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Part10(2005・12)
12月25日の朝を迎えました。

楽しい時間を過ごした宿を後にし、上神梅駅までやってきました。

ここからは、とりあえず桐生へ出るため、7時48分発、714D列車桐生行きに乗車します。
車両は、昨日も乗ったような?わ89-315。
さらに、桐生からは、両毛線へ。
高崎車両センターの115系6両編成。

昨日もそうでしたが、きょうもこの朝の時点で、上越線の水上〜宮内間が雪害のため運転見合わせとなっていました。
私の今回の行程では、このあと高崎まで行って上越線越後湯沢方面に進むことにしていました。なので、そちらへ行けない事態に備えて、時刻表を繰って行程の見直し案の検討もしていました。
列車は新前橋へ。

駅に隣接している新前橋電車区は今月、かつての高崎運転所から改称された高崎車両センターとの組織統合があり、その名称は消滅しました。新前橋電車区に所属していた電車の所属標記も、「高シマ」から「高タカ」へ、シール貼り等での変更が進んでいました。

留置線には、485系のお座敷車両「せせらぎ」の姿が見えます。現在「サロン・ド・わたらせ」になっているお座敷客車「やすらぎ」の置き換え用として改造された車両ですね。
高崎に到着してみると・・・。

驚いたことに、私がもともと乗る予定だった9時58分高崎発越後湯沢行き、「SL&ELホワイトクリスマス号」は運転される!という案内が・・・。

この「SL&ELホワイトクリスマス号」はもともと、12月24、25日の両日に運転の臨時快速。高崎〜水上間をSL・D51-498とEL・EF64-1001の重連、水上〜越後湯沢間をEF64-1001が牽引する列車として設定されていました。
水上から先はかなりの積雪という情報。同列車は昨日24日に運休しており、きょうも運休となると目も当てられなくなるところでしたが、除雪作業をこの列車の運転にどうにか間に合わせた、という感じなんでしょうか。
9時37分、まずは、D51-498+EF64-1001が重連単機で、2番ホームに入線。

その4分後に、今度は12系客車6両編成が、DE10-1698によって押し込まれてきました。

ホームにはすでに多くのファンの姿がありました。
入線した12系客車の乗車口付近には、種別表示板(サボ)が入っていましたが、しっかり、この列車オリジナルのサボが製作されていました。

なお、このサボのレプリカが車内でも販売されておりました。
クリスマス列車を標榜しているということで、車内のほうはこのように飾りつけもされておりました。
鉄道ファンもそうですが、一般の家族連れもたくさん乗車していました。
9時58分、「SL&ELホワイトクリスマス号」9733列車は長声一発、高崎を発車。

私のほうは、発車前に購入してきたこちらのお弁当を食べることにします。
なにしろ、宿を出るのが早かったので、まだ朝飯を食べてませんでした。(^^;)

「SL&ELホワイトクリスマス号運転記念弁当」(1000円)。昨日食べた「上州の朝がゆ」と同じく、「たかべん」こと高崎弁当さんの調製によるお弁当です。
さすがにクリスマス、フライドチキンやケーキなどが入っているのが特徴。左下のご飯もピラフになっていました。おいしかったですバイ!
新前橋に停車した後、若干遅れて10時39分、列車は渋川に到着。

ここでは10時58分の発車まで時間がありましたので、ホームへ降りてみました。

D51-498のフロントには、オリジナルのヘッドマークがとりつけられていました。

機関車のまわりには、当然のことながら記念撮影をしようという人たちが集まり、さらには車内スタッフによるサンタクロースの扮装もありまして、格好の被写体になっていました。(^^;)
渋川を出た列車は、利根川を渡り、この先は利根川の流れに沿って山へ入っていきます。
鉄橋の手前では撮り鉄のみなさんがたくさんスタンバイ。

煙も出ておりましたし、さぞかしいい絵が撮れたことでしょうな。
車内のほうでは、クリスマス列車ならではのアトラクションということで、プレゼントをかけたじゃんけん大会なども催されておりました。

でもって、こちら。
じゃんけんで勝てなくても、チョコレートのプレゼントがお客さんに配られました。
渋川を出た列車は、沼田、後閑、上牧、水上の順に停車。

こちらは上牧駅。
ホームは除雪されていますが、残った雪がこんな状態。

・・・いやぁ、えらいことになってますバイ。
定刻より若干遅れて12時5分、列車は水上に到着。

D51-498はここで切り離し。この先は、EF64-1001の単独牽引となります。

切り離しも含めて若干の停車時間があり、発車は12時15分。
ホームへ降りましたが、かなりの雪がホームに積もっていまして、滑りこけないように慎重に移動しておりました。
水上を発車すると、湯檜曽、土合、越後中里、越後湯沢の順に停車。

写真は湯檜曽手前、新清水トンネルに突入しようかというところですが、いやぁ〜、この雪ですよ。
天候が回復してどうにか除雪が間に合ったとはいえ、運転見合わせになるのも然もありなん、という状況でありました。
12時28分、土合に到着。

ここは新清水トンネルのなかに下りホームがあります(上りホームは別線のため、地上に存在)。ホームにあった案内板によれば、この下りホームから駅舎までは標高差70.7mもあり、改札口まで行くには486段もの階段をのぼる必要があります。
それゆえ、この土合駅は「日本一のもぐら駅」というふうにも呼ばれます。
こちら、水上から列車を単独で牽引しているEF64-1001。
高崎車両センターに所属する同機は、国鉄末期にイベント用として茶色(ぶどう色1号)に白帯、といういでたちになっています。
さて・・・トンネルを抜けると・・・。

そこはまさしく、雪国でした。

左上・下写真とも、越後中里での写真ですが、こんなに積もってたんですね。
ただただ、圧倒されるばかりでした。

この雪の為、「SL&ELホワイトクリスマス号」の運転にあわせて、この越後中里の駅前で計画されていたイベントは中止、という案内がありました。

終点の越後湯沢はもうすぐです。
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