらく見て、今度は日本語で「いらっしゃいませ!」ときた。さすがに日本人慣れしてるなぁ・・・。

で、メニューを見ながらしばし考え、カルビを食べられるものということで、左端の「韓牛セット」85000ウォンのものを注文!
そして出てきたのが・・・。

どうよこの量!(^^;
網に載って焼かれているのは、生カルビと味つきカルビのお肉。
こちらではお店の人がお肉を丁寧に焼いてくれ、食べごろを教えてくれる。このカルビがまたうまいんだよほんとに!
お皿に載っているバラ肉は、注文を受けてからその場でスライスして持ってきてくれたもの。
ビールも頼んだけど、もうビール進んじゃってしょうがない!(爆)
またしてもかなり満腹に・・・ほんと、今日一日でどれだけ食べたか・・・。
やっぱり食べたら腹ごなししないといかんでしょ、ってことで、今度はソウルのビュースポットを目指すことに。
ソウル市の中心部・ナムサン(南山)の上に建つ「Nソウルタワー」へ行くことにした。
行くには、山のふもとから「南山ケーブルカー」(ロープウェー)に乗っていくのが一般的なので、そのケーブルカー乗り場までがんばって歩いていったんだが・・・。

この張り紙はなぁに??(爆)
・・・なんとまぁ、メンテナンスのために運行休止なんだと。
よりによってそんな時期に当たっちゃうとはねぇ。(・_・;)
それでもやはり、ここまで来たからにはタワーまで行きたいので、仕方なくタクシーをつかまえてタワーの近くまで行くことにする。
実は、タクシーで「Nソウルタワー」まで行けるのは外国人観光客に限られている。つまり韓国の人たちはタクシーでは行けないのだ。おそらく、山頂への乗り入れ規制があるのだろう。(他にはバスという交通手段があるんだけどね)
そのため、タクシーで山頂を目指すには、麓の有料道路入り口でパスポート、もしくは免税店で使用するショッピングカードの提示が必要になる。ワタシの場合も、有料道路入り口でパスポートを見せて、晴れて通行可能に。

そして、たどり着いたのがこちら。
照明で暗闇に浮かび上がった「Nソウルタワー」。
入り口で入場料7000ウォンを支払い、ごったがえすなか10分ほど待ってからタワー展望台へ向かうエレベーターへ。
展望台からの眺望がこちら。

いや、やっぱり夜景はいいね。
ずっと見渡していると、ソウル市街の広さを実感できる。
たどり着くまでの苦労が一気に吹っ飛んでいく感じ。

しばし眺望を楽しんだ後、タワーの近くで待たせておいたタクシーに再び乗り込んで、ホテルへ。50分近く待たせておいたんだけど、最終的に宿に戻っても60000ウォン(6000円程度)で済んだ。やっぱり安いわ。(^^;

うまいものを食べまくり、そして見るべきところを楽しんだ一日。
かなり充実した内容だった。
明くる日は最終日。もうちょっと楽しませてもらわないとね。
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