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Part8(2005・12)
12月24日、クリスマスイブの朝になりました。
こちらは高崎駅前です。

時刻はまだ朝6時過ぎでありますが、なぜこんな時間に出てきたのかといいますと・・・。
こちらを手に入れるためでした。(笑)
宿に持ち帰って早速食したこちらは、高崎の名物駅弁の呼び声高い「上州の朝がゆ」(350円)。
新幹線通勤のお客さんにも人気があり、しかも数量限定のため、早朝のうちに売り切れることから「幻の駅弁」と言われたりもしますね。

中身はいたってシンプルで、温かいおかゆの上にエビ、栗、シラスが載っているというもの。香の物と、調味用の塩がついています。
ダシもよく効いていて、塩をまぶして食べると本当にウマイ!
高い人気を誇るのがよく分かります。
さて、きょうは、今回の旅の最大の目的である「サロン・ド・わたらせ」オフの日。
もう少し時間があるので宿でゆっくりしよう、とも思っていたんですが、結局、早々にチェックアウトして高崎駅へ。

7時20分、前橋から京葉線舞浜へ向かう団体臨時列車が7番ホームに入線。
車両は、高崎車両センターに所属する183系S2編成6連。
ふと、2番ホームへ目を転じると、湘南新宿ライン経由で東海道線の国府津へ向かう2140Y列車のE231系編成が停車中。
ここ高崎で、「国府津」という行先表示を見るというのもやはり新鮮です。
8番ホームには、水上からやってきた724M列車が到着。車両は高崎車両センターの湘南色115系4両編成。
いやぁ、後ろ、雪ビッシリ!

実は、水上から宮内までの上越線は、大雪のため運転見合わせになるような状態になっていました。
水上あたりの状況もこれを見れば、推して知るべし、であります。
こういう状況ですので、上越国境を越えて越後湯沢方面へ向かう列車にも、当然のことながら影響が。

こちら、大宮始発で上越線石打へ向かう臨時快速「シーハイル上越」。高崎車両センター所属の183系S3編成6連でやってきましたが、水上から先の大雪のため、この高崎で運転打ち切りの措置がとられました。
それにしても、この臨時列車に専用のヘッドマークが用意されているというのは驚きですね。

一方、高崎始発で越後湯沢まで運転される予定だった臨時快速「SL&ELホワイトクリスマス号」のほうも、雪害のため運休という案内がありました。
雪が降ってホワイトクリスマス、本来ならばこれ以上ないシチュエーションなんでしょうが、とにかく、降りすぎでした。(^^;)
この高崎からは、8時55分発、両毛線桐生行き443M列車にて移動することにしました。車両は、高崎車両センターの107系100番台R10編成2連。
こちらも、雪つけてきていますな・・・。
列車は高崎を出て、新前橋から両毛線に入り、東へ。

赤城山の方角を眺めますが、雲をかぶっています。
山の向こうはやはり大雪なんでしょうな。
9時50分、列車は定刻に終点・桐生へ。

朝がゆ食べては来てますが、やはり腹減っちゃいました。(爆)
ということで、改札を出てすぐのところにある駅そば屋へ。

天ぷらそばをいただきました。
もちろん、おつゆは醤油ベースでありますが、安心して食べられるお味でありました。こういう醤油ベースのつゆにも、私自身すっかり馴染んでしまっています。
では、オフの集合地へ移動しましょう。

桐生10時28分発、わたらせ渓谷鉄道719D列車間藤行き。
車両はわ89-315の単行ワンマンです。

乗車して待っていると、なんだか見たような顔ぶれがぼちぼちと・・・。(笑)
途中、東武桐生線との接続駅である相老からも、お世話になっている人たちが次々に乗車して来ました。
賑やかになってきましたぞ!

10時48分、719Dは大間々に到着。
すでに、駅ホームには、オフ会の舞台となる「サロン・ド・わたらせ」が、我々を待っていました。
11時10分の定刻より若干遅れて、「サロン・ド・わたらせ」9719列車は大間々を発車しました。
発車の瞬間の拍手も、すっかり恒例。

大間々駅構内には、冬場は出番のないトロッコ列車編成が休んでいました。
忘年会オフですから、当然のことながら、発車をするとこちら。

毎度のことながら、北海道内限定のはずのビールが、なんであるんでしょうねぇ??(爆)
列車は渡良瀬川の渓谷に沿って山へと分け入っていきます。
少しずつ、雪が残っているところが目立つようになってきました。
発車してしばらく、最後尾から食事が用意されている車両へ移動。

こちら、編成の中間になる、わ01-855。
「やすらぎ」時代の車号である「オロ12-853」の車号プレートがまだ残っていました。

で、今回用意された食事というのが・・・。
・・・こちらでした。
今回のオフ会列車は、この冬、わたらせ渓谷鉄道が力を入れている「深山冬の味」料理列車としての運転となりました。
列車の走る曜日によってメニューが変わるんですが、きょうは土曜日ということで、地元・大間々町の懐石料理店「穂紫野」さんによる、自然薯料理が用意されていました。
手前の丸いケースに入っているのが、すりおろされた自然薯。箸ですくうと糸を引くような、その粘っこさは独特ですね。
他のおかずも本当においしくて、あっという間になくなってしまいました。

走っている列車でこの料理をいただけるというのが、何よりもうれしいことでありまして・・・。
そうこうしているうちに、列車は神戸へ。

レストラン「清流」が営業しているかつての東武ロマンスカーは、いまでも健在です。
神戸を出ると、草木トンネルを抜け、やがて草木ダムのダム湖を鉄橋で渡ります。

このあたりではまだ日も差していましたが、このあと、沿線の景色は一変します。
その様子は、次のページで。
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