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Part11(2005・12)
13時5分。
「SL&ELホワイトクリスマス号」は定刻に終点の越後湯沢に到着しました。

到着はしましたが、このあたりの在来線で動いている列車はこの「SL&ELホワイトクリスマス号」だけ。新幹線は動いていましたが、在来線では、金沢とこの越後湯沢を結ぶ北越急行線経由の特急「はくたか」がこの時点でも長岡発着に変更になっているなど、接続する列車がとにかくない、ということでありました。

駅のコンコース内では、「SL&ELホワイトクリスマス号」の乗客を歓迎する貼り紙がされ、乗客向けに豚汁が振舞われるなどのイベントも行われましたが・・・。
ここ越後湯沢駅のあたりも、もちろん大量の雪が残っていました。

ここから、ワタシの本来の行程では、折り返しの「SL&ELホワイトクリスマス号」に乗車したあと、再び上越国境を越えて北陸方面へ抜けることにしていました。
しかしながら、今夜あたりから再び寒気が入って雪が降るという予報でもありましたので、折り返さずに長岡経由でそのまま移動しようかと考えていた矢先・・・。
・・・駅の「みどりの窓口」で確認したところ、14時57分発の「はくたか14号」金沢行きからは越後湯沢発で運転、という案内でありましたので、迷わず同列車に乗車することを決断。
普通指定席が満席ということでしたので、グリーン指定席を確保しました。
で、ホームにはこんな貼り紙が・・・。
ワタシの乗車する「はくたか14号」について、どうやら編成変更があるらしいのですが・・・。

ワタシは1号車グリーン席の指定券を持っていました。現在、「はくたか」は多客期の臨時列車も含めて、北越急行線内で160km/h運転が可能な681・683系車両で統一されており、同系列ならばグリーン車は1号車になります。
しかし、この貼り紙では、1号車の指定席を持っているお客さんは4号車へ移動、というふうになっています。

グリーン席が4号車・・・ということは、ヨンパ〜ですか??
鉄道好きとしては、485系列の車両が代走で来る、ということが明らかに分かる内容でありました。
そして、実際に「はくたか11号」として、定刻より70分遅れでやってきたのはこちら。

国鉄色ボンネットだっ!(笑)

JR西日本金沢総合車両所の489系H01編成9連。通常は上野〜金沢間の夜行急行「能登」をおもな活躍の場にしている車両です。

代走ではありましたが、赤地に白い鷹が羽ばたく「はくたか」専用ヘッドマークがしっかりととりつけられておりました。
681・683系にはトレインヘッドマークはありませんから、このマークを見られること自体が、いまや貴重、ということになります。

ワタシ自身、489系の「はくたか」に乗車するのはおよそ6年ぶり。
そのときは、まだかつての「白山」カラーをまとった車両でしたが。
折り返し列車の「はくたか11号」が大幅に遅れたのは、もちろん雪が主因ではありますが・・・よく見ると4号車グリーン車の窓の1枚にひびが入り、補修が施されていました。
単線トンネル区間の多い北越急行線内での高速運転に耐えられない、ということで、徐行が行われていたのでしょう。

もちろん、489系ですから、もともと681・683系と同じ速度では走れないわけですが。
結局、大急ぎで折り返し準備を済ませた「はくたか14号」は、定刻より20分ほど遅れて越後湯沢を発車しました。
指定席は満席、自由席では立客も出る混雑になっていました。
深い雪のなか、列車は上越線を六日町まで進みます。が・・・。

六日町駅に進入しようというところで、列車はストップ。
何らかの理由で踏切支障検知装置が働いた模様でありました。
これで遅れはさらに拡大・・・。

しばらくの停車の後、列車は六日町を通過し、ポイントをわたって北越急行ほくほく線へと進みます。
489系車両ではありますが、北越急行線内では本来、最高130km/h運転が可能なはずでしたが、前述のようなことで列車は速度を落としての運転。

十日町通過の場面。いやぁ、このあたりも雪がすごいです。
虫川大杉まできましたが、ここで対向列車の越後湯沢行き「はくたか」の通過を待つため運転停車。
窓越しに見たところ、対向の「はくたか」は、北越急行の683系8000番台3両付属編成と、JR西日本の681系6両基本編成との併結運転となっていた模様です。

こうして車両内のシートに座っている目線と同じ高さまで雪があるホーム・・・いくらこのあたりが豪雪地帯とはいっても・・・。
さらに進むと、列車は頚城平野の水田地帯へ。
とはいっても、当然ながら雪景色。
まだ16時半過ぎですが、空はかなり暗くなってまいりました。
糸魚川駅手前で交直セクション(電源境界)を通過。直流1500Vから、交流20000V(60Hz)に電車の電源が変わります。
681・683系であれば車内灯はついたままですが、489系はいったん車内灯が消え、非常灯のみとなります。

朝、「SL&ELホワイトクリスマス号」の車内でお弁当を食べて以来、食べ物を口に入れていなかったワタシ、そろそろお腹が減ってまいりました。

ということで、車内販売のワゴンにあったこちらを購入。
富山駅弁「ますのすし」(1100円)。全国に名を知られた有名駅弁です。

フタをとり、笹の葉をめくるとこのように押し寿司が登場。
醤油がなくても、ほどよく酢が効いていて、ほおばるようにして食べてしまいました。(^^;)
18時4分、63分遅れて「はくたか14号」は富山に到着。

ここから、列車に乗り合わせたネット友達が集まって6号車のラウンジにてミニオフ会。
金沢到着までの短時間ではありましたが、楽しい時間を過ごしました。
18時43分、列車はおよそ65分遅れて終点の金沢に到着しました。

到着した489系H01編成は、折り返し「はくたか23号」として、ばたばたと発車していきました。
私は、ここからまた一人旅。

きょうのうちに福井まで移動しようということで、金沢18時55分発、「しらさぎ16号」名古屋行きに乗車することにしました。

車両は、金沢総合車両所所属の683系2000番台8両編成。米原方の先頭車は貫通型となります。

すでに暗くなって写真を撮れるような条件にはなかったんですが、やはり沿線には雪がたくさん。
少し前にも、北陸方面では積雪の影響で列車が運行できない事態になっていましたね。
定刻より若干遅れて、「しらさぎ16号」は19時44分、福井に到着しました。

福井駅はこの4月18日に高架駅となりました。高架駅となってからは初めて通ります・・・というか、ホームに降りたのも初めてだったり。(笑)

駅前にはライトアップされた飾り物も。

それにしても、再び寒気が入ってくるという予報は当たったようですね。とにかく、寒いです。しかも、氷雨が落ちてきまして・・・。
宿へ移動する途中で、現在は福井県庁がある福井城址のお堀を見てみると、水面が凍ってました・・・。
この光景を見ながら、私の明日の計画が凍りつかなければいいなぁと思ったのは内(ry・・・。
このあと、宿に入ってテレビを見ていると、羽越本線の北余目〜砂越間で特急「いなほ14号」が脱線したというニュースが・・・。
早い時間に宿に入れたのでゆっくりするつもりが、このニュースに釘付けになり、ずっとテレビをつけたまま・・・。
本当にショックでした。
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