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Part2(2006・7)
7月2日の朝です。

成田駅西口前。
天気が気になりますが・・・とにかく出発しましょう。
きょうの目的は、まず未乗で残っているJRの路線の乗車。そして、さらに足を伸ばして、廃止問題で揺れている地方私鉄への乗車、ということになります。

成田7時28分発、銚子行き427M列車に乗ります。目的はもちろん、成田線のうち未乗になっている成田〜松岸間の乗車です。
車両は、幕張車両センターのスカ色113系6両編成。
JR東日本の113系も、この3月に東海道線・国府津車両センターの車両が撤退に追い込まれ、いよいよ幕張車両センターが最後の根城、ということになってしまいましたね。
朝食ですが、駅で買ってきたコレで済ませることにしました。

右にあるのは、「Suica」グッズの一つとして売られている「パンのカンヅメ」。中には青リンゴ味のパンが詰まっています。
そして、東関東名物、といえば、「ジョージア マックスコーヒー」。
甘さで目が覚める感じがします。(笑)
成田を出た列車は、しばらくすると成田空港方面へ向かう線路との分岐を通過していきます。
成田空港方面の列車は、分岐を過ぎると、かつて成田新幹線用に建設された高架へ上がりますが、こちら松岸・銚子方面の線路は、単線となって高架から次第に離れていきます。

成田空港方面の列車は、2回ばかり乗りました。一度は113系の快速「エアポート成田」、一度は「成田エクスプレス」でしたが・・・。
8時2分、427Mは佐原に到着。
利根川に近い水郷地帯、ここは水郷観光で賑わうところです。

佐原駅を少し過ぎたところで、こういう景色も車窓から見えます。
佐原の次は、鹿島線との分岐点である香取に停車。香取神宮の最寄り駅です。

鹿島線のほうもまだ乗ってませんので、一度銚子へ行ったあと、また戻ってこなければなりませんね。(^^;)
このあと列車は、田園風景が広がる中をひたすらに走っていきます。

やがて、右手から総武本線の線路が近づいてきて、合流しながら松岸に到着。
ここで、成田線は完乗となりました。

列車はそのまま、総武本線の線路を進み・・・。
8時50分、終点の銚子に到着しました。

到着したホームの先には、銚子電鉄の乗り場があります。
乗り継ぎ口のところにオランダ風車があるのが名物になっていますが、2年ぶりに来てみると、なぜか風車部分がなくなっておりました。

いったん駅の外へ出たあと、今度は9時17分発の成田線経由千葉行き444M列車に乗車。
佐原まで戻ってまいりました。

こういう駅舎を見るとなぜだか安心します。(^^;)

で、佐原を含めたこのあたりの駅では、まだ「Suica」が使えないんですね。成田線では成田以西、総武本線では成東以西で利用可能なんだそうで・・・。
いまどき、仙台近郊や新潟地区でも取り扱いが始まっているのに、千葉県内でまだ使えないところがあるとは知りませんでした。(^^;)
さて、佐原からは、次なる未乗線・鹿島線へ向かう列車に乗ります。

千葉始発でやってくる、10時45分発、1531M列車鹿島神宮行き。
車両はこちらも、幕張車両センターの113系。車号を見たところ2000番台の車両が混じっていまして、東海道線・国府津車両センターからの転属組の車両のようでした。
列車は香取を出たところで成田線と分かれ、利根川を渡っていきます。

この鹿島線は1970年8月開業という比較的新しい路線で、かなりの部分が高架や築堤、トンネルという形で敷設されています。

延方を出ると、今度は北浦を渡って・・・。
・・・11時6分、1531Mは終点の鹿島神宮に到着しました。

鹿島線の終着駅は、一つ先の鹿島サッカースタジアム(サッカーの試合日のみ営業)となりますが、JRの定期旅客列車はすべてこの鹿島神宮が終点となります。

鹿島神宮駅を出た私は、タクシーでとある場所へ向かいました。
それが、ここ。

鹿嶋市内の北浦湖畔にたたずむ、レストラン「エル」。

ここは、489系特急形電車の食堂車・サシ489-9を転用したことで有名なレストラン。鉄道ファンはもちろん、地元の人たちの間でも「あぁ、あの電車のなかで食事ができるところね!」と言われるくらい有名な場所です。

以前から来るチャンスを窺っていまして、やっと来ることができました。
こちらが、その「エル」の車内・・・もとい、店内です。
食堂車のテーブルはそのまま流用されています。内部も、かなりもとの状態に近い形で使われているようです。
そして今回、私が注文したのはこちらの「ネギかつ定食」(850円)。
カツはロースとチキン、半ラーメンは醤油、みそ、塩から選べますが、私はロースカツ、醤油ラーメンをチョイス。

それにしても、どうです? このボリューム。
右側にあるラーメン、とても「半ラーメン」には見えません!
お米はササニシキ、とんかつソースもオリジナルブレンド、というこだわり。なのに、この量で850円? 本当に??と思ってしまいます。

かなり苦労しましたが、どうにか完食。
いやぁ〜満腹を通り越しました。(^^;)
どうにか食事を終え、再びタクシーで鹿島神宮駅へ。

ここからですが、やはり鹿島線完乗というからには、この鹿島神宮から先も乗っておかねば、ということで、こちらのきっぷを購入。

ここ鹿島神宮から先は、第三セクター・鹿島臨海鉄道の列車に乗車することになります。
とはいっても、鹿島サッカースタジアムまではJRの路線なので、きっぷも当然ながらこういう形になります。
そして、乗車するのはこちらの車両。

12時48分発、水戸行き154D列車は、6000形気動車6003号でのワンマン運転となります。
鹿島神宮を出た列車は、JR鹿島線の線路上を進みます。

やがて、右手から貨物専用の鹿島臨港線の線路が近づき、その先には、J1リーグ・鹿島アントラーズの本拠地であるカシマサッカースタジアムが見えてきます。

程なく列車は、鹿島サッカースタジアム駅を通過。

もともと、ここ鹿島サッカースタジアム駅は、「北鹿島」という貨物駅でした。
1994年3月に現在の駅名となり、サッカー試合日のみの旅客営業を開始しています。

これで、鹿島線も完乗ということになりました。
ただ、これで折り返すということにはせず、私はそのまま列車に乗り続けました。
さきほどのきっぷで、目的地はお分かりでしょう。
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