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Part6(2005・12)
12月23日朝。時刻は朝7時。
松阪駅前です。
寒波の影響で冷え込んではいますが、さすがにこのあたり、雪はありません。

きょうはここからの乗り鉄になりますが、まずは腹ごしらえ。
松阪、といえば、やはりコレ。(笑)

「元祖特撰牛肉弁当」(1260円)。
朝っぱらから松阪牛です。(爆)

朝一、ということで、まだ出来立ての温もりのあるお弁当をいただけました。
この寒い中、本当にこれはありがたい。
今朝、最初に乗る列車は、松阪7時31分発、名松線伊勢奥津行き3405C列車。
車両は、伊勢車両区所属のキハ11形トップナンバーでした。

さすがに、きょうは休日、そして終業式も終わったあとということもあって、通学の高校生の姿もほとんどなく、車内はけっこう空いていました。
列車は松阪を出て、しばらくは津方面へ向かう紀勢線と並走。
やがて、紀勢線は右手に大きくカーブしていきます。

はるか向こうの山にかかる雲は、やはり雪雲のようです。
列車は、雲出川に沿って次第に山のほうへ進んでいきます。

向こう側に見えるのは笠取山。すっかり雪化粧をしています。
家城で上り列車との交換を済ませ、3405Cはさらに山のほうへ。
線形がかなりきつくなり、車輪のきしむ場面も多くなりました。

こちらは伊勢鎌倉駅。
駅名標がすっかり雪に覆われています。
夜の間に降ったんでしょうねぇ・・・。
8時45分。
3405Cは定刻に終点の伊勢奥津に到着しました。

ここも、雪が積もっていますね。
駅舎の前に出てきましたが、とても三重県とは思えないような光景でした。

この名松線ですが、本来は松阪と名張を結ぶ予定で計画された路線。しかしながら、1935年12月にこの伊勢奥津まで開業したところで止まってしまいました。
3405Cの折り返しとなる伊勢奥津9時30分発、404C列車に乗車して松阪まで戻ってきました。

ここからですが、再び近鉄の列車に乗って、名古屋を目指すことにしました。

松阪11時7分発の近鉄名古屋行き特急に乗車します。
同じ松阪〜名古屋の区間を走るJR東海の特急「南紀」と比べると、所要時間ではほぼ同じくらい(平均で近鉄特急69分、「南紀」66分)なのに、片道の乗車券+特急料金の金額では近鉄特急の2510円に対し、「南紀」では3570円(通常期)ということでかなり差があります。「南紀」の場合は、途中通過する伊勢鉄道区間の運賃・料金がかかるということもありますね。

まぁ、JRのほうでは、特急料金不要の快速「みえ」が、特急と遜色ない所要時間で走っているわけなんで、どっちがどっち、というのはなかなか難しいところではありますが。
さて、ワタシが乗車する松阪11時7分発、鳥羽始発近鉄名古屋行きの「名伊乙特急」は6両編成で、定刻にやってきました。

ワタシが乗車する前寄りの4両は、12200系という車両のようです。
シートは左下写真のような感じでした。
列車は松阪を出ると、伊勢中川、津、白子、近鉄四日市、桑名の順に停まっていきます。

写真は、名古屋方面と難波方面、鳥羽・賢島方面との三方向からの線路のジャンクションとなっている伊勢中川駅。
近鉄の看板列車である「アーバンライナー」などの「名阪ノンストップ特急」は、この伊勢中川駅ホームには入らず、駅の北方にある短絡線を通る運転形態となっています。

このあたりまではまだ雪はありませんでしたが・・・。
・・・近鉄四日市に着く頃には、雪が残っている光景が目立ってきました。

車内のほうも、名古屋方面に向かうお客さんでかなり混みあってきました。
三重・愛知県境の水郷地帯を抜けてくると、情報では聞いていましたが、かなりの雪が降ったことが分かるような状況。
いやいや、こんなに積もっているとは・・・この先の行程を真面目に心配し始めたのは、この頃でした。
ワタシの乗った列車は定刻の12時15分に、近鉄名古屋駅に到着しました。

ちょうどお昼時。
駅構内のカレースタンドで軽く食事をとり、地下通路を経てJR名古屋駅の在来線ホームへ向かうことにしました。が・・・。
ワタシが乗車しようとしていた名古屋近辺の東海道線は、やはりというか、雪の影響で大きくダイヤが乱れていました。

当初は10分程度の遅れでやってくるということだった上り列車も、踏切支障なども重なって遅れが拡大。とてもじゃないですが、時間を計算できるような状態ではなくなっていました。

そんななか、雪をたくさんつけた117系電車8両編成(4連を2本連結)が、上り線を回送列車として金山方面へ通過。
これだけダイヤが乱れているなかで、この電車にお客さんを乗せてはくれないのかなぁと真剣に考えておりました。

本来、ワタシは、JR東海の営業線で唯一未乗で残している武豊線に乗りに行こうと考えていたんですが、こういう状況ですので、ダイヤの混乱しているエリアを早急に脱したほうがよいという結論に達し・・・。
・・・急遽、新幹線で静岡まで高飛びすることにしたのでした。

東海道新幹線もやはり雪の影響で、関ヶ原越えをする列車には大幅な遅れが出ていましたが、そのなかで雪の影響をほとんど受けない列車を見つけたので、そちらに乗ることにしました。

そう、名古屋始発の東京行き「こだま」です!
見たところ、東京行きでも「のぞみ」「ひかり」はずいぶん混みあっていましたが、「こだま」はそれほど混雑もなく、ゆったりと座れそう・・・。

ということで、名古屋13時1分発、「こだま576号」東京行きに乗車することにしたのでした。
車両は、300系J48編成16連。
私は、自由席の13号車に陣取りました。
名古屋を出てから、豊橋手前までの区間では、雪のため徐行運転となっておりまして、ゆっくりしたペースでの走行となりました。
それでも、天候は回復してきておりまして、雪も次第に解けつつあるような感じでした。
豊橋を過ぎ、浜名湖のあたりまで来ると、すでに雪は皆無。
徐行も終わって、列車はフルスピードで東へ向かっていました。
私はとりあえずコーヒーで一服・・・。

きょうはこの先、まだまだ移動距離は長いです。
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