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Part2(2005・12)
860Dは新見を出ると、左に大きくカーブを切って伯備線と分かれ、山間部を進んでいきます。

時折、このように25km/hなどといった、山間部独特の速度制限区間が出現します。列車は加速と減速を繰り返しながら進みます。
こちらは、途中の刑部駅。
「おさかべ」と読みますが、これはやはり難読駅名の部類に入るでしょうね。
続いて、こちらは美作落合駅。
以前は鄙びた雰囲気の典型的なローカル線の駅舎だったようですが、つい最近建て替えられ、このようなこぎれいな木造駅舎に生まれ変わっています。
吉井川を渡りながら津山盆地を進み、やがて右手から、岡山からやってくる津山線の線路が合流してきました。津山線にはこの夏に乗りましたねぇ。

前方には場内信号機が見えてきました。
15時5分、860Dは定刻に終点・津山に到着しました。

ここでは待ち時間が50分近くありましたが、改札を出ずに次の列車のホームへ移動します。
次の列車は、津山15時53分発、1882D列車美作江見行き。
この車両・キハ120-336は、先ほどのキハ120-341と同じく、津山鉄道部の車両です。

列車は定刻に津山を発車。
次の東津山を出ると、鳥取へ向かう因美線が左手に分かれていきます。
この姫新線の山間部区間ですが、中国自動車道と並走する場面が多く見られます。
向こうは高速バスも多く走っている幹線高速道。片やこちら姫新線は単線非電化のローカル線。非常に対照的な感じがします。
1882Dは、終点の美作江見に着きました。
車両はそのまま折り返しで津山に戻っていきますので、ここから先へ向かうには次の列車を待つしかありません。次の列車は38分後・・・。
ということで、いったん駅の外へ出てきました。

この美作江見駅は1934年11月28日の開業。
かなりいい雰囲気を持った駅舎が残っています。
駅舎を眺めているうちに、次の列車の時刻になりました。(^^;)

17時10分発、2832D列車佐用行き。岡山電車区気動車センターのキハ120-339でやってきました。・・・ってこのキハ120-339、この夏の因美線乗車のときにも乗ってました。

すでに、空は暮れ色。
動いている気動車を撮影してもブレてしまうような暗さです。

そういえば、明日22日が冬至でしたね・・・。
美作江見から22分で、智頭急行線との接続駅である終点の佐用に到着。

ここからは、17時40分発、姫路行き858D列車に乗り換えます。
姫路鉄道部のキハ40-2034の単行ワンマン運転です。

車内は帰宅の高校生で混雑していました。
18時54分、858Dは終点・姫路に到着。

ここからですが、次なる未乗路線へ進みます。
姫路から、山陰線の和田山までを結ぶ播但線が、その路線。

もう遅い時間ですし、普通列車で行くと時間がかかるわけですが、この時間の播但線には、特急が走っていますので、そちらを利用することにしました。

その列車は、大阪発鳥取行きの「はまかぜ5号」。
いまや、定期列車はここだけになった国鉄特急形気動車の代表格・キハ181系、京都総合運転所の車両での運転です。通常「はまかぜ」は4両編成ですが、この列車は2両増結となっていました。
「はまかぜ5号」は若干遅れて姫路を発車。
播但線に入ってしばらくは、姫路駅の高架化に備えて高架に切り替えられた区間を走っていきます。

時間も時間なので、夕食用に姫路駅で「名代あなご寿司」(1260円)を買い込んできました。
あなごの蒲焼のタレの甘みと、酢飯の酸味がほどよく調和していまして、人目もはばからずガツガツと食べてしまいました。(^^;)
列車は、福崎、寺前、生野と停車していきます。

姫路〜寺前間は電化されており、103系電車がローカル輸送にあたっています。
左写真は寺前停車中に撮ったもの。窓の向こうに、103系がいます。

ここから先は非電化区間。
窓の外には雪が積もっているのが見えていましたが、なにぶん暗くて写真が撮れませんでね・・・。
「はまかぜ5号」はおよそ6分遅れで、和田山に到着しました。

なんとか、キハ181系のDML30HS系エンジンの響きを紹介したくて、携帯電話で発車シーンの動画の撮影をしてみました。(新しいウインドウが開きます)
http://www.youtube.com/watch?v=EeJ7uPyNrhE
はっきりいって映像はあまりいい出来ではありませんが、雰囲気だけでも伝わればということで。
さて、ここから私は福知山へ向かう行程をたてていました。

「はまかぜ5号」の和田山到着は定時で20時25分、次の山陰線福知山行きの普通列車は21時20分発までありません。
一本前の福知山行きは20時20分に和田山を発車する設定。・・・はっきりいって接続悪すぎですな。

時間があるので駅前に出てきました。
それにしても、夜になって寒気が流れ込んできていまして、外にいると非常に寒いですねぇ。
コンビニでもあれば何か温かい食べ物でも買い込もうと思いましたが、駅の近辺にはそうした店はなし・・・はぁ、寂しい・・・。
結局、寒い中待ち続けて、21時20分発、450M列車福知山行きに乗車です。

車両は、福知山運転所に所属する113系3800番台車2両編成。クモハ113+クモハ112、という編成になりますが、先頭車化改造されたクモハ113形3800番台車というのは、写真のような非貫通、切妻形、という独特の先頭形状になっています。
本来、450Mは和田山で、新大阪からやってくる特急「北近畿15号」豊岡行きとの行き違いを行うダイヤですが、この日は関西地区のダイヤの乱れの影響で「北近畿15号」が遅れていたため、450Mが和田山から次の梁瀬まで進んだうえで「北近畿15号」との行き違いを行うことになりました。

その梁瀬での行き違いの様子が左写真。
ホームにだいぶ雪が残っていますねぇ。
21時54分、450Mは若干遅れて終点の福知山に到着しました。

福知山駅では、前後区間も含めた連続立体交差化事業の進捗に伴って、この11月26日から新しい高架ホームの使用が開始されました。

それにしても・・・寒い!
明日は関西地区でも雪が降るという予報になっています。
果たして旅を行程どおり続けられるのかどうか、気がかりなところでありました。
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