<Part8へ>
Part9(2005・12)
しばらく川沿いに進んでくると、だいぶ沿線の景色が白っぽくなってきましたねぇ。
さすがに北関東の山のほうまで来ると、こういうことに・・・。

車内のほうもそろそろお酒がかなり入ってきて、いい感じにまったりとしてきました。
「サロン・ド・わたらせ」9719レは、定刻の12時46分より若干遅れて、足尾に到着。
折り返し待ちで側線に入れ換えられ、小休止です。

今回の「サロン・ド・わたらせ」は、わたらせ渓谷鉄道がトロッコ列車の運転開始時に日本鉄道建設公団(現在の鉄道・運輸機構)から購入したDE10-1537の牽引。
同機は、1995年にJR東日本で青森東運転区所属を最後に廃車となり、鉄建公団にて秋田新幹線の工事車両牽引に従事したあと、このわたらせ渓谷鉄道にやってきた機関車です。

これまで同機の機関の調子が悪かったことから、私がこれまでこちらのオフ会に参加した際には、いつも代替機(というより、もともとは部品取り用だったという話・・・)のDE10-1678が牽引にあたっていました。なので、1537号機が「サロン・ド・わたらせ」を牽引するのは、私自身は初めて見たわけで。
「サロン・ド・わたらせ」が入れ換えられた隣の線路には、かつての「やすらぎ」の一員だったオロ12形1両が留置されています。留置、といっても、もうかなり車体が傷んでいますけども。
もともとここには、元「やすらぎ」のオロ12形が3両置かれていましたが、うち2両は姿を消しておりました。
トロッコ列車の控え車種車となったスハフ12形とともに、JR東日本からやってきたオハ12形1両も、まだこの足尾にいました。
こちらも、かなりしんどい状態になってきました。
かつて八高線を走っていたキハ30・35形ディーゼルカー2両もまた、足尾に姿をとどめていました。

しかしながら、側面にはスプレーでの心無い落書きがされておりまして・・・私としては極力落書きが目立たないように撮影したつもりですが。
まったく、ひどいことをする奴がいるもんです。JRや私鉄の車両に夜中にスプレーで落書きがされたというような事件の話も聞きますが、他人のものに落書きをして平気な顔をしているという神経が理解できません。
さて、足尾駅に降り立った一行は、記念撮影をしたあと、列車を撮影したり、駅の外へ出たり、思い思いに時間を過ごしておりました。

駅舎には気温計がありますので、ちょっと覗いてみると・・・。

コレ、どうみても摂氏1.5度くらいしかないですなぁ。(笑)

氷点下になってないのが、救いといえば救いでしたが。
でもって、ここ足尾ではすっかり恒例になった、駅前の商店でのアイスクリーム購入。(爆)

寒いときに食べるアイス、というのは、実にうまいです。(笑)
ホームへ戻ってみると・・・。

なんだか、雪のなかにビールの缶が埋まっています。

天然クーラー・・・そりゃ冷えるでぇ〜。(爆)
14時21分発の桐生行き728D列車が発車した後、「サロン・ド・わたらせ」編成は再び入れ換えられて、上りホームに据え付けられました。
牽引機のDE10-1537はその後、機回し作業。

ヘッドマークも、上り方へと付け替えが行われました。
「サロン・ド・わたらせ」の折り返し9728列車は、14時56分に足尾を発車。
もときた道を大間々へと戻っていきます。

復路の車中では、最後尾の展望室に陣取り、流れゆく景色を眺めながら、まぁ一杯・・・。(笑)

こういうふうに後方展望を眺めながらの語らいのひととき、というのは、展望室付きの列車ならでは。
鉄道の醍醐味ですね。いやぁ〜、素晴らしいです。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、まもなく大間々に到着しようというところ。

写真は、まさしく宴のあと。
16時20分。
「サロン・ド・わたらせ」9728レは大間々に到着。
オフ会はとりあえず、ここでいったんお開きとなりました。

お開き、とはなりましたが、参加者の多くはこのあと、上神梅へ移動して二次会・宿泊、ということで、私も今回は、上神梅へ向かうことにしていました。
上神梅へ向かうべく、16時52分発729D列車を待っていると・・・。

ホームに飾り付けてあった電飾が、突如光り始めました。

わたらせ渓谷鉄道線内の9つの駅(相老、大間々、上神梅、水沼、花輪、神戸、沢入、原向、通洞)にて、この冬場の時期にイルミネーションが実施されています(この冬は2005年12月4日から2006年2月26日まで)。この大間々駅でも、暗くなると駅イルミネーションに点灯、ということでありまして。
わたらせ渓谷鉄道では、この各駅でのイルミネーションを鑑賞する乗車ツアーを組む一方、鑑賞するお客さん向けに定期列車の車両増結を行うなどの措置をとっているとのこと。

上り桐生行きの16時47分発730D列車では、日帰りのオフ参加者が引きあげて行きました。
我々は729Dで、上神梅へ。
この列車も通常1両のところ、イルミネーション鑑賞客向けの1両増結がされていました。

17時、上神梅に到着。
この駅も、木造駅舎にイルミネーションが施されていました。
上神梅到着後、一行は、このオフでの常宿となっている旅館「神梅館」へ。

しばらく休憩のあと、いよいよ宴会の始まりです。

刺身の舟盛り、そして山菜や舞茸なども含む大盛りの天麩羅。
さらにはほうとう鍋などなど・・・。
この宿ならではの料理が次々に出てきます。
そして、乾杯。

約3時間ほどの宴、あっという間にお開きの時間になりました。
昼は列車のなかで、そして夜は宿の宴会場で、これでもか、というくらいアルコールを流し込んでいます。
かなり酔っていたはずなんですが、このあと温泉の湯につかると、もうすっきり酔いはさめておりました。

明日からは、いよいよ旅も後半になりますが・・・。
<Part10へ>